2025-07-18 35:05

#2-6 シリコンバレーがすごい5つの理由 - 世界を動かす街

アジェンダ:
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  • シリコンバレーがすごい理由5選
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サマリー

シリコンバレーはテクノロジー企業の中心地として知られており、ここにはアップルやグーグルなどの巨人が集まっています。地理的な理解や歴史的背景が語られる中、シリコンバレーの魅力を支える要因として多様性の高さやイノベーションの発展が強調されています。シリコンバレーが注目される理由は、その多様性や人々の交流、スピード感にあります。多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、アイデアやイノベーションを生み出す土壌が形成されていることが強調されています。また、日本企業が抱える課題とシリコンバレーの成功事例が比較され、よりオープンな交流の重要性が示されています。シリコンバレーの決断スピードの速さと失敗を許容するカルチャーが探求されているエピソードです。特に、アップルの事例を通じて、迅速なアクションの重要性や失敗から学び再挑戦する文化について語られています。シリコンバレーの気候の良さが成功する企業家を引き寄せる要因であることが語られています。また、日本の方々がシリコンバレーに関わる方法やその意義についても触れられています。

シリコンバレーの基礎知識
サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、デザイナーやデザインに関心のある方、デザインをビジネスに生かしたい方、そしてグローバル展開を目指す企業の皆様に向けてお届けします。
BTRAX CEOのBrandonが、サンフランシスコ本社からここでしか聞けない、リアルで実践的な情報をお届けします。
サンフランシスコ・デザイントーク、本日も始めていきます。MCを務めますリュウチです。
Brandonさん、よろしくお願いします。
本日のテーマですが、私たちBTRAXがサンフランシスコに本社を置いていますが、それ以降が続しているシリコンバレーについて、詳しく過去の歴史のところから、基礎知識のところから語っていくという内容になっております。
シリコンバレーは何ぞやというのと、何がすごいのかという話をしようかなと思いますね。
よく日本のニュースメディアとか、テクノロジー系でシリコンバレー、シリコンバレーというキーワードが多用されていて、
一体それどういうことなのということから、何でそんなにもてはやされているのかという、アメリカの中でも結構特殊な地域なので、その辺の話ができればと思います。
ありがとうございます。
では、そもそもの基礎知識のところからで、シリコンバレーとはというところをお伺いしたいと思います。
さっきりゅういちが冒頭で、うちのオフィスのあるサンフランシスコが続しているシリコンバレーと言ったんですけど、厳密には続していないというところから始めましょうか。
すげえ細かいどうでもいい話っちゃどうでもいいんですけど、日本の方が結構知らないシリコンバレーの一つは、サンフランシスコという街は厳密にはシリコンバレーという地域の中にはないということなんですよね。
地理的に言うとですね、サンフランシスコの南、車で30分から1時間行ったところにシリコンバレー地域というエリアがあって、
サンフランシスコは一つの街なんですが、シリコンバレーは複数の街を総合している地域ですね。
いわゆる東京って街ですけど、関東って地域じゃないですか。
シリコンバレーは関東みたいな、関東エリアみたいな表現に近いかなと思います。
その地域の中にいくつかの街、代表的なのだとパロアルトとかクパティーノとかサンノゼとか、そういった街があるところなんですよね。
で、なんでそんなにシリコンバレーという名前が頻繁に出るかというと、テクノロジー系の大きな会社が複数そのエリアの中に入っていて、著名なところだとまずアップルありますよね。
Googleもあって、メタもあって、それ以外だとパランティアっていう、ピーター・ティールの最近の会社で言うとパランティアだとか、
いわゆる中堅から大型になったスタートアップ企業がオフィスを構えるエリアになっているから、
シリコンバレーイコールテクノロジーおよびイノベーションの中心地っていうイメージを持っているので、
使いやすい言葉としてシリコンバレー的とかシリコンバレーではみたいなキーワードを使うんですけど、
中身を分解してみると早々たるテクノロジー企業とイノベーションが生まれているアメリカ・カルフォルニア州の北カルフォルニア地域の
サンフランシスコ・ベイエリアという地域の中の一位地域という、ざっと説明するとそんな立地、地理的に言うとそんな感じですよね。
確かに今出てきたベイエリアっていうことも結構聞くんですよね。ベイエリアとシリコンバレーが結構混同しがちみたいなところ。
これは簡単に言うと、アメリカとかカルフォルニア州の人はシリコンバレーって言うとサンフランシスコを入れない理解が共通理解になっていて、
サンフランシスコ全体をサンフランシスコ・ベイエリアって呼んでるんですけど、国外、アメリカ外、特に日本とかだとシリコンバレーって言うとサンフランシスコも入れちゃってる概念になっていて、
地元の人は、例えばサンフランシスコが今日シリコンバレー行ってくるとか言い方もするし、シリコンバレーの人がサンフランシスコ行ってくるみたいな表現をするので、
総合したエリア全部入れるんだったらサンフランシスコ・ベイエリア、SFベイエリアみたいな呼び方をしていますって感じですね。
シリコンバレーの発展の歴史
ありがとうございます。では続いてのトピックに行きますが、シリコンバレーがそもそも発展していった理由ってところをちょっとお伺いしたいと思います。
まず歴史的に背景を言うと、僕が知ってる限り結構もう生まれる前の話だったりするんで、
勉強したところによると、もともと平凡な農地っていうか、果物とかアプリコットとか作られてた、
琉球地帯みたいな今でも名残っていうか畑っぽい雰囲気のところが残ってますけど、そこで自然豊かな温暖なところだったときに、
1960年代ぐらいにそこで科学者みたいな人が半導体を開発してて、そこの地域、水とか地域的に半導体、
ハードウェアですよね、半導体を作るのに適してるし、そういうところに科学者が多かったので半導体産業が盛り上がった。
今で言うとインテルみたいな会社が、AMDとか最近有名なNVIDIAとかそういった会社が創業された地域で半導体の会社がたくさん生まれてきて、
その半導体ってシリコンっていう物質でできてるらしいので、とあるテクノロジー雑誌がシリコンバレーってその地域を呼び始めたのがきっかけ、歴史的スタートなので、
1960年代ぐらいから始まって、70年代にAppleが半導体を使ったパーソナルコンピューターですよね。
その前はIBMとかインテルとかもちろんあったんですけど、Appleもそこにスタートして、一気にパーソナルコンピュータブームが来て、
半導体必要なんでシリコンバレーに相性が良かったっていう歴史、スタートはそこだと思います。
ありがとうございます。
日本人から見るとシリコンバレーって常に時代のトップを行っている世界で見ても、テクノロジーを始めとして世界を引っ張っている存在っていうイメージがあるんですけど、
僕のイメージ、コロナの時に例えばリモートワークが発展したりとか、レイオフとかがあったりして、
シリコンバレーから人が流出するっていう時期があったのかなっていう印象があるんですけど、それについてはいかがですか?
それはあれですね、生活コストが非常に高いので、リモートワークできるんだったらここに住まなくていいということで一回流出はしたと思うんですけど、
最近戻ってきていると思いますね。
流出した人たちとかいるんですけど、結局シリコンバレーじゃないと無理っていうか、やっぱりここだよねっていう理由で戻るケースとか、
あとは新しく流入していくケースって非常に多いんですよ。
それってシリコンバレーでしか実現できない世界観、カルチャーみたいなのがあるんですよね。
日本とかってよく日本のシリコンバレーを作ろうとか、地方都市とかで何々県は日本のシリコンバレーになりますみたいな、
定期的になんちゃらバレーとか、渋谷バレーっていうのが以前あったらしいんですよ。
サイバーエージェントができた時とか、ライブドアができた時とか、GMOとかかな。
初期の日本のテク企業が渋谷からスタートしたんで、日本のシリコンバレー、渋谷ビットバレーって多分呼ばれてた気がするんですけど。
あそこも谷になってる。バレーって谷だから、ちょうどいい表現だなと思うんです。
シリコンバレーがシリコンバレーたるゆえみたいなのもちょっと説明できたらなと思ったんですが。
シリコンバレーのイノベーション要因
ブランドさんがシリコンバレーってここがすごいっていうのを5つ考えていただいたということで、
ぜひ紹介していただきたいです。
何でこんなイノベーションが生まれる地域になってるのかってよく聞かれるんですよ。
よく聞かれるし、世の中でも、記事とかメディアとかでもシリコンバレーのここがすごいみたいな話って書いてるんですけど、
それ読むと結果論的なものが多いんですよね。
どういうことかというと、投資家がたくさんいますとか、スタートアップがたくさん出てきてますとか、優秀な企業家がいますとか、
エコシステムがありますとか、スタンフォード大学がありますとか、それ全部要素なんですけど、
そこに至る背景の方が僕は重要かなと思って、
この背景があれば、日本でもシリコンバレー的エリアが生まれるんじゃないかと思っているので、
それを5つ話せればなと思うんですが、
まず1つ目ですね、多様性の高さ。
シリコンバレーってアメリカで見ても非常に非白人が多いというか、
アメリカ国外からやってきた人々が多く住んでたりとか、
もともとここで生まれ育った人なんですけど、親が海外から元々来た人だったりするケースとかが多いんですね。
いわゆるバックグラウンド的に、言い方は合ってるか分からないけど、純アメリカっぽくない人が多い。
具体的な統計で言っても、シリコンバレーで起業してる人とか、成功してるスタートアップのファウンダーとかって、
過半数海外から来た移民の人なんですよね。
非常に珍しいんですよ。今、移民問題とかいろいろ言われてますけど、
多くは合法的に入国してる人だと思うんですけど、非アメリカ人がスタートした会社が過半数で、
著名な人だとイーロンマスク持たってアメリカ人、もともとアメリカ人じゃないからね、
南アフリカから来てたりとかするし、ZoomのCEOとかも中国から来た人だったりとか、
世界中から成功目指してやってくるので、多様性が高いですよ。
じゃあ、多様性高い、いいね。何がいいのかっていうと、多様性の高さがいい理由がないと、
単純にいろんな人がいて、あ、そうって感じになるから、それをちょっと考えてみたところ、
複数の視点から面白いアイディアが出せるらしいんですね。
でね、これって日本って世界的に見ても多様性は、人種的に多様性はそんなに高くない国じゃないですか。
で、多様性が武器になるケースと、多様性があってもあまり意味ないケースっていうのがあるらしいんですよね、研究で。
多様性があまりなくても、そんなに関係ない世界っていうのは、答えがわかっていて、やることが決まってて、やるだけの状態。
例えば、製造業で物を作るときに、もう作るものが決まっている場合ですよね。
じゃあ自動車作るんで自動車作りましょうとか、家電作るんで作りましょうとか、
多様性の価値
もうプロセス決まってて、作るもの決まってて、ゴールが決まっていれば、やるだけなんで、
無駄な多様性はいらないみたいな概念があって、日本はそれ強いんですよ。
一方で、答えがはっきりわかってないものを模索しなきゃいけない、その課題は何であるかとか、解決策をどうしたらいいのかみたいなものに対しては、
いろんな角度から異なる価値観のある人がアイデアを出した方が、解決にむすびやすい。
実際実験があって、推理小説を解く実験っていうのがあって、グループ2つのグループに分けるんですよね。
1つは多様性の高いグループ、1つは多様性が低くて同じような価値観、同じようなバックグラウンドの人たちを集めたグループ。
時間を決めて、グループでディスカッションして、答えみんな知らない新しい推理小説読ませて、
途中まで読ませて、犯人は誰だったと思いますかっていうのをグループとして発表してもらうっていう実験をやったんですよ。
ところ、多様性が低い同じ価値観の人たちのグループの方がめちゃくちゃ議論が盛り上がるんだって。
そうだよね、お前よく分かってるねみたいな感じで、完全にこの人犯人だよね、分かりましたみたいな。
多様性が高いグループ、いろんなタイプの人がいるのはディスカッションすごいギスギスするんだって。
何言ってんのみたいな、あなたも価値観理解できませんとか、それは明らかにないでしょみたいな。
ただ、結果見てみたら多様性高いグループの方が正解率が高かったのって。
それは多様性が低いと一元的な物の見方になっちゃうのと同調しすぎちゃうから他のオプションを全然考えなくなるんだって。
もうこれしかないっしょみたいな。
それそうだよねって、はい分かりましたってすぐ答えたどり着くんだけど間違ってることが多い。
多様性が高いと自分の価値観視点では理解できないことを言い出す人がいて議論はわちゃわちゃするんだけど、その中で模索していくといい答えになりやすいと。
今の時代って結構ビジネスもそうだし生活も社会も混沌としてるじゃん。
もう変化が激しすぎちゃって分かんないじゃん何がどうなるか。
分かんないですね。
いわゆるブーカーって言われる不明瞭な時代に入ってきてるんで、そういう時には多様性が高い方が新しいものを生み出しやすいらしいんですよ、科学的に。
人と人の交流
じゃあアメリカの中で一番多様性高い地域どこって言ったらシリコンバレー。
これが一つですね。
ありがとうございます。
僕も先日シリコンバレーの方でミートアップに参加したんですけど、話しかけてきてくれた人たちがいて、アジア系、韓国、中国、インド、スタンフォード上がりみたいな。
ファウンダーやってますみたいな。
やっぱりブランドンさんがおっしゃってた移民の人たちが支えてるってところは本当だなって思いますし、
あとはさっきの多様性のある方がいい答えに導けるってところも、
例えばGoogleが市立的安全性っていうのをすごく押し出して成功したっていう例があると思うので、
人種が多様プラスディスカッションがちゃんとバチバチできる環境っていうのがあると強いんだなっていうのはすごく感じますね。
それが一つね。
じゃあ二つ目は、今リュウチがまさに言ったイベントに行ったらいろんな人種の人と交流したって言ってたんですけど、
人と人の交流が盛んだっていうことなんですね。
これもアメリカだと珍しくて、なぜなら国が広すぎるんで、内陸の方なんか行っちゃうとすぐ気づくんですけど、車がないと何の生活もできないじゃないですか。
それはお店から建物とか学校とか職場とか家とかが離れすぎてるので、移動距離が広すぎる。
あとは公共交通機関がほぼないので、車でしか移動できないと。
人と人の交流する場所がおのずと少なくなるわけよ。
なんですけどシェルコンバイルエリア、サンフランシスコもまさにそうなんですけど、結構密集してるんで、
よく言われるカフェとか、いろんな場所で偶然に会ったりとか、あとはネットワーキングとかで人が交流することが頻繁にしやすい。
他のアメリカの都市よりしやすいってことですね。
これも研究があって、人と人が交流すると何がいいのかっていうと、
アイデアを共有してみんなで話し合っていったほうが、イノベーション、イノベーティブなアイデアにたどり着きやすいらしいんですね。
一人の天才が考えるアイデアよりも、10人の凡人がアイデア出し合ったほうがいい結果になるんだって。
歴史的にもシェルコンバレーが盛り上がる直前ぐらいに、アメリカのテクノロジー中心地ってボストンだったらしいですね。
ボストンって今でもMITがあったりハーバードがあったりするから、大学は結構有名なところがあるじゃん。
人材もいると思うんですけど、ボストンのルート128っていうフリーウェイがあって、高速ですね。
その周りにテクノロジー企業が点在してて、DECっていうのはハードウェアの会社とか、
もう世界を制覇したようなテクノロジー企業がたくさんあった時代があったんだって。
それはその地域の優秀な人材とかを集めて開発とかしてたからなんだけど、
シェルコンバレーが少しずつ盛り上がり始めてから、最終的に追い抜かれて、
今その1960年代くらいにあったボストンの会社全部ないんだって。
その原因とされているのが、垂直統合型の開発をしている。
イコール全部自前主義で、会社の中でしかコミュニケーションしない。
社外の人とコミュニケーションしないから、考えが固くなりすぎるっていうか、
新しい発想とかが得られない。
あとは相談する相手もいないみたいな。
あとは、うちの会社はこういうのやるのが当たり前でしょうとか、
よく日本の企業でやる、それ普通でしょみたいな。
普通こうやるだろうみたいな概念にとらわれすぎちゃってる。
一方でシェルコンバレーは、エリートとかはその当時あんまりいなかったんだけど、
同好会とか、エンジニア同士の会とか、
分からなかったら聞けるコミュニティの場所があったりしたんだって。
実際に自作のパソコンとかデバイスを発表する会みたいなイベントが開催されていて、
シェルコンバレー地域で。
そこで、ひげ生やした冴えない感じの若者が、
これ僕自分でパーソナルコンピューター的な基盤を作ってみたんですよ、
みたいな発表をしたんだけど、
しゃべりがあまりにも下手すぎて、
オーディエンスが全然興味を持ってもらわなかったんだけど、
発表が終わった後に、もう一人の若者がその彼のとこ行って、
君ちょっと結構いい腕してるから、僕と一緒にやらないって声をかけたっていうストーリーがあって、
それがスティーブ・ウォズニアックとスティーブ・ジョブスのアップルのファウンダーたちが出会った場所だったりするわけよ。
そういう土壌があって、
みんなTシャツ、ジーンズでカジュアルでDIY的なやり方の集まりだったんだけど、
グラスルーツ的草の活動としてのシリコンバレーと、
エリート主義で自前主義の内輪ノリで盛り上がってたボストンで、
最終的にはシリコンバレーが追い抜いたっていう。
それは人材交流があるかないかの差とされてますね。
スピード感の重要性
なるほど、すごいこれ面白いですね。
面白い。
今の日本企業とか日本が抱えてる課題っていうのが、
ボストンの抱えてた課題と似ているような感じがするので、
見習うべき部分が多いのだなってすごく感じます。
数年前からオープンイノベーションを促進しようみたいな活動を日本でやってる企業とかあるのは、
多分それをやろうとしてるんだと思うんですよね、スタートアップの人たち。
ただ若干それがオーガニックじゃない感じがするよね。
自発的じゃなくて、それ自体も型にはめてやろうとするから。
自由に交流ができれば。
でも日本は特に都心部とかはアドバンテージとしては、
ほら居酒屋文化とかあるじゃん。
ありますね。
そこで人と人の距離はシリコンバレーも近いから、狭いからね。
満員電車があるぐらい狭いから、
そういう交流の場を作ろうと思えばできるんだけど、
妙に同じ業界に固まりがちっていうね。
間違いないですね。
異業種交流会っていう名前があるぐらいですからね。
アメリカだとイベントやると異業種がデフォルトじゃないですか。
何やってる人なんですかから始まって、
医者です、弁護士ですとかもいるし、
政府の人だったりとか、
いろんなタイプの人が、学生もそこに入ってるしね。
むしろシリコンバレーで学生イベントが少ないっていうか、
ほとんど見たことない。
ステューデントイベントってあんまり聞いたことなくて。
社会人だろうが、ステューデント、学生だろうが、
新人だろうがベテランだろうが、関係なくみんな混じってるから。
人材交流っていうのは多いんじゃないかなと思うけど。
ありがとうございます。
二つ目。
次が三つ目ね。
三つ目はスピード感ですね。
物事の動きが速いっていう。
シリコンバレーのイメージの一つにスピードが速いっていうのは、
これは世界的にもイメージつきやすいと思うんですけど、
どんどんどんどん新しいことを速いスピードで決断してやっちゃうっていう。
僕ある時、日本の方でシリコンバレーに住んでいる
エンジニア系の企業家の大ベテランの方と食事させてもらうことがあったんですね。
その方が実は自分の会社をアップルに売却した人だったんですよ。
すごいじゃん。
すごいです。
その時の話を教えてくれたんだけど、
スティーブ・ジョブスから連絡があって一人で来いって言われたんだって。
俺も一人で行くからって言われて。
で、カフェかなんかで会った時にバーッと話したら、
じゃあ、うちの会社はお前の会社は買うからって言って、
このぐらいの金額でどうだって言って、
シリコンバレーの決断スピード
いいですよって言ったら、
ナプキンに何とかミリオン、ジョブスってメモ書き、覚書きをバッて渡して、
後に正式な契約書が送られてきたんだって。
トップ同士で話して、そこで速決させるっていうのがすごい早かったんだよって話をしてたの。
なんかドラマみたいな。
ドラマみたいじゃん、本当の話なんだって。
で、その彼が僕に、
君、シリコンバレーと日本企業ってどのぐらいの決断にスピードの差があるか知ってる?って聞かれて、
いや、わかんないですね。
10倍くらいですか?って言ったら、
いや、100倍なんだよって言われて、
100倍ですか?って言ったら、
いや、そうなんだよって。
スタンフォードかなんかの人が研究したら、
簡単に言うと、
日本の企業が1年かけて下す決断を、
シリコンバレーではもう3日でやっちゃうみたいな。
でもよく考えたらそうだよなって思って。
例えば企業買収なんて、
GoogleとかAppleとかビッグテックみたいな会社って、
毎週のようにニュース出るじゃん。
1週間に1社買収してたとしたらすごい数になるし、
それを日本企業がじゃあM&Aで買収しますって言ったら、
多分1年ぐらい普通に検討するよね。
でもそれって検討してるうちに、
いろんな状況が変わりすぎちゃって、
じゃあやること決めましたってなったら、
遅い時代になってるわけ。
失敗を許容する文化
もう1個エピソードがあって、
シリコンバレーのスピードを表現するエピソードとしては、
またAppleになっちゃいますけど、
AppleがiPhoneめちゃ売れるじゃないですか。
時に社内会議で製造が追いついてないと。
売れてるんだけど、品薄になってるのが問題だと。
どうやら製造工場が中国にあるんだけど、
そこの製造ラインがちょっと引っかかってるらしいみたいな。
その製造ノルマに達してないらしいって。
そのプロダクト製造担当が、
いやそれ問題ですねみたいな議論をしてたら、
次のトピックに移って話してたら、
そこにいたCEOのTim Cookが、
君はまだなんでこの会議室にいるんですかって言って、
あ、ダメですか?
いや、今からあれでしょ、中国行くべきでしょって言われて、
その足で着替えもせずに、
サンフランシスコ空港に向かったっていうエピソードがあって、
さっさと動けって言われたっていうのがあって、
そのスピード感がもうやばいっていうことですね。
確かにこの決断をしてから、
アクションもすごいですよね。
もう一気に死ぬ気でアクションするっていう。
そうですね。
最近のレイオフもそうですし、
あと印象的だったのが、
スタートアップが会社に、
従業員止まり込みで頑張って発展させるみたいな。
もう今でも何だっけ、
イーロンマスクってテスラの製造工場で、
LINEから車が新しいモデルができるときは止まり込むらしいですからね。
スピード命でさっさとやるっていうのが、
アメリカでも珍しい。
次が、これもよくシリコンバレーのイメージであるんですけど、
失敗を許容するカルチャーがある。
最近だとシリコンバレーの起業家によるポッドキャストを見てたら、
サンフランシスコのとある方が出演してて、
フォワードっていう会社のCEOなんですね。
フォワードっていうのは、
最新医療テクノロジーを開発している会社で、
第三の医療機関みたいなものを作ろうとしていて、
病院、今普通にあるんですけど、
予約が大変だったり待たされたり、
保険がめんどくさかったりする社会的課題を解決するために、
ショッピングモールとかで簡単にボディスキャンをして、
体の悪いところ、
簡易的な人間ドックみたいなのができるテクノロジーを開発してたんですけど、
簡単に言うと、
ちょっと時代に合わなかったのと資金が尽きちゃって失敗したんですね。
かなりの金額を著名なVCからお金を集めてたスタートアップだったんですけど、
最終的に失敗しちゃったと。
その失敗したときに、
彼は申し上げないというか、
投資家に一件一件電話をして、
その経済とあとはいくらお金を戻せるかとか、
そういう事後処理をしてたんですけど、
たくさん投資をしてもらっていたとある大口の投資家に電話したときに、
めっちゃ怖い人だから怒られるだろうなと思って電話したら、
こういう奇策でダメになっちゃったですみたいな説明をしようとしたら、
お前その辺はどうでもいいから、
俺が興味あるのはお前次何やるのって言われて、
どういうことですか?
いやいや、
次やることを教えてくれれば、
また投資したいんで、
契約書を送るんでさっさと教えてって言われたっていう。
これって実は投資家側の話も僕は聞いたことがあって、
直接インタビューしたロン・コンウェイっていう、
カリスマエンジェル投資家みたいな人がサンフランスコにいるんですけど、
縁があって彼に結構前にインタビューしたときに、
彼もフェイスブックに投資してすごい当てた人なんですけど、
そのフェイスブックを始めた人って、
前に違うスタートアップやってて、
ことごとく失敗してお金全部吸っちゃったんですね。
でもその人がこいつはいい企業家だ、成功するだろうって見込んでたから、
いや失敗したんですよって言われたときに、
次やるときにまた声かけて投資したいからって言って、
フェイスブックのファウンダーの一人になったから、
フェイスブックっていうの始めてるんでって言ったら、
投資するよって言って、
投資したら大化けしたっていう。
そんな話をしてて、
いや失敗した方がいいんだよって言ってて、
学べるから、
2回目3回目成功する確率が上がるからっていう風に言ってたんね。
そういう投資家も失敗した企業家を受け入れる、
セカンドチャンスを与えるっていう文化あるし、
あとは以前にこのポッドキャストのエピソードでも話したんですけど、
シェリコンバレーって企業家たくさんいるけど、
そんな企業家たちが失敗したらその後どうなっちゃうの?
っていうエピソードがあったんですよ。
日本だと人によると思うんですけど、
結構しんどい人生が待ってるとか、
借金背負うみたいな話を聞いたことがあったんですけど、
シェリコンバレーは投資であれば、
基本的にはそのお金返す義務はないっていうか、
チャラになるし、
その経験が評価されて、
Googleとかビッグテックに採用されたり、
VCに就職したり、
次のさっきのセカンドチャンスもらえたりとかするんで、
失敗を許容しやすい文化イコール、
新しいことに挑戦しやすいという、
そういう恐怖心が持たなくてもいい状態が構成されてるっていう、
そんな感じですね。
快適な気候
いいことですね。
ちょっとお伺いしたいのが、
資金を出してくれるのって、
エンジェル投資家とベンチャーキャピタルが主要なプレイヤーだと思うんですけど、
どちらも失敗に許容、リスクに許容?
しますね。
エンジェルの方が多分すると思うんですけど、
自腹なんで、自分のポケットマネーなんで。
VCもそれを織り込み済みで投資をするっていうか、
簡単に言うと野球のバッターボックスみたいなもんなんで、
そのバッターが打つか打たないかのところに張るわけじゃないですか、お金が。
大谷翔平みたいなスーパープレイヤーでも、
打って3割とか4割とかじゃないですか。
5割とかいかなくていいじゃないですか。
3割打つだけでもすごいじゃないですか。
スタートアップもそんな感じで考えていて、
投資した、まちまちですけど、
何割かは全くお金が戻ってこなかった。
何割はトントンだったと。
その中で残りの何割が大化けしたみたいな。
シリコンバレーだと、当たった時の化け方がえげつないんで、
Googleになりました、Facebookになりました、Teslaになりましたみたいなものを生み出しちゃうから、
すっごい乱暴なこと言うと、
他の投資案件でお金すっちゃっても、
それ以外で何十倍何百倍っていうリターンが出ると、
通じつまが合うんですよ。
なのでフルスイングしやすいっていうか、
三進化、ホームラン化っていう考え方をしやすいんですけど、
これが日本国内のスタートアップ投資になると、
ホームランが出ないんで、基本。
上外ホームランが出ないんですよね。
一塁打、二塁打、万投の世界なんですよ。
当たったとして、上場したとして。
個々のリターンがちっちゃいから、
投資案件一個一個を確実に塁に出ていかないと、
お金すっちゃうんで、そこシビアなんですよね。
一方でシリコンバレーは、
フルスイングか三進化ホームランどっちかでいいぞっていうノリで
投資ができちゃったりするんで、
失敗に許容範囲が広いというところが深いっていう、
そういう経済的状況もあります。
素晴らしいですね。
最後は、
すごい単純明快&えって感じなんですけど、
天気がいいってことですね。
間違いないです。
これは済んでみるとことごとく分かるんですけど、
サンフランシスコは若干霧出やすいですけど、
シリコンバレー地域は、
基本毎日晴れ。
365日あって、
300日ぐらい晴天なんですよね。
雲一つない日。
シリコンバレーの気候の利点
雨も一年中ほとんど降らないし、
なおかつ暑すぎないっていう、
ロサンゼルスとかもいいんですけど、
ちょっと暑いんじゃないですか。
このエリアっていうのは、
アメリカ全体で見ても、
最も気候のいい地域の一つだと思うんですよね。
カラッとしてて、
天気が良く、
ちょうどいいぐらいに涼しい。
仕事しやすい。
これって、
何がいいかっていうと、
物事がうまくいかなかった時に、
空を見た時の色が、
どんより曇ってんのか晴れてんのかで、
気持ちが全然違うんですよ。
人の心理に与える影響って、
そこがすごい違うなと思います。
あともう一個利点があって、
天気の良さって、
お金で変えないじゃないですか。
どんなにお金持ちになって、
どんだけ大成功しても、
天気はなかなか変えられないじゃないですか。
そうなると、
お金があったり成功したり、
ポテンシャルがある人とかは、
天気は変えられないんだったら、
天気のいいところに引っ越すわけよ。
そうすることによって、
優秀な人が集まってくる。
きっかけにもなると。
僕の友人の日本人の方で、
コーガさんっていう企業家がいるんですけど、
ヨウさん。
彼は元々ハーバード大学卒業してる。
MBA卒業してるんですけど、
しばらくボストンで働いた後に、
セリコンバレー天気良さそうだなと思って、
天気がいいっていう理由で
引っ越してきて、
スタートアップを始めて成功した人なんですけど、
天気がいいからここにしようって
移住してきて、
その人は優秀だから、
上手くいくっていうケースもあるんで、
意外とバカにならないなと。
日本とシリコンバレーの関わり
僕は思ってますけど。
ありがとうございます。
最後ちょっと質問したいんですが、
日本の方が、
シリコンバレーとどういう風に
関わっていくのがブランドさん的に
良いのかなと思っていて、
例えば、出張ベースで来る、
駐在で来る、旅行で来るとか、
選択肢があると思うんですけど、
どんな手段でも来るべきなのか。
そうね。
どんな手段でも
まず来てみた方がいいと思う。
僕が今まで散々、
今30分くらい話しましたけど、
この話もそうだし、
日本のメディアとかで見てる
シリコンバレーの姿
あるけど、
来てみないと、
直感的に肌では分からないので、
散々シリコンバレーのことを
勉強した人が、
実際来てみたら、
いや本当に全然違いますねみたいな
そういう感じで、
日本に戻ってから
それまでと違う人生を歩むっていう人を
何人も見てきてるし、
友人でも、
うちの元スタッフとかインターンとかでも、
ここに来たことが人生の
転換期にきっかけになって、
日本に戻ってから
全然違う価値観で
違うことを始めましたみたいな人を
何人も見てきてますからね。
ありがとうございます。
では、まとめに入っていきますが、
最後までお聞きいただきありがとうございました。
番組を気に入っていただけた方は、
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