国のサイズと人口の規模と市場サイズが限界があるので、なので最初から他の国とか他の地域向けにビジネスをやるっていうのを前提で戦略を考えていくと思うんですね。
そういうのを考えると、やっぱり日本ってすごく特殊、珍しいなと僕は思っていて、国内需要だけで何とかしようとしているのは中国とかはあると思うんですけど、それぐらいなもんで、実は多くの企業は日本国外の企業っていうのは、何かしら自分の自国以外の市場も念頭に入れて考えていくっていうことが多い。
話戻すと、日本の国内のビジネス展開をするときに、ある程度人口が都心部に集中しているので、営業をやりやすいんですよね。
僕から見ても、それこそ大企業からスタートアップみたいなテック系スタートアップですら、何かしら営業的な方法でユーザーとかパートナー企業とかクライアントを集めるみたいなことを実はやっている。
人と人のつながりとか、いわゆる口コミ的なものとか、何かね、ノンデジタルな世界で、リアルな世界でのビジネス活動でユーザー、顧客を集めるってことができるんですけど、アメリカ例にすると、これは非常に難しいんですよね。
僕もずっとアメリカ側でビジネスやってるんでわかるんですけど、まず、国の大きさが日本の国土の26倍くらいあるんですね。我々がいる、サンフランシスコが入っているカルフォルニア州っていう州の面積が日本の1.1倍あるんですね。
州だけで日本より大きいから、プラス日本みたいに一つの都市に全部が集まっているわけではなくて、もちろんニューヨークって大都市皆さん知ってると思うんですけど、ほらその一方でテクノロジーって言ったらシリコンバレーとか言うじゃないですか。
じゃあシリコンバレーとニューヨークってどんだけ離れてるのっていうと、移動するのに飛行機に乗って最短で6時間かかるんですね。実は時差もあったりとか飛行機で6時間かかるってことは、日本からすると外国に行ってるような、シンガポールとか行ってるような感覚じゃないですか。
そうなるとサクッと営業ってできないわけですよ。リアルに対面するとか人が会うっていうことがアメリカだと非常に簡単にできることではない。カルフォルニア州内の都市であったとしても、サンフランシスコからロサンゼルスは1時間以上飛行機かかるし、なんだったらサンフランシスコ市からシリコンバレーって言われる地域、例えばサンノゼとかマウンテンビューみたいなところ車で行こうとしても、
1時間ぐらい事情によってはかかるので、めんどくさいっていうかテーマなんですよね。いわゆる営業。そこでビジネス戦略を日本とアメリカで大幅に変えなきゃいけないぞっていう。それが今市場というか国の状態だと思います。
ありがとうございます。そこから日本と海外比べたときに市場が違う、戦い方も違うってなってきたときに、海外での戦い方でどういう風なパターンが成功していくのかみたいな事例であったりパターンであったりあると思うんですけど、グローバルで戦われている企業とかグローバルで戦われているサービスっていうのは何が強いというかどういうところが。
そうですね。ごくシンプルに説明すると、アメリカでもたくさん海外から来て成功している企業ってあります。
例えば日本企業だったら、昔から自動車だったらトヨタとか、ホンダとかニッサン、日本の自動車会社のほぼほぼすべて、大発とか軽自動車は走れないのでそういうところを除外して、ほとんどの日本の自動車ブランドはアメリカで顧客を獲得していて、メインの市場になっているんですね。
それを非常に上手にやってたりとか、あと最近だとすごく日本から来て成功する会社って少ないんですけど、ユニクロみたいな会社、ユニクロはすごい市民権得ているみたいな感じになっているので、それはうまくいっているケースで。
共通しているのがあって、どういうことかというと、アメリカの一般消費者にアンケートを取ると、もともとどこの国から来た会社かというのを知らないケースが多いと思うんですよね。
意外と思われると思うんですけど、トヨタとかって完全にトヨタブランドがアメリカに定着したが故に、メイドインジャパンとかフロムジャパンというのを日本の人が良いと思っている。それは別に間違いじゃないんですけど、それを超越すると、トヨタってアメリカの会社じゃなかったの?という人が多分いるくらい。
それが結構成功のバロメーターで、たぶんユニクロとかも、ユニクロってもともとどこの会社か知らないってなるケースが多いと思うんですね。
他の会社とかも、海外から来た会社とかって結構そうで、例えばテクノロジー系で言うと、大きな会社だとSAPって書いてある会社があるじゃないですか。日本にもほとんどある。あれって実はドイツの会社なんですけど、アメリカの会社だと思っている人多い。それすごい上手くいってるケースだったりとか。
あとはスタートアップとかも最近すごい多いですよね。ちょっと一昔前だとスカイプっていうのがあって、スカイプってVOIPのチャットとか電話とかするやつ。
結局どこなんだっけっていつも思うんですけど、ヨーロッパのちっちゃい国なんですよね。エストニアから始まって、ルクセンブルグで登記してたかその辺だったと思うんですけど、とりあえずヨーロッパのちっちゃい国からスタートして、最初から世界向けにやってるんで、
アメリカも結構メインの市場はアメリカに途中からなってて、最終的にマイクロソフトに買収されて、今のマイクロソフトはTeamsの通話機能の中に組み込まれてるんですけど。
だから結構ね、TikTokとかは知ってる人多いかもしれないですけど、もともと中国発なんですけど、アメリカでは多分分かってなく使ってる人も山ほどいるっていうぐらいに定着するんですよね。違和感がないというか、どこの国から来たぞっていうこと自体があまりどうでもよくなるレベルまで持ってければうまくいくんですけど、
日本の企業がそれをできるかどうかっていう話かなと思いますね。
買収は結構してる会社いて、それは一つの結果出てるケースはある程度ありますけど、現地採用もね、するべきなんですけど、マネジメントとかリーダーシップは難易度は上がりますけどね。日本と違うんで、スタイルが。
それプラスあとは、どうやって顧客を捕まえるかっていうか、消費者、B2C消費者とかクライアントを捕まえるかみたいなことかなと思いますけど。
ありがとうございます。さっきの成功例のパターンで何が必要かっていうところに戻るんですけど、グローバルで戦っていくためにそのDay1というか、何準備してくるべきなのか。
そうですね、これ実はなんだろうな、物理的に海外に来る前からできることがあって、これ結構盲点なんですけど、すぐ来ちゃうのは全然いいんですけど、市場とか理解、顧客と接点持つっていうのはとてもいいので来るのは全然いいんですけど、来る前からできることがあって、
それは会社とか商品サービスのブランド作りを日本にいるときから海外向けにそのメソッドでちゃんとやり始めるってことがあるんですよね。日本企業の、日本で知名度の高いブランドってランキングとかってたくさんあると思うんですけど、その多くって日本以外であまり知られてないんですよ実は。
日本国内向けだけにしか認知活動をやってない。特にコマーシャルとか広告だけでやってるので、コンスーマ系とかも代表的に結構ね、日本国内では誰でも知ってんだけど、海外行くと誰も知らないっていうのは山ほどあるんですよね。
例えば銀行とか携帯のキャリアってあるじゃないですか。その辺って日本でほぼほぼみんな知ってるじゃないですか。街歩いてると看板あったりとかお店あったりとかコマーシャルCMとかあるじゃん。
あれ多分日本国内の銀行と日本国内の携帯キャリアの名前ってすごく知られてないんですよね。海外で。超大きい会社でランキングでもブランドランキングでもトップに来るんですけど、海外では全く知られてないので。
それを知られるためのブランドディベロップメントって言われる、僕たちこんな会社が存在していて、こんなことをやろうとしてますとかやってますとか、世の中にこういうインパクトを生み出したいんですよっていうブランドづくりが上手いと
ビジネス展開する前に何かしらの認知度っていうのがなんか見たことあるとかなんか知ってるよみたいな感じになるじゃないですか。
最近ここ近年で一番僕いつも上手いなと思うのがレッドブルなんですよね。レッドブルってオーストリアの会社なんですけど、オーストリアってドイツの隣にあるすごいちっちゃい国。
レッドブルってグローバルブランドじゃないですか。多分聞いてる方はみんな知ってると思うんですけど、エナジードリンクっていうよりもレッドブルって聞いた方が知ってるぐらい。
あれって、あの会社がすごいのは完全にブランドづくりをメインにした会社なんですよね。レッドブルって商品作って売ってるんですけど、それよりも何よりもレッドブルっていうあのロゴとあの名前とつばさを授けるみたいなキャッチフレーズと、あと雰囲気とかエキサイトメントみたいなものを
世の中に周知させることに命がけでやってる。ストーリーとか読むと本当そういうふうに書いてあって、市場は獲得するものじゃなくて作るものだっていう概念があって、今ないものを作ろうみたいな感じで、もう最初からさ、商品に全く関係ないと思われるようなスポーツイベントをスポンサーしたり開催したりとかしてるじゃないですか、エクストリームスポーツとかこっちよくやってるんですけど、
ちょっとエキサイトする危険性の高いスポーツとか。だいたいレッドブルの看板とかがガーンって出てたりとか、パワードバイレッドブルみたいな感じでやってて、あれがもうどこの国かオーストリアかどうか全然関係ないし、何売ってるかを知らなくてもレッドブルのロゴは見たことがあるみたいな。
で、商品売ってたら、レッドブルってこんなの売ってる会社だったんだ、ドリンクなんだ、ちょっと買ってみるかっていう順番なのね。ブランド認知度を先にやってから、後で商品を売るみたいな順番にしてるわけ。あれってすっごい効果的で、メール一本打つにしても電話一本かけるにしても、すいませんレッドブルなんですけど、あー知ってる知ってる知ってるみたいな、相手興味持ってもらえるじゃないですか。
それを、お前誰やねんの名前だと誰も話聞いてくれないんですけど、レッドブル飲んだよこの前みたいな、とか、あとはまあ、ただでレッドブルたまに、レッドブルの日本でもあるよね、車、ミニクーパーをレッドブルでラップして、どこからどう見てもレッドブルの缶が後ろについてて、そこになんか綺麗なお姉さんが乗って配るっていうのが。
日本だったら多分車以外にもリュックで歩いてたりとかするらしいんですけど、アメリカだとだいたい車に乗せてて、サンプリングみたいなのしてるんですけど、もうブランド知名度獲得のためにものすごい労力を割いてる。
あれを日本もやったほうがいいと思うんですけど、日本の企業ってどうしても営業ヘビーになりがちなので、ブランド作りっていうのは国内ではないがしないがしろっていうか、手薄になりがち。
営業ご利用していけちゃうみたいな。
ブランド作りっていうのをやった経験が少ない会社が多い。ブランド作りはそこまで注力しなくてもある程度のところまでビジネスを成長させられる市場なので。