サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社、BTRAXのCEO、Brandonと、デザイナーの彩香が、日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
それでは、今回もサンフランシスコ・デザイントークの放送を始めていきたいと思います。今回もMCを担当する秋と、Brandonです。よろしくお願いします。
今回のトピックはですね、以前Brandonさんが執筆されていた、起業家を目指すなら日本の大学には行かない方が良いかもしれない3つの理由、という記事ですね。
こちら、1万ビュー近くありまして、多くの方に見ていただいているので、ぜひこちらの真意だったりを深掘っていけたらなというふうに思っております。
なんか刺激的なタイトルですけど、実際僕が本当にそう思っているからということなんですけど、多くの方、日本で大学行っている方とかいらっしゃると思うんですが、
アメリカで起業家で成功している人、僕も起業家の一人ですが、成功している人の前例を見てみると、例えば有名なスティーブ・ジョブズとか、ビル・ゲイツ、マイクロソフトとか、メタのザッカーバーグとか、最近だったらイーロン・マスクとか、起業家として有名じゃないですか。
これ共通していることが、大学を卒業してないんですよね。
中退したりとかしてたりするんですけれども、有名なのはイーロン・マスクなんかはスタンフォードを3日で辞めたとか2日で辞めたとか言われるくらいに、意味ねえって言ってて。
実際、僕もそうだな、日本の大学生とか大卒生とかに数多く触れてきたんですけど、そういう人たちとやりとりしたりとか個人的な経験で、
もしかしたら日本の大学で教えてる内容って、いわゆる起業家っていう人になるためには、合ってないっていうか相反してるかもなーなんて思ったことがいくつかあって、
それをもとに、このうちのブログ記事、フレッシュトラックスっていうブログの記事を書いてみたんですよね。
その話をちょっとできればなと思うんですけど。
ぜひお願いします。
まず一つ目が、最初からすごい刺激的な内容なんですけど、今から数年前に、とある某日本の大学から客員教授やりませんかって言われたんですね。
授業を。
僕もよく日本の大学システムはわかってないんですけど、簡単に言うと、いわゆるゲスト講師とかゲスト教授みたいなものがあって、
通常いつも教えてる先生がいるけど、たまに来て特別な授業をやる人とかの枠があるみたいなんですね。
実際にこのポッドキャストにも出演してくれて、友人でもある沢窪さんは、
武蔵野大学っていう大学の客員。
エンタープリナーシップですね。
エンタープリナーシップ、企業界育成の学部かな、プログラムかな。
それの客員教授をやられていて、たまに僕も彼に引っ張られて、
ブランドもちょっと喋ってって言われて、ボランティアワークでやったりとかするんですけど、そういう枠があると。
以前にとある日本の企業化を育成することを一番の目的にした大学があって、
そこの人を知ってる方から紹介されて、ブランドさんもやりませんかって言われて、
じゃあちょっとお話聞きますねって言って、お話聞いて、
じゃあやったら具体的に、
ぶっちゃけ報酬いくらくらいもらえるんですかって聞いたんですよ。
重要じゃないですか。
別にそこで金儲けしようとかそういうことじゃなくて、聞いてみたら、
うち全部無報酬なんでって言われたんです。
すごいですね。
これ僕だけじゃなくて、いわゆるそこの客員教授って何百人か名前が持ってて、
僕の知ってる友人知人の企業家の方もそこに名前が載ってたんだけど、
報酬がもらえない状態なんだって。
それはそれでそこの大学の報酬だから構わないんですけど、
そうなってくると、みんな忙しいから企業化って、
プライオリティつけるじゃない、仕事で。
この大学でボランティアワークとして時間があったり情熱があったりしてやる分にはいいけど、
やっぱりどうしても本業を優先するし、
無報酬だったらより一層真剣に取り組まなくなる可能性あるわけよ。
そのことに関して日本の友人とか言ったら、
そこは名前を登録しとくって結局教えない人も多いんだよって。
なんでそんなことするんですかって言ったら、
その名前を載せた人に箔がつくからって言われて。
なんとか大学客員教授っていうのがプロフィールに載るから。
僕はそんなことどうでもいいと思ってる派なんで、
肩書きとかどうでもいいと思ってるんで、
ビートラックス CEO 以上でいいと思ってる人なんで、
断ったんですね。
っていう仕組み的に、
アメリカだったらスタンフォード大学とかアバートとかエリート校でも、
企業化の人とかがゲストで来るんですけど、
ちゃんと報酬の仕組みとか登壇リクエストの仕組みとかあるし、
実際に大学で教えてる教授がそこの学生と一緒にスタートアップやるとか、
学生のスタートアップに投資して、
投資家として投資してリターンを得るとか、
そういうエコシステムができてるんだけど、
この日本の一つの例ですけど、
そういう大学みたいな感じのやり方しちゃうとエコシステムができないから、
結局何かどこにも行かなくなっちゃう可能性があって、
その仕組みはまだまだ発展途上だなと思ったっていうのは一つね。
確かにアメリカの大学はちょっと前の話に戻ると、
企業のサポート体制とかも結構あるんじゃないかなと思ってて。
弊社でも各大学、例えばバークレーのベンチャーキャピタル、
方々とのやり取りとかも結構あったりするじゃないですか。
弊社と一緒にイベントを作組んで開催してピッチイベントやったりとか。
そうだね。
そういった感じで結構そういったサポート面も充実してるっていう面もあるんじゃないかな。
環境っていう面で。
育成するプログラムとか、あとは最初の頃に言った客員教授の話で言うと、
現役の企業家とか、現役のスタートアップエンジニアとかっていう人を定期的に呼んできて、
レクチャーやったりとかワークショップやったりしてくれるんで、
超実践型だよね。
僕なんかもアメリカの大学でデザイン科でデザイン勉強したときは、
先生ほぼほぼ全員現役デザイナーでした。
なので、大学で教える方は普段はデザイナーとして正規へ立ててる人たちなので。
それいいですね。
説得力が半端ないんですよ。
半端ないですね。
だって中途半端なデザインとか提出するとブチギレるんですけど、
お前こんなんで実際のデザインの世界で戦えるわけないだろって言われると、
すごい説得力がある。
ちょっと厳しいけど、それが現実なんだよ。
お前が本当にデザイナーとして今後生きていきたいんだったら、
このレベルじゃ今は通用しないみたいなことを言われて、
もっともっとデザインスキルを身につけないとプロのデザイナーにはなれないぞって言われると。
素晴らしいですね。
本当にこれちょっと頑張らなきゃなってなったし、
うちのスタッフでもアメリカで大学でデザイン勉強した、
以前MCやってたスージーとかも僕と同じ大学の同じ学部なんだけど、
めちゃくちゃ大変でしたもんね。
でもそのおかげで今デザイン会社でプロでデザイナーやってきるけども、
実践的だったからですよねって言ってましたもんね。
今話を振り返ってみて、
企業界になりたいんだったら日本大学に行かない方がいいって言ってたじゃないですか。
別に行ってもいいんですけど。
行かない方がいい3つの理由っておっしゃってたんですけど、
今もう大学に行っちゃってる人で、でも企業界になりたいって人にアドバイスをするとしたら、
どういったものがあるんですか?
大学は大学で価値があるのはいくつもあると思うんですね。
そこは自分の価値として吸収したらいいなと思ってる。
一番はネットワーク。
先輩後輩同級生とかのネットワークっていうのが、
社会に出てからかなり威力を発揮するんで。
特にいわゆる偏差値の高めの大学の人って、
卒業したらいい仕事に就く人多いんですよね。
大企業の重役とか、政府関係とか。
そのネットワークを活用することで自分が企業家になってから、
その知り合いのツテをたどって、
仕事を紹介してもらったりとか、ビジネスにつながるネットワークに変換できるんで。
逆に羨ましいですね。
いわゆる学罰みたいな概念がまだあるんで、仲間みたいな。
同じ大学出たっていうだけでも近づきやすいっていうか、仲良くなれるじゃないですか。
そのネットワークはすごい財産だなと思う。
あとは大学で教えられてることだけが全てではないので、
あまり盲目的に大学でいい成績を収めたら、
全部OKっていうことじゃない?
これは面白いことに、DNAって会社をスタートさせた社長のナンバートモコさんという方が
何かのインタビューで言ってましたけど、
彼女は元々東大外資コンサルティングで働いてて、
その後、確かハーバードのMBAに行かれてるんですよね。
その後にDNAって会社を創業されたんですけど、
その時のインタビューで、
MBAで学んだことどういうことが役に立ちましたか?って言ったら、
一切役に立たない。
それはMBAが役に立たないって言ってるんじゃなくて、
MBAは大企業のマネジメントとか戦略にはいいんだけど、
いわゆる起業してそこから自分の会社を立ち上げて
のし上がっていくっていう世界とはあまりにも世界が違いすぎて、
一回アンランしなきゃいけないレベル。
学び直さなきゃいけないレベルだって言ってて。
なので盲目的に教えられたことだけをなぞればいいことじゃないこともあるということですね。
ただ、ネットワークとかあとは学んだこと。
特に経理とかはいいかなと思いますけどね。
経済学とか経理みたいな数字に関しては基礎知識つけとくと
ビジネスセンスにはつながるかなと思ったりしますけどね。
切り分けて考えることでしょうね。
アメリカの大学生って結構大学行ってても普通に自分でビジネスやったりとかするじゃん。
あれは別に大学生100%大学生じゃないから、
大学も副業だし他のことも全部副業みたいな感じのライフスタイルにしてるんで。
あと最後に何だろうな。
たまに言うんですけど、厳しい話すると
日本語しか話せない東大生よりも
英語と日本語バイリンガルの考察の方が今後はポテンシャル高いなと思う。
コミュニケーション。
どんどんグローバル化していくじゃん。
日本がどんどん国として微妙になっていく中で
英語ができるだけでキャリアの幅っていうのがものすごく広がるんだよね。
外資が増えたりとか、外国との仕事が増える中で
日本国内だけで日本語だけでやってる優秀な方よりも
荒削りだけど英語はできるっていう人の方が
伸びしろが大きい、今後は大きくなりそうだなと思っているし
それは起業家という観点?
起業家だけじゃないなと思ってて
起業家ももちろんそうだし今後グローバルに展開しやすくなるからね。
うちの会社、一応日本にもオフィスあるけど
日本で採用する際も英語は基本的にはできなきゃいけないので
ミーティングも英語ですね。
ミーティングも英語なので英語がほぼできないっていう時点で
面接にも進まないんですよね。
そういう会社が今後増えるだろうなと思うと
何かしらの海外留学するとか住んでみるとか何でもいいんですけど
日本以外の場所と文化と言語を身につけるのはおすすめですね。
ありがとうございます。
ということで今回のトピックはですね
起業家を目指すなら日本の大学に行かない方がいいかもしれない
3つの理由ってことで話させていただいたんですけど