シリコンバレーの服装文化
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社、BTRAXのCEO、Brandonと、デザイナーの彩香が、日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
はい、それでは今回の放送も始めていきたいと思います。今回MCを担当する秋です。
そして、Brandonです。
よろしくお願いします。
今回のトピックはですね、シリコンバレーに来るならスーツは着るなっていうトピックで。
強めの、強めのタイトルですけど。
いきましょう。
はい。秋は今どんな服装してますか?
僕はもうあの全部ユニクロのTシャツ、で、あのズボン、で、靴はあのサンダルなんて。
いや、そこまで聞いてない。ジャージっぽいの着てるよね。
そうですね。
まあ、うちのオフィスでスーツ着てる人はいないじゃないですか。僕を含め。全然いないじゃないですか。
僕ちなみにスーツ持ってないんですよ。本当に。本当にいわゆるそのスーツ一着も実は持ってなくて。
会社の経営者なのにスーツ持ってないんですよね。
着たこともない?
着たことあるわ。着たことはあるわ、さすがに。
じゃあちょっとさすがに今の。
いや、さすがにね。あるんですけど、着る機会がほんと少なくて、今着たことあるっていうのはどこで着たかっていうと、
サンフランシスコにある日本領事館で行われるパーティー、なんか晩餐会みたいなパーティーでスーツ着用お願いしますとか言って書いてあって。
はいはいはい。
で、フォーマラな場所。で、日本、日本のカルチャーの場所なんで。
一、二回スーツ着てったんだけど、もうなんか途中から僕は自分のスタイルでいいやと思って。
ジャケットジーンズにするようになって。あえて突っ込まれないけど、呼ばれもしなくなったんで。
良くも悪くも。
ダメだったのかなと思って。何が言いたいかっていうと、スタートアップの人たちでスーツ着てる人っていうのはすごい少なくて、
別に全員が着てないわけじゃなくて、着てる人も街中にいるんだけど、多くの人はスタートアップとかテクノロジーとかクリエイティブの仕事じゃなくて、
はい。
主に弁護士さんとか金融系の人たちなんですよね。
ウォールストリートとか。
ウォールストリートのイメージ。
スタンフランシスコにも金融街があって、そこの人たちは結構着てるのは見るんですね。
ただスタートアップをしてる人たちはTシャツとかジーンズとかパーカーが多いし、スタートアップに投資するいわゆるVCって言われる人たちもベンジャーキャピタリストも金融系の仕事をしてるんだけど、
以前はスーツ着てる人もいたんだけど、最近スタートアップの人たちと目線を合わせるためにあえてスーツ着なくなってて、定番がパタゴニアのベスト。
パタゴニアのベスト。
アメリカではVCスーツって言われてるんですけど、それかVCベストって言われてるんですけど、グレーのパタゴニアの半袖ベストみたいなのがあります。
ありますね。
これがVCの定番で、びっくりするぐらいにこれを着てるんですね。
そこに対してちょっとだけユニクロ派も出てきてるんですけど、それは余談なんですけど。
日本から来る人たちが初めて来る方なんかはビジネス系の方々なのでスーツ着て来られるわけよ。
別にスーツ着てくることは悪いことでもなんでもないし、すごいフォーマルで素敵だと思うんですけど、
ビジネスにおける印象
なるべく着ない方がいいよって僕が以前より言ってる理由が一つあって、
それはサンフランシスコとかシリコンバレーでスーツ着てると、明らかにここの人じゃない、違うところから来た人っていう感じがするわけ。
そうすると二つぐらいデメリットがあって、一つは擦りとかひったぐりのターゲットになる可能性があるんだよね。
なるほど。
外から来た人だからっていうことで。
もう一つはビジネスのミーティングとか、特にスタートアップと会った時とかに、
この人は一時的に来てるだけで、ここでガチでビジネスやるつもりなさそうな初心者かもっていうバイアスが逆にかかっちゃってて、
なので日本から来る普段はスーツ着てるような方々であっても少しカジュアル。
ポロシャツとかワイスシャツだけど下はスーツじゃないズボンとかジーンズとかスラックとかでいいと思うんですけど、
少しカジュアルにした方が馴染みやすいですよっていうのをブログに書いたりとか日経新聞に投稿したりとかイベントとかで登壇した時に話したりとかしてるんですね。
そもそもなんでっていう話じゃないですか。
何が言いたいかというと、日本の方々ってスーツ着てるのよく見るんですよビジネス社会人の方々。
ほぼみなさんですね。
そうだよね駅とかで。むしろなんでって思うけど。なんで?
ここでポッドキャストを聞きの皆様へお知らせです。
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それでは引き続き内容を楽しみください。
なんで?って聞いてるんですよ僕いつも。なんでだと思う?
なんかそれがしきたりみたいになっちゃって。
特に新卒の人とかだったら上司の言うことは絶対だっていう風なイメージもあるし、上司がやってることを真似しようっていうのでだんだんその流れがずっと続いてきてるんじゃないかなって思うんですけどね。
暗黙の了解的な。
暗黙の了解みたいな。
これ僕一つ自分の中で仮説があって多分これじゃないかなと思うことがあるんですね。
何かっていうと家でnetflixとか見てる時にスーツ着てる人ってあんまいない気がするんですよ。
いないん?
朝起きてスーツ着てnetflix見る人っていなさそうじゃん。
そうですね。
コスプレじゃんもうそれ。
だけど外に出る時にスーツ着る人は多い。
日本とかだと。
これって結局人に合うかどうかだと思うんですよ。
人に合う時にスーツ着てた方が印象がいいとか礼儀として着るとかっていう概念がある気がするんですね。
世間体として。
世間体っていう言い方は結構あれですけど相手に対しての礼節みたいな感じ。
エチケットみたいな感じだと思うんですよ。
だってアメリカ西海岸だってすごいVIPのパーティーとかレセプションとか結婚式とかそういうのではやっぱりフォーマルに着るからむしろなんかタキシードを着るぐらいじゃん。
なんだけど人にそんなに合わない生活をすると別にスーツなんか着る必要ないくなるわけ。
アメリカ西海岸っていうとさっき言ったみたいにスタートアップ文化が強いからスティーブ・ジョブスとかもそうだったしスーツあまり着てないんですね。
それは日本の企業の方って営業とか取引先に会うときにスーツ着ることが多いから対面で人に会う特に営業マンとかが多いんですよね。
お客さんと会うとか。
スタートアップって顧客に営業するっていうことが極端に少ない世界なわけよ。
スタートアップ文化と服装
主にテクノロジー系のプロダクトを作ってそれをオンラインとかで配信してってそこからユーザーを獲得するっていう活動をしてるからスタートアップで働いてる人たちの仕事の多くがプロダクト作りかマーケティング関連が多いんですね。
あとはカスタマーサポートとか。
リアルな人間に対面で会う機会がすごく少ないのでものづくりに集中する日々が続くからそうなってくると人に会うって言うとチームメンバー同僚じゃないですか。
同僚同士でずっとスーツ着てるのも堅苦しいよねっていうことでカジュアルで良くないみたいになってきたんじゃないかなって思うんですね。
なのでアップルのスティーブ・ジョブスに代表されるようなジーンズから黒のタートルネックがシンボルでしたけどそこからマーク・ザッカーバーグ、メタフェイスブックのマーク・ザッカーバーグも会社のTシャツとパーカーみたいな感じ。
最近もTシャツとかジーンズしか着てない。
マーク・ザッカーバーグがスーツを着るのはアメリカの議会に呼ばれてコテンパンに尋問された時だよね。
アメリカ議会に行った時はスーツ着てたんだよやっぱり。さすがのザッカーバーグでも。そういうTPOがあるから。
だけど普段の日常業務においては着ないんだよスーツなんていうのはね。
メタ社が作ってるものっていうのはプロダクトっていうのはテクノロジープロダクトなので一件一件営業なんかしに行かないですからね。
むしろスタートアップが一件一件営業してたらすごい勢いでユーザーを集めることなんてできないからさ。
一気にスケールするっていうのはできないので一件一件営業してると。
なんだけど日本のテクノロジー会社でも日本は営業結構するんだよね。
なのでメキタニさんとかもスーツ着てる姿をよく思い浮かべるのはメキタニさん営業すごいやられてるみたいなのでそうなるだろうなみたいな。
ヤナイさんとかもスーツ着てますけど。
なんだけどこっちの企業家、西海岸の企業家っていうのは着ることがそんなに多くないから来る時は逆にTPOとしてスーツ着ない方が馴染むよっていう。
文化に応じた服装の重要性
ちょっと砕けたビジネスカジュアルぐらいがちょうどいい。
ビジネスカジュアルって言われるYシャツ着てもネクタイしないとかそんな感じ。
でも逆に普段スーツ着てる方がスーツ着ないとなるとどうしていいかわからなくなるんだよね。
週末のゴルフに行ってる人みたいになるっていうか。
特に日本でスーツ着てるビジネスマンのエグゼクティブの方とかが私服になると急にオーラーがなくなったりする。
クライアントの方が言ってましたけど。
でも上司がスーツ着ないと威厳がなくなりますからね。
逆に困るみたいなことやってたけど、西海岸ですからね。
だって最近よく注目されてるこの辺の企業家ってNVIDIAのジェイソン・ファンっていうアジア系のCEOいるじゃない。
彼は革ジャン、シンボルが革ジャンでいつも革ジャン着てるんだよね。
あれもスーツじゃないけど、アジア系だったら革ジャン。
あれ革ジャン着ると結構戦闘力高くなるなと思って。
この前も彼が登壇とかしてたけど必ず革ジャン着てるんで。
それで思い出したけど僕も革ジャン率高いんですよ。
高いですね、確かに。イベントとかとか。
彼がマレーシーしたんじゃないかなって。
彼のほうがかなり年上な。
そうなんだよね。
ということで、ちょっとカジュアルなトークでしたけど。
でも重要です。
服装っていうのはコミュニケーションを取るときに第一印象を与えるので。
スーツでゾロゾロと10人くらい日本から来たりなんかしちゃうと違和感あるので。
国によってやっぱりどういった服装が適してるのかってのは異なると思うんで。
その国々に合わせて。
おっしゃる通り。
日本が変える必要ないかなって。
おっしゃる通りで、思い出した。
こっちから日本に行くテック企業家とかがたまにいて。
オープンAIのサムアルトマンが大臣の方々と会ってるときスーツ着てたもん。
着てますね。
あれは正しいよね。
日本ではあれがスタンダードなわけだから。
合に行けば合に従えですね。
と思っておりますということです。
違いないですね。
そんな感じでシリコンバレーに来たらスーツは着るなっていう話。
着ないことをお勧めいたしますよ。
今回の放送は終えたいと思います。
お聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
また来週。
このエピソードを楽しんでいただけた方はぜひ高評価、チャンネルフォローよろしくお願いします。
またサンフランシスコデザイントークは番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
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最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。