そうですよね。テクノロジーがすごい、定期的にすごいテクノロジーって世の中に出てくるんですけど、一時期バーッと流行ってみんな試すんですけど、リアルな生活とか業務への活用方法が見当たらずに捨たれてしまうケースと、あとはオーバーユースって言われるすごいすごいってなっちゃって、
必要以上に使っちゃったけど結局そこまで使う必要なかったねみたいなケースがあって、その寄り戻しみたいなのがあるんですけど、生成AIに関しては実際にうちの会社の業務で使ってみたところ、使える部分と使えない部分っていうのがあって、そこをうまくチューニングしながらやってますね。
具体的に今までどんなことをやってきたかというと、一つ、去年の年末にチャートGPTで話題になったときに、それと同時に画像系もあって、具体的なサービス名で言うとMid JourneyとかStable Diffusionみたいなものが、そういう名前の画像を生成してくれるようなAIツールっていうのが同時に使える時期だったんですけど、
それでプロジェクトで、デザインの業界って多分デザイナーの方はよく理解してるんですけど、ほぼほぼすべてのプロジェクトって納期がめちゃくちゃ非現実的に短いんですね。
いつまでですかって言ったら、普通だったら1ヶ月くらい欲しいものを1週間でお願いしますみたいなのを平気で言ってくる世界で、それをある程度許容しなきゃいけないっていうデザインの業界があるんですけど、
その例に漏れず、その時も超短納期のプロジェクトがありました。
それは映像を作るもので、30秒くらいかなの映像を作るってもので、映像を作るってデザインの業界の中でも最も時間がかかるタイプの仕事の一つなんですね。
画像って1枚ですけど、映像って単純に言うとそれを連続させて映像にしていくっていう、コマ送りで言うとコマがたくさん30とか1秒の中に入ってたりとかするんですけど、それを作るってことは画像を一つデザインするより何十倍何百倍の労力と時間がかかったりしますね。
音も入ってくるんで。
その時に映像を作るプロセスって一般的にはまず絵コンテみたいなのを作るんですよね。
英語で言うとストーリーボードって言うんですけど、キーになる画像を作っていって、それを繋げていって映像に落としていっていく。
その中には登場人物であるとか背景画像みたいなものがラフに描かれるんですけど。
その絵コンテを作る際に、映像を作る場合はイラストを描ける人が必要なんですよ。
これ前回のキャリア編とかでも話したんですけど、日本ってデザイナーとイラストレーターの境目がすごい緩くて、イラストを描く人もデザイナーと呼ばれるんですけど、アメリカの場合はイラストレーターっていうイラストを描く専門職の人がいて、
その人と一緒に仕事をしなきゃいけないんですね。
そのプロジェクトは、その納期でその内容で考えると、3人くらいイラストレーターをいっぺんにチームに入れて、速いスピードでどんどん背景画像、キャラ画像みたいなのを作っていかなきゃいけなかったんですけど、
人間がやるほどの時間がないということで、
全部やるのに3週間だったんですけど、最初のコンセプト作りが1週間だったんです。
コンセプト作りするときにイラストを出していって方向性を決めていくっていうフェーズがあるんですけど、
そこで人間がやってたら現実的に無理だねって話して、ちょっとAIにやらせるかっていうふうに我々の方で考えて、
エンジニアのスタッフに、コンセプトの方向性を決めるためにサンプル画像みたいなのを出していってクライアントとディスカッションしながら世界観みたいなのを決めていきたいんだけど、
Generative AI使って出せないかなって言ったら、できるよって言ってキーワードとか決めていって、これっぽい感じのこんな感じみたいなのをプロンプト入力すると生成されるんで、
それをさすがエンジニアだなと思ったのが、デザインするときの最初って必要より量なんですね。量をたくさん出していってその中で落とし込んでいくっていう作業をやるんですけど、
せっかくAIを使う。AIを使うってどういうことかというと、人間と違って一番違うのは、24時間働いてくれる。文句言わない。パワハラとか言わない。ブラックとか言わないということで、
まったくその通りで。アイディエーションとかディスカッションのときに何かしらトピックとかネタがあった方が盛り上がるというか活性化するじゃないですか、何もないよりも。
それが今まではデザイナーが手書きで書いたものを持ち込んでたりとか、あとはミーティング中に手書きでデザインを起こしてこんな感じですかねっていうのをAIに振っちゃって、
AIで生成したものを持ってきたりとか、ミーティング中に言葉で話したものをビジュアル化させるときにAIにやってもらったりとかしながらやると。
それって非常に機械にやってもらうべき仕事かなと思ってて、その判断基準というのが人間がやるとメンタル的にやられそうなやつは機械にやらせたいってことなんですよね。
やってて楽しい仕事とやっててしんどい仕事って世の中あると思うんですけど、なるべくやってて楽しいのは人がやって、やっててしんどいのは機械がやるっていう世界が一番理想的だなと思っていて、モチベーションも上がるしクオリティも上がるし効率化もできるなと思ってるんですね。
テクノロジーとか機械の存在価値ってそもそもそれだと思っていて、ルーティンとか地道な作業を人間がやるって非常に犠牲者が出てしまうので、文句言わなく正確にずっとやっててくれる機械にそれを投げちゃうっていうやり方がいいと思ってて。
デザインの業界でも想像以上にクリエイティブじゃないタスクって多いんですね。めんどくせえなってやつなんですけど、それをなるべくAIにやってもらってピュアなクリエイトできる部分を人間がやるっていうのが理想だったりはしますね。
ミドラックスではそういうのは進んでるというか既にやってると思うんですけど、デザイン会社全体として、日本も浅川さんもミドラックスでのデザイン会社と繋がれると思うんですけど、みんなそういう感じなんですか?それともまだまだ普及してないんですか?
これ聞いてみると興味深いことに、一番最初のエピソードで話したデザインって問題解決だけど、アートとかクリエイションって結構表現だったりするよねって話があったと思うんですけど、問題とか課題を解決するデザイン会社はある程度積極的に導入しよう活用しよう活用してますっていうケースが多くて、
一方でクリエイティブ系の業界の人が危機感を感じている、下手すると、うーん、なんて言ったらいいのかな、嫌悪感を感じているケースもあったりして、AIっていう言葉自体も聞きたくないとか、そういうものを使ったものは邪道だとか、
うーん、そんなのは使うべきじゃないみたいなのがあって、そこがすごく繊細、実は繊細でして、我々みたいなデザイン会社とかデザイナーは無邪気にAI使うと便利だよねとか言うんですけど、クリエイティブ系の人がそれを聞いた瞬間にすごい嫌な顔をする。
あれですか、俺たちの仕事無くなるんですか?みたいな顔をされる。
まあでも、すごい繊細なトピックなんですけど、すごい優秀なクリエイターとか才能あるアーティストとかと一緒に仕事って本当にするし、今後もどんどんやっていきたい中で、ここはAI使った方がみんなハッピーになるよねっていうところでは使いたいとは思っています。
ただ一方で、そういうクリエイターの人たちが自分の仕事を奪われるんじゃないかとか、自分たちの存在価値が無くなっちゃうんじゃないか、さっきのハリウッドの俳優みたいな感じで、そうなってくる部分は非常に非常に繊細なんですよね。
ちょっとその分野をさらに深めていきたいんですけど、そういうちょっと嫌悪感って言葉もさっき出ましたけど、やっぱりそこに専門性を持っている人からすると、そこを取って買われるんじゃないかとか、すごく不安に思ってすることも多いのかなとかもあると思うんですけど、
それを踏まえた上で、じゃあ今度ここから先デザイナーを目指す方とか、多分普通にデザイナーをされている方はどういう風に、どんなスキルを身につけていくべきかとか、どういう風にそのテクノロジーと向き合うかとか。
そうですね。これね、スキルを身につけるっていう言い方で言うと、このスキルを身につけてるだけじゃ足りないかもよっていう言い方の方がいいかなと思っていて、AIを活用するってそんな難しくないんですね。
エンジニアがコードを書くよりもよっぽどデザイナー視点で言うとやりやすい。自然言語を使えるし、練習すればもうあっという間に生成がされるので、アウトプットが全くされないことはほぼほぼないので、何か入れたら何か出てくるっていう、それの繰り返しだけなので簡単にできちゃいます。
今の話の流れでいうと上流工程じゃないですけど、コンセプトを決めるとか設計力じゃないですけど、みんなそっちに寄ってくるのかなと思うんですけど、
それはデザイン業界的には人の数的には問題なかったりするんですかね。
結構今の話の流れでいうと、偽の形に出すとか、設計を出すとか、いわゆるハードスキルみたいな文明というのは、よりかはそれよりかは全体としてどういう目的であるのか考える人たちが増えてくる。
もしくはそういう力が求められてくると思うんですけど、そこは別に問題ない?
実はそれだけできればいいというわけじゃなくて、基本的なデザインスキルとかスケッチとか、普通にビジュアルのデザインって当たり前だし、コミュニケーションスキルも重要だし、
自分のフォーカスしているインダストリーとかメディアみたいなものの強みみたいなものを持たなきゃいけないので、
全員が全員ジェネラリストになってみんな同じようなことをする世界にはならないとは思いますけどね。
一方でうちの社内のスタッフと話していると、エンジニアの方が危機感というか悲壮感を持ってますね。
エンジニアのスペシャルスキルがどんどんAIによってジェネラル化していく中で、
エンジニアの人ってコミュニケーションがそんなに得意な人が多くなかったりとか、プレゼンテーションとかコンセプトワークをする機会が少ないことが故に、
専門性の高いエンジニアっていう仕事ってAIで奪われちゃった時に、俺たちの強み活かせないじゃんみたいな。
実はデザイナーにとってはAIの普及っていうのは非常に追い風になってて、
効率アップとか精度とか品質アップにつながるんですけど、
一方でそれを取り巻く専門性の高いスキルの人たちがスキルのアップデートとか変更、チェンジみたいなものが今余儀なくされてそうだなっていうのが、
今のところの僕の感想であったりしますけどね。
エンジニアのスタッフから、これから本当にデザイナーの時代だねみたいなこと言われたりしましたね。
デザイン会社とかが一番輝ける時代というか、実力発揮しやすい時代になった。
今までは結構テックに引っ張られてて、デザインがそこに追いつけないっていうことがあったんですけど、
テックの部分をAIが補完してくれれば、デザイナーたちが心置きなくデザイン表現ができるみたいな。
そうですね。
という感じですかね。
あとは、成績。
キャリアか。
キャリアとしては、毛切れしないってことと、使えるところでは使うってことと、
基本的なビジュアルデザインスキルとコミュニケーションスキルは今後も絶対的に必要なので、
そこはない場所にするべきじゃないっていう。
そんで強みを、自分のフォーカスする強みの部分を理解するっていう。
そんな感じになっていくと思いますね。
ありがとうございます。
このテーマを話し始める前は、どっちかというとネガティブな感じで始まって続いていくのかなと思ったんですけど、
結構あれですね、ポジティブな。
アメリカ、特にサンフランシスコみたいな街っていうのは、どうポジティブに使っていくかっていうカルチャーのところなので、
ここにいると、どんなテクノロジーの発展であって、社会環境の変化であっても、
それをどうポジティブに変換するかを常に考える人たちに囲まれているので、僕もそういう考えを常にするようにしています。
ネガティブになっても何も生み出されないのでね。
そうですね。
ありがとうございます。
では今日のサンフランシスコデザイントーク終了します。
ありがとうございました。
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