あとは身近なところで言うとチャットボットとか、そういったところが結構組み込まれているのが、身近に感じるAIが組み込まれている、実装されているサービスかなと思うんですけど。
なんか自分で使ってて、AI実装されているっぽいもので、使っているサービスはあります?
使っているのは、例えばNetflixとか。
ああ、はい。
Netflixはどういうところで使ってそうな感じがします?
実際に自分が見た履歴とかから、これ次見たらどうですかみたいな。
ああ、レコメンドがね。
あやかさんに一押しみたいな感じで、裏で。そういった感じで使われてたりするかな。
なるほどね。
わかりました。
UX、ユーザーエクスペリエンスにおいてAIが実装されていると変わるところがいくつかあって、2つ3つ多分あって。
一つは、Netflixのレコメンドとか、TikTokの関連動画とか流れてくる動画とかは、ユーザーの趣味思考に合わせたコンテンツが自動的に表示されるということになりますよね。
もう一つは、さっきのチャットボットで言うと、人とのインタラクションよりもAIとのやり取りが増えることで、より自動化が上側からしても進んでいます。
最後が、これは僕は個人的に一番興味あるんですけど、ユーザーインターフェースが減っていくんですよね。
すなわち、ユーザーがインプットする量と回数が少なくて済むようになるんですね。
なるほど。
これは、インターネットとかテクノロジーとか、特にデジタルサービスの進化においては、それをどれだけ簡略化して、ユーザーが欲しいものをユーザーにあまり苦労をかけずに届けられるかの歴史でもあると思う。
コンピューターもそういう歴史だと思っていて、昔ってコマンドラインって言って、エンジニアとかが書くような画面に文字を打ち込んでパソコンと会話をしていたところから、
グラフィカルユーザーインターフェースっていう、ZeroX開発してアップルが採用したアイコンをクリックするのになるときで、検索エンジンになって、ディレクトリー検索から今度はGoogleのキーワード検索になっていって、
AIが実装されていって、検索すらせずに質問さえすれば返ってくるということになってくる。これってインターフェースの数とアクションをどんどん減らす戦いなんですよ。
確かに、そういう言い方が日本語になるんだなって今思いました。
これは実はデジタルだけじゃなくてアナログも少しずつなり始めていると思っていて、アナログというか実生活なんですよ。
デジタルだとAIってオフラインアナログ物理的製品だとよりロボティックスの役割に近いんですけど、具体的に言うとそれをずっと推進しているのはテスラの自動車でして、
テスラの車両って既存の車両と最も違うのがボタンの数と操作の数を極力減らしているんですよ。
ボタンというのは実際にスタートボタンを押したりとか?
スタートボタンはまずないんですよ。物理的ボタンがすごく少ないのね。
まずフラットパネルに、タッチパネルに全部内包するので、物理的ボタンがすごく少ないのが一つと、でも作業としてもオンオフもないんですよ。
昔はキーを回してボタンを押すんですけど、EVもあるんだけど、テスラはないの。
どうやって発進させるんですか?
ブレーキを踏むとつくんですよ。
なるほど。
あとはロックもないんですよ。
鍵をするっていう作業もないんです。
勝手にカードで切ってやると開くんですけど、降りてそのままドア閉めたら自動的に鍵かかったりとかするし。
なるほど。
以前にブログも書いたことがあるんですけど、いろんな作業とUIを減らしていって、最新の話だとウィンカーも自動化させたいみたいな。
なるほど。右に曲がることが何かしらの分かれば。
目の動きがないと気づくみたいな。
自動運転ってその究極じゃないですか。人間が何もしない。
AIとかロボティックスの目指すところって、人間が何もせずに人間が求めるものを提供するっていうことなんですよね。
日本語でいうおもてなしをすることなんですよ。
不思議なものを事前に察知してそれを提供するっていう世界観っていうのは。
確かにそうです。やりたいこと言ってそれをやってくれるじゃなくて、言わなくてももうわかってるでしょっていうような感じですかね。
温泉から戻ったら布団が敷かれてたみたいな。
わかんないです。
おかみさんがやってる。
おかみさんがそっと横からのぞいてやってくる。
おーみたいな。すごいみたいな。
日本って昔から人が気を使ってそれを頑張ってやってた文化ですけど、
アメリカはそれなかったんだけど、今度AIがそれを賄えるようになっているので、
気づかないところで、なんで僕がこれ欲しいの知ってたのっていうことってあるじゃないですか。
なんか都市伝説で知ってる?このスマホは声聞いてるんじゃないか説って。
それ私信じてて、ちょっと前に話してた、
それこそWaymoの話とかを家でしてた時に、その後インスタ開けたらWaymoの広告が出たので、
これ聞かれてんじゃないかなって。
ありえるんだよね。
本当にソーシャルメディアの広告と日常会話の連動率が高すぎちゃって、
怖いですよね。どこまで聞いてるんだろうね。
本当は聞いちゃいけないんだけど、なんかやってそうな気がするじゃん。
それってちょっと前だったらAmazonのAlexaとかボイスコマンドのものが聞いて、
AI通じてそのユーザーに一番最適な何かしらを提供するっていうものになるじゃん。
だから何だろうな、話戻すとインターフェース減ってユーザー作業が減るんで、
使いやすい反面ちょっと気持ち悪い。
ここまで来ると人間なしさとAIに任せるみたいなところのバランスが結構重要になってくることもあるのかなって思うんですけど。
でもそれ超越すると、AIなのか人間なのかがわからなくなって、
AIが人間っぽくなったんで、AIに思えないっていう。
昔、ハーっていう映画があって。
見ましたね、彼女がロボットみたいな。
そうそう、アプリでAI彼女をゲットした冴えないおっさんがどんどんハマってくっていう映画ですけど、
あれなんかまさに人間より人間っぽいAIすぎちゃって、どんどんハマるっていう。
そういうふうにちゃんとプログラムもされていて。
すごいですよね、近い未来になってるというか。
あれわかんない、10年近く前だと思うんですけど、8年くらい前?ちょっとわかんない。
あの時見た時は怖いなと思ったけど、今できちゃってるっていう感じなので、むしろあれよりももっとよくなっちゃってるっていう感じ。
怖さは感じますか?
全然怖くはないですよね。
むしろワクワクする。
全然怖くはない。
人によると思うんですけど、人と接するのが大好きな人からすると違和感かもなんだけど、
僕そんなに外交的ではないので、怖くはないかな。
今お話しあったように、UXデザインのトレンドとしてはレコメンドとかチャットボトルとかUI自体の数が減っていくっていうところがトレンドとしてある、変化としてあるっていう話だったんですけど、
実際にそういったサービスを作る側のUXデザイナーのそういった方々が持つべき新たなスキルセットとか異なる部分はありますか?
プロダクトの設計がある程度変わる気がするんですよ。
ユーザーのアクションがAIによって簡略化されていくはずなので、
カスタマージャーニーマップを書くときも、例えばアカウント作ってサインアップしてログインして検索してクリックして詳細ページ見て申し込むとかって、
そういうトラディショナルなジャーニーマップのどこがAIによって簡略化されてしなくてよくなるかとか、
今までやってきたようなタスクアクションみたいなものが減っていくことになってくるので、
どうAIを実装させて減らせるかっていうのもUXデザイナーが考えなければいけない、考えたほうがいいプロダクトになるはずなので、
AIで何ができるかをまず理解しておく必要がありそう。
なるほど。現在リリースされているものでもいいですし、そこから展開できるものとかを想像しておくことが必要ということですね。
そうですね。例えばこれも相当以前からやってるんですけど、
Airbnbで部屋を貸す側のホスト側の仕組みで導入されているのが、
AIによって自動的に何月何日貸す場合はこのぐらいの値段にするとちょうどいいっていうのがリコメンドされるようになるんですね。
なるほど。便利ですね。
データによって、その日に近くにイベントがあるかとか、込み具合を予想したりとか、去年のデータと照らし合わせとかっていうのが出てくるので、
部屋を貸す値段をいちいち貸す側が、
調べなくていい。
調べなくていいし、考えなくていい。
200ドルから220ドルくらいに設定しておくと予約してくれやすくなるようになります。
これってホテルとかもそうなるだろうし、ダイナミックプライシングのAI導入によって行われることだから、
それができるっていう前提でサービスのデザインをする、エクスペリエンスのデザインをすることで、
それ前提での設計をした方がいい。
おそらくAIでできることとかは容易にいろんなサービスを触りながらでも取り入れることができると思うんですけど、
実際に取り入れる上で制約とか、テクノロジー面で知識を持っておかなきゃいけないというのもあると思うんですけど、
そのあたりはどうですか?
それはね、プライバシーとセキュリティのリスクがどれだけあるのか、
心配どのくらいしたほうがいいのか、大丈夫なのかのあたりは、
すごい繊細であり、サービス提供側がとても気にしますよね。
結構倫理的な問題とかにつながったりすると思います。
倫理的な部分と、あとはユーザーデータがある意味AI側にも取られちゃうので、
それを良しとしない企業とかもありますよね。
そこは勤めてる会社のポリシーとか。
そこトレードオフになってくるので、プロとコンズが出てくるから、
どこまでリスクを取るかとか。
そうですよね。新しいことを始める中で、規制が首根っこになることがあったりとかも。
そうですね。
AIでできることはAIがわかっていて、AIの規制もAIがわかっているので、とにかくAIをうまく使いこなせるUXデザイナーが今後必要になってくるのかなって気もしたんですけど。
残されているのは、最後の最後は気持ち悪さが残らないようにヒューマンチューニングが必要だとは思うんですよね。
全機械にすると気持ち悪いので。
さっき例で言ったテスラなんかは、物理ボタンが2つだけ残っていて、
1つはハザードランプなんですよ。
多分これは法規的に決まっているんじゃないかなと思って。
緊急ボタンなんですよ、ハザードってピカピカって。
トラブってますって。
あれは物理的に残っていて。
もう1個残ってて、何だろうなと思って押したら、助手席のグローブボックスがパカッと開いたんですよ。
これちょっとネタとしてヒューマンで可愛いなと思って。
そこはもっとウィンカーとか。
ウィンカーはあるんですけど、ボタンとしては。
ボタンとしては、もっと運転に関わるところだと思うんですよ。
目づかみなんだ。
なんで取って付ければいいだけなのに、ダッシュボードのボタンを押すとパカッと開くっていう。
ネタとしてはちょっと可愛かった。
確かにそういうポイントがあるとクスッとなりますし、
可愛さを感じますよね。
AIが僕苦手だと思っているのが、可愛さの演出だと思っている。
可愛さってある意味ちょっとずれてたりとか、ちょっとぼけてたりとか、ちょっと間違っていることじゃないですか。
AIって間違わないことが多いので、間違ってても間違ってないっていうふりするじゃん。
可愛げがないんですよ。
可愛げを演出するのはやっぱりまだ人間の領域かな。
そこができるようになったらもう私たちの仕事がなくなっちゃいそうですね。
存在価値がないから。
そこのヒューマンタッチはね、揺らぎをあえて与えるっていうか。
僕は音楽を勉強してたんですけど、
コンピューターの音楽の一番の弱点っていうのはグルーヴを出すのが苦手だって言われるんです。
グルーヴってノリってやつなんですけど。
ノリの原因は、リズムが少し正確じゃないことなんですよ。
ちょっと遅れたりちょっと早いことで揺らぐんですよ。
それで人間が踊りたくなるとかノリが出てくるっていう感じなんですね。
EDMとかって基本コンピューターミュージックじゃないですか。
だけどそのノリを演出するためにDJは人間じゃないですか。
DJがいないとただだらーって流しててもノラないんですよ。
DJが上手いことをそこをずらしたりとかしてノリを生み出してるっていう。
なるほど。
つなぎ目とかで頑張ってやってるのはノリなんですね、あそこが。
DJはいらないですからね。
プレイリスト作ってプレイボタン押してさよならって。
本当にその通りですね。
なるほど。
今ちょうどこの後聞こうかなと思ったのが、
エアー活用したUXデザインプロジェクトの成功のための実質みたいなところを聞いてみようかなと思ったんですけど。
難しい。
今の揺らぎみたいなところも意識してUXデザイナーが取り入れるっていうのは必要なのかなって思ったんですけど。
それはデータを数値的な定量データはAIが欲しがって得意なんですけど、
定性的なフィーリング的データを人間が集めて人間がそれを活用してチューニングするっていうやり方がいい気がするんですよね。
そう。数値的データはAIに勝てないんですけど、
人間の感情のデータ集めっていうのは人間の方が得意かなって思ってます。
例えば対面でリサーカーがリサーチするとかってことですね。
そうです。ユーザーインタビューとか使ってる感想とか。
なるほど。引き出したりするのもそうですし。
そうですね。
なるほどなるほど。確かにそうですね。
AIで質問されてもうまく答えられるかわかんないですし、気持ちが乗らなかったり。
深掘りができないですからね、まだあんまり。
なるほど。そうなんですか。
機械的にはできるけど、今話してる人間同士の会話の盛り上がりがないじゃないですか。
確かにそれ返ってくるみたいな感じのものができないですよね。
それもなんか、普通に尋問みたいになっちゃうんで。
気分が乗らないから。
ロジック詰めされるみたいな。
アミュレートに答えてるだけみたいな。
なるほど。わかりました。ありがとうございます。
はい、ありがとうございます。
今回ご紹介したのはほんの一部なので、もしより詳しく知りたい場合であったり、話を聞きたいよっていう場合はぜひお気軽に概要欄のピンクからお問い合わせください。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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最後までお聞きいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。
バイバイ。