2023-07-28 31:51

【第3回】日本のデザイナーのこれからのキャリアについて

#3 日本のデザイナーのこれからのキャリアについて 


▽トーク概要 

・米国/日本のデザイナーの待遇の違い

・なぜ日本のデザイナーの地位は低いのか?

・企業側/デザイナー個人/社会的仕組みの問題

・これからのデザイナーの地位向上を目指して


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サマリー

日本で働くデザイナーのキャリアについて話していきます。日本のデザイナーのポジションや海外のデザイナーとの比較、デザイナーのキャリアにおける問題などを含んだ話をいたします。日本企業の武器は安い品質が良いことですが、デザイナー側も安い価格競争に巻き込まれると総合的に価格帯が下がってしまいます。日本のデザイナーは画一的でユニークさに欠け、デザインを学ぶ場所も限られています。また、日本のデザイナーは海外で活躍する機会が少ないのが現状です。日本とアメリカのデザイナーのキャリアと求められるスキルの違いについてお話ししています。日本国内で限界を感じているデザイナーには、海外でデザインの仕事を経験することをお勧めいたします。

日本のデザイナーのポジション
サンフランシスコ・デザイントーク
この番組は、日本で働くデザイナー、デザイナーを目指されている方、ビジネスにデザインを取り入れたい方向けに、
サンフランシスコのデザイン会社の社長が、デザインに対するインサイトや今後のデザイナーのなり方、
プロダクトや企業のデザイン戦略の歴史などについて、深く話します。
おはようございます、Brandonさん。
おはようございます。
ということで、ぬるっと始まりましたが、慣れてきましたか?
まだ全然慣れてないです。できるだけ頑張っています。
では本題に進んでいこうと思います。
今日のテーマは、日本のデザイナーのキャリアについて話していこうと思います。
初回の最後に。
Brandonさんが日本のデザイナーの方向けにメッセージを伝えていただくパートがあったと思うんですけど、
そこでちょっとデザイナーのキャリアの部分について話したので、
今回はキャリアの部分、日本にどういうデザイナーのポジションとかがあるのかとか、
あとは今の日本のデザイナーのキャリアにおいてどういう問題があるのかとか、
それから比較ですね、海外のデザイナーの方のキャリアとか、
そういった文脈も含めてお話できたらいいかなと思っています。
はい、そもそもうちの会社、デザイン会社としてビジネスをしている傍らで、
様々なメディア、ブログとかイベントとか、
たまにはこういったような音声メディアや映像メディアとかにも出演しているんですが、
それらはデザイナーの地位を高めるというか、デザインの重要性を世の中に広げ、
デザイナーと呼ばれる人たちのポジション、地位を高めていくというミッションもありまして、
海外活動的にやっているもので、このポッドキャストもそれが一つの目標になっているので、
今回その話をぜひしたいなと思っておりました。
はい、ありがとうございます。
まず日本のデザイナーの価値を上げていくというところで、
まず海外、主にアメリカだと思うんですけど、
アメリカのデザイナーの方のキャリアとか待遇とか、
そこら辺に対するブランドワーズさんが考えるじゃないですか。
そうですね。
僕自身はアメリカでデザイン会社を経営しているということは、
デザイナーを採用する立場にいますので、
実際どのくらいの待遇になっているかとかも分かっているし、
日本でもデザイン会社を経営して、同じ会社の日本法人も経営しているので、
その違いとかも分かっているつもりであります。
社会全体で見ても、前回の話の続きになりますが、
アメリカの方がデザイナーという仕事の重要性がかなり理解されているのと、
結構一般的な職種になりつつあるというか、
特殊なものではなくて、多くの企業が重視している領域であり、
デザイナーと呼ばれる人たちのビジネスにおける価値の高さが浸透している場所であったりしますね。
故にかなりデザイナーと呼ばれる人たちの役職が幅広く、
縦も横も広がっていますね。
縦というのは階級ですよね。新卒からベテランまで。
横というのは仕事の内容の種類。
前回話したようなグラフィックデザインみたいなものから、
最近結構話題になるようなUXデザインであるとか、
もっと言うとチーフデザインオフィサーみたいなところまで、
幅広い役職があると。
うちの会社でもデザイナーと一言で言っても、
ビジュアルのデザインをする人もいれば、デザインリサーチをする人もいたり、
デザインストラテジーを考える、戦略を考える役割のデザイナーもいたり、
昔からいるようなクリエイティブディレクターみたいな人もいたりして、
非常に多岐に渡っています。
そういう人たちが企業において、主にはプロダクトという商品のデザインに関わる部署と、
ブランディングとかマーケティングという企業の価値を上げる、認知を上げて価値を上げる役割に所属している、
大きく言うとその2つのどっちかになっているケースが多いですね。
それ全体をデザインの側面から見る、チーフデザインオフィサーであるとか、
BPOデザイン、デザインの主任みたいな、ヘロデザインとか、
そういう役割の人が、いわゆる日本で言うとそうだな、
役員クラスって言われるところにも入っていたりとか、
スタートアップだったらコファウンダーの中に1人入っていたりとかするような環境になっていると思います。
実際、データ的に見ても、日本だとGAFAって昔から有名じゃないですか、
Google、Apple、Amazon、Facebookみたいな、
それが最近はプレイヤーたちが増えたりして、
Facebookがメタになったり、名前変わったりとか、
あとはNetflixが入っていたバージョンがあったり、Microsoftが入っているバージョンがあったりとか、
最近だとTeslaとかも注目されてきて、
ビッグテックと言われる、テクノロジー企業でかなり規模と売上がある会社で、
シルコンバイルを中心に10社くらいあるんですけど、
全社に基本的にデザイン部署というのがあって、
そこにデザインチームのトップ、チーフデザイン、デザインリードみたいな人がちゃんといて、
デザイナーのキャリアにおける問題
マネジメントもされているんですね。
それは彼らがプロダクトにおいても、ブランド作りにおいても、
デザインの重要性を会社としてしっかり認知していて、
それをビジネスに活用して売上利益、株価を上げているからというのがスタンダードになっていますね。
たぶんその一方で、日本の当初一部に上場している企業のトップ10とかの企業をざくっと手づかみで取ってみたときに、
デザイン部署がある会社が何社あるのかって疑問だったりは実はするんですよね。
うちの会社のクライアントで日本の大きな企業さん何社もいらっしゃる中で、
結構聞いてみると、うちデザイン部署ないんですよとか、うちブランディング部って存在してないんですよみたいな、
そんなケースもあったりするんで、結構経営環境というか、
ビジネスにおけるデザインを取り巻く環境って日々差あるんだなという印象を受けておりますね。
人は日本のデザインに対する考え方もそうだし、デザイナー個人で見たときにもやっぱり日本は日本のデザイナーの地っていうのはやっぱりバラから比べて。
デザイン、そうね。日本ってデザインっていう職業がまだまだマイナーが故に、
そういう大企業にそういう働く場所や部署がないだけじゃなくて、
デザイナーってどういうキャリアパスがあるのって考えたときに、結構限られてるんですよね。まだまだ。
古くからは広告代理店、広告を作ったりとかクリエイティブディレクターになったりとかする、その広告代理店で働くケース結構ありますよね。
あとは、うちみたいなデザインエージェンシーみたいなものがいくつかあると思うので、そういうところでエージェンシーのデザイナーとしてやるケース。
僕の後輩なんかも何人か経営してますけど、そういうところで働くケース。
あとは企業のデザイナーっていうのをわずかながらあって、そこでちょっと車のデザインしたりとか、インダストリアルデザインとかしたりとか。
ゆくゆくはフリーランスとして独立する、個人事業主的にやるっていう感じなんですけれども、どれを取ってみてもまだまだデザインの価値を世の中にインパクトを与えれるほどのポジショニングにつきにくいと残念ながら僕は思っています。
一つ希望としてあるのかなと思うのがスタートアップ。スタートアップはプロダクトの重要性が非常に高いってことと、ゼロイチスタートなのでブランドが全くない状態から始めるので、そのブランド作りも非常に重要じゃないですか。
そこにおいてデザインの重要性、デザイナーの重要性は他の企業よりもよっぽど高いと認識され始めているので、スタートアップのデザイナーっていうのは最近少し日本でも注目はされているんですけど、ただ台風面はまだまだ日本は高くない。
統計的にデータを調べてみても、アメリカのスタンダードとか海外のスタンダードと比べても日本は半分以下、平均のケースが多いなっていう印象を正直受けていますね。その理由がいくつかあるかなと思っている。
ここからは理由を聞いていきたいと思うんですけど、日本のデザイナーの台風であったり、キャリアの問題が生まれてしまっている原因を聞いていきたいんですけど。
ビジネスにおけるデザインの認知度
大きく分けると3つあると思っていて、1つは企業的な召集間の課題。もう1つがデザイナー自身の問題。3つ目がそれを取り巻く環境の問題っていう。ビジネス、デザイナー、環境の3つがあると思っていますね。
ビジネスにおいてはさっきの話なんですけど、もうちょっと深掘りすると、デザインの価値をビジネスに変換できる経営者が非常にまだ日本では少ないんですよね。
アップルがやったことがまさにそれで、デザイン性が高いから値段が高くても買う。アップルの製品を買う人たちって同じカテゴリーの違う会社の製品よりも2倍から3倍ぐらい高いものだったり、実はアップルの製品ってしますね。
iPhoneとかって日本だと最近どれくらいかわかんないけど、10万から15万、下手したら20万ぐらいするじゃないですか。でもスマホってアップルじゃないAndroidとかの端末であれば、安く買おうと思えば2、3万とかでも多分売ってるはずだと思いますね。
そうなってくると4、5倍高いけど、iPhoneって日本でも馬鹿売れしてるじゃないですか。それはまさに、デザイン性の高さからくるブランド力と使いやすさとか、総合的にそれに対して高いお金を払うようになる。
そうなってくるとデザインを重要視した経営ができます。
ただ、日本の会社が作るものを作ったりとかブランドを作るときに、デザイン力を武器に他の会社より何倍も高いものを作って売るっていうのができてるかしら、世界的に見てもすごく少ないですね。
日本の武器になってないというか、例えばその高級ブランドってイメージするとどの辺の国イメージする?
ヨーロッパとか。
ヨーロッパね。
イメージしますね。
そうですよね。
例えば、高級ブランドのハンドバッグとかっていうとフランスとかイタリア、グッチとかエルベスみたいなものっていうのがすぐ思いつく。
じゃあ高級ブランドの車って言ったらどんなのがあります?
高級ブランドの車も…
ブランド名とか。
デザイナーの待遇と価格競争
ベンツとか、フェラーリ、ポルシェとか。
ドイツ、イタリアですね。
ということで、ヨーロッパって本当にブランド作りが上手くて、高い値段でものを作っている、できますね。
日本って、これも日本の良さなんですけど、安くて品質が高いっていうのが特になるんですよね。
例えば自動車であればトヨタ、日本トップですけど、世界的にも素晴らしい、アメリカでもかなり上位に入っている会社ですけど。
あとは、グローバルに展開している日本企業でもう一個最近目立っているのはユニクロですよね。
ユニクロも非常に価格帯が安いのに品質が高いってことで世界的に大人気。
アメリカでも非常に人気あって。
そこはブランドは佐藤柏さんとかが入ってしっかり作ってはいるんですけど、高い値段で売るためにデザイン性を活用しているというよりは品質を保っていいイメージ。
それは素晴らしいんですけど。
そういう感じで、世界的に見ると日本企業の武器っていうのは安い品質がいいなんですけど。
一方で、デザイン力を武器に負荷価値で高く売るブランド作りをできている日本企業って非常に少ないし、
ヨーロッパの会社が作っているものよりも高く売っているケースも結構少ない。
時計だったらロレックスとかありますけど、ウブロとかヨーロッパ系の高級ブランドあるんですけど、
ウブロとかも素晴らしい時計の成功とかあると思うんですけど、そこまで高く負荷価値にはなっていない。
そこでデザイナーに高い待遇を払って、高い負荷価値と利益で儲けるという仕組みになっている会社は非常に少ない。
その一方で、デザイナーにも非常に責任があると思っていて、
デザイナー、特にフリーランスの人と話したり仕事をすると、アメリカと比べても非常に安い仕事をやっています。
これは安くしないと他のデザイナーに勝てないからという価格競争に巻き込まれているケースもあるんですけど、
話をよく聞いてみると、自分の仕事をやりたい仕事なので、安くてもやりたいって言うんですよね。
趣味に近いみたいな。なので、ストリートミュージシャンがただで演奏しているみたいなノリで、デザインをやりたいので安くてもやりたいですみたいな感じ。
そこからスタートするのはいいんですけど、結構そこにずっと居続ける安くてもやりますよデザイナーが日本に結構いて、
そうなってくると、高い待遇、いい待遇をゲットしようとするデザイナーは仕事が来ないんですよ。
日本のデザイナーの画一性とユニーク性の欠如
そうなると安くてもやりたい仕事だったり、安くてでもいいからやりますよっていうところに仕事が流れるんで、総合的に価格帯が下がる。
発注する方も、99000さんはもっと安く受けてくれるって言ってたんですけど、御社ももうちょっと下げてくれないんですか?みたいな。
ちょっとね、雰囲気が悪くなる感じのトークがあったりするんで。
じゃあどうやってそこを上げていくの?ってなると、デザイナー側も他のデザイナーにできない付加価値とかユニーク性を持たなきゃいけないんですよ。
なんですけど、日本ってやっぱり教育の時から横並びに従うっていうか、違いよりも優越で差をつけがち、上下で差をつけがちなので、
デザイナーって個性とかユニークなスタイルとか他のデザイナーができないことができることが価値になっているのにもかかわらず、みんなね、日本のデザイナーってスキルセットに似てるんですよね。
種類が。で、それのクオリティの上下がある。縦軸が長いんですけど横が狭いんですよね。
イラスト描ける人たくさんいるんですけど、みんなイラスト描くっていうだけなんですよね。イラストプラスがなかったりするんで。
アメリカの場合はフリーランスとか特に、デザインでここが僕の強みですよっていうのを、個性がすごく強いんですよね。
3Dグラフィックがものすごい得意であるとか、モーショングラフィックができるだとか、映画に関わるビジュアルデザインを非常に得意にしてますとか。
そうなると結構ピンポイントで、このデザインはこの人を超える人がいないみたいな立場になってくると、かなり高いギャラがもらえたりとか。
スタートアップとかのデザインに入った時も、UXデザインにおいての経験とスキルがものすごい高いんで、
その人がUXをデザインすると、コンバージョンが非常に高いプロダクトができたりとか、リテンションがキープできるみたいな。
あとはブランドのデザインとかもそれぞれあったりとか、あとはクリエイティブディレクターは幅広いネットワークで優秀なクリエイターを抱えてますみたいな、知ってますみたいな。
いつでもチーム集めていい仕事を俺に頼めば、ワンストップで20人ぐらいのチームをサクッと作って、いい作品できるよみたいな。
それぞれが売りをちゃんと持っていて、競争するんじゃなくて違いで良さを出すみたいなことをやってるんですけど、
日本のデザイナーって本当に結構画一的なところがあるんですよね。
その原因になってるのが3つ目の課題である取り巻く環境なんですけど、デザインを学ぶ場所っていうのが限定的なんだよね。
僕日本に行ってデザイン系のイベントとかで登壇して、その後でオーディエンスの人とネットワーキングとかして話すと、
一番聞かれるのが、UXデザインとかってどこで勉強したらいいんですか?みたいなのがあって。
確かに日本ってどこでデザインが影響するのかなと思うと、専門学校とか美大とか、あとは先輩のデザイナーに弟子入りみたいな。
そうなってくると実践的にビジネスで活用するデザインとかユニーク性を身につける場所っていうのは非常に少ないんだろうなって気がしていて。
うちのスタッフにも美大出身のデザイナーが2,3人いるんですけど、聞くとやっぱり大学で教えてる先生ってアカデミックなことを教えてるんで、
ちょっと実践とは違うっていうか、なんか変なこだわりがあるんですよねみたいなことを言ってて。
例えば最新テクノロジーを全然気嫌いして使おうとしない。
例えば最近のAIとかは、あんなものはデザインじゃないとか言ったりとか。
古いんですよ考え方で簡単に言うと。
ビジネスで価値が出せるデザインと大学で教えてるデザインの感じとか結構違ったりとか。
あとはこれもいつか違うエピソードで話そうと思ってる。
アートとデザインの混合問題っていうのがあって、教えてる方も美術なのかデザインなのかがごっちゃになりがちっていうか。
確かにそこ難しい。
難しいでしょ。
まあちょっとこれフルエピソード別日にやらなきゃいけないんですけど。
それが故に日本のデザイナーって呼ばれる人たちの何名か僕会った中で、
3分の1ぐらいが君実はアーティストをやりたいんじゃないって聞くと、バレましたみたいな。
ちょっとなんか食うためにデザイナーやってますけど、ぶっちゃけやりたいのはアートの方なんですよねみたいな。
っていう風になっちゃってるんですよね。
でアートをやりたい人がデザインやるっていうのはすごく不幸になりまして、
デザインって前回も言った問題解決が課題なのに、アートって結構表現するっていうことがゴールになってくる中で、
そもそもそのアーティストがデザイナーをやっちゃうと、いろいろ不幸が生じてしまって、
タイムももちろん上がらないっていう、エゴが強い面倒くせいやつみたいな思われて、なかなか出世できないっていうのがあったりとかして。
その辺の企業側の課題とデザイナー側の課題とそれを取り巻く環境と教育の3つは、
日本のデザイナーの海外での活躍の少なさ
10年前よりだいぶ良くなってきてると思うけれども、もうちょい何とかしたからいいかな。
プラス、うちの会社の大きなミッションであるグローバルでビジネスを展開していくっていう上で、
グローバルクラスのプロジェクトに関わることのできるデザイナーは日本からどんどん増えていかないと頭打ちですよね。
エンジニアとかと比べてもデザイナーの人って本当にドメなんですよね。
ドメステック思考。英語をできる人は少ない。それだけじゃ測れませんが、
日本国内ですごい国内っぽいデザインの仕事を終始やって、海外で活躍しようっていうのを想像もついてないケースが多い。
入ってない。
入ってない。キャリアの選択肢として考えてない。
一方でエンジニアってプログラミング言語自体が英語をベースに書くことが、公文とかFLとかスイッチとか英語で書くじゃないですか。
専門用語も英語をベースにカタカナになっているので海外に行っても通用しやすいんですよね。
なのでシリコンバレーに来る日本のエンジニアさんって結構多くて、それも優秀だからビッグテックとかスタートアップでバリバリ働いている日本人の方ってたくさんいらっしゃるんですけど、
海外に出てバリバリ活躍している日本人のデザイナーってすっごく少ないですよ。あんま知らないぐらいなんですよね。
それは前回言ったプレゼン力を求められたりとかコミュニケーション力を求められる外国語においてね。その時点でも物応じしちゃってたりとか。
あとはデザインの専門用語って驚くほど日本って日本語なんですよね。
この前タクマにも僕説明しましたけど、その場所を決めるマークって日本語でトンボって言われるトンボ線をつける。
英語でクロップマークって言うんですけど全然違うんですよね。
クロップマークってカタカナで言えばいいのに日本は日本独自のデザイン用語がもう既に存在しているので。
僕もむしろあんまり日本の方は知らないんですけどトンボとかトメとかいくつもあるんですけど。
なんすかそれみたいな。
あークロップマークのことですかとか。
サチュレーションっていう意味ですねとか。
一回英語に翻訳しないとわからないぐらいに乖離してる。
プラスなんかもう一個しんどいのはその単位も違うんだよね。
インチとセンチが違ったりとかさ。
ピクセルは一緒なんですけどね。
その辺がね日本のデザイナーが海外で仕事をするときにまだまだハードルがあって。
自然言語プラスその業界。
業界の専門用語も違う。
デザイナーの役割も違うしコミュニケーション能力が求められるので。
うちのビートラックスのデザイナーで日本で採用された人とかはなるべく頻繁に早い段階でこのサンフランシスコオフィスに来て。
日本とアメリカのデザイナーのキャリアとスキルの違い
研修じゃないですけどこっちで仕事できるようにしていて。
やっぱりこっち来るとデザイナーを取り巻く環境があまりにも日本と違うのでみんなびっくりしたりしてますよね。
そんな感じで日本とアメリカってデザイナーのキャリアも違えば求められるスキルやそこから生み出される価値がだいぶ違っていて。
欧米を中心にデザインの価値はビジネスに直結している会社が多い中で日本はデザイン経営って政府が数年前に発表してましたけど
あんまり具体的にそれが効果を発揮するシーンをまだ見受けてないので僕が。
もうちょいねうちの会社もそこをミッションとしてクライアントワークでやったりとか人材育成で達成したいなっていう思いが日々ありますね。
ありがとうございます。
いろいろ問題点とそれからこういう風にすべきだよってアドバイスもあったと思うんですけど
あとはやっぱりまだどうしようかな悩んでいる方であったりとか
もう少しさらにキャリアアップしたいだけれども行き詰まっている方とかいると思うんですけど
なんかこの世界で活躍できるデザイナーになっていくために
ファーストステップとして次のアクションとしてやるべきことっていうのは
さっき言ったような話す言語の部分なのかとか
どういうところからまず始めていくのがいいのかな
可能だったら一回日本の外に出て働くでもインターンでもワーホリーとかでもいいんですけど
デザイン的な仕事を日本国外でやらせてもらう
そうすると日本でそれなりのスキルのあるデザイナーって海外で非常に高いスキルだと思われるんですよね
これがまた何か意外なところなんですけど
英語があまり得意じゃないだけであって
デザイナーとしてのデザインスキルっていうのは平均的に日本の人としては非常に高いので
海外で何かしらのプロジェクトとか仕事に関わらせてもらったら周りの反応がすごくいいと思いますね
お前すごいなってすごい言ってくれるんで
そういう経験を一つでも二つでも短期でもいいからやってみることをお勧めしますね
海外でデザインの仕事を経験する
うちのサンフランシスコもインターンとかタクマとかもそうですけど
ちょこちょこ来たりしますけど圧倒的にデザイナーのインターン少ないですからね
デザイナー来てくれよと思うんですけど
大体マーケ系かエンジニア系かみたいな感じなので
あとはうちのスタッフも一人いますけど
大学からアメリカに来てデザインを勉強して
こっちの大学卒業してアメリカの会社に就職するようなキャリアとかも結構いいかなと思います
なので海外日本国内に留まってる限界は僕は環境的な課題が大きすぎて実はあるなと思ってて
なので最近SNSとか見てると世界旅するデザイナーっていう肩書きの人増えてるんだよね
ノマドの延長でノマドしながら国内だけじゃなくて海外旅行してますみたいな
確かにそういう方よくお見舞いしますね
多分ああいう人って現地の他の国行ったところのデザイナーに会ったりとか
デザイン系の仕事とかちょっと関わったりする経験得られると思うんですけど
多分すごい日本との違いっていうかこんなにデザインの世界って広いんだって体感してると思うんで
ああいうのもできるんだったらすごいおすすめかなと思ってて
デザイナーってさっきも言ったけど人より優秀であることより人より違うことの方が売りになるので
人がやってない体験とか経験積むって非常に重要なんですよね
インプットがもう本当にそれで入ってくるんで
アイデアを考える時とかデザインの表現をする時に
他の人が見てないものを見てる人っていうのはやっぱり違うことができる
違うことを考えたり違うアウトプットができる人間になっているのでね
他のデザイナーと一緒に同じ場所で競ってたら結構限界かなって思ったりしますね
じゃあちょっと日本で海外を考えられてる方はインターンデザイナーとか
そうですね興味あったらぜひ
ご覧ください
フォームがあるんでね
どうぞ
最後お伝えしたいんですけど
サンフランシスコデザイントークではこの番組に対する質問であったりとか
またこういうトピックを取り扱ってほしいとか
あとメッセージを送りたい方向けに
番組の番組じゃないですね
エピソードの説明欄にこちらっていうリンクがありますので
そこをタップしていただいてグーグルフォームを送信してもらうと
メッセージ送信できますので
そちらからぜひお待ちしております
そうですねあとは感想とかこんな話聞きたいとか
こんなこと知りたいとかっていうのも送っていただければ
ぜひエピソードのテーマを考えるときの参考になるし
実際その話をしているときに個別質問とかあれば
そこで答えることも僕のできる範囲でできますので
送っていただけると非常に嬉しいかなと思います
よろしくお願いします
ではということでサンフランシスコデザイントールのトーク終了します
ありがとうございました
31:51

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