回帰の語尾とは
おはようございます。ライフバランス×タスク管理コーチのしろうずあつしです。この放送は、コーチ歴20年の僕が、行動家具やコーチング、そしてライフバランスやタスク管理について、仕事も生活も大切にしたい、あなたに向けてお届けする番組です。
土曜日は、僕の近況というか、一週間、何か気づいたこと、話をあまり台本作らずにお話ししようかなと思うんですけど、
今週、僕がクライアントさんに、複数の方に同じ話をしたので、その話をしたいなと思うんですけど、何の話かと言うと、回帰の語尾っていう話なんですよ。
スポーツの世界なんかでは、ちょっとわかりやすいかなと思うんですけど、チームプレーじゃなくて、体操とかフィギュアスケートとか、そういう風な個人の競技ってあるじゃないですか。
そうすると、例えば大事な試合に負けたと。オリンピック前の世界選手権みたいなもので負けたと。
次がオリンピックの予選だと。負けた後に、めちゃめちゃ世間から叩かれたと。何やったら、私生活も遊び回ってたみたいなことで。
叩かれたんだけど、それから復活して、次の大きな試合で勝った。
だからそうしたら、なんとなく世間としては、前回はちょっとサボって練習してなかったのかもしれない。そして、世間から叩かれたら心入れ替えて、気持ちが引き締まって、それで今回勝てた、みたいなね。
なんかそういう物語を作りたくなるわけですよ。
でもこれね、実は叩かれたとか叩かれてないとかにまた関係なく、ただ平均への回帰が起こっているだけかもしれないんですよ。
というか、その可能性がすごく高いんですね。
平均への回帰って何かというと、たまたま良かったりとか、たまたま悪かったりっていうような極端な結果、ハズレ値って言うんですけど、その極端な結果っていうのは、自然に普通に戻っていくっていう、そういう現象のことですね。
つまり、トータルで見ると、そういう極端に良かったり極端に悪かったりっていう時が時々あるんだけれども、全体で見るとその人の平均のパフォーマンスに収束していくっていうふうな、そういう話です。
極端な結果っていうのはだいたい偶然が合わさって出てるんで、偶然っていうのはそんなに何回も続くわけじゃないので、自然に平均的な水準に戻っていくわけですよ。
有名な話で、イスラエル空軍のパイロットの話があるんですけど、これはもう本当に行動科学とかでもすごく有名な話なんですけど、
例えば、あるイスラエル空軍の教官が叱った時はパフォーマンスが改善すると、褒めた時は下がるというふうに信じていて、だから叱らないといけないというふうに教官が思い込んでるわけですよ。
データをちゃんと分析してみると、別に叱ろうが褒めようが関係なく平均への回帰が起きていただけなんだけど、なんとなくその人が叱った時の印象が強かったので、叱ったらパフォーマンスが改善すると。
褒めたら下がるというふうに思い込んでしまっている。だから指導は叱らないといけないというふうに思い込んでしまっているというふうなことですね。
イスラエル空軍だけではなく、ビジネスの場でもありますよね。部下の成績が落ちている時に叱ったら、ちょっと回復したと。だから叱ったら効果があるんだというふうに思うんですけど、叱ろうが褒めようが何もしなくても平均に戻っていた可能性は非常に高いんですよ。
だからそういう間違ったパターンでね、誤った学習をすると、厳しく叱る文化とか、その人自身がね、さっきの空軍の教官みたいに、そういう誤った物語を作って、そういう認識を持ってしまうということですね。これが回帰の語尾って言われるものなんですよ。
タスク管理の重要性
ただね、その外れ値が平均に回帰しただけのことなのに、何かね、そこにね、過剰な物語とか、何かね、特別な意味をそこにね、こじつけてしまうんですね。
で、よくあるのが、例えば僕なんかでもね、フリーランス的に働いてる人だったり、独立企業してる人だったりとかいうふうな人に、が新しいことをすると。1回やってみて上手くいきませんでした。2回やってみて上手くいきませんでした。3回やってみて上手くいきませんでしたみたいな時に、やっぱりこれ上手くいかないんじゃないかというふうに思ったりするんですけど、でもそれね、実はその3回ぐらいで判断するべきではないんですよ。
で、それってやっぱり最低でも10回ぐらいやると。10回やるのが無理だったら5回ぐらいやって10回を見通すみたいな感じですね。5回やってみたんだけども、これは10回ぐらいやってみてこれぐらいの確率で上手くいくっていうふうになるなというふうに思ったとしたら、ということはこれはこういう結果なんだみたいな形で、
点で見るんじゃなくてね、全体の線で見る、もしくは面で見るっていうふうな形で、平均を取るとこういうふうになるから、だからこの方法っていうのはいいんだというふうに考える。
で、それってすごくね、日常生活に役に立つわけですよ。特にね、自分の子供とかがね、気に入らない行動をしてる、自分が言ったことと違う行動をしてるって言った時に、1回や2回で何か考えるのではなくて、やっぱり平均で考える。
自分の努力とか、あるいは自分がやったことの結果とかも平均で考えるっていうふうなことがやっぱりすごく重要だというふうに思います。
これね、タスク管理とかね、僕はライフバランスっていう言い方してるんですけど、そういうものの考え方にもすごく大事だと僕は思ってるんですね。
例えば、今日1日うまくいったから明日も同じように完璧にやろうっていうふうなことを考えると、ちょっと苦しくなってくるわけですよ。
そうじゃなくてね、1週間単位とか1ヶ月単位とかね、あるいは1年単位、もっと言えば10年単位とかでね、長尻合わせができればいいくらいの気持ちを持っていく方が僕は長くうまくいくと思うんです。
つまりね、どういうことかっていうと、仕事って時期とか季節とかによって忙しさとかに波があるわけじゃないですか。
繁忙期とね、暇な時期みたいなね。忙しい時にその1日単位とか1週間単位でバランスを取ろうとするとどうしてもおかしくなるわけですよ。
それで余計な問題が抱えてしまうわけです。めちゃめちゃ忙しい繁忙期の時に全然運動ができないんですけどどうしたらいいですかみたいな話っていうのは、できなくていいんじゃないですか忙しいからっていうのが僕の答えですよね。
例えば1年を通して全体としてこれぐらいの運動量みたいなこととか、あるいは読書でもいいですよ。すごく忙しいから全然本読めてないんですみたいな。
じゃあ暇な時読めてますかみたいな。暇な時も読んでませんみたいな話は、そうすると平均が下がってしまいますからそれは問題ですけど。
でもトータルで見たらね、これは1年間を見ると仕事忙しい時期がすごい頑張って、でもそうじゃない時期が本も読んだし運動もしたしみたいな形で全体で考える。
今バランス崩れたからもうダメだっていうふうに考えるんじゃなくてね。後で戻せばいい。全体で調子に合わせればいいっていうふうに考えるっていうのはすごく重要だと僕は思うんです。
長期的な視点で考える
だからね、タスク管理とかライフバランスっていうのは近い単位で見てその1日1日を全部ねバランスをとるというふうなことではなくてね、全体で調子を戻したり崩したり、あるいは意識的に崩したりとか意識的に戻したりっていうのを繰り返すことができるっていうのはね僕は一番いいやり方なんじゃないかなと思います。
それがね本当の意味でねライフバランスが取れてるというふうなことじゃないかなっていうふうに思います。そういう話をね今週はクライアントさんに、複数のクライアントさんにしました。
一気に一流するんじゃなくて全体の平均を上げていくとか、あるいはハズレ値が出たらね、それはどういうことが起こったのか。ハズレ値は何かの機械点、チャンスですからね。
それはすごくうまくいった時もすごくうまくいかなかった時も何かの機械点になるんで、それをどういうふうに分析するかみたいな。ハズレ値が出たからダメなんだとかねいうふうに単純に考えるようになってやっぱり長期的に考える。回帰の誤尾っていうのに気をつけましょうっていうね、そういうふうなことを考えましたというお話でした。
今日はですね、長い目で見ると平均に近づくって話でした。いかがだったでしょうか。さて、僕は週3回月推進配信のメルマガを書いています。こちらではもっと深くて濃いけどわかりやすい話をしています。登録はもちろん無料ですので、ぜひプロフィール欄からご登録ください。
はい、本日は以上です。最後まで聞いてくださってありがとうございます。お相手は白渦厚志でした。では、いってらっしゃい。