緊急ではないが重要なこと
おはようございます。ライフバランス×タスク管理コーチのしろうずあつしです。この放送は、コーチ歴21年の僕が、行動科学やコーチング、そしてライフバランスやタスク管理について、仕事も生活も大切にしたい、あなたに向けてお届けする番組です。
前回、「だらだら時間をなくすには?」というテーマでお話ししたんですけど、もう一つ、よくある相談のうちの一つに、いわゆる緊急ではないけど重要なことっていうのは、なかなかできないっていうふうな悩みがあるんですよ。
緊急ではないけど重要なことっていうのは何かというと、例えば将来に向けて資格の勉強とか、体力作りのために運動するとか、そうすると将来的には緊急なんだけど重要ではないことっていうことをやる時間が減ってきますよ、だから時間ができます、というふうなロジックなわけですよ。
いわゆる第二領域って言われる部分は、やりましょうって言われることですね。だから、緊急ではないけど重要なことをやらないといけないんだけれども、なかなかできないよって、どうしたらいいですかねっていうふうな話ですね。
本当によく聞くんですけど、僕はこの緊急ではないけど重要なこととかはないんじゃないかなっていうふうに思ってるんですよね。
だってね、もし資格をいつまでに取りたいというふうなことであれば、少なくともこのぐらいの時期から始めないと試験に間に合わないとかっていうのがあるわけじゃないですか。逆算したらわかりますよね。
そしたら、その時までに始めなければいけないわけで、その時になったら緊急で重要なことですよね。試験前1年ぐらい勉強しないと無理だっていうことであれば、1年前には緊急で重要なことになるわけですよ。
試験が1年後だったとしてもね。同じようにね、将来健康でいたいっていうふうなことを考える。将来健康でいたいっていうことは今も健康でいたいっていうことでしょうから、ってことは、もし健康でいたいなら運動ってすぐ始めないといけないんですよね。
だから将来のことであっても今始めないといけないっていうことであれば、別にそれは緊急で重要なことなんじゃないかなと思うんですよ。だからそもそもね、緊急ではないけど重要なこととかって僕はないと思ってるんですね。だから直近でもそうですよ。
今から始めないと老後に間に合わない。仮にね、そんなことないと思いますけど、今から始めないと老後に間に合わないということであれば、それは老後のことであっても今やらないと間に合わないのであれば、それは緊急で重要なことですよね。
だから結局僕は緊急なことと緊急ではないこと以外にないと思ってるんですよ。別の言い方をすると重要なことと重要ではないこと以外に何もないんですよね。だから緊急で重要なことか緊急でもないし重要でもないこと以外にないんじゃないかなっていうのが僕の考えなんですね。
だからもしあなたが重要だと思うことがあれば、それはすぐにでも何とか手をつければいいと思います。極論言えば15分でも20分でもとにかく手をつけるべきではないかなというふうに思うんですね。
それがなかなかできないんですよっていうふうなことであるとしたらね、今15分手をつけられないことがね、例えば1年後にできるっていうのはなぜできると思うんでしょうかね。
1年後になったらすごい自分になってる。そんなことないですよね。1年前の自分と比べて1年後の今の自分っていうのはすごい自分になってるかというと、やっぱり相変わらず自分なわけで。
つまり、もし重要であるなら、今手をつける。今日とか明日とかじゃなくてもいいけど、少なくとも今月中とかね。そんな形で手をつけるとかいうふうにできなければ、それはあなたが重要だと思っているけど、実はそれに行動が伴っていなければあんまり重要だと思っていないっていうふうに考えたほうがいいんじゃないかなと僕は思うんです。
よくある話なんですけどね。いくら愛してるよっていうふうに言ってる恋人がいたとするじゃないですか。いつも愛してるよって本当に君のこと愛してるんだっていうふうに言ってくれるけど、でも何にもしてくれないっていうのであれば、それは実際に愛していない人と同じ行動ですよね。だから愛していないのと同じですよね。
で、同じようにね、自分がやりたいっていうふうに思っていても、やっていなければ思っていないのと同じなんですよ。だからね、他人に対してならね、愛してるよと言って何もしていなければ愛してない人と同じなんだっていうふうに怒ることができるけど、それってね、ちゃんと自分にも怒ってください。
自分だったらね、やりたいと思っていても、やっていなければやりたくない人と同じなんだって、ちゃんと自分にも怒ってあげるべきだというふうにね、僕は思うんですよね。
本当にね、例えば家族が大事だというふうに思えば、いくら良い仕事やってもね、例えば通勤時間が毎日2時間とかかかるんだったら、家のこととかできないから、会社と交渉しようかなとか、あるいは引っ越ししようかなとか、あるいは仕事を変わろうかなっていうふうに思う人もいるし、で、実際にそういうふうにする人もいると思うんですよね。
だから、やりたいと思っていても、やっていなければやりたくない人と同じなんだっていうふうに、ちゃんと自分も大切にしてあげる。愛している人とかね、家族とかと同じように、ちゃんと自分を大切にしてあげるっていうのは僕はすごく重要だと思いますね。
やりたいことの実践
そもそも人ってやれることっていうのは限られているわけですから、常に有限性から逃れられない。だから、必ず何かをやれば何かができないわけですよ。
ちゃんと自分であったとしても、やれることとやれないことがあるよっていうふうなことを、ちゃんと自分に優しく説得してあげないといけないんじゃないかなと思うんですね。そうでないと、いつまでももう一人の自分が本当はやりたいと思ってるのにやりたいことはやれないっていうふうに、ダダをこねてしまう。
なんかそんな感じがしますね。
そういうふうに考えていくと、やりたいと思ってしまうことをね、どうしたらやれますかっていうふうな話ではなくてね、そもそもやりたいと思ってしまうことを、何でもかんでも自分に許してしまっているっていうことが結局のところ、いつまでもやりたいことができないって悩んでしまう原因になってるわけですよ。
もう一回言いますよ。やりたいと思ってしまうことをどうしたらいいですか。やりたいことをやるにはどうしたらいいですかっていうふうな問いのように見えてるんですけど、なぜそういう問いが出てくるかというと、そもそもやりたいと思ってしまうことを全部やれるかもしれないというふうなことを自分に許してしまっているので、結局それが原因でいつまでもやりたいことができないっていうふうに悩んでしまう原因になってるんじゃないかなっていうふうに思います。
ではね、そんなことないってね、頭でわかるじゃないですか。やりたいことが全部できないと幸せにならないとかね。そんなことないっていうのは頭でわかってるんですよね。だから自分のことをね、やっぱりちょっと自分で説得できていないっていうのが大きなところじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
緊急ではないけどね、重要なことができない。緊急ではないけど重要なことをやらないとダメなんだっていうふうに僕はね、やっぱり思い込まされてしまったんじゃないかなというふうには思います。
僕も一時期そういうふうなことを真剣に悩んだこともありましたけどね。悩んだだけで終わりましたけど。緊急ではないけど重要なことをやらないとダメだというそういう思い込みっていうのはもう捨ててもいいんじゃないかなというふうに思います。
今やってることにちゃんと目を向けて、将来必要だって思うなら、今日から少しでもいいからね、始めるようにするといいと思います。やりたいことをリスト化するとかいうふうなことって推奨されたりするんですけど、僕はこれナンセンスなことだと思います。
だってやりたいことって考えれば考えるほどどんどん出てくるじゃないですか。1時間考えてやっと出てきたことって、それって本当にやりたいことですかね。1時間考えないほうがよかったんじゃないか。その1時間で今パッと思いつくやりたいことでもやったほうがよかったんじゃないかなというふうに思ったりしますね。
緊急ではないけど重要なことなどないというふうに僕は思います。もし重要だというふうにあなたが思うなら、今すぐ少しでいいから手をつけてみるといいと思います。そうするときっといろんなことがわかると思うんですよ。
やってみたらね、手をつけるだけで満足したとかね。あとは3つずつ手をつけてたらだんだん嫌になったとかね。何やってんだ自分はっていうふうに思ったとかね。そういうこと気づくと思いますよ。僕はそうでしたから。
ぜひ試してみてください。
今日はですね、緊急でなかったら重要でないって話でした。いかがだったでしょうか。さて、僕は週3回月月配信のメルマガを書いています。こちらではもっと深くて濃いけどわかりやすい話をしています。登録はもちろん無料ですので、ぜひプロフィール欄からご登録ください。
はい、本日は以上です。最後まで聞いてくださってありがとうございます。お相手は白鶴敦史でした。では、いってらっしゃい。