佐藤真紀子
そしてまた、学校の水や衛生の環境が整うことで、34の学校の児童生徒たちが集中して授業に取り込むことができるようになることも、私たちの活動の目的の一つです。
高見知英
ありがとうございます。
こちら現在2年目ということでございます。
はい。
ありがとうございます。
学校中心に安全な水が手に入ること、まずはそこからというところですよね。
飯島史絵
はい。
高見知英
ありがとうございます。
こちらについては対象となっているのは、この学校を中心とした縁の人たちという形になるんでしょうね。
佐藤真紀子
はい、ありがとうございます。
私たちの、先ほど繰り返しになりますが、34の学校、公立の学校の児童生徒が第一の対象者というか、活動の対象者とはなるんですけれども、
その周辺地域の皆さん、またその児童生徒の保護者の方や家族の方、そういった方々も我々の活動の対象となっています。
それはですね、私たちが学校部隊に学校対象に活動してはいるんですが、地域の皆さんの理解があってこそ、
持続的に衛生活動、私たちが実施した衛生活動の効果が続いていくと考えておりますので、
その学校の周辺地域の地域住民の皆さんも対象としています。
ただ、半径何メートルというのは正確にはないんですけれども、
今現在私たちが対象としている児童生徒の生徒数は、約1万2千人の、34校の1万2千人の児童生徒と、
その周辺地域の10万人の方々が対象となっています。
高見知英
すごいですね。すごい人数になりますね。
佐藤真紀子
そうですね。
高見知英
それだけでもこんなにな人数が関わってくるということになるんですね。
ありがとうございます。
本当にやっぱりそういうようなところから水を変えていくっていうのは心の向きは、
すごい非常に大変なところになると思うんですけれども、
やっぱりそういうようなところっていうのがすごく必要になりますもんね。
そうですね。
ありがとうございます。
具体的に何かどういうような活動をしていますとか、何かあればこちらを伺えてきますでしょうか。
佐藤真紀子
はい、ありがとうございます。
私たちは水と衛生の授業として、対象の34校で飲料水、飲み水ですね。
飲み水の水飲み場を建設することと、
あとはもう一つは男女別のトイレ、学校にトイレがなかったり、
トイレがもう壊れていたりっていう学校もたくさんあるので、男女別のトイレを建設しています。
さらに、ゴミを正しく処理する習慣っていうのが現地でないもので、
ゴミを焼却するための簡単な焼却炉を建設、
こういった3つの建設物を授業の中では建設しています。
加えてですね、私たちが地域と学校で行っている衛生活動としては、
高見知英
主にこちらの活動で一番これは課題だなというふうに感じているものって何かございますか?
飯島史絵
はい。
佐藤真紀子
ありがとうございます。
活動を続ける上で、課題っていうのはたくさんたくさん上がってくるんですけれども、
その中で一つ、二つほど申し上げると、
私たちはこういった事業で手洗いだったり、身の回りを清潔に保つことだったりといった
基本的な衛生概念の活動を行っていますけれども、
私たちの活動が終わった後も、
地域や学校の皆さんが衛生的な生活行動を自ら進んでやっていくということが
一つの大きな課題となっています。
それはやはり生まれ育った習慣ですとか、
そういった一人一人の行動の変化を求めるのはなかなか簡単ではないというふうに感じていることからですね。
はい。
あとは次に、私たちが今活動で行っている中で、
学校の児童生徒たちに自分の身の回りを清潔にしましょうという考えの一環として、
児童生徒が自分で掃除をするというアクティビティも行っているんですけれども、
ネパールの一部の地域ではまだ職業とかカストという関係が根付いているところもありますので、
例えば、児童生徒が学校で掃除をすることに対して、
その保護者があまりよく思わない、心よく思っていないということも見受けられます。
つまり、掃除をするというのは身分の低い人たちがやることだよというふうに考えている保護者の方も少なからずいるということが、
活動を通じて感じた、わかったことですね。
なるほど、そうですね。
高見知英
まずは本当に自分たちがやっている活動、衛生活動をしていても、その後、いかに残るかというような課題。
そしてもう一つがカスト制度、身分制度の問題ですね。
心よく思わない親の存在というのは非常に、
まさに文化が違うからこそというようなところですね。
ありがとうございます。
本当にこちらの自分たちが衛生活動を行った後、その後いかに残すかというのは、
本当に水衛生についてももちろんなんですけども、他の分野でも本当にある大きな問題、課題だなというふうに思います。
やはり自分たちが何らかの取り組みをするということはいくらでもできますけれども、
その取り組みを自分たちができなくなった後、じゃあ誰がどうするのかというようなところはすごく大きなところになってくるので、
そういうようなときにいかにその習慣が残っていくかっていうのは大きな課題ですよね。
佐藤真紀子
はい、おっしゃる通りですね。
高見知英
ありがとうございます。
またこちらの本の身分についてというのは、
僕は本当に日本ではなかなか想定できないことではありますけれども、非常によくわかります。
やはりそういうようなものを知る機会というのは非常に大事だと思います。
想定できないことではありますけれども、非常によくわかります。
やはりそういうようなものを知る機会というのは自分にも時々ありますので、
やっぱり親がそれについてよく思わないぐらいの子どもたちがやっている、
たとえそれがどんなにいいことであっても身分的によろしくないとか、
そういうようなところで迷いを潜められてしまうというのは非常によくあることだなというふうに思っています。
はい、ありがとうございます。
その通りですよね。
ありがとうございます。
ちなみにこちらについて現状、何かこうすればある程度は良くなっていくのではとか、
グッドネイパーズジャパン様として何か考えていることは何かございますか?
佐藤真紀子
はい、ありがとうございます。
佐藤真紀子
ご質問いただきまして、課題の一番目に挙げた我々の活動、事業の効果がずっと続いていくこと、
持続的に続いていくことに対して、私たちが今取り組んでいることなんですけれども、
例えば私たちは地域からもともと親しまれている歌や踊りなど、
そういったものを通じて衛生的な生活、行動の楽しさを伝えています。
そして現地の地域で、割に宗教的な影響が強い地域もあるんですけれども、
そういった地域では発言力が非常に強いというのが宗教のリーダーなんですが、
その宗教リーダーに注目をして、彼らを通じて地域の皆さんに衛生的な認識が広がるように、
宗教リーダーに対する衛生教育研修等々を開催しています。
特に宗教リーダーに関してなんですけれども、私たちで行った一つのイベントとして、
特に生理に関するタブーの意識というのは現地で根強いところがあるので、
生理は決して不純なものではないんだよということを宗教リーダーに研修をするというイベントを行ったりしました。
そのイベントを通じて、コミュニティのほうからも反応が強くなりまして、
現地では生理中に女性たちが家に入ってはいけないですとか、
飲み水に触ってはいけないですとか、いろいろな行動の制限があるんですが、
彼らの宗教リーダーを通じて、そういったことは誤った考えなんだよ、
不純ではないです生理はということで、そういうメッセージを伝えています。
そしてここで2つほど音声をご紹介したいんですが、
初めに例として挙げた地域の皆さんに親しまれている歌と踊りの音声なんですけれども、
この音声の中では手洗いの手順ですとか、手洗いがどれだけ大切かということですとか、
あとは神典を整理しましょうとか、そういった基本的なことを歌と踊りの中で歌っているという音声がありますのでお聞きください。
飯島史絵
手洗いの手順です。
佐藤真紀子
はい、これが現地で昔からとても親しまれているデウラっていう踊りなんですけれども、
この中で踊っている地域の皆さんが石鹸で手をしっかり洗いましょうっていうことですとか、
そういったことを歌って踊っています。
高見知英
なるほど、そういうところに織り込んでいくっていう形なんですね。
佐藤真紀子
はい、あともう一つは整理の衛生啓発活動に関してなんですが、
佐藤真紀子
その整理の衛生啓発活動を通じて研修に参加した女子生徒が自分の感想を言ってくれているんですけれども、
ネパールでは割に歌、ポエムがポピュラーで自分の感情ですとか、
そういったことを歌に合わせて発信する、表現することがあるんですけれど、
この今からお見せする動画の女子生徒は整理期間中に隔離されてしまうことについて
自分の考えを歌っているという音声になります。
高見知英
マイナードに関する歌詞を少し歌ってみます。
佐藤真紀子
はい、こういった感じで。
こういった感じで、より我々の授業に参加をしてくれる生徒、児童や地域の皆さんが
身近に感じることができるように、歌や踊りだったり、そういった劇だったり、
そういったことを通じて、その習慣が後々まで記憶に残るように工夫をしています。
そうですね、こういうやり方はすごく面白いですね。
飯島史絵
佐藤さん、今の女の子はどういうことを言っていたのか、通訳をしてもらえますか。
佐藤真紀子
冒頭で、チャウゴートというのが整理の隔離の小屋なんですけれども、
もう整理の隔離小屋になっていないんですけれども、
もう整理の隔離小屋には行きませんよということを言っていて、
特に整理の隔離小屋って一般的に家畜が住んでいるような、家畜の小屋のようなところで、
月景中はどうしても不純であるから、家に不純なものを持ち込ませないという考えのもと、
家の外にある家畜小屋に期間は、そこで寝泊まりをするということが、まだ一部地域にはある場合があります。
そういったことはもう今後はしませんよということを、
彼女はこの歌の中で、歌に合わせて自分で表現をしているということですね。
高見知英
ありがとうございます。
飯島史絵
この整理の時に女の子が隔離されるって、日本ではちょっと信じ難いことかなと思うんですけど、
整理小屋っていいまして、月景が始まったりとか、月景期間中になった女性が隔離される、
慣習が一部でありまして、ネパールで山岳地帯だとすごく冬なんか寒くなるので、
それで寒い中一人とか、寝過ごしたりとか、
本当にひどい状況になると、山の方にいる動物に怪我をさせられたりとか、最悪の場合死に至るような事件もあったり、
あとはダンを取ろうとして火を焚いて一酸化炭素中毒になるとか、
そういった痛ましい事故にもつながるような状況にいる子どもたちがいるんですね。
佐藤真紀子
ただ、細くさせていただくと、この慣習というのは、やはりネパール政府としては禁止をしていまして、
もうこういうことはやめましょうということを言っています。
ただし、地域の人々で、信仰深い方々で、神様が怒るから、こういった昔からのことは変えることはなかなか難しいという意見も確かに未だにあったりします。
はい、こういった活動を私たち外国から来た人間が、こういうことはいけないよと言っても、
飯島史絵
反発を生んでしまうので、そういったことで、この地域のリーダーだったりとか、村の人の中で発言力のある人を巻き込んでやっていくというのが有効な活動というふうに考えています。
そうですよね。それはすごくよくわかります。やはり異なる文化の人が何を言っても、そこに腹落ちをしないというか、浸透しないというようなところっていうのはあると思いますので、
高見知英
それは本当に日本の話であっても、海外の話であっても、案外同じですよね。
ありがとうございます。本当にこういう方法でやるんだなというような驚きがありますね。踊りに組み込むというようなやり方ももちろんすごく難しいんですけど、
当事者の方々に実際に発言をしてもらうというのもすごく良いです。本当にこういうようなものって、外回りの人たちが何を言っても、何となく反発を感じるということは、多分日本国内ではないと思うんですけど、
そういうアプローチの仕方っていうのは、本当に今回の課題以外にもすごく適用できるところが大きいのかな、参考になることが多いのかなというふうに思います。ありがとうございます。
飯島史絵
子どもたちの心と体を守るっていうのが団体のキャッチコピーの一つになっているんですけれども、
私たちが展開している教育とか医療保険、水衛生、収入向上、こういった活動は子どもを取り巻く地域住民の生活環境の改善を目的として子どもに焦点を当てています。
なぜなら子どもは国の未来、国の基礎であり、世界、海外とか国内に関わらず、子どもがどのような教育を受けてどのような環境で成長するか、
それでその国の未来が変わると思っています。
私たち自分たちの子どもが幸せに成長するようにいって、たくさん心を砕きながら子育てをしていくと思うんですけれども、
自分の子どもだけが幸せないい環境で成長をしていっても、彼らが社会に出ていったときに、いろんな環境で育ってきた子どもたちと関わっていくことになります。
その子どもたちが自分たちの子どもと関わる世界の子どもたちとか日本の他の子どもたち、そういった子どもたちが、例えばずっと満足に食べられない状況で育ってきたりとか、
紛争でですね、親をなくして、なかなか過酷な環境で成長したバックグラウンドがあったりとか、そういった子どもたちと関わっていくかもしれないですよね。
ただ、私たち大人としては、そういった世界とか日本の子どもたち全てに責任を持つこと、これが大人の役割で、全ての子どもたちが健康に成長できるように見守る責任というのがあると思っています。
高見知英
ありがとうございます。子ども、未来そのものであるという、本当にそうですね。やっぱり子どもの心と体を守るということで、そういうところから通じて大人との関わりとかも考えていくとか、そういうところまでどんどんつながっていくっていうのは、
本当に国内でも国外でも変わらず、どんなところでもある課題に対する考え方っていうところになってくると思います。なので、本当にまずは子どもを見据えてみる。
それで、じゃあ子どもの環境を良くするためにはどうすればいいのかなっていうのを考えてみるっていうのはすごく大事な観点だと思います。ありがとうございます。
飯島史絵
ありがとうございます。
高見知英
それでは最後、何かその他、これはぜひ言っておきたいというのは何かございますか。大丈夫ですか。
飯島史絵
どうでしょうか。私はたくさん喋ったので大丈夫です。
高見知英
佐藤さんも何かございましたらぜひ。
佐藤真紀子
はい、ありがとうございます。
飯島から団体の概要とか団体が目的とすることを伝えていったので、私の方から補足は特にはないんですが、先ほど飯島が申し上げたことの繰り返しにはなるんですけれども、一つのきっかけというのは知ることから始まるっていうふうに私も思ってまして、
何かどこか同じ地域、日本の中でも近所の誰かにちょっと気にかけるですとか、あとは遠い外国、海外の話でも関心を持つっていうことは一つ大きな一歩かなというふうに私も考えております。ということで、私の方からは以上です。
高見知英
ありがとうございます。そうですね、関心を持つこと、とにかく近所の方でも本当に遠くの誰かでも関心を持つことから始まるっていうのはすごくありますよね。
ありがとうございます。
それでは今回のゲストは認定NPO人グッドネイバーズジャパン飯島不明さん佐藤真希子さんでございました。お二方どうもありがとうございました。
飯島史絵
ありがとうございました。
佐藤真紀子
ありがとうございました。
高見知英
ありがとうございました。
今回は日本、アジア、アフリカなど複数の地域で子どもにフォーカスを当て、教育、医療、周りの大人の収入向上支援、それにまつわる啓発活動などを行う認定NPO法人グッドネイバーズジャパンの飯島不明さん佐藤真希子さんに活動の内容や思いを伺いました。
活動の一つとして、ネパールでは水と衛生に関する事業を開催、実施しています。
人の健康の基本は安全な水が十分に手に入ること。
いまだに一部地域では安全な水が手に入らないネパール。
水がないことで十分な衛生環境が保てない。