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2025-11-14 55:10

SBCast.#154 地域創生・若者支援・交流を通したまちづくり(NPO法人SET 三井俊介さん)

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今回は、岩手県陸前高田市にて、東日本大震災の発生をきっかけに活動をはじめ、田舎に住まれている住民の皆さんと主に都会に住んでいる若者たちとの交流の場を作るという活動を行う、NPO法人SETの三井俊介さんに、活動の内容や思いを伺いました。

サマリー

NPO法人SETの三井俊介さんは、地域創生や若者支援、交流を通じたまちづくりについて話します。彼は、東日本大震災後に岩手県の陸前高田市に移住し、地域の魅力を再発見しながら、人口減少の中で豊かさを生む活動に取り組んでいます。地域活性化のために、若者と地域住民の交流を促進する活動についても言及しています。また、その交流を通じて、双方の価値観や考え方の変化が生まれることの重要性が強調されています。NPO法人SETの三井俊介さんは、地域創生と若者支援の活動によるまちづくりについて話します。若者の自己肯定感の向上や地域でのチャレンジを促進するための環境整備の重要性、さらにITの活用による業務効率化についても触れています。NPO法人SETの三井俊介さんは、地域創生、若者支援、交流を通じた町作りについて語ります。特に、東日本大震災後の復興や人口減少に伴う社会の課題を克服するための活動が強調されています。

地域活動のキーワード
三井俊介
地域創生とか、若者支援とか、あとは交流を通した街づくりとか、そういうようなものが一個我々の活動のキーワードになるかなというふうには思います。
高見知英
なんだかんだ社会課題がなんだとか、街の持続可能性がなんだとか、話をさせてもらっては来たんですけど、一番はやっぱり一人一人が自分にとっての豊かな生き方をできる社会になるといいなとか、そういう人が一人でも増えればいいなというふうな思いで僕は活動をしているかなと。
NPO法人 まちづくりエージェントSIDE BEACH CITY.のポッドキャスト番組、SBCast.です。この番組は様々なステージで地域活動、コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介、活動のきっかけや思いを伺うポッドキャスト番組です。進行を務めますのは、私、SIDE BEACH CITY.にてDX推進サポートなどの活動を行う高見知英です。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今回のゲストは、NPO法人SETの三井俊介さんでございます。光井さんどうぞよろしくお願いいたします。
三井俊介
はい、よろしくお願いいたします。
高見知英
よろしくお願いいたします。
それでは早速ではございますが、簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか。
三井俊介
はい、私改めてセットの理事長をしてます。三井俊介と申します。
生まれは茨城県の筑波市という場所で、大学生までは関東にいたんですけども、大学3年生のときに東日本大震災が発生しまして、その関係でこのセットを立ち上げ、今は岩手県の陸前高田市のほうに移り住んで、震災から復興、まちづくりというような活動をしているものになっています。
高見知英
よろしくお願いいたします。
それではまず、NPO法人SETのこの活動の内容について、まずはどのような内容を行っているのかというのをわずかそこからお伺いできますでしょうか。
三井俊介
はい、私たちはですね、いわゆる田舎に住まれている住民の皆さんと主に都会に住んでいる若者たちとの交流の場を作るというようなことをこの間行ってきています。
交流を通して地元の人は地域の魅力を再発見したりですとか、何か若者をもてなすことで町の良さを築いていくというようなことが生まれたりですとか、若者はそういう中で自分、田舎の良さを知るとともに自分自身の豊かさとか価値観とかそういうものを見つめ直していくというようなことが行っています。
これらを通して、町にとって必要な新しいプロジェクトだったりとか事業が生み出されていき、関係人口として通い続ける若者や移住して活動していく若者が生まれたり、町の住民の方で主体的にプロジェクトを実施していく事業を行っていく人が生まれたりというようなことをこの間行ってきています。
高見知英
よろしくお願いします。
魅力再発見、交流の場をつくるということですね。
そうですね。本当に地域の魅力ってなかなか側にいても遠くから見ていてもそれだけだと気づきづらいというところがあって、両方があって初めてようやくわかるってすごく多いんじゃないのかなというふうに思いますので、やっぱりそういうような交流の場っていうのもとても必要になりますよね。
そのほか先ほど東日本大震災のときにこちらのほうに関わってというような話をお伺いしましたけれども、改めて詳しくこの活動を始めた内容、理由などお伺いできますでしょうか。
三井俊介
ありがとうございます。東日本大震災が起こったのが2011年の3月11日ということでもう14年前になるかと思うんですけども、
当時私大学3年生で都内に住んでおりました。何かできることをしようということで、3月の13日、震災の2日後に今のセットっていう団体を設立して、まずは自分たちにできることから始めようということで、物資の支援活動というものをスタートしました。
そこからたまたま知人がですね、陸前高田出身の方がいらっしゃって、その方のつてを頼って2011年の4月の6日ですね、震災が起こった3週間後にこの現地に行こうということで現地に入って、ボランティアの活動をさらに現地の活動を進めていくという形になります。
そこからはですね、大学に通いながら月に1回、その時々の様々なニーズに応じてボランティアの活動をさせていただくということをしてきました。
その活動を通して、地元の方から聞いた言葉ですごい印象深かったのが、50年後、この街はなくなってしまうかもしれないということでした。
それは震災があってもなくても人は減ってたし産業は衰退してたと。でも震災が起こって悲しい出来事だけど、外からお前らみたいな奴らが来てくれてるから、これをチャンスに変えて街が残り続けるためにやっていく必要があるんだと。
それが生かされた自分たちの役割なんだっていうことを街の方から聞かせていただいて、何とか自分も力になれることをしていきたいなというふうな思いから、
2012年の4月に大学を卒業して、そのまま陸前高田市、広田半島という一つの半島があるんですが、広田町に移り住んできたというのが、活動を始めて、そして継続していったという背景になっています。
高見知英
なるほど。本当に震災直後に何かできることはということで始められたのが、このNPO法人生。
そして50年後なくなるかもしれないというような話から、そこを本当にチャンスに変えて取り組んでいきたいということで、実際にこちらの陸前高田のほうに来て活動を始められた。本格的に始められたということなんですね。
はい、そうなります。
そうですね。やっぱりこの50年後になくなるかもしれない場所というのは、本当にいろいろと言われていて、やっぱり自治体によって受け止め方ってすごく変わってきてるんだろうなっていうふうにはすごく感じるんですけども、
やっぱりそういうところで、じゃあどうやってそれぞれの活動をしていこうか、どうやって変わっていこうかっていうのって、本当にいろんな自治体でそれぞれどういうふうに動いていったか違うのかなっていう。
その一つの形として、この陸前高田での活動っていうのがあるんだなというふうに思っています。
三井俊介
そうですね。特に我々の場合は、フォーカスした課題っていうのが、今おっしゃっていただいたみたいに、結局日本全国でそういういわゆる過疎地と呼ばれる場所とか、消滅可能性都市と言われるような、今後なくなってしまうかもしれない街っていうのは多くあるんですね。
でも日本の自治体の半分が2040年にはなくなってしまうかもしれないと言われている中で、僕らも活動を始めた当初に課題を設定したんですけども、何かというと、街のいろんな課題があるんですけど、その街の課題とかに取り組みたいと思う人を増やしていくことが何より大事なんじゃないかっていうことを僕ら思ったわけですね。
そう考えたときに、どうやってそれを増やせるんだろうかっていう中で、外からの人と地元の住民の方で交流の場を作って、街に作りというか、街をこうしていきたい、ああしていきたい、街を巡ってこうだよね、ああだよねっていうことの話す、交流の場を作っていくことで、その課題というか魅力に気づいて、街のためにと活動する人、地域の住民の人もそうだし、外の若者たちもそうなんですけど、増やしていこうと。
そういうふうにして、一個の課題にフォーカスするというよりは、街のいろんな課題に対して、いろんな魅力を発信することに、自分たちはやっていこうぜっていう、そういう人を増やしていこうっていうふうな、そういう文脈の中で、交流の事業というものをスタート、発展させていったという形になっています。
人口減少へのアプローチ
高見知英
そうですね。どうやって人を増やすのかとか、地域にアンテナを向ける人を増やしていくのか、というところをですね。
やはり自分も、今岩手県の普代村のほうでの活動も行っています。
三井俊介
そうなんですね。
高見知英
やっぱりそういうところに行ってみると、やっぱりできることやり方を変えなければいけないところはあるものの、できることってすごくまだたくさんあるなという感覚はあって。
ただ、それにやるにしては人数が足りないとか、それをするにしてはネットワークがまだできていないとか、そういう課題はとてもたくさんあるなというふうに感じています。
だからそういうところを見ていくと、やっぱり結構できることってたくさんあると思うし、それは何も必ずしも消滅してしまう可能性のある都市に向けてできる何かっていうわけではなくて。
例えばそれは本当に横浜のような都市部、東京のような都会でも、起こりうる問題を事前に解決する何かいい方法になりうるのではないかというふうには感じています。
例えば本当に東京であっても西東京のほうですとか、横浜であっても特に交通の便の悪い領域になると、
やっぱり結構事情としては、村とかと大して変わらない事情はあったりして、
やっぱり何かに出会う機会が少ないというような状況は、あまり都市部では変わらないところがあるのかなという気はしているので。
そういうふうに見てみると、じゃあ不大村で改善のための何か課題の解決方法を見出したとして、
それは横浜に使えないかというとそうでもなかったりして、すごく感じていました。
そういうものを見出していくためにも、あえてそういうような課題に今直面をしている場所で何か活動をするっていうのは、
三井俊介
とても意義あることだろうなっていうふうには自分も思っています。
その東日本大震災が発生したときに言われていたのが、この東日本の沿岸部というのは日本の課題の先進地であると。
これから先、日本全国で起こる問題が50年前倒しで起こっていると。
だからここでの課題解決というものは、これから日本の未来に起こる問題の課題解決につながるということが言われていたんですね。
我々もそういうような気持ちで、気持ちというか我々のミッションとして掲げているのが、
そういう日本の未来に対してグッドなチェンジを起こしていくっていうことを掲げてるんですけども、
それには今お話しいただいたみたいな背景が含まれているかなと思いますね。
高見知英
そうですね。まさにその通りだなっていうふうに思います。
だから本当にネットワークを作っていく、地域を見ていくっていうことって、
たとえば都会でも、活動はしているんだけども地域のほうは見ていないっていう人はいるので、
じゃあそういう人をいかに地域を見てもらうかとか、
そういう人が生活のバランスを崩さなくていかに地域に関わるかっていうのは、
どこの町に行っても必要な考え方になるのかなっていうふうに思ってます。
やっぱりそういう時のための、何か気づくためのきっかけをこちらで提示していくとか、
何か気づくための方法を作っていくとか、
そういう人が生活を崩さないためのバランスの取り方を展開していくとか、
そういういろんな形での活動の方法ってあるんだろうなーっていうのをとても強く感じました。
本当にそういうような活動を地域を見つつ、かつそれでも自分たちの活動はしっかりやっていく。
三井俊介
自分たちの集まり、仲間づくりはしっかりやっていくっていうような取り組みこそが今必要なんだろうなっていうふうに思う。
高見知英
それでは続きまして、特にこちらで活動していて目的としていることを伺えてきますでしょうか。
三井俊介
そうですね。目的としているのは、我々が掲げているものとしては人口が減るからこそ豊かになる人づくり、
まちづくり、社会づくりをしていくということを掲げているわけなんですね。
これは日本全体が人口減少していく中で、当初僕らが活動を始めた頃は、人口が減ってやばい。
だから何とかして増やさないといけないみたいな、そういう論調が非常に強かったわけです。
でも日本全体が減っていく中で、1個の地域だけが増えるってありえない話かなというふうに思っていて、
人口が減ること自体が問題じゃないんじゃないかと。
そうではなくて、人口が急激に減っていくことに対応できない人々の行動様式とか、
町の仕組みとか社会の構造とか、そっち側を作り直していくことの方が大事なんじゃないかっていうふうなことを我々は思いまして、
人口が減るからこそ豊かになる人を作り、まちづくり、社会づくりをしていこうということが、
一つ大きな活動の目的になっているかなというふうに思います。
高見知英
そうですね。人口が減るからこそそれをただのデメリットとして捉えないという考え方はとても重要になるのかなというふうに思います。
やはり自分も他の地域でも地域の活動関わっていて、
人口減少への取り組み
高見知英
何か人口が減ることを捉えて構えて考えてらっしゃる方というのをお伺いしますけども、
三井俊介
やっぱりただのデメリットとして捉えてないっていうのは、どこでも共通するのかなっていう。
高見知英
その考え方の中に何かいい、他の地域でも活かせる何かとかってのがあるだろうなっていうのはすごく感じています。
三井俊介
特に2010、僕らが掲げたのが2014年とか5年なんですけど、その当時はまだまだ一般的ではなかった考えだなと思うんですけど、
高見知英
ここ10年でだいぶ社会的な風潮も変わってきたなっていうのは感じていますね。
そうですね。やっぱりそういうデメリットとしてあげてなくて、何かその変化をうまく捉えていく。
その変化で何ができるのかを考えていくというのは、
特にここ最近いろんな団体の話を聞いてびっくりしてるところではあります。
ああ、こういうような考え方があったんだなって。
ただその考え方が、結構やっぱり一つのコミュニティとか一つの団体に偏っていて、
なかなかまだ発信できてないところは多いのかもしれないなって思いました。
やっぱりそこは、このSBCast.等でも含めていろんな話を聞いていて、
何かそこを発信していったら面白いのかもしれないなって思うことがありますね。
三井俊介
そうですね。特に口で言うは易し行うは難しみたいな、やっぱり領域だなと思ってまして、
例えば人口が少ないといっても地方都市とかであれば、
ある一定、持続可能な形っていうものはこう見えてきてると思うんですけども、
例えば2,000人の集落とか3,000人の町とか、そういうふうな本当に小規模集落になってくると、
どういうふうにしたら持続可能な形になるかっていうのは、
日本のアカデミアでもまだ答えが出せてない領域っていうふうに言われてるんですね。
なので、人口が減るからこそ豊かになる、いいよねとか知見として共有したいよねと思いつつ、
何をどうしたらどううまくいっていくのかいかないのかみたいなものが、
しかもまちづくりってかなり長い目線で行っていく必要もあるので、
非常にその点っていうのは、難しさでもあり、僕からすると楽しさというか、
高見知英
活動のやりがいというかにはなっているかなというのは思うんですね。
本当に確かにすごい考えられる余地って大きそうっていうふうには感覚はありますけれども、
やっぱりその反面じゃとはいっても難しいというところはありますから。
どうするのかっていうのは非常に自分も考えています。
ただやっぱり考えてみていると、とはいってもこの場所に来れる人って限られているし、
じゃあそういうような人たちがいかに集まるか、いかに考えていけるか、
そのためのネットワークって今あるんだっけっていうのを非常によく、
今回もいろんなところの地域の岩手県内のいろんな方の話も伺ったことはありますけども、
やっぱりそういうものをすごく感じました。
それはたぶん岩手の問題かっていうと実はそうではなくて、
たぶん他の県に行っても、あれは都市部でもその考え方って重要になるんじゃないのかなっていう感覚をすごく感じました。
交流の重要性
高見知英
それでは続きまして、何か活動について、
特に対象としている人とか、変えたい人、考えてほしいなっていうようなことを思っていらっしゃる人とか、
そういう方っていらっしゃいますでしょうか。
三井俊介
そうですね、ここはちょっと難しいとこなんですけども、
変えたいというよりは、徐々に変わって、変わるというか本人たちが気付いていく土壌を作るみたいなことが僕らは大事かなと思って活動はしています。
で、大きくは2つ、そういう意味で言うと対象の方々がいらっしゃって、
一つは岩手県だったりとか、我々が活動する地域に住む住民の皆さんですし、
もう一方は都会に住む若者たちっていう、その2つの属性の皆さんが我々の活動で主に関わっていただいている方かなというふうに思っています。
で、特にご年配の方が僕は活動に参加してもらってるんですけども、田舎のご年配の方と都会の若者の方って属性として真逆なので、普通に生活をしていると一生出会わない方々なんですね。
そういう方々の出会いの場、交流の場を我々は作って、双方がそうすると気づきが生まれるわけですね、普段とは違う人と接するわけなので気づきが生まれて、
高見知英
その気づきの中から何かしらその人たちの価値観だったりとか考え方、そして行動が変わっていくっていうような、そういうことを生み出していっているというのが、我々の活動かなというふうに思います。
岩手の方々と都会の若い方。そしてその二つの方々が出会う場を作るというような形で活動されてるんですね。
本当に実際自分も、都会の高齢者と出会う機会とかがちょくちょく最近ありまして、
考え話をしていると案外ここは共通するんだなと。
お互い話すことによってわかることってこういうことがあるんだなって気づくことも結構あったりするなって感じていますし。
三井俊介
そういう普段出会わない人同士が出会うってことはとても重要だなって感じています。
高見知英
自分自身今も高齢者向けのプログラミングの授業なんかもやっていたりするんですけど、
やっぱりそういうところにいると、子どもとプログラミングの授業をやると結構なあなあで済まされてしまいがちな分野が、「ここわかんないんだけど」ってしっかり言ってくれるので、
ここは説明不足だったんだって非常に気づかされるところが多い。
やっぱりこちらとしてもいい刺激になるなって感じますし。
やっぱりそういうところって、今までよくあるような子ども向けに活動しているとか、
あとは若者同世代向けに活動しているのとか、そういうのとは全く違った刺激が得られるなっていう感覚があって、
やっぱりそういうことを多くの人がしていることっていうのは必要なんじゃないかなっていうふうには、とても自分自身思いました。
地域の魅力とグッドなチェンジ
三井俊介
そうですね、ちょっとデータ的には約っていう形で、大体として捉えていただきたいんですけど、
日本の政令指定都市と三大都市圏に住む若者の人口、全若者のうち、
政令指定都市とか三大都市圏に住む若者っていうのは、大体日本全国の7割以上いるっていうふうに言われてるんですね。
そういう方々は、もしかすると田舎っていうものを一回も人生で経験したことがないとか、知らないっていうパターンもあるのかなと思ってます。
ただ、日本全国、日本全体で考えたときには、やっぱり地域が衰退してなくなるっていうことは、
日本の美しい自然だったりとか伝統とか文化、あとは多様性みたいなものですね、
そういうものが失われていくことになると思っていて、
僕はそこにですね、そういう若い、これからの若い世代の人たちが、まずは行って魅力を感じて、
それで、その結果、都会の方が好きだったら都会に住めばいいと思いますし、
その結果、田舎の方がいいなと思うんだったら田舎に行くと、
そういうふうな選択肢っていうものをですね、適切に作っていくっていうことが非常に大事かなというふうに思っています。
なので、そういう意味でも都会の若者たちを田舎であるとか地域に呼び込み続けて、
町の人たちの魅力と一緒に魅力を感じていく、体感していくっていうような、
そういうことが大事かなというふうに思って、この交流の場作りというものを運営している形になっています。
高見知英
そうですね。
やっぱりここ最近だと、例えば都会の方が地方に移住して、
やっぱり地方の、なんか都会のギスギスした感じで疲れちゃってとか、
そういうようなことを言われてる番組とかってたまにテレビでもありますけれども、
やっぱりそれぞれの地域ごとに似合う場所っていうのはあるのかなっていうのを見ている。
都会に生まれたからといって、都会に会える、都会に住もうできるタイプの方かっていうと、そうでもならない。
実はこの人、地域の地方のほうが、田舎のほうが向いてるかもしれませんとかいうこともあるかもしれませんし、
やっぱりそれなりの都市部にいないといけないなっていうようなタイプの方かもしれないし、
それって行ってみないとわからないっていうところもあるかもしれない。
意外と都市部にコミュニティがないかっていうと意外とありますし、
田舎のほうが実はよかったっていうような人もいるかもしれない。
それはただ本当にいろんなところに出向いて行ってみないと、
地域を知らないと、逆に都会も知らないといけないっていうところがあるのかなっていう。
三井俊介
そう思いますね。田舎がいいって言いたいわけでも僕はないので、
僕自身は田舎のほうが合うなとか、この町のほうが合うなっていう感じはしますけど、
都会のほうが合う人もいれば田舎のほうが合う人もいる。
それぞれの豊かさとか、得られるものとか、環境セットが全く違うっていう、ただそれだけだと思うんですね。
なのでそういう意味で、ただそもそも知ってもらわないと、
例えば都会が合わないみたいな人にそこしか自分の居場所がないって思うとすごい辛いと思うんですよね。
これは田舎も同じで、田舎しか自分には居場所がないと思うと逃げ場所がなくなってしまうので辛いと思うんですけど、
いろんな場所を知って、自分の価値観とは違う環境で動いている場所があるんだっていうふうに知れると、
適切な住む場所とかも選べるかなっていうふうに思うので、
そういう意味で、ただそれが今の日本の人口構造的には、そもそも普通に暮らしちゃうと偏ってしまうというのがあるので、
そういう意味で、都会の若者を僕らは呼び続けるっていうことをしてるかなと思います。
高見知英
分かります。本当に自分がどこに行けば一番輝けるのかって、意外とわかりづらいところがあるなと思っている。
どうしてもインターネットを見ていると都会のほうが目立って見えてしまう。
特に横浜なんかでも、横浜って実は都市部以外のほうが圧倒的に多いエリアなのですけども、
世間一般的には都会のイメージしか発信されてないので、
いまだに横浜って言うと港町っていうイメージがみなさんについてくるってよく言われるんです。
自分全然そんな感じがしないんですがっていう話をよく言うんですが。
やっぱりそういうような話って、本当に現地の人と話してみないとわからないというところはすごくありますし、
じゃあ実際に行ってみないとわからないというところもたくさんありますので、
やっぱりそういうような体験をする機会があってほしいですよね。
今回NPOジェットさんの情報を見ていて、
非常にこの考え方が良いなと思ったところで、
グッドなチェンジをしていくということで挙げられてますけども、
例えばそういうところについて、
どこを見てグッドなチェンジができたなと判断されているとか、
そういうところも含めてお伺いできますでしょうか。
三井俊介
ありがとうございます。
我々はグッドなチェンジというのはかなり抽象的なものだったり、
交流ってどんな価値があるかってかなりわかりづらいものだと思うんですね。
そういうものをいわゆる可視化するトライっていうものを法人の中でしています。
具体的にはうちの中で研究チームを作って、
大学の教授の皆さんたちにもご協力をいただきながら、
調査研究活動を事業と一緒に進めているという形になっています。
例えばグッドなチェンジみたいなものの1個の指標としては、
ソーシャルキャピタルみたいなものがありまして、
これ地域の豊かさを図る1つの指標なんですけど、
人々の繋がりとか信頼関係とかお互い様の精神とか、
そういうものが高い地域は、いわゆるソーシャルキャピタルが高くて、
地域の皆さん同士の交流というか、新しい取り組みとか協力関係が生み出されて、
地域が元気になるというような理論があるんですけども、
例えばそういうソーシャルキャピタルを測定したりですとか、
あとは来てくれる若者たちでいえば、
若者の自己肯定感の向上
三井俊介
日本の若者って自己肯定感が諸外国と比べて低いみたいなことが非常に問題になったりするんですけども、
我々の活動を通すと、若者たちの自己肯定感が向上するというようなことのデータが出たりしてきています。
そういうような数値的なものをしっかり抑えていくことで、
グッドなチェンジができたよねっていう風にするという考え方が1つあるのと、
もう1つは具体的に目の前で起こる変化っていうものも、
我々としては大きいものだなというふうに思っています。
例えば、町の方で新しいプロジェクトに取り組む人が出たりとか、
今までそういう町、いわゆるまちづくりの活動に参加したことなかったような方が、
我々の活動に参加していただいたりっていうのは非常に嬉しい変化だなと思いますし、
外の若者で通い続けたりとか、移住して自分の一生懸命この町で自分も生きていきますとか、
こういう活動していきますみたいな若者が生まれてくると、
これも1個僕らにとってはグッドなチェンジを起こせているなっていうふうに思う。
指標というか、ものになっているかなというふうに思います。
移動手段の課題
高見知英
そうですね。やっぱりそういうのは自己固定感が上がったですとか、
あとはもちろん町の方でプロジェクトが起こったとか、
そういうような事例があるとは、とてもやっぱり何か達成感があるなという、
こちらとしても達成感を感じる機会がありますもんね。
そうですね。はい。
やっぱりなかなか本当に自己固定感って、
同じタイプの人たちと話しているだけだと意外と身につかないものではあるのかなっていうふうに思います。
なるべく多くの人と話をしてみてほしい。
なるべく多くの別の価値観と触れ合ってほしいなっていうふうに思います。
そこから自分って意外とできたんだ。
自分の得意分野って意外とここだったんだって気づくことがあると思います。
よく仕事で関係することでも、
やっぱり仕事でここって自分の得意分野だったのだっていうことって、
外に出てみないと気づかないっていうふうに言われることが多くて、
やはり同じ職場の中では同じ分野が得意な人が多くて当たり前なので、
でも出てみないと、その分野って実は他の人にはないスキルだったんだってことは意外とわからないっていうことはよく聞きますしね。
三井俊介
だからそういう変化を見る機会っていうのはとても重要なんだろうなっていうふうに思います。
私自身も大学を卒業してそのままこっちに引っ越してきたので、
ある意味専門的なスキルは何もないかったわけなんですね。
なんですけど、街に移住してきて最初に街の方から言ってもらったのが、
あんた若いんだからパソコンできるでしょみたいな、パソコン教えてよみたいな話だったんですね。
パソコンできるって言ったら、僕全然できないですよみたいな、
普通にタイピングができてワードエクセパワポぐらいしか使えないですって言ったら、
それができるっていうのよみたいな話だったんですね。
僕のやっぱり周りだと大学生でパソコンはみんなやっぱり使えまして、
パソコンできるっていう、いわゆるプログラミングができるとか、
そういうようなある意味専門的な能力を持ってパソコンができるだと思ってたんですけど、
こっちに来たらそもそもパソコンを触ったことがないっていう人もたくさんいた中で、
あ、そっか、環境を変えれば自分が当たり前だと思ってたことも専門性になるんだとか、
自分の強みというか、こういうことで貢献ができるんだってことに気づいたっていうのは、
僕も移住した一番最初の印象深い出来事だったなっていうのを覚えてます。
高見知英
そうですね。やっぱり自分の周りを変えてみると、自分の特性がよくわかるっていうのは本当にありますもんね。
三井俊介
そうですね。はい。
高見知英
それでは続きまして、活動に関して何か課題に感じていることなど何かございますか。
三井俊介
そうですね。僕らの場合はやっぱり、最近もちょっとお話しさせてもらったんですけど、
都会の若者が田舎に来る機会を増やしていくとか、
彼らがじゃあ田舎でアレンジしたいと思った時にできる環境を整えていくっていうことが非常に重要だと思ってるんですね。
地域で例えば若者がちょっと中期的に滞在をして何か活動したいってなった時に、困るのって田舎なので移動手段、車とかですね、移動手段だったりとか、
あとは住む場所っていうものがやっぱりお金がかかる部分だし、自分一人で整えるのはちょっと大変な部分になってるんですね。
我々はそこの若者が地域でチャレンジできる環境を提供し続けるために、そこのいわゆるシェアカーみたいなものとかシェアハウスみたいなものを
通年通して借りているわけなんですね。そうすると若者が来た時はいつでも使えるから、
彼らは安い価格で使えるのでチャレンジしやすい環境はできてるんですけど、来ない時も含めてずっとこの維持しとかないといけない。
そこの維持費っていうのがですね、やっぱり非常に課題感としては大きくあります。
僕らの他のいわゆる事業活動を通して出る収益を今は当ててるんですけど、本当はその収益って、
その事業をさらに良くするために使うとか、あとはいわゆるうちの職員の人件費として給与をちゃんとアップさせていくっていうところに使わないといけないんですけども、
そういうところを若者がチャレンジできる環境を作るという部分に今は当ててしまっているので、なかなか事業が広がっていかないっていうのが課題感としてあるかなというふうに思いますね。
高見知英
そうですね。やっぱり移動手段についてそれを維持していくっていうのに結構費用かかりますもんね。
三井俊介
そうですね。なんだかんだ車って消耗品なんでね、故障したりとか車検があったりとか、
そういうのかかると1台キープするだけでも結構お金的にはかかってしまうので、
ただそういうのがないと若者が来た時にチャレンジしづらくなってしまうなっていうのも思うので、
なんとかそういう環境っていうものは維持し続けたいなというふうに思ってますね。
高見知英
そうですね。やはり自分も普代村で活動していて、やっぱり普代村も車社会というのはよく言われていますし、
やっぱり買い物をしようと思うと、やっぱり北の久慈市とか場合によっては盛岡まで行かなければとかいうようなことになることもあるという話は聞いていますし、
そういうような車が出てくる機会って非常に多いなというふうに思います。
あとは一方、乗り継ぎに関する問題も改善できる余地があるのかなというふうに思ったりもすることもあります。
自分は車も免許を持っていないので、基本的に移動するとしたら電車でということになるんですが、
やっぱり例えば自分が横浜から盛岡経由で宮古と普代に向かう時って、
どうしてもそれぞれの乗り継ぎが悪くて、それぞれの場所で1時間待たざるを得ないことが多くて、
じゃあ逆にその1時間をどう使うのかっていう情報って意外とないですよねっていう話をして、
あ、それの手がありましたねっていうのを、この間岩手の自治体の方に言われたことがある。
結構それぞれの拠点、盛岡と宮古市と久慈市なんかが結構拠点のある場所になり得ると思うんですけども、
それぞれの場所で1時間時間が空きましたっていうときにどうすればいいのかって意外とどこにも書いてないことが多くて。
調べるにも、どう調べればいいかわからないってことも結構多いので。
やっぱりそこがもっと明文化していくと、ひょっとしたらそれだけで、
あれじゃあ車なくてもいいんじゃないとかっていうような話になってくるのかもしれないなと思ったりもします。
三井俊介
まあ来るみたいなところの乗り継ぎみたいな観点もそうですし、
僕が今お話しさせてもらったことは、僕らが住んでいたり活動する地域って公共交通がない場所なので、
そういう中での移動っていうところは、いずれにせよチャリンコなりバイクなり車なりってものがないと、
歩きだけだともうできないっていう、そういう地域もあるので、
そういう場所での移動手段っていうところが重要かなっていうので、
高見知英
僕の方はそういう話をさせていただいた形になっています。
ITの活用と課題解決
高見知英
やっぱりそういう場所だと本当に、せめて最低限で自転車ってのが重要になってきますもんね。
だからそういうような仕組みとかを考えていかなければいけないなというのがすごくありますよね。
ちなみにこちらについて、NPO法人SETとして考えていくこと、
何かどのようにすればいいのかなと思っていることは何かございますか。
三井俊介
ありがとうございます。
やっぱりここの部分っていうのは、寄付の力を最大化できないかなっていうふうに考えています。
NPO法人はもちろんビジネスというか事業をして稼ぐことは問題がないんですけども、
粗利の高いビジネスをするみたいな法人格ではないんですね。
なのでビジネスをして稼いでいる分はちゃんとその事業に再投資するっていう方が健全かなというふうに思っている中で、
ある意味こういうインフラみたいな部分ですね、今の住環境とか移動手段とかっていう、
このインフラみたいな部分に関してはやっぱり寄付の力を生かしていきたいなというふうに思っています。
具体的には個人の皆さんでセットだと月々500円から応援いただけるようなマンシーサポーターという仕組みがあったりですとか、
あとは企業の皆さんの企業寄付だったりとか企業連携みたいなところでご一緒させていただくことで、
この若者が地域でチャレンジできる環境を一緒に作っていこうっていうのに共感いただけるような皆さんとともにこういう環境をつくれたらなというふうには思っています。
高見知英
そうですね。寄付の仕組みを充実させていくっていうのは本当にとても重要なことですよね。
やっぱりNPOとして寄付っていうのは一つの指標にもなると思いますし、
やっぱりそういうところを重視していくっていうことは私どもとしても本当に考えていきたいなというふうには思っています。
それでは続きまして、ITについてどう関わっていきたいなど、何かNPOジェットとして何かございますでしょうか。
三井俊介
そうですね。ここはちょっと難しい部分なんですけど、外部への活動としてどうこうっていうのはちょっとまだそんなに考えられてないんですけど、
社内というか会社の中では積極的に、特にITの中でも生成AIの領域っていうものは活用していきたいよねというふうには話しています。
特に目の前の一人一人に向き合いながら、いろんな人たちと手を取り合って協力環境をつくりながら活動していくのがNPOだと私たちは考えているんですけども、
そうするとある意味こう煩雑な作業とかそういうものもかなり多くてですね、結構非効率な部分も多いなというふうに感じています。
そういうものをですね、うまく生成AIを使って内部の業務を効率化すれば、よりいわゆる対象者というか皆さんとコミュニケーションを取る時間を増やせたりとかしていくかなというふうに思っているので、
そういう意味でITとどう関わるかというと、まずはその社内の業務効率化みたいなところに対してきっちり取り入れていきたいなと思います。
高見知英
そうですね。業務効率化にAI等を含めた何かITの仕組みをどんどん乗り入れていきたいということなんですね。
そうですね。やっぱりそういうITを使った活動の仕方っていうのは、どちらとしてもどんどん進めていきたいなというふうに思いますし、
やはり岩手って結構共通する課題があちこちに多いところもありますし、
じゃあそういうような人たちが毎回毎回物理的に集まって何かできるかっていうと難しいところもありますので、
じゃあそういうようなところを会えない間を補完するためのITの使い方っていうのが世にあるだろうなっていうふうには思っていますし、
AIの可能性とNPO活動の課題
高見知英
それによって見えてくるものとか、その話の流れからどうするといいんじゃないかっていうのをAIによって解析をしていくとか提案していくとか、
そういう方法ってあるんだろうなっていうふうには思ったりもしますね。
それについては本当に自分たちとしても、まだまだ活用できてない分野、
特にNPOの活動においては活用できてない分野って非常に多いんだろうなっていうふうには感じていますので、
そこについてはどんどん方法をこちらとしても発信していきたいなっていうふうに思うところではありますね。
そのほか、これを聞いている人に何かしてほしいことですとか何かございますか?
三井俊介
知って欲しいというとこがましいなというふうに思っちゃうんですけど、
まず東日本大震災から14年がたって復興は終わったというふうに、
終わったというかなったというふうに思われている方も多くいるかなとは思うんですけども、
実際どうかというと、いわゆるハード事業と呼ばれるような建物だったりとか道路だったりとか、
そういうものはその通り完了しているんですけども、
いわゆるソフト事業として二台手不足とか人口が少なくなっていくことで起こる様々な問題とか、
そういうものは解決しているのかというと、全くそんなことはないなというふうに思うんですね。
そういう中で、何て言うんですかね、だからみんなで頑張りましょうっていうようなフェーズでもないかなとは思うんですけども、
ただ皆さんの中でまだ来られていない方がいれば、ぜひ今のタイミングでも一度来てみていただいたりとか、
東日本大震災の影響
三井俊介
あとは来ていただいた上でお話を聞いていただくとか、そういうのも非常に重要かなというふうに思っていますし、
地点がないとかどうやって行っていいか分からないということであればセットにアクセスをしていただければ我々の方でご案内だったりとかもできるので、
ぜひ現地にまた来ていただくというのが嬉しいなというふうには思いますね。
高見知英
そうですね。
やっぱり本当に状況って意外とわからないもので、
自分もびっくりしたのは、普代村に支援に行くことになりましたっていう話を、
特に自治体の職員の方とかに聞くと、まず復興っていう話を聞かれて、
岩手イコール復興ってそこまで結びつけないでほしいなって思うところもある反面、
実際にまだ復興が必要なところってのもあったりしますので、
そこはちょっと複雑なところではありますけど、まずは見てみないとわからないというところでもありますね。
意外と復興できているところもあるし、まだ手が必要というところもありますし、
いろんなところは非常に複雑に入り組んではいると思うので、まずは見てみてほしいなというのもありますね。
特に自分の支援を行っている普代村なんかも、人的被害は当時なかったということではありますので。
ただそれとは別にとして、そんなに繁華な場所ではないので、IT的な課題はとてもたくさんあるし。
そういうところでまずは見てみてほしいな。
見てみるとわかることって結構あると思うなというふうには思いますね。
意外と本当に都会だと当たり前にできていることを、そのままある程度加工して地域に持っていっただけで改善するような何かってあるかもしれませんしね。
そのほか何か今後やりたいことややってみたいことは何かございますか。
三井俊介
そうですね。来年で震災が起こってから15年になるんですね。
我々も活動を開始して15年というふうな中で、様々なことをチャレンジして、形になったものもあればならなかったものもあるんですけど、
高見知英
この15年というものの行ってきたこととか、セットの営みをしっかり言語にして広く社会に届けていくということをできればなというふうには思っていますね。
三井俊介
やっぱりその情報、活動の履歴等をしっかり残していきたいというところですね。
高見知英
本当に履歴を残していくことっていうのは重要ですし、それをまとめていくというところって、それこそ先ほどのセセイアイとかも使える分野だと思いますので、
そういうものを活用して、今の人もおっと思えるような何か活動のまとめができるといいなというふうに思いますね。
三井俊介
そうですね。特にあんだけ大きい規模の災害があって、当初セットのように支援活動で入った団体は数多くあれど、今も活動を続けているところっていうのはそんなに多くないわけですね。
そういう残っている団体っていうのは少なからずとも復興支援みたいなところからやっぱり災害支援みたいなところからスタートして、復興まちづくりというかまちづくりの方に移行している団体がほとんどなので、そういう団体が数少ない中でしっかりと構成に自分たちの活動とか、
地域創生と若者の役割
三井俊介
それが成功したこともあれば失敗したこともあるという、そういうようなものをですね、残していくっていうのは、一個活動してきたものの責任かなというふうに勝手に思っている部分もあって、やっていければなというふうに思っています。
高見知英
そうですね。本当にやっぱりそういうような情報、自分たちとしても非常に見たいなというふうに思いますし、楽しみにしております。
それでは今後、インターネットでNPO法人の活動を知るにはどのようにすればよろしいでしょうか。
三井俊介
ありがとうございます。ホームページをアクセスいただくのも一つですし、我々の場合はFacebookとInstagramの方での解説して活動報告をさせてもらっていますので、
ぜひそちらにアクセスしていただければと情報を知れるかなというふうに思っております。
繰り返しになりますが、先ほどの月々500円からのマンスリーサポーターになっていただくと、月に1回メルマガジンの方が届いて活動の詳細をお知らせできるような形になっておりますので、ぜひそちらもご検討いただければなというふうに思います。
高見知英
そうですね。ホームページやFacebook、Instagram、そのほかマンスリーサポーターへの情報を見てほしいということですね。
では例えば本当にインターネット上で活動の話を聞いて、配信動画を聞いて関わってみたいけれども、例えば直接関わるのはちょっと難しいということなのか、
まずはインターネットから関わり始めてみていきたいというような方は、本当にマンスリーサポーターと関わりから始めてほしいというところでしょうか。
はい。その辺ですね。
それでは最後のホールになりましたが、MPO法人セットの活動のキーワード、こちらをお伺いできますでしょうか。
三井俊介
そうですね。キーワード、いわゆる地域創生とか若者支援とか、あとは交流を通したまちづくりとか、そういうようなものが一個我々の活動のキーワードになるかなというふうには思います。
高見知英
地域創生や若者支援、あとは交流を通したまちづくりということですね。
やっぱり地域って若い人が関わる機会が多くなくて、地域ってお年寄りの方々が見てくるんじゃないの?って思われがちなところもあったりするのかなというふうに思います。
やはり若い人が関わればできることってすごくあると思いますし、
逆に若い人が今関わらないと、将来的にも若い人が居やすい場にならない可能性っていうのもあるのかなっていうふうに思いますので、
ぜひ若い人には地域に関わってほしいなって思いますし、
交流を通して、実はこれって地域で今すぐできることなんじゃないの?っていうのを探していってほしいなっていうのは思いますね。
この言葉に込めたそのほかの何か思い出とか、こういうふうなことを感じてほしいなと。
結構今までも出てますけども、何か続きがあればお伺いできますでしょうか。
三井俊介
そうですね、繰り返しになっちゃう気がするんですけども、
なんだかんだ社会課題がなんだとか、街の持続可能性がなんだとか話をさせてもらってはきたんですけど、
一番はやっぱり一人一人が自分にとっての豊かな生き方をできる社会になるといいなとか、
そういう人が一人でも増えればいいなというふうな思いで僕は活動をしているかなというふうに思っていて、
それが田舎は田舎の良さがあり、都会は都会の良さがあると。
高見知英
それを適切に自分の目で見て、体で感じて体感して判断をして、その人らしい豊かな生き方とか暮らし方というものができるようになればなというふうに思って、この活動を進めてきているかなというふうに思っています。
そうですね。本当にそういうような関わりってどんどん増えていけばいいと思いますし、
なかなか自分一人とか身の回りの人だけだとわからないことも多いと思いますし、
関われないことも多いと思うので、まずはとにかく出会ってみてほしいというところを持っていますね。
そのほか何かこれは言わずに、これだけは言っておきたいなと。何かございますか。
大丈夫ですかね。はい、大丈夫です。
ありがとうございます。
それでは今回のゲストは、NPO法人SETの三井俊介さんでございました。
三井さんどうもありがとうございました。
三井俊介
はい、ありがとうございました。
高見知英
ありがとうございました。
今回は岩手県陸前高田市にて、東日本大震災の発生をきっかけに活動を始め、
田舎に住まれている住民の皆さんと、主に都会に住んでいる若者たちとの交流の場を作るという活動を行うNPO法人SETの三井俊介さんに、
活動の内容や思いを伺いました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。
震災の直後にNPO法人SETを設立し、物資の支援活動を始めた三井さん。
知人のつてを頼って現地に入り、ボランティア活動を本格化させていきました。
震災があってもなくても進んでいた人口減少と産業衰退。
50年後この町はなくなってしまうかもしれないという言葉を聞き衝撃を受けた三井さん。
しかし地元の人に外からお前らみたいな奴らがやってきてくれるから、これをチャンスに変えて町が残り続けるためにやっていく必要があるんだと言われ、
これを聞いて活動継続を決断し、今の活動を続けることとなりました。
人口が減るからこそ豊かになる人作り、町作り、社会作り。
人口が減ること自体が問題なんじゃない。
人口が急激に減っていくことに対応できない人々の行動様式とか、町の仕組みとか、社会の構造とか、そっち側を作り直していくことの方が大事。
課題というか魅力に築いて町のためにと活動をする人、そんな人を増やしたいと三井さんは活動を続けています。
NPO法人SETの活動のキーワードは、地域創生、若者支援、交流を通した町作り。
一番はやっぱり一人一人が自分にとっての豊かな生き方をできる社会。
都会か田舎か自分に合った適切な選択肢っていうものをですね、適切に作っていく、選び取っていく。
そんなことが大事と三井さんは言います。
まずはなるべく多くの別の価値観と触れ合って、自分って意外とできたんだ、自分の得意分野って意外とここだったんだ、そのような気づきから、
自分が本当に合っている場所は都会か田舎かどこなのかを改めて考える。
皆さんもNPO法人SETの活動を見て関わって、自分が本当に合っている場所はどこなのか、自分が本当に活躍できる場所はどこなのか、改めて考えてみませんか。
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今後もこの番組では様々なステージで地域活動、コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介していきたいと思います。
それぞれの視聴環境にて、ポッドキャストの購読ないし、チャンネル登録などをして次をお待ちいただければと思います。
それでは今回のSBCast.を終了します。お聞きいただきありがとうございました。
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