高見知英
自分もこのほんのれんラジオをいつも聞かせていただいておりますけども。
小窪悠
ありがとうございます。
高見知英
本当にいろんな内容について、しかもあんまり自分が今までそういう考え方をしてなかった方面からお話があるので、
こういうふうな考え方があるんだなあということをすごく感じる番組で非常に楽しく聞いております。
ありがとうございます。
ほんのれんラジオの詳細な、このような活動を配信するようになった理由等も伺えればと思いますが、どのような経緯からほんのれんラジオが始められたんでしょうか。
小窪悠
そもそもほんのれんというサービスがですね、丸善雄松堂と編集工学研究所の2社で協働開発をしている企業さんとか自治体さん、学校さんに向けたサービスです。
もともとのサービスとしては、場に対話を生んで新しい価値づくりをつなげるというコンセプトでですね、
毎月契約しているお客さんに問いを考えるための本を届けるよというようなパッケージになっています。
このサービスはですね、合わせてリアルの場所もちょっと活性化をさせるっていうのをキーワードに、一畳サイズのコンパクトなテーブル型本棚もお届けをして、
ちょっとそこに人が集まってコミュニケーションが生まれたりというような仕掛けとしてお届けしているものです。
問いと本を片手にちょっとしたおしゃべりをしていただいたりとか、あとはコミュニケーションを目的としたワークショップが簡単に行えるような設計になっています。
高見知英
問いと本を届ける、本棚をこちらに提供するというような形なんですね。
自分もこの本棚の問いのワークショップ以前イベントで参加させていただきましたけれども、
本当に本ってこういうふうにできるのって本なんだなっていうふうに、本ならではだなというのをすごく感じるイベントで、ここはすごく面白かったなというふうに思いました。
なかなか他のことでやると時間的に難しいとかいうようなものもあると思いますので、
それが本でできるっていうのは、これが本なんだなっていうふうにびっくりしたところであります。
小窪悠
そうですね。なかなか、じゃあ対話してくださいっていうのも、やっぱり自分の常日頃思っていることとか、自分の中にある言葉しかなかなか出てこないと思うんですけれども、
その対話をですね、ちょっと本の力を借りながら本から言葉を引き出しておしゃべりをしていくっていうようなプログラムが簡単にできるようになっています。
高見知英
そうですね。本当に実際にそのワークショップをちょっと体験させていただいた時も、本を実際にチラッと読んで、
じゃあそれについてどういうようなイメージ、その本のテーマについてどういうようなイメージを持っているのかっていうようなことを何人かで縁を作って話し合ったりして、
そのようなところからどんどん話を進めていくとか、どういうようなことが必要なのか、どういうような考え方って必要なのかっていうのが触れられていくっていうのが、
その流れがとても良いなあというふうに思っていました。
山本春奈
ありがとうございます。今ご説明したように、その本を読みながら対話することで、普段の生身の自分からだと出てこない言葉が出てきたりとか、
深い思考に入れたり、他の人の考えに触発されたりっていうのがほんのれんのすごい醍醐味なんですけど、
とはいえ、この説明、多分今聞いてくださってる方もどういうことだろうって多分思ってらっしゃると思うので、
なんかその本を読みながら対話するってどういう感じだよっていうのをちょっとプロセスをお見せしたいなということもあって、
ほんのれんラジオというポッドキャストをサービスに付随して配信するようになりました。
高見知英
そうですね。サービスに付随する形で、
実際の対話のどんな形でやってるのっていうのを、こちらほんのれんラジオで再現していく、表現していくっていうような形なのですね。
山本春奈
はい、そうですね。直近だと、好きはどこに隠れてるっていうようなテーマであったりとか、
あと今年は8月は戦後80年だったので、私たちの戦争っていう問いを掲げて、
山本春奈
なんで戦争体験してないのに戦争を語り継いでいくんだろうっていうような問いとか、
結構幅広く扱いながら本を読んで対話してる番組になります。
高見知英
そうですね。なかなか特に戦争っていうテーマについては、
普段結構すごく重々しく真面目な文脈で話されることが多くて、
まあわかるものはわかるもの、そういうこと以外で話すことはできないのかなっていうふうに常々思ってはいたので、
ああこういう切り口で話すってことができるんだなとか、
ああ当時ってこういうふうな捉え方をする人がいたんだなというのを、
山本春奈
すごくいろいろな側面から聞くことができて本当に良かったなっていうふうに思っています。
ありがとうございます。
なんかその等身大で語るとか日常サイズから始めるっていうのを、
すごくほんのれんでは大事にしているので、
なんかそういう大きいテーマに対して皆さんが抱えてるもやもやが吸収されたみたいなお声をいただくと結構嬉しいです。
高見知英
でもそうですよね。
やっぱり今回の問いについてもすごく広く捉えられるような内容が多いので、
やっぱりそこから入ろうとするとなかなか、
じゃあどこから話をすればいいのかっていうのがわかりづらくなってしまうこともあるので、
ただやっぱりほんのれんラジオで実際に皆さんが話をされてるところから入っていくっていうのと、
すんなり入っていけるなっていうふうに思うところがありますね。
山本春奈
ありがとうございます。
高見知英
何か特にこのほんのれんラジオですとか、ほんのれんですとかもありますし、
実はどういうような方に対象としていきたいなとか、かかわってほしいなとか、
そういうふうに思っていらっしゃる方、どのような方になるんでしょうか。
小窪悠
そうですね。ほんのれんというサービス自体はですね、
やっぱり何らか組織課題とかを持っていて、
そういう組織の課題解決の手段として使っていただいてるっていうことが多いかなと思います。
結構やっぱり企業の中でのコミュニケーションを改善したいなとか、
あとはですね、リアルの場にあえて集う意味ということで、
特にコロナ禍以降、非常にオフィスの定義とかサイズ感とか、
どういう機能を持たせるっていうのをですね、見直す企業さんが増えてきました。
あえてこのリアルの場所で何をしてほしいかっていう観点から検討いただいた結果、
じゃあこの対話、リアルの場に集って対話をするっていうプログラムを使ってみようか、
高見知英
ということでですね、使っていただくっていうようなことが非常に多くなってきたかなと思っています。
そうですね。特にコロナ禍からこのような対話の考え方、
バラの出会う時間についての考え方を考え直すという団体が多かったことから、
山本春奈
やっぱりそういうのは会社さんに向けて発信していくという形なんですね。
高見知英
そうですね。
確かに出会う時間っていうのが多くないから、
特に今であってもリモートワークが多くなった中、
実際に会う機会っていうのは圧倒的に社員間であっても減っているというようなところから、
やっぱりそれをなるべく濃い空間を作っていくというようなところで、
その触媒の一つとして、やっぱりこういう本を使うということなんですね。
小窪悠
はい。あとは結構自治体さんで使っていただくようなことも増えてきまして、
もちろん自治体の今ある施設の中で本来や本来のプログラムを使うっていうこともあるんですけれども、
これからちょっと新しい場所、公共施設とかを作りたいんだけれども、
あえてやっぱりリアルの場所というか、インフラというか、
箱物を作るっていう時に、これってどういう機能にしたいかっていうのを、
市民の方と一緒に考えたいっていうようなお引き合いをいただくことが最近は多くなってきているんですね。
という時に我々の方で、じゃあまちづくりワークショップやりましょうかという時に、
このほんのれんの読書対話というのを挟みながら、じゃあ新しい施設で何をみなしたいんだっけとか、
高見知英
どういう場所になったらいいよねっていうのを考えていくというようなことも最近はやるようになってきました。
そうですね。そういうような自治体とかそういう図書館とかそういう場所での何か話す機会を作るために、
こういうような場がある、ほんのれんのような場があるっていうのはすごく面白いなというふうに思いますし、
多分やっぱりなかなか社員さんと違って全く共通語がなかったりするので、
やっぱりそういうような人たちからしてそういうような話をする場っていうのがあるというのは、
とてもやっぱり会社に置くのとはまた違った意義があるんだろうなというふうには思いますね。
小窪悠
そうですね。そういう時はあえて問いも、何で好きなのとか好きっていう話だと、
そこから皆さんの人柄が見えるよねとか好きを語りながら、
高見知英
じゃあこの新しい施設をどういう好きが集まる場所にしていきたいかとか、そういう方向に持って行ったりしますね。
なるほど。そういう時に今までの問いについては、この場にはこれがいいだろうと、
この場にはこれがいいだろうというふうに選んで提言するというような形になるんですね。
小窪悠
そうですね。そういうことが多いかなと思います。結構本当に問いも多種多様ですよね。
山本春奈
そうですね。
なんか結構高校生がやってすごく響くテーマ、例えば本当の自分ってなんだろうっていうテーマであったりとか、
あとは企業にお勤めの方だと働くってなんだっていう、これは大学生とかもすごい楽しくやってくださるんですけど、
働くってなんだとか、あとお金ってなんだろうとか、あとはですね、大人って何っていうような問いとかも、
改めて大人に対して問いかけられると結構皆さんいろいろ改めて考える機会になったりするので、
やっぱりどういう方々が集まって、どういう場で何を目的に対話するかによっても、
合ってるテーマっていうのはすごくたくさんご用意はあるので、選んでいただけるふうにはなってるかなと思います。
高見知英
そうですね。本当にいろいろな場面で話ができそうないろいろな問いがありますので、
やっぱりその中からこの場に響く問いっていうのは、確かに本当にたくさんあるだろうなっていうふうに思います。
それこそ、例えば本当に子育て支援とか保育の場とかであれば、やっぱり子どもに関してっていうような内容のほうが響くって時もありますし。
山本春奈
子どもに関してのテーマもすごく人気のあるテーマですね。
特にちょっとサブタイトル的にAI時代の子ども力って何だろうっていうふうに、私たち子どものテーマを扱ったことがあるんですけど、
やっぱりその正解がいくらでもAIとかから出てくる時代になった時にこそ、子どもの頃みんなが持ってたはずの何かにハッと驚く力とか、
直感的に何かに惹かれていく力みたいなのを、子どもだけじゃなくて大人も取り戻したいねっていうような文脈だったんですけど、
高見知英
そのテーマは継続的にずっと人気のある問いに今もなってるなと思います。
特にやっぱりAIってすごく自分に軸がないと扱いが難しいテーマだと思いますし、
その軸ってどこに向けばいいんだろうって結構立場によっても変わってくるし、
やっぱりそういうときにまずはAIと今の子どもと、
まずはそこから考えてみる、話し合ってみるっていうのがすごく効果的になるところがあるだろうなというふうに思います。
それとこのほんのれんラジオも結構長くいろんな形で発信をしていますし、
聴いている方、リスナーの方々のご意見なんかも結構あると思いますけども、
やっぱり何かこの声について感じるところ、考えるところなどあればこちらもちょっとお伺いできればと思うんですけれども。
山本春奈
そうですね、一番たくさんいただく声としては、久しぶりに本を読みたくなりましたっていう声が一番多くて、
それは私たちとしても本当に嬉しいご感想をいただいてるなというふうに感じます。
結構皆さんのやっぱり、今働いているとなぜ本が読めなくなるのかってよく言いますけど、
忙しくなるとなかなか読書から遠ざかっているんだけれども、
これ、ポッドキャストだと通勤中に聞いてくださったりとかが気軽にできるので、
それで何人かがわちゃわちゃと同じ本に対して楽しそうにしゃべっていると、
ちょっと興味が向いてくるっていうのはやっぱり体感していただけるのかなと思うので、
その先に、ほんのれんラジオの先に本を読んでいただくのも嬉しいですし、
高見知英
ラジオを聞くことで大体的に読書体験をしていただいているのもすごく嬉しいなというふうに思ってます。
そうですね、やっぱり本っていうのは、自分自身もちょっと本を書いたりとかいうようなことをしたことはありますけれども、
やっぱりなかなか本があるといっても相性が悪い分野とか、
逆に相性がとても良い分野って結構分かれてくるのかなっていうふうに思っていて、
直接本を読むだけでは完結をしないっていうか、本を読むだけでも結局、
それだけでは知識として身につかない分野とか、活用できない分野とか結構ありますので、
やっぱりそういう時にこういう対話っていうのがとても重要になるなというふうに思います。
だから本当にこういうようなお話を、まずどういうふうに対話をしてみると面白いかもしれないっていうのは、
ここで分かるっていうのはとても良いですよね。
山本春奈
そうですね、やっぱ何人かで集まって本について語るっていうのができると、
その自分だと読まない本に簡単に触れられるっていうのはすごいなんか役得感はあるなと思うので、
やっぱり人それぞれ今高見さんおっしゃったように、興味関心とか読みたい本のタイプってすごく違うと思うんですけれども、
一人だとどうしても閉じちゃうところを他の人の視点に触れることによって簡単に影響していけるような、
そういう体験感もあるのかなと思います。
高見知英
そうですね、本当に自分ならば読まないかもという本に触れられるっていうのが大きいなというふうに思いますし、
やっぱりそのテーマによって与えられる内容、それについて実際にワークショップなどで話をしてみると、
ああ、こんな考え方もあったんだ、こういう本あるんだっていうのを気づくことっていうのもありますし、
やっぱりそういうところでいろいろと本の可能性が広がっていくっていうか、
そういう感覚がすごくあるなというふうに思います。
やっぱりそういうところすごく本ならではの面白さっていうところがあるなというふうに感じました。
山本春奈
そこで今も何十人という方が参加くださっているんですけど、その中のコミュニティの中ではもう毎日基本メールでやり取りをするんですけど、結構今日の配信のラジオを聞いて自分の好きなものについてこう思ったみたいな、皆さんすごい熱い思いを大長文で書いてくださって、
すごい本についてと、あと自分について考えたことのメールが毎日何通もやり取りされているような状態なんですけれども、そういう形で直接の対面の対話を会社の中でやるのは難しいなという方も個人でそういうコミュニティに所属していただいて、日常的に本についてとか問いについて語り合うような場っていうのをこれから少しずつ増やしていけたらいいなというふうに思っています。
高見知英
そうですね。やっぱり対話をする機会っていうのはありますし、本当に対話をする機会に使える何か媒体っていうのが本になるっていうところは、本当に実際にワークショップ体験してびっくりしたところです。
そして、結構読まないで、まずちょっとだけ例えば目次だけ読むとか、それだけでも結構対話でできるものなので、やっぱりそういうところができるんだなというふうにすごくびっくりしたところではあります。
山本春奈
そうなんですよね。読書対話っていうと本をしっかり読まなきゃいけないっていうふうにどうしても思われがちなんですけど、本をあくまでも道具として使って、その中に埋め込まれている言葉で刺激をもらって自分が話すっていう方が主眼なので、あまりワークショップの中で誠読はほとんど私たちもしないですね。
本を10分ぐらいでザーッと見てやるとか、あと私たちの本で旬感ノートというオリジナル冊子を作っていて、その中に厳選した本の紹介文を全部載せているので、もう極論言ってしまうとそのペラペラの冊子一つ手元にあれば本自体は読まなくても、その冊子の中にある言葉をヒントにして対話がすぐできるっていうようなサービス的には作りをしてます。
高見知英
そうですね。やっぱりこの旬感本の中の内容、例えば本当に空きで何か書き込む部分とかも本の中に旬感本にあったりしますけれども、やっぱりそういうところとか見るだけでも、もうその内容を使うだけで結構対話ができてしまうというようなところ。本当に実際にやってみてびっくりしたなというところではあります。
山本春奈
ありがとうございます。
オリジナル冊子が今あんまり書店で販売とかを今時点はしてないんですけど、時々ポッドキャスト ウィークエンドとか外部のイベントに出させていただくときに販売もしてますので、展示もしてますので、皆さん機会があったらぜひ見ていただけたら嬉しいです。
高見知英
そうですね。
こちらのほうも結構フォームレンラジオでこのようなところで出展しますとかそういう話されてますもんね。
そうですね。今年はポッドキャスト ウィークエンドがちょっと遅いみたいで残念に思っていたんですけど、去年もポッドキャスト ウィークエンドは秋に出させていただいて、そこで高見さんにも初めてお会いしたと思うので、そういう皆さんが集まっている場にも私たち時々いますので、ぜひ探していただけたら嬉しいです。
そうですね。本当にこういう場で出会う機会っていうのもなかなかないものですし、もしそういうところに興味があるなって思っていらっしゃる方がいらっしゃったら、ぜひ本のレンラジオを聞いてみて、こういうところで視点をやるんだとかそういう情報をキャッチしていただければいいなって思いますね。
あとはやっぱり本を全部読み込まないっていうことも、やっぱりもう一つ思ったのが、例えば本の核心部分とかいわゆるネタバレというようなところをしなくても話ができるっていうところがすごい魅力的だなって思っていて。
物語の内容ではないので、そこまでネタバレをすることによって本の可能性が失われてしまうなんてことはないものもほとんどだと思うんですけども、やっぱりそういうようなところを核心に触れなくても本を読むことを楽しみにできるっていうような意味でも、やっぱりこのワークショップってすごく面白いなっていうふうに思いました。
小窪悠
はい、ありがとうございます。結構先ほどの繰り返しにもなってしまうんですけど、本から自分が実は言いたかったこととか話したかったことっていうのをうまくキーワードで拾ってくる、そのためのコツを少しワークショップの中で参加者の方に伝授しながら、大体10分ぐらいでいつも本一冊読んでもらうんですけれども、
結構やっぱり読書をするときって皆さん、著者の言いたいことだとか、この本の論点みたいなのをつかんで読書をするっていうのが多分主流というか、みんな逆にそうしなきゃいけないっていうふうに思っている人も多いのかなと、だからちょっと読書って苦手だ、国語が苦手だみたいな近いかもしれないですけど、そういうふうに思っている方もいるんですけど、
私たちがやっているワークショップは主役は本ではなくて、あなたたちが主役、自分が主役で本を道具として使ってくださいっていうようなガイドをすることが多いかなと思います。
高見知英
そうですね。そこのイメージがすごく徹底されてるなというふうには思います。でもそうやって本が道具として振られることでよって、やっぱり話すっていうのがすごくやりやすくなるなというふうに思いますし、実際そこから生まれてくるものってすごく多いな、いいなというふうには思いますね。
それでは続きましてですけれども、ITについてどのように関わっていきたいなど何かございますでしょうか。
山本春奈
はい、そうですね。ITについてということなんですけど、ほんのれん自体は結構アナログな、それこそ本という物体を扱っているということもありますし、
先ほどあったように場での対面でのコミュニケーションっていうのを一番楽しめるようなサービスにはなっているので、基本的にはアナログでスローでゆっくり時間をかけて対面で対話するっていうのを重視はしているんですけれども、
ただ一方でオンラインで大学さんで授業をするときにほんのれんの読書対話をやりたいですっていうお声とかもいただきますので、その場合にはPDFで私たちのオリジナル冊子をご提供して、
手元で本を読んでいただいたりとかメモしてもらって、オンラインで完全に実施もしていただく場合もあります。先ほどのほんのれんクラブっていうファンコミュニティも完全にオンラインのコミュニケーションが主ですね。
月に1回だけオフ会をして対面で対話するんですけれども、そのオンラインもあってかつ対面もあってっていうそのハイブリッドな楽しみ方をご提供し続けられるといいかなというふうに思ってます。
高見知英
そうですね、ハイブリッドな関わり方、対面の方法ですね。確かに本当にやっぱり自分も常々いろんな団体と関わっていて、オンラインでの場だけだとなかなかうまくいかないところってあったりすると思いますし、かといってオフラインで直接対面で会うだけで話をするというのも結構限界があるのかなっていうふうには思います。
実際、例えば都市部であっても特に自分の住んでるところなんかだとやっぱりバスの本数が少なかったり、終バスが早かったりするとなると。
高見知英
いくら実際に対面でいくらでも話せるって言っても、とはいえ終バスありますしね、終電ありますしねとかいう話になってしまうので、やっぱりそういう時にじゃあ続きはオンラインでっていうふうに言えるっていうのはとても良いなっていうふうには思いますし、
山本春奈
その両方が取れる場っていうのがすごく重要になってくるんだろうなっていうふうには思いますね。
私も長崎に普段住んでいるので、基本的に仕事はリモートワークでしてるんですけど、やっぱりオンラインもリアルも両方体験するからこそ、時々対面で会えることの喜びみたいなのは増すなと思ってますので、
レア感みたいなのはほんのれんを通じて皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
あとちょっと面白いのがほんのれんラジオを聞いてると、耳でそれこそポッドキャストという音声コンテンツだけで聞いてるのになぜか一緒に机を囲んで対話してるような気分になるっていうことをよくおっしゃっていただいていて、
私たちの喋り方がすごく本当に雑談っぽさもあり、ゆるさが多いからだとも思うんですけど、リアルでつながってないけど、どこかその親近感があるとか、一緒にいるような感じがするっていうそういう感覚は大事にしていけるといいのかなというふうにも思ってます。
高見知英
そうですね。やっぱりこういうのはリアルな、ゆるやかな感じってなかなかやっぱり取ろうと思って取れないっていう方もいらっしゃいますし、やっぱりその会話をまずは他の人の会話を覗き見るっていう感じでほんのれんラジオを聞いていただくっていうのも一つの聞き方かなっていうふうに思います。
小窪悠
オンラインコミュニティのほんのれんクラブが先ほどちょっとご紹介をしたんですけど、オンラインコミュニティとして始まって、メールで普段やり取りをしてるんですけど、みんな普段こんなにいろいろ考えながらラジオを聞いていてくれたんだなっていうのが私たちも初めてある意味わかったというか。
リアルな場でやっぱり対話ワークショップとかをやってると、リアルなやり取りを見ながら応答が起こるわけですけど、オンラインコミュニティを作ったからこそリスナーの方とのコミュニケーションが出てきたなっていうのがすごく嬉しかったなというのがありますよね。
高見知英
今SNSがあるとは言ってもなかなかそういうところと対話をどこまでも話すかって話さなかったりしますし、それはSNS時代の文字数制限とかもあったりはするんですけども、なかなか書き込む暇がなかったり、これ書き込んでいいのかなって悩んでしまうところもあったり。
そういうところで書き込めなかったことを思う存分話し合えるっていうのは、やっぱりメールとかそういうのはオンラインのコミュニティのすごい力強いところだなというふうには思いますね。
その他、これを聞いている人に何をしてほしい、何かございますか。
山本春奈
そうですね、たぶん今日ほんのれんという言葉を初めて聞いてくださった方もたくさんいらっしゃるかなと思いますので、ぜひまず一回ほんのれんラジオポッドキャストの方をチェックしてみていただけると嬉しいです。
Apple ポッドキャストやSpotify、Amazonミュージック、あとYouTubeのチャンネルも一応開設してますので、どこからでも聞けます。たくさん今まで170エピソードぐらいあるので、ちょっと全部最初から聞き始めると大変だと思うので、だいたい毎月テーマが変わるんですね。
先ほどもちょっと言いましたけど、お金について語っている時とか、あとスマホ中毒について語ってる時とか、あとは疲れてちゃダメみたいなテーマもあったりとか、たまに民主主義っていう硬派なテーマやったりするので、気になるテーマからぜひ覗いてみていただけたら嬉しいなと思います。
小窪悠
もし聞いていただいてですね、文を使った対話ってちょっと面白そうだな、自分のところでも何か課題があって、それを解決するためにちょっと使ってみたいかも、もし思われた方がいらっしゃればぜひお問い合わせいただけたら嬉しいなと思います。
本年というサービス、ずっとハードもついていて、年間高毒でっていう結構大きなパッケージだったんですけれども、ちょっとそういう小回りの効くような小規模な活用もできるようにですね、ちょっとサービスパッケージ緩めた形でサービスの改訂を予定していますので、ぜひお問い合わせいただけたら嬉しいです。
高見知英
本当にいろいろなテーマ、問いを扱っていらっしゃいますので、月の頭から毎回テーマ変わるので、そこからカバーとかゴロと変わる瞬間に聞き始めていただくと、話し始めるタイミングから聞いていただくとすんなりわかるかなって思います。
やっぱりそこを目印に、好きなところから聞いていただけるといいなって思いますね。
山本春奈
カバーアートはいつも添山夏樹さんというイラストレーターの方が描いてくださって、みどりさんというデザイン会社の方もデザインで入ってくださってるんですけど、キャラクターがかわいく遊んでいつつ猫耳のついたキャラクターたちなんですけど、キャラがすごいかわいいんですけど、
今扱っているテーマをすごく暗示的に象徴するようなイラストを毎月みんなで何時間もかけて話し合って作ってたりするので、そのあたりのビジュアル面もぜひ楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
高見知英
そうですね。やっぱり自分もこれを見て、今月はこれでいくんだって思うところってすごくたくさんありますので、ぜひこちらの本館も楽しみにしていただけるといいですよね。
山本春奈
そうですね。そのイラストとかデザインのこだわりっていうのが、最近小窪さんからお話しさせていただいた本体のサービスの方にも詰まっているので、なんかこの冊子かわいいなっていうぐらいのところから入ってみていただいて、これちょっと使ってワークショップしたいなって、もし思っていただけたらピンポイントでこのテーマを選びますということが、
今年の10月からできるようになってきてますので、サービス開店の時期でもありますので、ぜひお問い合わせいただけたら嬉しいです。
はい。
高見知英
ぜひこちらほんのれんラジオを聞いていただくことももちろんですが、ほんのれんについて見ていただく、調べていただくというところもぜひやっていただけるといいですよね。
山本春奈
はい。ありがたいです。
高見知英
何か今後、例えばやってみたいことやりたいことなど何かございますでしょうか。
山本春奈
そうですね、ほんのれんラジオとしてはちょっと大きく出てるんですけど、本のコミュニティ、本とあと音声コンテンツの橋渡し役になっていきたいなというふうに思っています。
今はポッドキャストの業界とかユーザーさんってすごく増えてきてると思います。
日本はちょっと中でも遅れてるとは言われてるんですけど、結構その耳から本を読むとか耳から情報インプットされる方って特にコロナ禍以降すごく増えてると思います。
一方で本っていうのはもうずっとやっぱりシュリンクし続けてる業界でもあるので、そこをうまく橋渡しすることによってどちらも元気にしていくようなそういう存在になれたら嬉しいなと思ってますので、本をたくさん紹介していくっていうことと、
あと本の著者さんとか編集者さんとか刃本さんといろいろつながってコラボしてちょっと盛り上げるような活動を魅力ながらしていけたら嬉しいなと思ってます。
高見知英
そうですね。やっぱり本というものを盛り上げていくっていうところもありますし、音声をいろんなところに広げていく、本とつなげていくっていうようなところができるといいですよね。
小窪悠
ほんのれんっていうサービス、ひらがなでほんのれんっていう表記にしてるんですけど、実は本の連つらなりっていうような意味も込めていまして、
本と人をつないだりとか人と人をつないだり、また本の知と知をつないで新しい築きを得たりとか、
小窪悠
あとはその業界同士をつないでいくとか、人と地域をつないでいくとか、なんかそういうもののハブになれるとすごくいいのかなという思想で私たちやっています。
高見知英
本当にやっぱり本と本をつないで読むことによって、あ、こことここってつながってるなっていうのって話の中から出てくるっていうこともすごくあると思うので、
やっぱりそういうところでほんのれんにかかって見ていただけるといいなというふうに思いますね。
それでは今後、インターネットでほんのれんラジオの活動を知るにはどのようにすればよろしいでしょうか。
山本春奈
はい、基本的にはポッドキャストで毎週水曜日必ず更新してます。最近土曜日も更新してるので、大体週2回更新でお届けしてます。
そちらで常に最新情報の告知も含めてお話ししてますので、ぜひ聞いていただければと思います。
あとですね、noteというオンラインの記事投稿コミュニティあると思うんですけど、そちらにもほんのれんラジオのアカウントありまして、イベント情報の詳しいこととかはnoteやXで発信してますので、そちらもフォローいただけたら嬉しいです。
はい。
高見知英
ポッドキャストとしてのほんのれんラジオのほか、あとはnoteと、あとはXでの告知のほうも見ていただけるといろいろと情報がつかめますということなんですね。
山本春奈
はい、そうですね。Xで時々リスナーさんに問いを投げかけたりしてます。
例えば、あなたの身体的な特殊能力は何ですか?とか、あとは戦争についてどう思いますか?みたいな、来月お送りするラジオテーマの予告も含めてなんですけど、ユーザーさんに問いを投げて、リスナーさんからいただいた回答をラジオの本編で紹介しながら、私たちもそこに触発をもらって対話してるっていうような、
ちょっと双方向で一緒にラジオを作っていくような活動もしてますので、そこにもぜひ皆さんに参加いただけたら嬉しいです。
高見知英
はい。
そうですね。ぜひやっぱりそちらのコンテンツも、Xの内容とかも見ていただいて、関わっていただけるといいなというところですね。
はい。
それでは最後の方にはなってまいりましたけれども、ほんのれんラジオ及び本音の連の活動のキーワード、こちらをお伺いできますでしょうか。
山本春奈
はい。ほんのれんラジオでは読書対話というものを実践してます。
今、哲学対話がちょっと流行ってると思うんですけど、やっぱり自分の奥深くに眠る言葉を人と対話することで出していって、
相互理解にもなりますし、自分自身を再発見するっていう体験感もあると思うんですが、そこに本を介在させることによって、
全然また違う人の知見を借りたりとか、全く違う世界観に触れて自分も更新されていくっていうようなこと。
この読んで話す新習慣みたいなものをもう少し広げていけるといいなと思ってますので、
読書対話っていうキーワードを一緒に皆さんにお届けしていきたいなと思ってます。
高見知英
読書対話、そうですね。
本当にこういうふうに読書で対話ができるんだっていうのは全く思いもよらなかったことなので、
やっぱりそれができたっていうのは本当にこの本の例のワークショップに自分は参加して思ったところではありました。
やっぱりなかなか全部を読んでから話をしようというとなると、なかなか難しいなって、
ハードル高いなって思ってしまうところもあると思うので、
それをこんな短時間でできるんだっていうような驚きもありましたし、
やっぱり実際にそうやって本を話し合ってみることによって、
ああ、こういうような本があるんだ、こういうような本の読み方があるんだ、こういうような本の感じ方があるんだっていうのを気づくっていうのは結構大きいなって思います。
これがあることでやっぱり、先ほど言った本っていうものが相性があんまり良くない分野、
例えば本当にテクノロジー分野とか情報の変化が早く、一流色が早い分野なんかは、
やっぱり本に書いたところで結局出版される頃になったらもう古いっていうようなことが結構あったりしますので、
ただやっぱりそういうようなときも、今って実際こういうようなところがちょっと違うとか、
今基本的な理屈はこれで、実際の応用方法はこれでみたいな話が対話によってなされるとか、
そういうのは本来本と相性があんまり良くない分野もある程度いい分野にできるっていう可能性があるなというふうにすごく感じました。
なので本当にほんのれんに関わって見ていただけるといいなというふうに思いますね。
それではその他何かこれは言い忘れたなとか、これだけは伝えておきたいな何かございますでしょうか。
小窪悠
そうですね、我々是非ほんのれんですね。
津田なりのほんのれんの活動を広げていってですね、
同じ問いのもと、同じ問いを考える仲間、人々やサービスを導入してくれている機関同士をつなぐ越境の機会を作りたいなと思っていますので、
高見知英
聞いていただいている方にもぜひ検索していただけたら嬉しいなと思います。
まずはほんのれんおよびほんのれんラジオを聞いてみるところから始めてみるといいですよね。
山本春奈
ぜひお願いします。
高見知英
それではぜひよろしくお願いします。
それでは今回のゲストはほんのれんラジオ山本春菜さんと小窪春香さんでございました。
お二方どうもありがとうございました。
小窪悠
ありがとうございました。
高見知英
ありがとうございました。
今回は場に対話を生んで新しい価値作りへつなげるをコンセプトとした読書対話プログラムを提供するサービス。
ほんのれんおよびそれに付随するポッドキャスト番組ほんのれんラジオ。