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今回は、徳島県美馬市脇町にて、本のほか、徳島の景観・風景など、あらゆる場を楽しんでほしいというコンセプトのもと活動している、泊まれる本屋まるとしかくの内田未来さんに活動の内容や思いを伺いました。

サマリー

徳島県の美馬市脇町にある『とまれる本屋まるとしかく』は、本屋と宿を組み合わせたユニークな場所です。ここでは徳島の景観や周辺の環境を楽しむことができます。内田未来さんは主婦から就職まで様々な働き方を経験した方で、人々に自己表現や自分の好きなことを組み合わせた働き方を示すために活動されています。本屋まるとしかくでは、宿泊施設を含めた体験を提供しており、それが人々の日常のフェーズを変えるきっかけになることを目指しています。ただし、宿泊施設や本の体験はデジタルでは再現できないため、アナログな体験を大切にしている課題を抱えています。内田未来さんは、みんながより幸せに平和に生きていけるようになるために、心がこもった贈り物やオンラインでの会話の仕組みの検討、そして徳島の魅力を発信し、地域の活性化を目指して活動されています。以前、東京で会社員として働いていた内田さんは、自分のできることの少なさを感じ、全国の場所を回り、人々と話すことに興味を持ち、最終的に徳島の三馬でトマレル本屋をオープンすることにされました。

とまれる本屋まるとしかくの魅力
内田未来
みんながより幸せに平和に生きていけるようになるために何ができるかということを常に考えています。
それが私一番合理的で効率的かなと思ってまして。
高見知英
NPO法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.のポッドキャスト番組、SBCast.です。
この番組は、さまざまなステージで地域活動、コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介。
活動のきっかけや思いを伺うポッドキャスト番組です。
進行を務めますのは、私、SIDE BEACH CITY.で、IT利活用の支援を目的に活動を行う高見恵です。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今回のゲストは、まるとしかく内田美久さんでございます。内田さんどうぞよろしくお願いいたします。
内田未来
よろしくお願いいたします。
高見知英
よろしくお願いいたします。
それではまず簡単にではございますが、自己紹介などからお伺いできますでしょうか。
内田未来
はい、私はですね、徳島県の美馬市脇町というところで、
とまれる本屋まるとしかくという活動を行っております。
まるとしかくはですね、本屋、基本的にメインは本屋なんですけれども、
隣の建物で宿泊ができて、ゆっくり本と向き合っていただけるという場所になってまして、
2023年1月にオープンしたばかりです。
どうもよろしくお願いいたします。
高見知英
はい、お願いいたします。
今年の1月ずいぶん最近なんですね。
内田未来
そうですね、はい。
高見知英
ありがとうございます。
とまれる本屋というのは非常にユニークな説ですよね。
そうですね。
夜に何かちょっと本を読みたいとか、そういうような形で関わることができる本屋さんという形になるんでしょうか。
内田未来
そうですね、本屋にとまれるとか、本をコンセプトとした宿というのは、全国でもいくつかあるかなと思いまして、
ブック&ベッドとかですね、いう名前でやってたりとか、いろいろ形は違いの似た感じのコンセプトでやってるところあるんですけど、
私は本も宿も好きでやってるんですけども、
この徳島の景観とか田畑が広がる近隣の風景とか、そういうのを含めて楽しんでほしいなと思いまして、
いろいろ模索してるうちにこの形に行き着きました。
高見知英
なるほど、ありがとうございます。
そうですね、本だけでなく周辺の環境も含めて楽しんでほしい。
内田未来
そうですね、はい。
高見知英
なるほど、ありがとうございます。
それでは、このマルト四角の本屋としての活動をするようになった理由をお伺いできますでしょうか。
内田未来
はい、きっかけは、友人からこの物件を紹介してもらったということなんですけど、
そこはちょっと運と縁みたいなところがあるんですけど、
もともと私自身はずっと東京で会計系の仕事をしてきまして、
割とゴリゴリの会社員をずっとやってきたんですけど、
ずっと都市部に暮らしてて、不便らしい不便はないものの、
自分の生活の範疇ってすごく限定されていて、
自分のできることって、自分の仕事で携わったことしかないなっていう、
そういう閉塞感みたいなのも同時にずっと抱えてまして、
なので実際に暮らすということとか、
日本全国で一体どんな社会課題がどんな感じで起きているのかみたいなところが、
ずっと気になって暮らしていたんですけど、
なので自分もいつかは今いる場所を飛び出して、
一から暮らしを作るだとか、
自分が生まれ育ってこなかった場所において、
何を感じるのかっていうところはすごくずっと興味がありまして、
そんな感じで全国いろんな場所に行って、
内田未来さんの経歴と移住のきっかけ
内田未来
いろんな景色を見ていろんな人と話して、
最終的にこの徳島のミマというところが、
なんか肌が水が合うといいますか、
そういう感覚があって、
じゃあまずは暮らしてみようというところでミマに来たというのが最初のきっかけです。
今のこの活動というのは、いろんななりわいとかいろんな自分ができそうなこととか、
これだったら喜んでもらえるんじゃないかとか、
いろんなことを考えて組み合わせてみた結果、
徳島を存分に楽しんでほしいので、
宿は絶対にないとダメだなと。
それプラス、いろんな理由で本屋はやってるんですけど、
徳島県内に独立経営書店がすごく少ないということですとか、
本ってすごくいろんな人が関わってて、すごく丁寧に作られてる、
非常にアーティスティックなものだと思ってまして、
それがただデータとして消費されるということがすごく悲しいなというのを日頃思ってまして、
丁寧に作られた本を、
どうやって消費者の人が手に取ってどう読まれるかというところまでデザインしたいなというのが、
自分の希望としてはあって、
本屋と買った本をどうやって読んで、どうやって自分の血肉にしていくか、
みたいなことを考えたときに、そのための場所があってもいいんじゃないかなと思いまして、
なので、止まれるということと、空間的にゆっくり本を選べるということと、
選んだ本を落ち着いて静かな場所でゆっくり自分と向き合って、
異なる働き方の可能性
内田未来
自分の中に落とし込めるっていう、
そういう空間とか場所をデザインするということで、今のこの形に落ち着きました。
高見知英
なるほど。ありがとうございます。
本当に徳島を存分に楽しんでほしいっていうのと、
自分のとゆっくり本を選べる、静かな場所で情報を落とし込める場所というようなコンセプトで、
こちらの活動されてるんですね。
内田未来
はい。
高見知英
ありがとうございます。
ただその前の生活の範疇が狭いというのを感じるということは非常によくわかります。
仕事メインで活動していると、どうしても生活の見える範囲が狭くなってくる。
もちろん目を向けて見ると見えるものっていうのはあるにはあるものの、
ただそれでも仕事が主軸になってくる以上限界があるというふうに感じるのはすごくよくわかります。
内田未来
その結果、そこから飛び出して、でもそこから東京から一気にこちらまで徳島までっていうのがものすごい移動範囲だなっていうのは気がします。
そうですね。でもまあ飛行機で2時間くらいなんで。
確かにそうなんですけども、すごく思い切ったなというような感じはありますね。
でも私の感覚としては、東京から徳島ってなんで移住したんですかみたいなことをよく聞かれるんですけど、
でも別に私の感覚としては別に隣町に引っ越したみたいな感覚ではあって、
例えば世田谷区に住んでて杉並区に引っ越したら、
え、なんで杉並区に引っ越したの?とか聞かないじゃないですか。
だから別に、なりわりとか仕事とか暮らしぶりとかはもちろん場所が変わるので変わるんですけど、
でも同じ日本語の言語喋ってて、そんなに意思疎通が難しいってこともないですし、
高見知英
転職したら仕事も変わる、一緒に働く人も変わるみたいなぐらいの感じなんじゃないかなと思ってます。
なるほど。ありがとうございます。隣町に引っ越した感覚。
内田未来
聞かれてもちょっと、そんな大きな話ではないんですよって。
高見知英
そうですね。きっかけが本当にどこにあるのかわからないし、
そのきっかけの結果どういうふうに人生が変わるかっていうのも全くわからないものではありますので、
だからその中にこうやって全く違う場所に移動して、全く違う生活をすることになるっていうのも全く普通にあり得る話なのかなって思います。
内田未来
そうですね。皆さんやっぱり日々いろんな決断されたり、結婚したり、子供が生まれたり、生活で大きく変わることってあると思うんですけど、
でもそれでもなんとかやるじゃないですか。そんなタイプのことかなって思ってます。
高見知英
そうですね。ありがとうございます。
ちなみに何かこのような活動で特に来てほしい人、対象としている人変えたいなっていう人、変わってほしいなっていう人いらっしゃいますでしょうか。
内田未来
そうですね。私今やってることの目的の一つは、働き方をいろんなロールモデルと言いますか、いろんなパターンが実際にできるんだよっていうのを実践して示したいっていうのが一つありまして、
私も東京で会社員として働いてて、周りもみんな同じような生活をしてて、そうなってくると自分のキャリアの作り方って、
例えば今年よりも来年より専門性が増してるとか、長時間の労働に耐えるとか、例えばいろんなライフステージがあって出産したりとか介護したりとかで、
同じようにずっと生産性を保てないことって起こり得ると思うんですけど、それでもずっとステップアップし続けなければいけないみたいな、それもきっと錯覚なんですけど、
でもその中にいるとそれが今年赤に、そこにしがみついて喰らいついていかないと自分のキャリアが立たれてしまうみたいな、私もそういうふうに捉えていた時期もありまして、
でも本当は働くとか労働とかってもうちょっといろんなパターンがあったり、もうちょっと血の通ったことなんじゃないかなって私は思ってて、
なので今私は3つ仕事を掛け合わせているんですけど、それぞれすごく小さいんですけど、でもその中に1つでも自分の自己表現というか自分の好きなこととか、これはすごく無理しなくても続けられるなみたいなこととか、
盛り込んでいくとちょっと労働って無理矢理苦しいことをやっているみたいなところから少し息が抜けるというか瞬間がある気がしてまして、
そういうことをできるんじゃないかなと思って、それをできたということをちゃんと自分の人生を使って示したいっていうのがあります。
なので、いろんな働き方とか、自分って世の中に対して何ができてるんだろうとか、ちょっとそこに疑問を持っている方とかはぜひ来て1泊でも2泊でもしてくださって、いろんなお話をしたりとか、
ここにある本も割とそういうテーマにすごく即してると思うんで、その時間だけは自分と対峙して向き合ってもらって、そういう時間の使い方をしてくださるとすごく見下りに尽きるなと思いますね。
高見知英
ありがとうございます。今よくある普通にサラリーマンとして仕事をして、どこかで普通にすぐ働いていくっていうやり方、確かに結構やり方、仕事の仕方っていうのは固定化されてきちゃって、
どういうふうにすればいいのか、それ以外の働き方ってなんだろう、それ以外の仕事の仕方ってなんだろうっていうのがパッとわからなくなってしまうっていうのもありますよね。
いろんなことに本当にできればっていうことを、いろんな働き方があるよということを示したいという一面で、こちらのような活動をされたということは本当にその通りだなって思います。
実はよく見ると本当に働く労働の仕方って本当にいろんなパターンがありますし、それはきっとどこに行っても変わらないところではあると思うんですけども、
宿泊施設と体験
高見知英
ただやっぱりこういうような活動を一つの事例として見ていって、実際に関わってみることであって、こういうような仕事の仕方ってあるんだなっていうのを感じ取ってもらいたいっていうのは本当にその通りですよね。
内田未来
はい。なのでどんどん参入してほしいと思っていて、真似しやすいようにしやすいようにしていくつもりですね。
高見知英
なるほどそうですね。真似しやすいように。やはりそういうような本という読書の体験だけでなく、実際にこういうような宿泊というような体験も含めた体験っていうのは、そうそう他のところではできないですけども、実は本当にいろんなところでできていけるようになっていけばいいなということでしょうね。
内田未来
そうですね。皆さん仕事とかに疲れたら旅とかに行くと思うんですけど、それって日常から少し逸脱して非日常に身を置くことで、現実感やらなきゃいけないこととかから少し離れて、自分を客観的に見れたりしてリフレッシュしてまたそこに戻れるっていうことだと思うんですね。
そういう目的もあるかなと思うんですけど、まさに本当にそれで、でもそれって一時のリフレッシュメントで、その時は疲れも癒されるかと思うんですけど、結局はまた日常には戻っていかなければいけないわけで、
それもそれでいいんですけど、それプラスアルファで、その旅自体がその人のその後の人生設計とか選択とかにちょっと影響を与えたり、次の選択をもうちょっと自分らしくというか、選び取れるものが増えたりしたらいいなと思ってて、そういう目的地になったらいいなと思ってます。
内田未来
そうですね。非日常に移動するタイの目的でも一つとして。
はい。
高見知英
そうですね。確かにやはりこういうような、実際特に旅行するときの宿泊施設ってすごく何かのキーポイントになることっていうのはすごくあるなと思っていて、
自分もそんなにあまり遠出をしたり旅行したりというような経験はあまりないですけれども、ただその中でも特に宿泊施設ってすごく思い出に残るんですよね。
だからやっぱりそういうような場で何かに出会う、何かに気づくっていう。
内田未来
はい。
高見知英
それによって次の日常のフェーズが少しだけ変わっていくっていうようなことになっていくのはすごく良いことですよね。
内田未来
そうですね。はい。
高見知英
ありがとうございます。
内田未来
はい。
高見知英
それでは続きまして、何かこのような活動を行っている中、活動に通して課題に感じてらっしゃることなど何かございますでしょうか。
内田未来
課題だらけですけど、もうそうですね、もう一歩歩けば課題に打ち当たる感じですけど、やっぱりすごく今アナログを大事にしてまして、
本ももちろんKindleとかAmazonとかでポチって買える時代にわざわざ紙の本を置いて、そこに来ないと見れないっていう状態にしていたりだとか、
宿をすごく綺麗なホテルとかじゃなくて、地区100年の古民家を少しだけ改装させてもらって、
なんというか、徳島のこの場所に合うような暮らしぶりをわざわざ体現しているので、
それってここに来ないとその良さってなかなか伝わらないですので、たくさん売るとかすごくいろんな人にリーチするとかってそもそも難しいんですよ。
でももちろんビジネスとしてやってるわけなので、なるべく多くの人に届けなきゃいけないっていう根本的な使命があって、
そこはすごく相反するというかジレンマですね。
高見知英
ありがとうございます。そうですよね、確かに。来ないと伝わらないっていうのは本当にその通りですよね。
内田未来
そうなんですよ。
高見知英
やはり旅行とかの段になって、やっぱりそういうようなアナログな体験、ここに来ないと見られない体験っていうのはとても大事なことですし、
内田未来
だからこそそこに古民家を改装した場所があるっていうのはとても面白いことだと思うんですけども、その反面やはりその体験って来ないと伝わらないっていうのはすごくよくあります。
デジタルとアナログの違い
内田未来
来てくださった方はSNSとかを通して知ってくださって、デジタルで知ってアナログに来てくれるわけなんですけど、
これは写真じゃ伝わらないねっていうのは、来てくれた人はすごく楽しんでくれて、
ここの空気感とかを肌で感じてくれるので、それを一生懸命SNSとかで伝えようとしてくれるんですけど、やっぱりデジタルで表現しきれなくて、
高見知英
やっぱり来ないとねって言って帰ってくるんですね。
そうなんですよね。やっぱり本当にデジタルとアナログのつなぎ方ってすごく難しいなと思います。
内田未来
そうですね、難しいですね。
高見知英
特にやっぱり本というもの、そして確かにKindleなどで簡単に書籍の情報が手に入る、今になって、
あえて紙で読むっていうのはやはり一つの体験でもありますし、それはそれで重要なことだと思うものの、
それをやっぱり実際に読まないと得られない体験なんだって見ている人に感じてもらうっていうのをデジタルでやるっていうのがすごく難しいというところですよね。
内田未来
そうですね、もともと本が好きな人はいいかもしれないんですけど、なかなかそれが新しく扉を開くっていう意味では、
なかなかどういう切り口でどういうふうに表現したらそれが面白いと思ってもらえるのかなっていうのはやっぱりすごく常日頃から工夫しないといけないなっていうのは思ってますね。
高見知英
確かにそうですよね。本当に自分も本当にいろいろなもの、デジタルってすごくきっかけにはなる優秀なものだと思うんですけれども、
じゃあそのきっかけをどうやって相手に届けるか。受信する方って意外となんとかなったりすると思うんですけど、
でも発信する方はこれほど大変なことはないんじゃないかなというふうに感じることはありますね。
内田未来
そうですね。まあでも紙じゃなきゃダメなんですよね。
高見知英
そうですね。やっぱり紙の本とデジタルで得られる本っていうのは全くまたまたそれは違うものなのかなという感覚はあって、
それはたとえ紙と同じような表示のされ方をする、いわゆるKindleのペーパーホワイトのようなデバイスであってもそれともまた違うんですよね。
内田未来
全く違うと思いますね。
高見知英
そこはすごく感じる、自分自身としても分かる反面、じゃあその違いをどうやったら伝えられるのかな、
どうやったらデジタルで伝えられるのかっていうのはパッと何がやればいいのかっていうのが思いつかないところとかありますね。
内田未来
そもそも多分名称から違うと思うんですよね。
デジタルのKindleとかの本と紙の本というのは多分同じ本という名前なんですけど、
多分本当は名前も違うぐらい違うものだと思ってきて、
そうですね。
紙の本って、私は紙の本はもうアートだと思っているんですけど、
例えば表紙、想定と言われているデザインの部分ですとか、
Kindleにも表紙はあるものもありますけど、
紙に印刷されたアート作品とかもPCの画面上で見るのと美術館に行って見るのって全然違うじゃないですか。
紙という媒体にデザインが施されていて、
それはその本の内容とリンクしていて、その本にぴったりなデザインがそこにあって、
紙の質感とか、例えば帯がカバーの半分ぐらいまで帯のデザインのものがあったりとか、
逆に帯がすごくシンプルだったりとか、
紙がツルツルしている材質だったり、マットだったり、ちょっとエンボスが入っていたり、スカシが入っていたり、
一枚ペラッとめくってみると、
カバーをめくったときに出てくる見返しという色紙みたいなのが一枚挟まっていると思うんですけど、
それの色合いとかが表紙とマッチしていたりとか、
しおりみたいなペラッと一本紐みたいなのが付いているじゃないですか、
スピンと言われるものなんですけど、
それの色味とかも本に合わせてあったりだとか、
すべてそのものとして、
いろんな人のいろんな感性とかセンスとか緻密な作業とかがそこに詰まっていて、
内容ももちろん内容があってこそのそれなんですけど、
すごく芸術的にものとしてすごく美しいものだと思っていて、
それはやっぱり手にとって、
自分の五感を使って触ったりとか匂いとか、
目で見て楽しむとか、
いろんな感性を使って受信するということを体験って、
やっぱりデジタルでは再現できないと思うんですよね。
高見知英
本当にそこのあたりの体験っていうのは全然違ってくるなっていうのは、
自分も非常にわかります。
アナログ体験の伝え方
高見知英
ありがとうございます。
ちなみに現時点では、
そのような課題に対してどう取り組んでいきたいなど、
何かアイディアとかってあったりするんでしょうか。
内田未来
でもやっぱりデジタルを無視するっていうのはなかなか難しいので、
そこはうまく兼ね合いかなと思っていて、
もちろんアナログであるこの場所がメインではあるので、
最終的にはここを目指してほしいんですが、
その途中経過としていろんなマイルストーンがあってもいいかなとは思ってて、
例えばオンラインで本を売るっていうことも一つ、
方法としてはあると思っていますし、
例えば今ちょっと考えているのが、
ギフトをやりたいなと思ってて、
贈り物として本を人にギフトとして贈るということをやりたいと思ってるんですけど、
いろんなオケーションがあると思うんです。
例えば、出産された女性の方とか、
ちょっとお仕事に疲れて休憩している方とか、
もちろんお祝い事でもいいんですけど、
そういうオケーションに合わせて、
今はこういう場面だから、この人はこういう感じの方だから、
こういう本を送ったらいいんじゃないかっていうのを、
いろいろヒアリングをして、
一緒にギフトを考えて提案する、
みたいなことをやりたいなと思ってて、
ギフトってオンラインの方がやりやすいんですか?
高見知英
そうですね、確かに。
なるほど、ありがとうございます。
確かに贈り物として何か本を送るときの、
そのためのヒアリングをするっていうのは、
お互い移動せずに一番リラックスした状態で話し合えるっていう意味でも、
お互いそういえばこの情報はここにあったなっていうような、
辞書を引っ張るためにもやっぱりオンラインでやるっていうのも、
気楽で良いなというふうに思います。
だから本当にお互いの良いところをうまく使っていく、
っていうようなことを模索されていらっしゃることなんですね。
内田未来
そうですね。
まずはやっぱり、この本屋の選書が良いということが大前提なんですけど、
そもそも良い本があるっていうことが、
皆さんが楽しんでもらえる本がちゃんとセレクトされてるっていうことが大前提なんですけど、
マッチする贈り物とオンラインの会話
内田未来
その上でいろんな本の贈り物っていろんなシチュエーションにマッチすると私は思っていて、
そういう心がこもった、
少しメッセージが載ったような贈り物ができるプラットフォームというか、
できるベースを作りたいなと思っています。
高見知英
ありがとうございます。
そんな本屋に行ってみようと思えるような、
そのようなことをこれからしていこうと考えていらっしゃるということなんですね。
内田未来
そうですね、はい。
ありがとうございます。
楽しみ方を作って表現していきたいですね。
そうですね、はい。ありがとうございます。
高見知英
続きまして、先ほどのオンラインでの話し合いとかヒアリングもそうですけれども、
ITについてどう関わっていきたいなど何かございますか?
内田未来
表向きというか、対お客さんに関わるところで言えば、
そういうオンラインでいろんな、
オンラインなんだけどちゃんと会話が成立して、
ちゃんと気持ちの通ったやりとりができるもの、
その仕組みを作りたいなと思っているのが、
外側の部分で、内側の部分に関しても、
ITの仕組みをどんどん導入していきたいなと思っていまして、
結構本屋って在庫管理がめちゃくちゃ煩雑なんですよ。
特にうちみたいな小さい本屋だと、
本って1冊単位で買ったりするので、
1,500冊とか2,000冊とかもあっという間にいっちゃうので、
要は商品が2,000個あるってことなんですよね。
それが日々動いているっていう、
結構なかなか珍しい業態な気がしてまして、
だからそういうものを事務作業みたいなところに追われるっていうのも、
結構よくある話かなと思ってるんですけど、
その辺はどんどん仕組み化して、
さかなければいけない方に時間を割きたいなと思っています。
高見知英
ありがとうございます。
一つは本当にお客さんと会話が成立して、
やりとりができる仕組みの検討をされていらっしゃる。
その他にも内側でも在庫の管理などに、
ITの導入と本の在庫管理
高見知英
いろいろ使って効率化していきたいということもあるんですね。
内田未来
そうですね。
高見知英
ありがとうございます。
確かに本当に本の在庫を管理するのは大変という話は、
自分も本屋とではないんですけども、
図書館に関連する方のお話を非常によく聞く気があるので、
そこでなんとなくこのような感覚はあるなというのを感じます。
ありがとうございます。
その他もう一つは、
会話が成立してやりとりができる仕組みっていうのは、
やはりいろいろツールとしては現状は存在するものの、
実際に会話が成立する場っていうのが意外とないっていうのは、
今の状況なのかなというふうに思っていますので、
それをうまく作り上げていけるといいなというのがありますね。
そうですね。
内田未来
いろんなシステム自体はありますし、
お互いストレスがなく、
日常普通に、
例えばLINEとか皆さん基本的に毎日すると思うんですけど、
それぐらいの負荷で、
お互いやりとりが気軽にできる仕組みにしたいなと思います。
高見知英
そうですね。
ありがとうございます。
続きましてですけれども、
ここまででいろいろとお話を伺ってきましたけれども、
今後その他にやりたいことややってみたいことなど何かございますでしょうか。
そうですね。
内田未来
そうですね。
ちょっと壮大な話にはなるんですけど、
端的に言うと、
徳島の良さを皆さんに知ってもらって来てもらいたいっていうのがありまして、
徳島すごくいいところなんですよ。
多分どこの地域の人もそう言うと思うんですけど。
すごくいいところなんです。
私結構全国いろんなところに行きましたけど、
すごくいいところだなと思っていて、
なんですけど、
徳島の中の人に聞くと、
いや何もないからって、
みんな口を揃えて言うんですね。
でも実際何にも本当にないかというとそんなことはなくて、
ただ徳島のちょっと特性上、
いろんなところに点在してるっていうのはあって、
一箇所に集まってないんですよ。
点在地方として、
一箇所すごく栄えてる街みたいな中心地があると思うんですけど、
それが徳島の場合は結構点在してるんですね。
だから多分、
ここに行ったらこれができるみたいなのがパッて、
徳島といえばここですみたいなのが多分言いづらいのではないかなと思ってまして、
なので、それがちゃんと横に全部つながって、
徳島に来たら1週間いたらこんなことできますみたいな、
こういう事業者がいますとか、
それが全部可視化されたり、
ちゃんと楽しめる工程を含めるような状態にしたいなと思っています。
徳島の魅力発信と地域の活性化
内田未来
それは1事業者だけではできないので、
いろんなやり方があると思うんですけど、
ちゃんといいところだよって言い続けるだけではなくて、
ちゃんと来てもらってきちんと楽しめるようにしたいな、
していかなければいけないなと思っています。
高見知英
なるほど、そうですよね、わかりますね。
こんなことができますっていうのは、
マップ的なものができればいいなということですよね。
内田未来
マップもそうですし、
例えばアウトドアが好きな人と美術が好きな人と、
神社物画とか四国を返路もありますし、
伝統芸能が好きだとか、
多分一口に観光地といってもいろいろあるはずだと思いますし、
来る方の目的によって楽しみ方って結構いろんなパターンがあると思うんですけど、
それが結構、情報が一箇所に集まってないなっていうのを痛感しています。
高見知英
そうですね、本当にわかります。
やはりそういうふうにあちこちに場が分かれているから、
地元の人は周りのことをあんまり知らないっていう。
内田未来
そうなんです、そうなんです。
本当におっしゃる通りです。
高見知英
そこは意外と横浜も同じようなところがあって、
結構お隣の区のことをよく知らないっていう人が多いんですよ。
横浜の場合なんかだと微妙にちょっとお隣の区に行きづらいとかいう時があるので、
鉄道も基本的に縦にしか通ってないので、横に移動できなかったりして。
だからこそやっぱりお互いに、
お隣の区のことをよく知らないけど横浜のことはよく知っているみたいな、
そういうことがちょっと不思議な現象が起こってしまうというのに、
何か近いものがあるなと感じました。
内田未来
そうですね、私もお隣の川崎出身なのでよくわかります。
高見知英
やっぱりいろんなところに行かれていて、それで徳島はいいところっていう。
いろんなところに行った方のいいところっていうのはある意味本当にいいところなんだなというふうに思いますので、
やっぱり本当にそういうようなところでどういうところに行けば面白いのかとか、
自分はどういうところに行くルートが向いているのかとか、
そういうのがわかりやすくなる情報源があるととてもいいですよね。
内田未来
そうですね、まだ発掘されていないものが本当にいっぱいあると思います。
高見知英
ありがとうございます、そうですよね。
それでは続きまして、今後インターネットで
こちらのトマレル本屋マルト四角の活動を知るにはどのようにすればよろしいでしょうか。
内田未来
SNSは頑張ってやってまして、
Twitter、インタグラム、スレッツやってますので、
基本的にほとんど毎日更新しています。
お店の中のこととか、近隣の情報とか、
畑をやったりとかもしているので、マスの辺のことだとか、
季節感とかがわかるような発信もたくさんしているので、
本当にただただ本屋と宿の宣伝をしているみたいなことではなくて、
それこそ本当に温度感がわかるような、
私の暮らしの目線での発信をたくさんしているので、
ぜひフォローしていただきたいですし、
どしどしコメントとかもいただけたら嬉しいです。
そうですね、ありがとうございます。
高見知英
それでは最後になりますけれども、
トマレル本屋マルト四角の活動のキーワード、こちらを伺いできますでしょうか。
内田未来
キーワード、難しいですね。
でも基本的に私がやっていることのベースにあるのは、
みんながより幸せに平和に生きていけるようになるために、
何ができるかということを常に考えています。
なので、私の自己表現の一つでもちろんあるんですけど、
次の世代がより生き生きと楽しく活動できたりとか、
関わっている人とか、
世界いろんな世界情勢も不安定ですけど、
そんな中でもみんながよりちょっとでも幸せに生きられるように、
そういうきっかけというかお手伝いとか、
というとちょっと大げさですけど、
そういう一端を担えたらいいなというのがベースにあります。
高見知英
ありがとうございます。
そうですね。みんながより幸せに平和に生きていけるように。
ありがとうございます。
ちなみに何かこのキーワードに込めた思いですとか、
内田未来
どういう経緯でこのキーワードが出たとか、そういうのって何かございますか。
そうですね。
それが私一番合理的で効率的かなと思ってまして、
すごく現実主義的に考えると、
みんながそれぞれの得意とか好きなこととかを生かして、
働いたり暮らしたりするっていうことが本当に100%世の中で実現できたら、
今ある余剰なものとか無駄なものとかは自然淘汰的になくなっていって、
争いとか殺人とか戦争とかも必然いらなくなっていって、
結果的にすごく合理的で効率的になるんじゃないかなと思っていて、
高見知英
なのでそこを目指さない理由が思っています。
そうですね。
本当に得意なこと好きなことを生かしていける、みんなが生かしていける、
そういうようなジョークにしていけるといいですね。
内田未来
一足跳びに一気に変えるっていうのはなかなか難しくても、
ちょっとした一歩が踏み出せるきっかけを作れたらいいなと思います。
高見知英
ありがとうございます。
それでは何か最後にこれは言い残したな、これを言っておきたいなら何かございますでしょうか。
内田未来
えーと、徳島、皆さん、今聞いてらっしゃる方、そんな遠いよって思ってるかもしれないんですけど、
調べてください。意外と近いですので、
勇気を出して飛行機に乗ったり新幹線に乗ったりバスに乗ったりして、ぜひ来てください。
はい、ありがとうございます。
高見知英
それでは今回のゲストは、
トマレル本屋マルト四角、内田美久さんでございました。
内田さんどうぞありがとうございました。
内田未来
ありがとうございました。
内田美久さんの活動と思い
高見知英
ありがとうございました。
今回は徳島県三馬市脇町にて、
本のほか徳島の景観風景などあらゆる場を楽しんでほしい、
というコンセプトのもと活動している
内田未来
トマレル本屋マルト四角の内田美久さんに活動の内容や思いを伺いました。
高見知英
もともと東京で会社員として仕事をしており、不便らしい不便なく暮らしていた内田さん。
しかし、生活の範疇がすごく限定されているという感覚や、
自分のできることの少なさという閉塞感のようなものを感じていました。
自分もいつかは今いる場所を飛び出して石から暮らしを作るとか、
自分が生まれ育ってこなかった場所において何を感じるのかということに興味を持ち、
全国いろいろな場所に行き、いろいろな景色を見ていろいろな人と話して、
最終的にこの徳島の三馬でトマレル本屋をオープンすることになりました。
本もKindleなどインターネットで買える時代、
デジタルな本と紙の本というのは、同じ本という名前ではあっても、
名前も違うぐらいに違うもの。
アナログなものを大切にしたい。
しかし、それをデジタルで表現するのは難しい。
ビジネスとしてなるべく多くの人に届けるために、
デジタルを使ってアナログの良さを発信するということの難しさを感じている内田さん。
オンラインで本を売る。
様々なイベントごとに送る本を選書する。
デジタルなんだけど、オンラインなんだけど、会話がちゃんと成立する。
内田未来
そんな取り組みを用いて、本の楽しみ方を表現していきたいと内田さんは言います。
高見知英
内田さんのトマレル本屋マルト四角の活動のキーワードは、
みんながより幸せに平和に生きていけるようになるために何ができるか。
次の世代がより生き生きと楽しく活動ができたりとか、
関わっている人とか世界のいろいろな人、
みんながよりちょっとでも幸せに生きていけるように。
そのきっかけのお手伝い、そういう一端を担えれば、
一足飛びに一気に変えるというのは難しい。
しかし、何か一歩でも踏み出すきっかけになれば、
本を通して、徳島での暮らしを通して感じ取っていってほしい。
みなさんもトマレル本屋マルト四角の活動を知ってみてみませんか?
ポッドキャストの感想と寄付受付
高見知英
このポッドキャストの感想は、YouTubeやスタンドFMのコメント欄などで受け付けています。
それらが使えないという方は、
まちづくりエージェントサイダーWTCサイトのお問い合わせフォームなどからご連絡ください。
また、SBキャストは継続のための寄付受付を行っています。
毎月1,000円の月額サポートの内容となります。
得点などご興味ご関心おありの方は、ぜひ寄付サイトもご確認ください。
今後もこの番組では様々なステージで地域活動、
コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介していきたいと思います。
それぞれの視聴環境にて、ポッドキャストの行動くないし、
チャンネル登録などをして次をお待ちいただければと思います。
それでは今回のSBキャストを終了します。
お聞きいただきありがとうございました。
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