ぜひぜひ。
今回、谷口さんとお話ししたいテーマは、ズバリですね、書を取りたいなら取った後の行動を考えるっていうことについてです。
それはタイトルから結構共感しましたね。
それはよかった。こういう話をね、たまにしてますよね。
はい、してますね。
この広告書を取りたくて、相談をしていただいている方の中には、
とにかくどうすれば今取り組んでいる目の前の書を取れるのかっていうふうにシクワックしている人が多いと思うんですけど、
これすいません、めっちゃ当たり前のこと言ってるんですけど、今。
なんですけど、書を取りやすいので、書を取った後の行動が明確にある人だなっていうことを、
最近共通点としてめっちゃ思ったというか。
僕らだけじゃなくて、他に受賞されている方とかと話したりする中でも、
そういう印象、丸山さん的に持ち始めているってことですか、それは。
そうです、まさに。
なんか僕らにしてもそうだったし、他の方もそうなんだっていうふうに思ったというか。
これ一見矛盾しているようで、不思議とそんな風に多くの人が一致してるなっていうふうに思ったんですよね。
今考えると、僕もそうなんですけど、種口さんもそうですよね、ずっとやっぱり。
僕はまあ最初にやったコンペが宣伝会議賞でしたけど、
その動機は完全に会社の中での自分のプレゼンスをあげるというか、
周りの人に認めてもらうきっかけとして何か一つ名刺が欲しいっていうことに対してやり始めたっていうところだったので、
確かにその賞を取りたいっていう気持ちとそれはもうほぼイコールではあるんですけど、
なんかその賞を取ることで自分の仕事にどういうポジティブな影響が出るんだっけみたいなことは、
特にキャリアの初期は気にしながらチャレンジしてたかなっていうのは今ざっくりですけど思いました。
まさにこのキャリアにその後どういう風に賞を生かしていくかみたいなビジョンを持ちながらっていうことですよね。
そうですね、特にキャリアの初期は何者でもないというか、
まだ自分が何に得意領域があって何に向いてて何がやりたいやつなのかっていうことすら周りに認知されてないような状況の中で、
まず自分の場合はコピーを書きたい人間なんだ、書ける人間なんだっていうことをアピールするための手段として宣伝会議賞にアタックしてみるかっていうところは、
今振り返るとそう思うってところもあるんですけど、
でも当時もそういう気持ちで多少なりともやってたかなっていうのは多分思い出す限りでは。
確かに確かに。
そうですね、そこら辺のまず何で公募そのものじゃなくて公募の先のアクションを見据えてると賞が取りやすくなるのかっていう話のひも解きと、
あと実際問題、賞を取った後にどんなアクションを見据えたらいいんだみたいなことって具体例として出てくることって実際あんまりないような気もするんで、
そのヒントになるような話ができたらいいかなと今回は思っております。
それは結構丸山さんも賞から実績にされてることも最近多いと思うので聞きたい人多そうなんで、
そればらしちゃっていいのかなっていうところもあります。
ぜひお話ししますか。
全然全然むしろむしろです。
そうですね。まずこの公募の広告賞にチャレンジする人は、さっき谷口さんもまさにおっしゃってましたけど、
自分のアイデアの可能性を試したいとか、そしてもし賞が取れたら実務でのチャンスを増やしたいっていうふうなイメージを多くの人が持ってるなというふうに思うんですよ。
僕の場合とか結構それこそ路地裏組というか、実務でのチャンスみたいなところの中でも広告の仕事って本当になかったりしたんで、
このイメージをもっと具体化して解像度を上げていって公募に取り組んでたんですね。
そうすると今振り返ると、この公募に向き合う、クリエイティブに向き合うためのエンジンが積み増されたりとか、
あるいは今取り組んでる企画の軸みたいなものができて、それが賞の結果につながりやすかったなというふうに思うんですよ。
ということで、具体的にどんなことをやった結果、どんなゴールを見据えた結果、結果につながったのかみたいな話を、具体的な話を今からしていきたいと思います。
僕の場合、反則コンペっていう宣伝会議さんがやられてる企画コンペからチャレンジを始めたんですけども、
その時にもう最初の一手から結構明確な行動の原理みたいなものがありまして、
1個目からあったんですね。
はい、この時にもういくつかのビジョンを持って行動していたりしました。
1つが、これPRパーソンならではの話なのかなっていうのをちょっと思ったんですけど、
もし反則コンペで賞を取れたら、自分のヒトパブをやってみたいってことを思ってたんですよ。
ヒトパブね。
そう、ヒトパブ。
ヒトパブっていうのがちょっと専門的な話なんで、かいつまんで説明をさせてもらうと、
まずこのPRの世界だと、クライアントさんのことをメディアでニュースにしてもらうとか、
クライアントさんが持っている商品を取り上げてもらう、報道で取り上げてもらうっていうことが、
1つのパブリシティという大きなアクションになっているんですね。
その手法の1つに人物パブリシティというものがありまして、これをヒトパブっていうふうに略して呼んだりするんですけど、
これが個人にその会社に勤めている社員さんだったりとか、その会社の顧客の方のストーリーみたいなものにフォーカスをして、
人の経歴とかストーリーを通じて報道の企画を作っていくっていうような取り組み。
その情報をまとめてメディアの記者さんだったりディレクターさんに伝えて、それをテレビだったり新聞で取材して報じてもらうっていうような方法論になりますと。
PRの実務の中でこれを学んで過ごしていたので、これを自分のヒトパブをやってみたらどうなるんだろうっていうことをちょっとこの時実験的に思ってたんですね。
人を取り上げてもらうっていう中で一つ大事になってくるのが、日本で唯一とかっていうこのレアリティみたいなものと、
よくPRで言いますよね、世界一とか日本一とかがつくとメディアが取り上げたくなるみたいなやつですよね。
まさにそうです。日本一とか日本で唯一とかみたいな独自性というふうに言われてるようなものと、あと自治性ですね。
今なぜこの人を取材するのかみたいな。そこら辺の要素が噛み合うと、人物を取材してもらえるピースが揃うみたいなことがあったんですよ。
このPRの世界の中で企画の章を取ってる人って当時あんまりいなかったんで、この反則コンペを取ったら、当時反則コンペを取ってるPRの人っていうのは本当に少なかったので、
日本で唯一反則コンペを取ったPRパーソンですみたいなふうに売り込めるんじゃないかっていう独自性が見出せるんじゃないかってちょっと思ったんですね。
なるほど。
さらにこの反則コンペを取って受賞式に呼ばれて、その賞のステータスが発表されたその日っていうのは、まさに自治性が高まってるタイミングじゃないですか。
みんな注目しますからね。
そうそう。ニュースとしてもホットな状況なんで、このPRパーソンが日本で唯一企画のコンペを取りましたと。
それが今日発表されましたっていう自治性と独自性が高まるタイミングであれば、自分が取材してもらえるんじゃないかっていうふうに思って、
本当に反則コンペを取り組んでる、賞を取ったことない最中から、もし賞が取れたら自分の取材所をしてもらうための資料を事前に作っておいて、それを反則会議の人とかに売り込もうっていうことをずっと考えてたんですよ。
はい。
っていうのが、自分の人パフォーマンスをしようっていうことを思ってたということなんですね。
うん。
これが結構、そもそも企画を作ることのモチベーションとして、すごく自分を高める、エンジンを稼働させる、クリエイティブに向き合う以上のモチベーションになってたというか。
なるほどね。
そう。っていうところと、あと企画に一つの軸が生まれたんですよ、その中で。
っていうのが、PRパーソンの企画っていうことで売り込んでいくから、ある種この受賞する企画にもPR性がないとダメじゃないですか。
あー、まあそうですね。
そうそうそう。
なるほど。
ということで、すごくエネルギーが高まった状態でPRの知見を生かした企画っていうのを作ろうっていうようなマインドが強く生まれた。
うん。
そんなことで、ある種こう、何ていうか駆動力も高まっているし、生まれてくる企画にもテーマ性が出てくるんで、ある種審査に通す上でのオリジナリティみたいなものが生まれたんじゃないかな、みたいなことを今思っていて。
あー、なるほどね。深いですね。
そうなんです。ということで、自分のヒトパブをするっていうのが、一つ目の明確なアクションだったんですよ。
なんかヒトパブのことはちょっと、なんていうのかな、丸山さんの独自のニッチすぎる話になるので、なんか抽象的に開いていきたいなと思って聞いてたんですけど、
でもすごい今、なんか自分の中で腑に落ちたところがあって、自分の人生とか自分の仕事に物語とかストーリーを持って何かに挑戦している人みたいなのが、なんかそういう運とかそういうことを引き寄せる力がある気がしていて、
ストーリーが持つ力みたいなのって結構強くあるなっていうのは自分も思ってて、なんかそれと結構今の話が結びついて聞いてました。
なんか丸山さん自身のPRパーソンであるということにどういうストーリーが付与されると、まあメディアも取材したくなるかっていう話もそうだし、
自分のなんか人生の1ページの刻み方として面白いかみたいな、ちょっとある意味そのRPGの主人公みたいな感じで自分を俯瞰してみた時の、なんかその物語の作り方を考えている感じというか、
なんかそこってすごい自分のキャリア考える上でも意識的にやってたりするところだったんですけど、なんかそういう物語性のところになんか受賞っていうものが、もちろん努力は必要だし戦略も必要なんですけど、
結果的に引き寄せられてくるみたいな、なんか引き寄せの法則みたいな、夢は口にすると叶うみたいな話もありますけど、なんかそういうことに近しいものをちょっと感じるなと思って聞いてました。
あー確かにありがとうございます。まさにこう自分の中に、自分の中のこう、歴史の1ページとして何か面白いことを刻もうとしてやったことだったんで、今の谷口さんの話は本当にドバンだからなと思ってますね。
なんか結構そのこれもブランディングとかにも近い話です。あのすごいいろんなところに話も出ちゃうんですけど、なんか急に商品であのおじさん向けに売ってる商品なんだけど、
なんか若者向けにリブランディングしたいみたいな案件とかって結構世の中にあると思うんですけど、その時におじさん向けでやってきて大事にしてきたブランドとして愛されている部分を
振る虫して若者向けにコンセプトを作り変えるっていう作業をすると基本的に多分失敗するじゃないですか。なんかそれと近い気がしていて、なんか自分がもうコンペに初参加とはいえ、もう社会人になってやってる我々からすると20何年生きてきた自分の考え方としての修正とか個性があるわけじゃないですか。
で、なってきた時に、なんかその自分にないものに憧れとか手を伸ばしたくなって、なんかそういうキラキラしたああいう企画がやってみたいみたいなところがもちろん入り口にはなっていくとは思うんですけど、なんかそこを自分の人生とかやってきたことを振り返った時に自分がどの領域で戦うと強いんだっけとか、どの領域と掛け合わせると自分らしいんだっけみたいなことが
なんか結果的に企画を考えるということともなんか近いし、自分という商品、ブランドがどういうストーリーで企画を考えれば自分らしくそれが世の中に届くのかっていうことを、なんか自分をメタ認知してやってるってことだと思うんですけど、なんか商品のブランディングとか考えてることの行為と結構似てるのかなっていうのは自分の中で紐付けられそうな気がしました。
たしかにそれはめっちゃドンズバの話かもしれないですね。それをこう自分のことを商材として目指してPRアセットとして見るっていうアセットそのものが企画の訓練になってるというか。それはめっちゃそうですね、たしかに。
PRのこの自分のヒトパブによってメディアに出ていく、メディアに出させてもらうっていうことが結果的に結構成功したんですよ。
うんうん、なんかそのイメージありますね。
ありがとうございます。反則コンペを通じて、まず最初宣伝会議さんに売り込んで、こういうことを書けるんで、こういうことを書けるし、蔵書式の当日に攻略法のノートみたいなものを公開して。
蔵書式の当日なんですごいみんなに見てもらえて、みんなに見てもらえたことを実績として、こんなにたくさん人に読んでもらえることをメディアでも書けますよっていうふうに宣伝会議さんに売り込んだところ、すごい大見出しで、ひらき2ページで載せてもらえたんですよ、自分の考えたものみたいな。
PRの仕事で言うと、元記事をタイアップで作って、それがヤフーニュースに転載されてヒットするみたいな、そういうことですよね。
まさにそれをやっておりまして、それを見てくださったテレビ局のディレクターの方が、小峠さんにキャッチコピーをつけるっていう。
そう、出てましたね。
そうなんです。小峠さんがいろんなアートとかクリエイティブの世界を紹介する東京MXの番組をやられていて、なんて美だって番組をやられていて、そのキャッチコピーの回っていうところで、僕のそういう取り組みを見てくださっていたディレクターさんが声をかけてくれて、実際にそのテレビの出演につながったりもしたんですよ。
まさにヒトパブをやってるわけだ。
まさにそうです。本当にこのヒトパブの活動がなければ、そこまでのメディア出演っていうのはできなかったなと思って。
で、このメディアに出演させてもらうっていうのって、結構クリエイティブの人の自己実現と相性がいいなっていうのをちょっと思ったというか。
割とこう、自分で賞を取りましたっていうことをアピールするのって、なんとなくちょっとシャバイというか、ましてや、そう、公募出しみたいなところもあるじゃないですか。
でもこのちゃんと取ったことは認めてほしいし、実力があるんだよっていうことは、みんなに知られたいっていうことも同時に相反する思いとしてあるじゃないですか、やっぱり。
っていう時に、自分はこう発信してないんだけど、メディアに発信されてしまったんだよねっていう状況っていうのは結構都合がいいというか。
っていうふうにも思うんで、クリエイターの方の自己実現を達成するための発信方法として、メディアの方に第三者の目線で自分の賞を取ったことを発信してもらうっていうことってすごく大事だな、大事な手法だなと思って。
これは意外といいんじゃないかなと、やった後に気づいたっていうことですね。
確かに今までそういう人いなかった気がしますし、テレビ番組出られてる時も、僕も丸山さんテレビ出てるなと思って見てましたけど、その時今ほど仲良くなかったというか、そこまで深い交流がそこまではなかった時代だから、
確かに。
どういうルートでどうやってテレビ出たんやのこの人ぐらいな感じで見てたんですけど、そういう裏側があったっていうことが今やっとわかりました。
いやそうなんですよ、本当に。このPRをやってて知った結構価値のある一つのことというかが、このPRって自分から受賞した実績とかを引き下げてメディアに取り上げにもらいに行くっていうアクションなんですけど、自分で一パブをやろうとすると。
意外とそれって取り合ってもらえるというか、メディアの方に。っていうことを知って、それを知るような訓練がPRの実務の中でいっぱいできたんですけど。
なかなか普通の人で真似できるところはそこまでないような気もするんですけど、自分のPRを考えるっていうところもあるので、具体で真似できそうなこともあるっちゃあるなっていうこともあるし、そういう自分のストーリーとしてどう見えるかを意識してそういうことにチャレンジしてみると、自分も楽しいですし、
メディアの方が結局丸山さんのことを取り上げたいと思ったのも、そこに丸山さんとしてのストーリーを感じたからな気がするので、PRとストーリーを作るっていうこと自体も似てることなんだなっていうのを改めて感じましたけど、なんか他にもそういう意識されてやってたこととかって一パブ以外の話でもあるんですか?
ああ、そうですね。ありがとうございます。2つ目にあるなと思ったのは、公募のコンペで取った賞を取れた企画を実装して実績型の賞に出すたまりするってことを強く意識してましたと。
ということですね。やっぱり公募型のコンペってアイデアを出してそれ評価されてっていうところで一旦は終着点になっちゃうじゃないですか。それだけだともったいないなっていう思いはずっとあったんで、出したものを実装して、それこそTCCとかACCとか、日常のところだと交通広告グランプリみたいなエキポスターの賞とかにも出せる、たまにできるなっていう思いはずっとあったんですよ。
なのでそれをしたいなと思ってて、かつこのクリエイターの方が審査するコンペで目を止めてもらえたアイデアであれば実績型の賞でも引っかかりやすいだろうと思って、もうお得なんじゃないかと。もうすでにできてるしみたいな。
まあだいたい審査員もかぶってますからね。そうそうそうそう。だいたい同じじゃないですか。そのふるいとして、公募のコンペってめちゃくちゃ効率よく機能するなっていうふうに思ったのが最初だったんですけど。
クライアントの方に受賞提案を何とか実現させる、通すためのロジックみたいなものは、またちょっと回を改めて詳しくお話ししようかなとかも思ってるんですけど、まずはこの受賞式で、受賞式に行くことでクライアントの担当者と直接つながれる機会になるじゃないですか。
それがめっちゃ貴重だなと思ったんで、まずこの受賞式に行くっていうことが強い目的になったし、受賞式に行くことイコール、自分が祝われるということじゃなくて、初回提案とミーティングのセッティングをする場っていうふうに自分の中で感覚が置き換わったんですよ。
それ結構猟奇的な発言ですよね。
猟奇的な発言、そうかもしれない。
そうなんですよ、なんでこう、増賞式に呼んでもらえる案内とかが事前に来たりするじゃないですか、こういうショーみたいな。
で、その案内が来た瞬間から相方と作戦会議を始まるというか、実際どのタイミングで担当者に挨拶して、そこでどういう資料を見せようか、どういう見積もりを見せようかみたいな。
ことを綿密に事前準備をして、増賞式当日を迎えるみたいなことを一生やり続けたんですよね。
増賞式に飛んだ営業マンが紛れ込んでるぞってことですよね、海江側からしたらね。
そうそうそうそう。
初日の伝っていう反則コンペでゴールド取らせてもらったアイデアをクライアントさんのご協力のもと実装させていただいたんですけど、
その時とかも増賞式の場にクライアントさんいらっしゃってたんで、壇上でゴールドを取った時にスピーチする時間があるんですけど、
その時にクライアントさんを手で指して、後でちょっとミーティング提案させてもらいたいんで、お時間よろしくお願いします。
一緒に実装に向けて動き出していきましょうね、みたいなことを言って、クライアントさんが苦笑いするみたいな。
そりゃ苦笑いするわ。
そうそうそうそう。
なので基本的に増賞式は初回提案の場だっていうことを念頭に置いて取ってるっていうところがあるんですよ。
賞に行くための活力みたいなものを。
というようなところもありますね。
こういうマインドがあると企画で、公募の企画書に出すっていうようなことの上でも、
ちゃんとこれを実装するために自分がやるとしたらコストってどれくらいなんだろうみたいなことを考える頭になったりとか、
実際にこの公募で出したものが、もし実装に至った時に実績型の賞にも引っかかるような、
突き抜けた企画になってるかい?みたいなことはめちゃくちゃ考えるようになったというか。
それは結構共感します。ピンポイントの話で今反応しちゃったんですけど、
僕も一職目の最初の会社のクリエイティブの先輩方からかなり教わったのが、
普通の仕事であったとしても賞のためにもちろん仕事をするっていうのはあまり本質的な話ではないんで、
普通の仕事をやって課題解決のアプローチを作っていくときも、
結果としてとはいえ作ってるものが賞のテーブルに乗るかどうかっていうことを意識してものづくりをするかどうかで、
クオリティが変わってくるよっていうところはめっちゃ言われていて、
そこは賞とか関係ない仕事をするときでも、こういう文脈、こういう要素では、
ちょっとしたコンペの一つの案としても、
やってる身としてはこれで世の中変えてやるぜみたいな気概で、
やった方が単純にいいものになるだろうし、楽しいと思っているので、
そういう意味では今までロジクリでも話してきたような、
アドフェストの回とか海外広告賞、スパイクスアジアも最近やりましたけど、
みたいな国内の候補に応募する時も自分の案が海外賞に通用するアイデアなんだっけ、
みたいなところを見ていくっていうところは多分やってますよね、前提として僕らは。
確かに、まさに僕の中で明確に思うのは、
3つ、その候補の先に目指していたアクションっていうのがあって、
その3つ目がまさにその話なんですよ。
すごい、先回りしてしまった。
先回りしてしまった。さすが石卒が早いですね。
3つ目に僕が思ってたことが、
ヤングカンヌの相方を見つけるってことだったんですね。
僕とかもう路地裏の人間なんで、路地裏のクリエイティブの人間なんで、
路地裏のクリエイティブの人間っていうのがもう、ワード化してるのがおもろいけど。
確かに、汎用性高くていいですね、これ。
代理店の友達みたいなのが最初全くいなくて、周りに。
広告とか企画をやってる人みたいな人たちもほとんどいないっていう中で、
自分だけが孤独に企画をガチっていたっていう状況だったんですね。
そんな中でヤングカンヌを知ってしまって、やっぱりセンセーショナルじゃないですか。
アイデアもおもしろいし、日本代表になって海外に行けるっていう構造もすごい惹かれるものがあるし、
強烈に行きたいなと思ったんですけど、困ったことに僕は英語ができないんですよ。
ヤングカンヌってやっぱり英語で企画書作って英語でプレゼンしなきゃいけないっていうところなんで、
英語があることはマストなんですけど、ペアで2人1組でやるじゃないですか。
となったら、片方が英語ができればいいっていう最低限その状況になるんですけど、
でも僕はできない英語を頑張って勉強したくはないなって思っちゃって。
戦略としてね。
戦略として。
振り切り方としてってことですよね。
そうなんです。であれば、この公募コンペとかで力をつけながら、
実績になったものを見て、そんなことを考えられるんだったら、君とだったら組んでもいいよっていう風に言ってくれる英語ができる人と出会おうと思って。
やりまくってたんですよ。
なので、そういう人たちが集まって、対等に話せる増傷式に行くっていうことがそれによって強烈に目標になったし、
その場で声をかけまくって、実際にその場で英語ができて、かつ僕と組んでもいいよって言ってくれた人と組んだ、
ヤングカンヌで国内予選を突破してシンガポールに行くことができたんですね。
素晴らしい。
めちゃくちゃ行動してよかったなっていう風に思った、かなり極端な例なんですけど。
それによって、ヤングカンヌが想像できる企画。
ヤングカンヌひいては、大人カンヌだったり海外広告賞で通用するようなシンプルでボールドな企画っていうのを作って、
これだったらヤングカンヌ想像できるなって思ってもらいたいっていうようなことで、
これも一つの企画を考える軸になったなっていう風に思います。
一つの究極的なゴールがここっていう風に向かいながら考えていくことで、確かに軸はできそうですよね。
ある意味だから丸山さんとしていろんな広告賞にチャレンジされてるんですけど、
それぞれの広告賞ごとの分析とか戦略を立てられてるイメージすごいあったんですけど、
それはあくまでその手段の一つであって、その究極的な目標の中には、
それを満たした上でカンヌを取れそうなところにたどり着きたいっていうことの中で、
それぞれの賞の傾向みたいなことをより深くやっていたっていうことなんですね。
そうです。そうなんです。
なので、自分の中で反則コンペで出してる企画って、そこが一つ結構明確な基準になってて、
これ、日本語だけで、日本語が伝わらないと伝わらない企画になってないかみたいな。
そういう企画は出さないようにしてるんですよ、極力。
なので、結構グローバルなインサイトをついてる、ボールドな企画になってる回っていうのは今でも結構染み付いていて、
その感覚を若いうちからずっと養い続けられたのはとても良かったなと思いますし、
まさにヤングカンヌの相方をコンペで見つけて、公募コンペの贈賞式の場で見つけて、
ある種ナンパして一緒にやってもらって、それでヤングカンヌを取りに行くぞっていうマインドセットだと、
少なくとも贈賞式にも25とか6とかの段階で行かないと厳しいじゃないですか。
っていうので、なんか自分の中に結構タイムリミット的な焦りみたいなものも明確に生まれたというか。
なんかあれですね、すごい冷めた言い方するとヤングカンヌに活かされてる男って感じですね。
マジでそう、ヤングカンヌに活かされた。
締め切りのない問題に人類は弱いっていうね、ちょっと違うかもしれないけど、そんなコピーもね、名コピーありますからね。
本当にそうだと思います。マジで人類の普遍的なインサイトだと思うんですよ、それ。
それをこう自分の中でも極力ハックしていきたいなというふうに思ったときに、
ヤングカンヌっていう大目標に制限時間がついてて逆に助かったというふうに思いました。
これが40代までだったらね、また違った戦略になってくるかもしれないですね。
確かにだいぶノホホンとしてるかもしれない。
いやでもなんか丸山さん確かに僕もすごく印象として、
毎回同じ方と組まれてるんじゃなくて結構コンペのタイプによったりっていうのもありますし、
その年々によっても組む相手を変えられたりして、
いろんな方と組まれてるのにも関わらず毎回結果を出されてるのがすげーだと思いつつ、
なんかそういうやり方をされてる方あんまりいない気がして、
なんか自分の相方はこの人で、その人とずっと高みを目指してやってるみたいな、
僕もどちらかというとそっちタイプなんですけど、
なんかそういういろんな人と組んでやってみたいみたいなところは、
結構そこすらも意識的にいろんな方との相性を探ったりとか、
単純に多分そこの新しい科学反応を楽しんでるってこともあると思うんですけど、
意識的にされてる感じなんですか?
確かに。僕の中ではそれは結構成り行きっていうところもあるんですけど、
一番最初のきっかけはアートとコピーっていう、
デザイナーとコピーライターが二人一組で組んでコンペにチャレンジするみたいな養成講座があって、
そこで組ませてもらった、そのコンペの時に組ませてもらった講座の中でチームアップした方と、
ずっとやり続けてるっていうのが全てのコンペで続いてるって感じなんですよ。
そこの掛け合わせが何個かあるってことなのか。
そうですね。講座の中で新聞広告書を一緒にやらせてもらったデザイナーさんとは、
その後アサコンもマイコンもやらせてもらったし、
その講座の中で反則コンペを一緒にやったデザイナーさんとは今も反則コンペをやってるし、みたいな感じで。
そのコンペごとに組ませてもらって、すごく感触が良かったんで、今もずっと続いてるみたいな感じなんですけど、
でも基本的にはさっき谷口さんが言ってたみたいに、
いろんな人との科学反応を楽しんでるみたいなところはあるかもしれないですね。
そうですよね。それはまずベースあるだろうなって思います。
クリエイティブに関わってる人みんなそうだと思うので、
自分と相性の良い方もいれば、別に悪い意味ではないですけど、
相性が悪い方とかもやっぱりいると思っていて、
そこを見つけていくことの楽しさみたいなのも一つの競技性としてというか、
ヤング間のなんかまさに2人でやらないといけないっていうルールも決まっている中でいうと、
やっぱりそこもすごく大事だなっていうのは、実務でもそうだと思いますし、
ショーにチャレンジする仲間探しみたいなところもあると思いましたけど、
なんかそこらへんも結構またテーマになりそうだなって今思ったので、
ちょっとそこも企画として番組の中でやっていきたいですね。
どういうパートナーが自分にとって良いパートナーなのかっていうのを、
コピーライターとアートディレクターとか、それ以外もあると思うんですけど、
そもそも良い相方って何?みたいな。
そこを考えてみるみたいなのもすごく面白そうだなって今思いました。
確かに。それめっちゃいいですね。
これまた今度詳しく話せればなと思ったんですけど、
明確に僕が組ませてもらったデザイナーさんとのチームの中で、
めちゃくちゃ結果につながっている時の黄金パターンみたいなのがあって、
それは聞きたいぞ。
それがですね、コピーライターとして入っている僕と、
デザイナーさんとして入っている相方っていう関係者の中で、
僕がデザインを作ってデザイナーさんがコピーライティングをした時に、
めちゃくちゃ結果が出てるんですよ。
っていうこともあったりするんで、
そこら辺の話は詳しくまたできたらいいです。
それは一体なぜなのかっていうのを、
じゃあまたどこかの回で近々やりましょう。
ちょっと紐解いてほしい。僕もまだ言語化しきれてない。
でも僕もそれに関しても話したいこと今湧いてきたって、
多分話せると思うんで。
やりましょう。