それでは早速スタートです。
今回は、前回宣伝会議賞のゴールドを受賞された谷口さんにですね、ちょっとCMの作り方みたいなところについて。
結構いろいろ喋りましたね。
喋りましたね。
っていうところでお話しさせてもらったんですけど、
この宣伝会議賞のビデオ&オーディオゴールド以外の受賞作っていうところについて、
一応卒業生であるゴールドを同じくとっている谷口さんと私、丸山の2人で受賞作について、
あれやこれやちょっとザックマンにお話ししていきたいなというふうに思って。
やりましょう。
楽しみ。
早速ではですね、グランプリの作品から。
今回、久しぶりにグランプリがCMだったということで。
かつあれですね、音声広告、ラジオCMですね。
ラジオCMですね、音声CMということで。
ちょっと読み上げさせていただきます。
課題は河野池運輸。
一言では説明できない河野池グループの事業の魅力を表現できるアイデアということです。
タイトル、撮るのかい?撮らないのかい?どっちなんだい?編。
タイトルからおもろいですからね。
タイトルが面白いですよ。
ここからちゃんとコピーライティングしてるのも素晴らしいですよ。
心意気を感じますね。
男1、日本にいるフン転がしの2%しかフンを転がさないんだって。
男2、おかしいよな、転がしいらなくね?
男1、そうだな、撮っちゃうか。
男2、うん、フンでいいな。
ナレーション、運輸は業務の一部に過ぎませんが、ずっと撮らずにやっております。
河野池運輸株式会社。
あ、河野池でもOKです。
という作品ですね。
これ、すごいですね。これでグランプリ取られてるってこともすごいし、
CMそのものの、何というか、こう、科学反応的に出てきてる感じというか、
これ構造的には絶対出せないよなっていう。
これあれですね、前回の回で僕が話したエッセンス、一切通用しません。
確かに。
だからあれ、仕組みとかAIとかそういうところから一番遠いクリエイティブで、
それゆえのグランプリじゃないかなっていうのは思ってました。
これは答え的なことは先に言っちゃってるけど。
社会的なところに踏み込んできて面白いですね。
これなんかちょっと思ったのが、今回の宣伝会議所のファイナリストのコピーの中で、
唯一ファクトが入ってるコピーだったっていうところなんですけど。
とんでもないファクトですけどね。
とんでもないファクトですよね。
フン転がしでフンを転がしてる。
そうなんだとは思いましたしね。
そうなんだと思った。
トリビアとして単純に面白いなと思ったけど、
なんかその、なんだろう、なんか言葉の節々がなんか面白いというか、
日本にいるフン転がしの2%しかあって、日本にいるフン転がしってなんだよって。
普通確かにね、フン転がしのって、日本っていうのはファクトがあるんですかね。
ちょっと明確にファクトを僕らもそこまで見てはないですけど。
だからこそついてるのかな。
この転がしいらなくね、そうだな取っちゃうかっていう。
この男たちも誰目線で何を話してるんだいな。
確かに状況が意味わかんないですからね。
状況が意味わかんないですよね。
誰なんですか。
誰と誰がいつ話してんだって。
それをこう、コードリケ運輸という会社が運輸以外の企業、事業をやっているっていうことにしっかり着地させているっていう。
もうなんかこれは何なんですかね。
これ改めて作品を見ると、僕だったら絶対タイトルフン転がし編にすると思うんですよ。
確かに。
だからこれに取るのか取らないのかどっちなんだい編って、つけるセンスがもうグランプリですよ。
ありがとうございます。
これはそうですね、なんかこう、すごいなんかそれっぽいこと言いますね。
このコピーに対してそれっぽいこと言うとおこがわしい感じがするんですけど。
どうぞどうぞ。そういう趣旨の番組になります。
そう、ロジックで全然立ち打ちできないなと思いつつ、でも社会的に正しく、今までのグランプリとかコピーの表彰、これまでの数年のということですね。
そこに対してもコロナ開けて、世の中にコンプラだったりとかそういう波があった中で、
割と正しいことっていう枠の中で何かためになることとか価値のあることを言おうっていうような言葉が結構多かったのかなって思った中で、
こういうもうなんか底抜けに意味のわからないこととか、意味わかるんですよ。
意味わかるし、価値ちゃんと伝えてて、そこに着地してる価格反応が素晴らしいなと思うんですけど、
いい意味で意味のわからなさというか、会話のルテンの流れが全く読めないような、
しかもふんころがしっていう、すごくこういったのは取るに足らない、ただちょっとなんかチャーミングで面白い存在っていうところに
アイデアの起点を置いてて、その脚本も流れるままにずっと続いていくみたいな、こういう読めなさ、正しいのか正しくないのかわからなさみたいなものっていうのが。
予想できない感じが、すでにもういろんな予想、いろんなクリエイティブがあふれすぎて、もう予想できちゃう。
ドラマとかもそうじゃないですか、もうこういうことが来たから、これ多分こういうオチになるなっていう予想を裏切られないとつまらないと感じるみたいなところで言うと、全部が予想を裏切ってますからね。
いや面白いですね、これ。これは多分こう、59回とか8回とか、コロナ禍の影響がすごく強かった時代に、このCMがあったら多分賞取ってないんじゃないかな、ちょっと思ったところが。
今のこの世の中、その揺り戻しがある世の中で、こういうカオスなものを求めているっていう潜在意識がグランプリに押し上げている。
そういうすごい素晴らしいコピーなんじゃないかなと、素晴らしいCMなんじゃないかなというふうに思いました。ありがとうございます。一旦ちょっとグランプリそんな感じで、またコピーゴールドの方に行きますね。
コピーゴールド。 コピーゴールド、課題がエバラ食品工業。エバラのタレを使ってお家焼き肉がしたくなるアイデア。コピーがお会計はすでに済んでおります。というコピーです。このコピー、タニエルさんわかりますか、これ。
これファイナリストに並んでいるのを見たときに、一瞬わかんなくて、どういうことだろうってなって、その時は、でも確かにお家焼き肉って会計しなくていいというか、それは家でやるんだから当たり前じゃんっていう感じなんですけど、確かになと思って、外で食べる焼き肉とお家焼き肉を対比させたときに、面白いなと思ったんですけど、
そこまでのその良さが自分の中で噛み締められてない状態だったんですけど、ゴールドを取って、これがゴールドっていうのはどういうことなんだろうって改めて見て、分析というか自分なりにそこの解釈を深めていった結果、なるほどこういう良さはあるよなっていうのに、だんだん味が出てきて、自分の中でスルメ系コピー、スルメ系がゴールドになったんじゃないかなって。
なるほどね。
マネさんどうですか。
マネさん、これはですね、正直に白状しますね。僕はこのコピー、読解力不足で分からなかったんですよ。
意味さえ分からなかった。
意味が分からなかったんですよ。お会計はすでに済んでおりますね。どういうこと?お家焼き肉でって思ったんだけど、今のところ谷口さんの説明でようやく、
やっと分かった。
そうか、お家焼き肉はお金払う必要ないから、すでに会計は済んでおりますということなんだと。
そうです。
そこのシナプスが繋がった瞬間に、あ、なるほど、面白いって思いました、僕も。
ただ、そこは僕は分かったんで、ちょっとマネさんより若干情報の優位に立っていたかもしれないんですけど。
ちょっと上位そうなんですね、谷口さんの方が。
ただその上で、いろいろエバラのコピーがたくさんあったと思うんですけど、他にもファイナリストになっている作品もあった中で、ゴールドになって、
とはいえでもお家焼き肉、会計済んでるからお家焼き肉しようぜって、この言葉表面的にちょっと解釈すると、これでお家焼き肉する人が本当に増えるのかなというか、
ワークするのかなっていうところは、ちょっとやや個人的にどうなんだろうっていう視点もあったんですけど、さっき言ったように噛んでいくとだんだん味が出てくるっていうところで、
なるほどっていうのをやっぱ思ったのは、お会計の存在って一般的な焼肉にも限らず言えると思うんですけど、
例えばデートでご飯食べたり、家族とか友達でめっちゃ盛り上がってる時に、店員さんがお会計お願いしますってめっちゃ盛り上がってる時に来たら、
ああああってなって会話の流れって一回止まったりするんですから、たぶんそれがないことの気持ちよさを言ってるコピーなんだなっていうことにだんだん気づき始めて、
そう思うと、確かに大切な人と焼肉をする時にお会計で最後の水をさせれる感じなく、最後まで楽しめるよっていう、
その焼肉という円溜めが一番純粋な形で楽しめるのがお家なんだっていう意味なんだってところまで理解できて、なるほどなってなったんですけど、
保険でそこまで正直わからなくて、僕もこういろんなグルグルしてたんですけど、これゴールドって感じなんで審査の中でもそこの良さの発見、
お会計で水をさせる感覚あるよねっていうそういうインサイトの発見がゴールドに乗せ上げてきたんじゃないかなって思いました。
ますます良いコピーだなと思いましたね。しかもちょっと思ったんですけど、このコピーを検出する場所を考えた時に、スーパーに書いてあったら意味わかんないなって思ったんですよ。
お会計する場所じゃないですか。意味わかんないなって思ったんですけど、これ例えば焼肉店の中に焼肉のタレの広告でこれが出てたら面白いなって思っちゃったんですよ。
お会計しなきゃいけない焼肉の場所でお会計済んでますよっていうことが結構破壊力あるなと思って。
これも前回の回で話したCMの時間軸にこのコアイデアをワープさせていく。多分お会計で水をさせれるというシーンがあって、お家で焼肉するならこんな会計はなくなります。
焼肉するならお家でエヴァみたいなCMを作れる気がして。そこまで表現されるとみんなわかると思うんですけど、コピーが持っているこの定員さんが発するワードのレトリックでこれをやりきっていることがコンペ的な評価の高さっていうか。
CMにするとある意味普通に見えちゃう気がしたんで、今自分で話しながらも。そこをコピーでやりきっているこのレトリックの良さも含めたところが評価されてるんじゃないかなと思いました。
ありがとうございます。ちょっとこれは、このコピーが良いっていうふうに言えないと負けた気になっちゃうコピー。
すごく鋭めだなと思いました。 これは前年会議所全体に言えることなんですけど、評価されていることに対してその良さを探りに行くから、いろいろ喋れますけど、いざじゃ62万のうちの1本でこれをゴールドだって言えるかっていうと、その自信もないしその見極めもありますし、
やっぱりこういうコンペの中での周りと比べた時にどうかっていうことで選ばれていくものと、実際の仕事で書くものともまた違うと思うので、そういう意味ではなかなかコピーも奥深いというか難しいなって改めて思いますね。
奥深いですね。あれでも審査員の方の目線ってすごいなって思いますね。 新しい表現とかそういう部分を常にグランプリ含めて期待してるというか、そこに賞って賞を選ぶ側の責任もあるじゃないですか、だからそこに何を期待してこの賞がグランプリであるゴールドであるっていうことが社会的なメッセージとしてどう受け取られるかっていうこともきっと考えて審査されておられると思うので、
そういう意味でやっぱり新しい表現であったり、見たこともないものっていうものがやっぱりこう選びたいし、そこに広告的な希望を乗せてこういうものが選ばれているのかなっていうのはすごい広告業界に身を置く一人として話をするとそういうふうにも言えるのかなって思いました。
面白い、いいっすね。 ということで。 まあ一個一個ね深掘りしていくと話したいこといっぱいあるんで。 話したいこといっぱいありますね。ちょっとタネ口さんのIQの高さと僕のIQの低さが露呈したところで。次、マキジュン賞ですね。
マキジュン賞。 こちら三羽物産さんのコピーです。三羽物産の棺、桜風を世の中の人に知ってもらうためのアイデア。
まあちょっとね可愛らしいデザインの棺でしたね。 そうですね、可愛らしいデザインの棺。で、コピーがどう見てもハッピーエンドというコピーです。こちらどうですか。
マキジュン賞に関してもマキジュン賞候補っぽいファイナリストっていくつかあって。 ありましたね。 これ丸山さんも推されていたサントリーの優しいレっていうコピー。 優しいレ、優しいルイボスの。
あれもまあマキさんのやっぱりダジャレじゃなくてオシャレですと言われているような、そういう世界のなんかこう近しいコピーとしてファイナリストにあったので。なんかこれがマキジュン賞っていうのは個人的に現場に蔵書式いたので、ちょっと意外性もありつつ。
確かに。 でも結果的にはなんかマキさんっぽいこうなんていうのかあっけらかんと。 そうですね。 なんかこう物事を捉えて社会にメッセージを伝えていく感じはすごく詰まってたりするので、それでこうこれが選ばれたんだなっていうのをこう蔵書式の場でも見届けられた感じがザワザワしながらこれなんだっていう感じでした。
確かにこの技法とかレトリックでそのマキジュンさんの賞っていうところを選ぶわけじゃなくて、ちゃんとこう与えてる読語感でこれはこうマキジュンさんがこう今まで伝えてきた、世の中に伝えてきたような読語感とちゃんとマッチしているかっていうそこのフィットで選ばれてるっていうなんかすごい意味、意義のある賞だ。
そうですね。僕らよりよっぽどマキジュンさんとの関係も深い審査員の方々が選ぶから、年によっては該当なしっていうのもある年もあったりするぐらい大事にされてる賞だと思うので、そこにこれが来てるのもなんかまあドンという納得感はあるなと思って、まあいいコピーだなと思いました。なんか説明するの難しいんですけど。
そうですね。まあその死という一見こう扱いづらい課題というかテーマに対して、このハッピーエンドっていうふうにこう明らかに言い切っちゃうっていうようなことを。
ハッピーエンドもめっちゃいいなと思うんですよ。ハッピーエンドって使ったコピーって多分他にもあったんじゃないかなと思って、なんかどう見ても続くせたっていうことのなんかパッケージングされたこのどう見てもハッピーエンドの強さがこう行き来った感じはすごいあるなと思いました。
秩序のその桜風のビジュアルがもう可愛らしくて素敵な感じのものをどう見てもっていうふうに捉えてハッピーエンドって言い切った強さってものがこのコピーのパワーかなっていう。
そうですねこう識別した人を送り出す方のちょっとこうやっぱり悲しさとか後ろ髪引かれる感のある目線っていうちょっと一人称っぽいところもなんかすごくそこの人の言葉として出てる。
でこれだったらどう見てもハッピーエンドじゃんっていうような感覚としてなんかこうこの質疑だからこそ気持ちよくお別れできるっていうそこのこう大らかさとか明らかさみたいなものはすごくいいギャップとして引き立ってますよね。
詩を扱う課題だったので難しいところですけど見事なコピーだったなと思います。
ありがとうございます。では順々にここからシルバーの受賞作に。 シルバーはねいいのいっぱいありましたね。
いろんな切り口が出てたイメージですね。まず最初、クレディセゾンの課題。Z世代にセゾンを魅力的に伝えるアイデア。で、コピーが審査家フルイゼですね。
これ個人的にはかなり一押しというかすごい好きなコピーだったんですよ。っていうのがこの単純にレトリックとして審査と古いっていう。
この現金は古いっていうことを今のこの世の中の審査が出てきたちょうどタイムリーな時期っていうことでこの回でしか書けないこととして言ってるっていう。
人生を捉えたツイークのコピーっていうところも面白いなと思ったんですけど、それ以上にこの新〇〇か古いぜっていうフォーマットが秀逸だなと思って。
これってなんか新しいものが出てきた時に、ある種それを穿って斜め上から見てるような立場として何々か古いぜっていうふうにツイートとかしやすい言葉じゃないですか。
非常流通性が高そうな言葉ですよね。
そうです。流通性がすごく高そうな言葉だなと思って。これがCMとかママチュラカのポスターとかで大量にリーチしていった時に、
なんかこの〇〇か古いぜ、新〇〇か古いぜっていう言葉がある種の提携句としてたくさんの人に言われていく未来みたいなものがすごく想像できたんですよね。
そこがなんかすごいパワーのあるコピーだなと思って。
ぜがポイントですよね。
そうですね。古いぜっていう、この言葉の語尾によって、
言いたくなっちゃう感が出てますよね。
言いたくなっちゃう感。この現金よりもセゾン使った方がいいよという価値を言いつつ、ちゃんとそれをレトリック的に面白いものに仕上げていて、かつ流通性を持たせてるっていうような。
憎めない良さがある気がしました。
そうですね。
新札ももはや古い時代ですとか言われちゃうと、
シャラくさい。
みたいな感じになりそうな、そういうwhat to sayを新札か古いぜって言われると許せるっていうか、
漫画のキャラが格好の名言みたいな感じのところもあって、
そういうお客さんに受け入れられやすい言葉に変換していくっていうこともコピーの一つの役割なのかなと、真面目なふうに捉えると思いました。
確かに。
すごいいいコピーだと思います。
いいコピーですね。ありがとうございます。
じゃあ次のコピーに行きます。KDDIですね。
課題、お客様がセキュリティ分野のパートナーとしてKDDIを選びたくなるキャッチフレーズ。
コピーが、被害者が叩かれるのが情報流出です。というですね、割と言い切り系というか、発見をそのまま、いわゆる第三者視点。
社会的な感じがしますね、香りが。
社会的な感じがしますね。こういう情報流出系のコピーって、過去に宣伝会議所でも、それこそ私が受賞させてもらった会で、
プライバシーマークというですね、課題があったんですけど、そういうところで結構このテーマって言われてたんですけど、
この視点って、何か僕見たことないなというか、新しいなと思った。被害者の方が被害を被ってしまうのが情報流出。これ確かにそうだなと思ったんですよ。
これちょっと企画とか考えるときのインサイトとして、自分が責められることよりも、自分のせいで他人が責められることの方が人は辛いっていう、
こういう揺るぎない人間の本能みたいなのがあると思うんですよ。それは多分、自分が人に嫌われたくないというか、
人に対して嫌な思いを抱かれたくないっていう、そういう本能、社会的な強烈な本能がそういうふうな思いを起こさせてるんだと思うんですけど、
この被害者の方が悪いものになっちゃうよ、悪者になっちゃうよとか、被害者の方が叩かれちゃうよっていう切り口っていうのは、シンプルに人間の本能的なインサイトとしてめちゃくちゃ強い切り口だなというふうに感じました。
これちょっと話したいんですけど、この被害者って丸山さんの解釈で言うと誰?
そうっすね。僕の中では、このサイトを使った生活者が会社が情報流通しちゃって、個人情報とかが出ちゃって、それがエセレンスに晒されちゃってとか、あるいはカードの情報とかが悪用されちゃってみたいな、そんなイメージでしたね。タネムさんは?
これなんかそういう捉え方もあるんだって思ったんですけど、僕このコピーの捉え方が丸山さんと違うなって今話してて気づいたんですよ。これどっちかわかんねえってなったんですけど、それもあるなと思ったんですけど、この被害者って情報流出した会社かと思って呼んでたんですよ。
あーなるほどなるほど。 それは何かっていうと、情報流出させられた会社って、それこそセキュリティ攻撃の被害者じゃないですか。なのに、お前たちのセキュリティがしっかりしてないから漏れたんだって叩かれるってそこを言ってるコピーなのかなと思って捉えてたんで。
確かに確かに。 どっちなのかなって今わかんなくなって。僕はでもそういう理解で、本当は会社、セキュリティ漏れしちゃった会社は攻撃されてかわいそうだなって本来思われる立場なんだけれども、社会的にそのセキュリティをしっかりやってないオタクの会社が悪いんだろうって社会から叩かれる。それを防ぐためにセキュリティ対策をしっかりしないといけないですよってコピーかと思ってたんですよ。
確かに。 それ、そっち? そっちか。でもどっちと受け取っても素晴らしい切り口になってるコピーっていうのが強いなと思って。 そう、そう、ていうことを思いました。
確かに。 この被害者の捉え方でスタトルの解釈ができるっていうことかもしれない。 そっちかもしれないな。ごめんなさい、これはまた僕の読解力の低さが出てるかもしれないですけど。勝手に想像膨らませちゃったかもしれない。
でもね、さっき言ってたインサイトの部分は仮に違ったとしても一緒なんで、その本質的に。でもやっぱり叩くっていうものがすごいこの時代性を感じるから、そこはすごいソーシャルとの掛け合わせっていうのと、叩くって言葉が単純にやっぱ強いと思うんで、そこで純粋なパワーがある言葉自体にコピーだったなと思いましたね。
確かに、叩くっていう動詞そのものには結構そのSNSとかネット上である種のネットリンチみたいな行為っていうものを結構具体的に想像させるパワーがある。この言葉そのものの曖昧度に対して想起するイメージがすごく明確だなと思ったので、そこで与える意味の大きさみたいなのは今後コピーでも使えるかもしれないですね。叩くより叩い合おうとかっていうTCCで捉えた。
コピーで困ったりしましたけど。ありがとうございます。では次のコピーです。こちらも三羽物産。棺桜風を世の中の人に知ってもらうためのアイデアです。コピー。お葬式じゃなかったら選ばないようなものを選んでいませんか?というコピーですね。
やっぱりこの棺というテーマ、聖書を扱うテーマというところで、言い方が難しい中でしっかりそのバランス感覚を取って言い切れているもの、価値を提示できているものっていうのはやっぱり強い印象がありますよね。
これ僕グランプリかなって個人的に思っていたコピーで、シルバーだったんですけど、めちゃくちゃワークしそうだなって思ったんですよね。ワークしそうですね。
これを言われて、実際にその質疑を選ぶ上で、いやそんなことないっすって言える人間いないんじゃねっていうくらいのワークさせる差がすごくあるし、それでいて言い方はすごく紳士的だし、人を傷つけるような言い方をしていないんだけれども、やっぱりそこの読み手受け手に気づきを与えるっていう意味で、
少しストレートなので、他のコピーと比べるともしかしたら目立ち度で言うと普通すぎるのかもしれないんですけど、やっぱりそのワーク力みたいなところはとんでもないものを感じて、これは実際に質疑を選ぶときにすごく一回心に残ってしこりになるというか、本当にこれでいいんだっけって思わせる力があるなと思ったので、
素晴らしいコピーだなと、書きたかったし自分もこういうの 確かに、タネ口さんはこういう切り取りのコピーを書いてるイメージがありますよね 書いてそうですね、この優しさを感じる、優しさを感じるけどそこに本質的に社会とか人に対しての気づきを与えるっていうのがうまく共存しているから、僕もそういうのを書きたいなって一つ目標としているコピーの形としてあるんで、
それの一つだなと思いました そうですね、まさに救いのあるコピーというか、このコピーちょっと思ったのが、言葉だけの意味合いで取ると、お葬式じゃなかったら選ばないようなものを選ぶっていうのって、言ってしまえば普通じゃないですか。
観光総裁のTPOに合わせたものを選びましょうって、それって普通 むしろそっちの方が社会として推奨されているというか そこに対して、そのお葬式というTPOに合ってるものを選んでいませんかっていう投げかけって、一見こうさらっと言ってるように見えて、ものすごく高度な問いかけだなと思って
確かに確かに それで、その問いかけをしたら、多くの人が確かにお葬式で個人のためにお葬式っぽいものを選ぶっていうのは個人のためになってないかもしれないっていうふうに思わせるんじゃないかっていうことを発想した書き手の人の頭がすごいなと思ったんですよ、これ
絶対思えないというか 確かに、それなんか書きたかったなって言いましたけど、その視点にたどり着かないと書けないんだ。だから書けないんだ。確かに
これはなんかとても、個人的な構造でコピー書こうとしてる人間なんですけど、構造で絶対に行き着けない領域のコピーだなというか、すごく深く複雑な人の感情というか認識っていうところに言葉でしっかり自然にアタックしている。そんな書き手の人の気持ちの鋭さというか複雑性みたいなものを感じるコピーでしたね
確かにその個人を思うからこそこれを選んでほしいっていうのがそもそも三和物産さんが思っていた思いとしてあった中で、それってなんかこのコピーに個人のことを思ってなんて一言も書いてないのに、そう全員が解釈できる
だからその言わないといけないことを別のハウによって伝わるものとして言えちゃっている。だからコピーも書いてない部分が実はコピーだっていう、なんかそういうちょっとすげー難しいこと言ってますけど、あるじゃないですか芸術とかにおいても余白というか書いてないものに書き手が本当に言いたいことがあるみたいな話のまさにこれやんって今思いました
めっちゃそうだと思います 受け手のその受け手の中でその個人を思うからこそそうだなって言ってこのコピーがお客さんと書き手企業と接着することで一つの形をなすっていうそういう設計になってるっていうか
そうですね そこも含めてのこの問いかけなんだなっていう感じがすごくしました
この言葉を発して受け手に届いた時に受け手の中でどんな心の感覚反応が起きるのかっていう解像度がものすごく高くないとこのコピー書けないしこのコピーはいいっていうふうに出せないそんなコピーだなと思いました
ドメイン名が何なのかわかりやすく伝わる広告アイディア.jpというドメインですねでコピーがドメイン名はお尻だけど顔ですということです
これはもう喋ることないんじゃないですかこれはもうだってお見事 お見事
お見事ですね お見事っていう感じじゃないですか 確かにこれ何というかいろんな技法が一番綺麗にいい意味での幕の内的に詰まってるというか
お尻と顔っていうこの対比構造があってこのドメインというものを体の部位に例えるという擬人化が入っていてそれによってもいろんな技法を詰め込んだことによって
総合点が跳ね上がって 総合点が跳ね上がっているすごいですよねしかもお尻と顔っていう特にこの体の部位
やっぱり人の関心を惹きつけちゃう人という生態の中でもお尻と顔っていうある種特に関心を惹きつけやすいチャーミングな部位
っていうところに対比構造が持ってこれるっていう 分析しようとすればね 分析しようとすればね こんなのが結果論なんですよ
これだからあれですよねお尻っていうものがその人間のお尻っていう意味で可愛いものとして見えるっていうのもある中で
お尻っていうのが時間のお尻とか会議のお尻とかって最後の方のことを例える言葉としてそこのダブルミーニングがあるからこれだけ
キュートでユニークな感じに仕上がってるっていうなんか日本語じゃないとこれ作れないんですか 英語だとできないんじゃないかなとか
日本語ならではのことっていうところもありますね
ということでこれはもう本当に超絶技巧でチャーミングにドミミエの価値というものを言い切ったというところで
わかりにくいものは一回擬人法とか何かに例えてみるっていうのはオーソドックスなところですけど
やっぱ考えてみるべきものだなっていうのは改めて思いましたね
そうですね確かに確かに
はいありがとうございますでは次のコピー参りますパナソニックエレクトリックワークス社の課題です
家のスイッチをアドバンスシリーズに取り替えたくなるアイデアインテリアのようなおしゃれなスイッチ機器ということですね
このコピーね壁に昭和がついているよというコピーですこれタニムさん一押し
タニム 僕一押しの中に1個ではあるんですけど採用しはさっき話したところなんですけど
まあでもなんかキャッチーかつなんていうんだろうなこの言わないといけないことをすごくうまくまとめたかつ違和感を作ってるところ上手いなとは思いました
なんか上手さでいうとすごい上位としてすごいなと思ってました
確かにこれ面白いですよね確かになんかこのちょっと思ったのが何ていうのかなこれちょっと感覚的な話になっちゃうかもしれないですけど
昔このセコムのコピーで家は路上に放置されているっていう名コピーが
あれいいですね好き
もうセネカ一緒のグランプリの中でももう電動入り級みたいな
みんな好きって言われた みんな好きっていうコピーがあったじゃないですか
なんかそういう捉え方をちょっと感じたというか壁に昭和がついてるよってこれまたその家は路上に放置されているも
家っていうものを路上にあるものとして捉え直すという視点が秀逸じゃないですか
でこれこの壁に昭和がついてるよっていうのも家というものを一つの相対として見なさずに
壁とかインテリアとかそういうものを分解して考えた時に
家の内装とかおしゃれさを作っているものの中に壁ってあるじゃないですかっていうこの視点を見出して
しかもそれってあなたの家どんなに内装をきれいに整えても壁は古いままですよねっていう壁とスイッチですね
スイッチって古いままだよねっていうこれに対してその視点を持ってきた
確かにかつリノベとかしてもスイッチって変えなかったりする
そこに対してめちゃくちゃワークするコピーですよね
こんなにこうユニークな見た目をしてるんだけどワーク力はすごいこれも感じますよね
ですね昭和っていう言い方もまたいいなと思って
まさにこの今令和だからいいっていうのもあるじゃないですか
平成を超えてね
平成を超えて2個前の平成で言ったら大正がついてるよって言われてるじゃないですか
相当前だなって思わせる
この時代に行ってみるとかスイッチって実は家の中でも昭和な部位だよねみたいな
その視点の切り口の鋭さみたいな
これがやっぱり60万点を飼いくぐってきた強さを感じますね
これもなんか言わないといけないことをそのまま言うと
壁に昭和性のスイッチがついてるよってことじゃないですか
それ全然つまんないじゃないですか
だからそのつまんないものをそぎ落としていった結果スイッチを昭和に隠してるっていうところでジャンプしてると思うので
思い切ってこれもある意味たとえというか物質のものを何か置き換えてみるっていう
Xに何かを代入無理やりやってみるとか
ただそうすることで解放としてお題としてスイッチのこと昭和って言ってんのねなるほどっていう
そこの面白さが生まれるんだなっていうところと
これもやっぱりついてるよっていう語尾が可愛くていいですよね
これもあなたの壁には昭和がついています
もうなんかさっきの話と一緒で
いやいやそんなこと言わんといてよみたいな感じがするんですけど
ついてるよってなんか言われると許せちゃうっていうか
そういう意味でなんかそのさっきも話してましたけど
企業が何かお客さんの行動を変えたいってなってきた時には