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2025-10-15 36:55

#025【販促コンペ②受賞作を徹底分析】勝利のカギは〇〇インサイト!?

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販促コンペの変わり目/クリエイティブは時代の要請/始点派は審査員賞になる/企画者のタイプと再現性/バランス感覚のある良い人になろう/今年の受賞作について/グランプリ『言い訳ステッカー』/ネガをポジに変える企画は強い/シルバー『裏コミケ』/構造と画のジャンプアップ/プロダクトインサイトからソーシャルインサイトへ

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事業会社とPR会社という“広告クリエイティブの路地裏”にルーツを持つ2人が、企画やコピー・興味のあるテーマなどについて自由に語っていく番組です。

【出演】谷口泰星 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@iseitachigunita⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ × 丸山優河 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@marupoke15⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

●感想は #路地裏クリエイティブ で。

●毎週水曜日に更新。※変更の可能性あり

ご依頼・ご連絡はメールやXのDMでお願いします。番組内で取り上げてほしいテーマや2人への質問なども募集しています。

✉rojiura.creative@gmail.com / ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@roji_creative⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

※発言は所属する企業の立場や見解を反映するものではありません。

【Special Thanks】

ロゴ&アートワーク: 竹内駿 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@bamboo811⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

企画協力: むすびめ ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@musubime_bijoux⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

収録&編集協力: 堀修生(自在音響株式会社)

サマリー

販促コンペにおける最近のトレンドと受賞作の傾向を詳しく分析し、特にサステナビリティや社会的メッセージの重要性が増していることに言及しています。また、コンペの背景と受賞作を通じて得られた新たなインサイトについても触れています。このエピソードでは、販促コンペでの受賞作を通じて、インサイトの重要性とその活用法について議論しています。特に「言い訳ステッカー」の企画を詳しく分析し、シンプルながらも人々の共感を呼ぶ独自性が評価されています。このエピソードでは、販促コンペの受賞作について詳しく分析し、評価されるインサイトの変化に焦点を当てています。特に、プロダクトインサイトからソーシャルインサイトへのシフトが重要であることが強調されています。

00:02
路地裏クリエイティブの谷口です。
同じく丸山です。
この番組は、事業会社とPR会社という広告クリエイティブの路地裏にルーツを持つ2人が、企画やコピーなどについて自由に語っていく番組です。
決まった台本は特になし、興味のあるテーマについて気の向くまま喋っていきます。
なお、番組内での発言は基本的に個人の考えであり、所属する企業の立場や見解を反映するものではありません。
それでは早速スタートです。
販促コンペの変化
この販促コンペ自体の変わり目みたいなところは、丸山さんとして5年ぐらいのスパンで見た時には、どういうふうに捉えてるんですか?もうちょっと具体的には。
僕の中ではそれこそ最初の方は、やっぱりデカいでしょ、面白いでしょ、みんな見てくれるでしょ、だったら買うよね、みたいな感じでもう全然受賞してた気がするんですよ。
シンプルにデカいだけじゃもちろん受賞しないけど。
単純にワンフック強烈に人目を引きつけるような仕掛けがあって、で、こんだけ人目を引きつける仕掛けがあるんだったら、みんなそれで常時で買ってくれるよね、みたいな感じでも成立してたけど。
今やっぱそれだけじゃ厳しくなってるというか、もっとその奥に人が幸せになるようなサステナブルな文脈とか仕組みみたいなものがないと、やっぱ受け入れられない。
それは反則コンペもそうだし、社会の流れとしてもそうだと思うんですね。
で、結構如実にその色が出てきたのが、16回とかかな。それこそ前回、ワコール受入室がグランプリ取って、結構その傾向が強くなったなと思ったんですよ。
反則って意味でも確かに、その試着室の設備が、ワコールの試着室の設備って、実は受入室として使えるような空間とか室内が揃ってるよねってことに気づいて、じゃあもうそれを試着室そのまま受入室として貸し出しましょうっていう欠陥ってすごい見事だなって思うんですけど。
ただ、反則企画っていう目線で考えた時に、もうシンプルにインパクトでバーンとアイデア一発、面白い引き付けるみたいな話ではなくて、そっちがグランプリ取るんだってなってくると、もうこれは結構明確な舵取りとして変わってきてるというふうに思ったというか。
っていう中で、17回で番組企画という相当クラフト寄りのものが、この候補のクラフトを作ってない時点で文脈を伝えて受賞したっていうのは、まさにその流れの追い風を受けてるなというふうに感じたというか。
去年のね、ワコールのやつは結構衝撃でしたよね。その去年も僕ちょっと受賞はできなかったんですけど、とある理由で増床式会場にはいたんですけど。
とある理由すぎるな。
そこでもやっぱりそのシマさんが最終審査公表されてるのも聞いていて、やっぱり色々議論はあったっていうふうにはおっしゃってましたけど、
やっぱり今の時代の反則、反則って何なんだろうみたいな話になっていくわけですけど、やっぱり人が動いて、時間はかかるかもしれないけれども、
本当にこう、実際に人がワコールのこと好きになって、今度ちょっとここで商品買おうかなって気持ちにさせてくれる力があるんじゃないかっていう、そういうことで最後グランプリになったっていう話でしたけど、
そこらへんの何ですかね、今まよさんが言ってたみたいな、企画とかコンペがっていうか、そもそも広告とか企画っていうものがその時代の要請として機能させていくものじゃないですか、そもそもが時代が変わればいいとされるものが変わるっていう世界の中でやってる仕事だったりするんで、
そこは反則コンペがっていうよりかは、社会全体的にやっぱりもう暗いニュースが多いっていうか、社会が不安定になりすぎてることによって、そういう一つの面白い話題になるとか、そういうことだけじゃない、さっきまよさんが言ってたサスティナビリティなアイデアというか、
なんかこれがある世界の方がハッピーだよね、みたいな感覚をはらんでるものっていうものを、ある種ちょっとそれもコンペっていう場においてはそういうものを受賞させることによって、それがメッセージになるじゃないですか、審査員からその社会に対しての、そこの審査員がこういうことを考えているっていうことのメッセージみたいなのも企画を選ばれて、
最後グランプリをこれにするとかっていうふうな議論になってくると、意識されてるんじゃないかな、みたいなのはすごく感じますよね。今年も含めて思いましたけど。
そうだね。ちょっとげんなりしちゃうな、僕は。あまりにも自分ができることと世の中の流れが変わりすぎてる。向かい風過ぎるんでちょっとげんなりしちゃうなと思ってるんですけど。
全然そこはなんか、行ったり来たりしながら繰り返すものな気がしますけどね。
まあね、今までが追い風過ぎたっていうのはありますけどね。ちなみにあの去年、谷口さんは、あのとある理由で反則コンペ、増刷式解除、受賞式じゃないけどいたって言ってたじゃないですか。
僕去年受賞者だったんですけど、何の理由もないのに増刷式にいなかった。あの、審査員個人賞だったんですけど、審査員個人賞なぜか増刷式に呼ばれないんで。全然、僕は行く気満々だったのに、全く増刷式に呼ばれなくて、僕はいなかったんですけど、会場に。谷口さんはいたってことなんですね、去年。
そうですそうです。
受賞者じゃないのにいたってことなんですね。
真逆の2人。
そう、そしたら、増刷式には2年連続で言ってるということになるんですね。
そう、なんで去年と今年の島さんの総評スピーチがどこは一緒でどこは変わってるかなっていうのを聞きにしながらこう聞いてましたね。
社会的メッセージの重要性
なるほどね。それはね、めっちゃあるなと思いました。その、本当に勢い一発だけで、目の前のインパクトだけで、とにかく突っ切りたいっていう、なんか視点型タイプの企画って、今は審査員個人賞しか取れなくなってるんですよ。
それはそういうものにこうしてくれる審査員の方が、やっぱりこう、ある種買ってくれてというか、僕はこの企画がすごくツボでしたって言って評価してくれるので、そういう方に拾い上げていただいて、なんとか審査員個人賞って形で取れるんですけど、
ただ、やっぱり全大賞メダリストになるには、ちゃんとやっぱり終点的なメッセージ力とか独語感みたいなものをはらんでないと、もう戦えなくなってるなぁというふうに思っちゃったなぁということを感じました。
そんな感じなので、ちょっと反則コンペ、潮目変わりすぎーって思って、ヒーヒー言ってます僕は。
どう戦っていくかをまた考えなきゃいけないってことですね。
どう戦っていかなきゃいけないかは明白なんですけど、ちゃんと目の前のインパクトだけじゃなくて、独語感とかサスナビリティ考えなさいっていうだけだとは思ってるんですけど、それできねえからなーみたいな。
それなんか、丸山さんが考えた企画のフレームとして、コースでは人は動くと思うんですよっていう企画のアイディアだけ与えられて、企画書は僕が作るっていうふうにしたらそれ改善されるんですかね。
確かに。
要はコアアイディアだけ丸山さんが考えて、前段のそれに紐づくインサイトと社会へどう広がっていくかのメッセージングの部分は僕が作れば、同じ企画でも違うふうに見えるんですかね。
確かに。来年やりましょう、それで。
もう今僕は弱者になりつつあるんで、強者に乗っかっていくスタイルでやっていくんで。
逆にね、僕のやり方にはあんまり再現性はないんで。
まあ、それはそれで再現性って感じはしますけどね。だって4個も、4個出して3個も通ったら全然再現性圧勝みたいな。
そこは確かに今回は。
遺伝子恋愛においては再現性ないなって思ったんですけど、確かに1次2次通過したやつは結構なんかオーソドックスに企画フレームというか、ベーシックな企画として作ってたんで。
確かにね。
いやそうっすよ。今年の反則コンペで確か1次2次通過が5%とかだったと思うんですけど、5%だったら20個企画書出して1個通るっていうのが下位置じゃないですか。
それで4分の3って結構えぐいことしてるなと思ったんで。
2次まで4分の2いってるから、そっちの方の確率を。
まあ確かにね、下位置的にはそっちの方が高いね。
そうそうそうと思うんで、そういう意味で言うとそれは再現性だよなと思った。
またなんかあれですね、番組の中でこれもまれまさんといつかこういうテーマでの配信もやりたいですねって言ってましたけど、
お互いのコンペに落選した企画をお互いの視点でどこがダメかを言い合おうみたいなやつ、これ反則コンペの落選作でやったらおもろいかもしれないですね。
あーいいっすね。
まれまさんが自信あったけど一時通らなかったやつとかを僕の終点視点で見たら、
え、これ面白いっすけど全然なんかメッセージ性なくないですかみたいなことになるかもしれないですけど。
いやもうお互いのフィードバックが目に見えてすぎるから。
確かに。
フィードバックをするというよりかは、一緒にディスカッションしてその企画をさらに良くするにはどの視点があるといいのかっていうことを対話するとすごい実験としては面白い配信になるのかもしれないですね。
お互いの落選企画を出し合ってギスギスするだけの回もちょっと面白いですけど。
そんなことわかってるんですよーみたいなね。
わかっててできないんですよーみたいな。
谷口さんの企画見て僕がずっと、いやそれは面白くなくないですかって言い続けるだけの回になるっていう。
それはちょっと嫌な気持ちで変えることになるかもしれない。
嫌な気持ちで変えるの。で僕が出した企画、僕はこれいいと思ったんですけどねーって出した企画谷口さんのイメージで、いやそれやって何の意味があるんですかって言われて帰る。
それはあれですよね。視点型の人と集点型の人が言われがちなことというか、思われがちなことというか。
視点型のやつは薄っぺらい企画ばっかり出すから、それやって何の意味があるのって言われちゃうんですよ。
みたいな。
そのバランス感覚ですね、やっぱね。結論。
そう、バランス感覚。そう。そうなんですよ。
だからもう本当に本質的なところに立ち返っちゃうと、毎回つまんない結論になっちゃうんですよね。こういうのって。
バランス感覚が大事っていう。バランス感覚が大事だし、いい企画作りたいんだったら、いい人にならなきゃいけないみたいな。
もうなんかそんなわけわかんない結論にしかならないっていうか。
もう全く学びのないつまんない結論にしかならないというか。
いい人になってバランス感覚を磨こうにしかならないっていう。
僕はそういうスタンスででもなんかやってるから、そうだよねと思うんですけどね。
でもそれを言われて何になんねんっていうのもすごいわかるから。
じゃあそれノートに書いて誰が読むねんって話なんだよ。
人間力ってじゃあどうやって鍛えんねんみたいな話。
そうそうそうそう。そうなんですよ。
でもやっぱ全部まとめるといい人になろう、バランス感覚を鍛えようにしかならないんですよね。
でもそれをノートでこれがコンペの攻略法だみたいに書いても、結論として意味がわかんないから。
結局いい人じゃないとコンペ取れないなーって思いながら、こういう手法とかこういう考え方を使ったら、
あなたもコンペ取れるかもよって書くしかないっていうこの苦肉の策で。
苦肉の策というか、それのクオリティがね、相当ストイックにやってる分高いから、
やっぱいろんな人が参考に読んでますよね。
それで言うとそう、なんか受賞式で思い出しましたけど今、
受賞式の会場でね、パーティーあれじゃないですか、終わった後に立食パーティーみたいな、
加大共産企業の方々も含めた。
で、いろいろその反則コンペ出されてる人たちも多種多様な方いらっしゃいますけど、
僕はいろいろ会場でお酒飲んだり立ち歩いてると、
谷口さんって話しかけてくださって、ロジェラクリエイティブ聞いてますみたいな、
初対面で話しかけていただける方が何人かいらっしゃって、
聞いていただいてるんだなっていうので、本当に嬉しい気持ちになりましたし、
あと多分反則コンペという意味では丸山さんの企画ノートを読まれてる方もめちゃくちゃいらっしゃって、
その話もしたりしたんですけど、
それきっかけで多分ロジェクリと出会っていただいてる方もいると思うんで、
僕と丸山さんの両方の話を聞くとある種、本当に極端な話を同時に聞けるので、
逆にこっちにない要素はそっちにあるんだなみたいなことが、
分かりやすく表現できてればいいですけどね、参考として。
そうっすね、確かに。
ちょっとこの反則コンペの話でもう1テーマ、谷口さんと話したいなと思ったことがあって、
今回の17回の受賞作が出揃ったじゃないですか。
うん、それ話したいと思ってました。
うんうん、話したいですよね。
これを見てお互いどの企画が面白いなって思ったとか、
どの企画がここがいいなと思ったポイントも、
なんかタイプが違うから分かれるかもとか思ってちょっと気になったんですけど、
まずグランプリと言い訳ステッカー。
グランプリはちょっと話しましょうぜひ。
うん、遺伝子検査チャットGNプロをまるまる界隈に広げるアイデア。
で、同じ課題で、谷口さんが受賞してた企画と同じ課題で受賞されてましたけど、
負けましたね、これに僕は。
あ、そうか、そういうことになるのか、確かに。
でもこれ、言い訳ステッカーっていう企画で、
企画タイトルを見てグランプリって言われた時に、
受賞作の分析
え、その感じでグランプリになるんだって思ったんですよ、僕最初。
で、チャットGNプロで検査してわかる自分の遺伝子的に苦手なものを、
自分らしさの証明としてステッカーを配りますよと。
悪い傾向が出た項目をあえてステッカー化して、
それを結果と一緒に送りますっていう企画なんですけど、
すごくシンプルな企画じゃないですか。
はい。
で、これは、個人的に視点的なポイントで言うと、
正直、ステッカーを送るっていうそんなシンプルなアイディアでいいんだって最初思ったんですよ。
うん。
なんだけど、この言い訳ステッカーの最後のページめっちゃいいなと思って、
全体として企画書の構成とかアイディアの運びとかめちゃくちゃいいんですけど、
特に最後がめっちゃいいなと思って、
あなたのできないには理由があるってコピーで締められてるんですよね。
うん。
チャット人プロは苦手の理由を見つけて、それをあなたらしさとして生かすサービスって書いてあって、
なんかこの最後のページがグランプリの風格すぎて、
これはすげーと思っちゃったんですよ。
この自分ができないことに、やっぱ人間って弱い生き物だから、
自分ができないことの理由が欲しいっていうのってかなり強烈なインサイトだなって、
そこを見つけてついたこの言語化力が、
結構グランプリの全てだなと思ったというか。
アウトプットは結構ステッカーにしますっていう、
割とシンプルなことだったんだけど、
でも確かにその苦手をステッカー化して、
あえて自分でアイデンティティとして苦手を持つみたいな形にしていくことで、
あなたのできないには理由がある。
だからそれをあなたらしさとして活かしましょうっていう転換にしたのって、
企画の独自性
転換としてものすごい飛んでるというか、ジャンプしてるなと思ったというか。
そういう意味では、たぶん僕はステッカーにして、
このステッカー可愛くねえ、面白くねえで終わっちゃうタイプなんで、
やっぱこれも終点的な企画ですごいなと思ったんですよね。
自分にはできない企画だなということを感じたんですけど、
タニムさんどうですか?
これなんか、僕グランプリになるかもしれないなみたいな感覚で見てて、
なるほど。
なんとなく同じ課題で残ってたんで、
あ、負けたなっていう感じはあったっていうか、
負けたなっていうか、
なんかテレビ番組作ろう、
もちろんなんかその構造がぶっ飛んでる分、
ダイナミックさとして評価されてれば、
もしかしたらグランプリもあるか?みたいなことも思ったんですけど、
でもこのアイデア見て、
なんかすごい小さなことで結果を作ろうとしてるっていうか、
全然アプローチが真逆っていうか、
シールがおまけでついてくるだけで、
これを興味なかった人が私もやってみたいかもって思わせる、
人を動かしちゃうパワーがあるっていう、
これ審査員のシーマックさんも総評でおっしゃられてましたけど、
やっぱ最後はちっちゃなアイデアで大きな成果を出せるものがやっぱり上位に最後はなりましたっていう、
2位の年賀状も多分含めてのコメントだと思うんですけど、
それは本当そうだなと思っていて、
個人的に僕の視点でこのグランプリの企画いいなと思ってるの、
今のまねやさんの話と被る部分もあるんですけど、
3点ぐらいまとめて話すとあるなと思ってて、
1個はこのキャンセル界隈みたいなことに着目してるっていうところで、
流行ったっていうか、あるじゃないですか、
プロキャンセル界隈から流行ったSNSのキャンセル界隈の話で、
キャンセル界隈のインサイトを注目しましたみたいな、
僕だと恋愛界隈というか恋理屋界隈みたいな感じでしたけど、
キャンセル界隈に注目して、何々界隈において流行らせてくれっていう、
○○界隈の○○にキャンセル界隈っていうアンサーを持ち出してる時点で、
多分もうかぶってないだろうなみたいなことをまず思うんですけど、
しかも時代的に今年しか出せないというか、
今のソーシャルの最近こういう感じだよね世の中がみたいなところと接着させてるのがすごく上手いなっていうのが1点と、
もう1個はクリエイティブのクラフト評価する賞ではないにせよ反則コンペは、
でもやっぱり人が動くかどうかのイメージを僕が番組のステートメントを書いたことと同様に、
ステッカーのデザインがその機能を果たしてる気がするんですけど、
言い訳ステッカーを配りましょうって言ってステッカーのデザインがここに提示されてなかったら、
本当に人が動くかどうか想像できないじゃないですか。
このステッカーがぜひサイトで企画書見れるので皆さんも見ていただきたいんですけど、
かわいいんですよね。
かわいいし、実際にスマートフォンの裏に入れてるイメージも企画書に入っていて、
なんかこういうのを若い女の子とかつけてそうみたいな感じが想像できちゃう。
リアリティがあるっていうか。
審査員の方もおっしゃってましたけど、パソコンに貼ってそうだよねとか、
広告業界の人とかクリエイターとか、朝弱いですみたいなのを貼ってる人とか、
いそうだよねみたいなのが審査員の中でもすごくリアルに想像ができた。
人が動いていくっていうことがっていう話をされてて、
それはもう僕も同様に感じましたけど、
そこを何が牽引してるかっていうと、
ここのクラフト力というかステッカーのデザインの多様性とチャームさは間違いなくパワーを上げてるなというところが2点目。
最後が丸山さんが話されたことに近いんですけど、
僕もこういう企画なんかね、ヤングカンヌのなんかの時にも考えたこと、
ヤングカンヌじゃないか、ACCヤングコンペかなんかの時に考えたことあるんですけど、
多様性文脈の中で人ができないこともその個性なんじゃないかみたいなことの、
ちょっとそれ終点的な思考なのかもしれないんですけど、
そもそも価値観として思ったことがあって、
それで企画作ったことあるんですけど、
その時は問わなかったんですけど、
言い訳っていう言葉のパワーが持ってる、
できないことを個性として認める社会に変えていくことのきっかけとしてワークしそうみたいな、
社会文脈における、
なんて言ったらいいのかな、
できないことに対してそれをプラスに変えてる企画の力によって、
もともとネガで存在してるものを企画の力でポジに変えてるものって、
そもそもゼロをプラスにしてるより触れ幅が大きいじゃないですか、
強いものになりやすいし、
そういう意味で言い訳って言葉自体にそれをはらんでるというか持ってるじゃないですか、
言い訳ってそもそもネガだから、
だからそもそも何かをできないっていうことに対して、
私は小襟でできないんですよっていうことがちょっと冗談っぽくというか、
コミュニケーションの一つのツールとしてポジティブに話せる世の中になっていくそうな、
社会としてもさっき話してたような明るい社会になりそうとか個性を認められるみたいなところの、
なんか真の多様性みたいなところが企画の一番根っこにあるっていうのが、
ただ面白いシルを作るっていうことだけじゃない企画にパワーを授けてる感じがして、
なんかそのテーマ設定があるからちょっとグランプリっぽいなって思ってました。
確かに確かに確かに。
それをちょっと3点で、いいなーって思って見てましたね。
隣に並んでたんで、受賞式の会場で同じ考えで、
こっちの方がコンピリティには上位かもなーって思ってたらそこがなりましたね。
その感覚だいたい当たるよね。
僕もあまりにも経験がありすぎるんで、思いますけど、
だいたい隣に座っているこの人たちの企画強いなー、勝てるかなーって思ってるときで、
だいたい勝てないなって気がする。
やっぱそれはね、我が子をもってしてもちょっとやばいかもって思っちゃってる時点で、
もう強いんだろうなーって気もするし。
確かに今谷口さん言った通り、
言い訳ステッカーっていうこの企画タイトルも相当良いですよね。
相当良いですよ。
ソーシャルインサイトの重要性
そこにネガがはらんでるから、
言い訳ステッカーって何?って見たら、
めっちゃそのデザインはポップでポジティブに向かっていく作品というか企画だから、
なるほどねっていうそこの触れ幅が、
企画書を読む時の想像する期待値と実際に出力されて飛び込んでくるアウトプットに、
いい意味でのギャップがすごいあるんで、
そうきたかっていう感じがすごくわかりやすく設計されてる気がしますね。
確かにね。
いやーそうだなー、やっぱグランプリいい企画ですねー。
シルバー以上のメダリストの全体的な感じというか、
ちょっと前に比べて変わってきたなーと思うのが、
こういう文脈とかこういう構造の中に商品をぶち込むと、
いろんな課題が解決しますよみたいな、
そういうアイデアが今回結構上位占めてたと思って、
まずなんかそれがベースとして変わってきた感じがするんですよ。
今までってこの商品をこうしたらこんなに面白くなっちゃいましたとか、
こんなに目を奪うような感じになっちゃいましたみたいなものも結構受賞してた気がするんですけど、
そうじゃなくて、例えば別のアイデアの話もしちゃうと、
シルバー撮ってた裏コミケっていう企画とかは、
これは大発さんの課題かな、大発さんの2箱っていう。
荷台をちょっと使える貸し出しトラックみたいなね。
荷台を使って物販とかできるみたいな、
そういう乗り物を貸し出しますよっていう。
コミケの裏でやりましょうっていう、
これもタイトルで何やるか一瞬でわかりますよね。
表紙だけでもどういう企画なんだろうっていうのがある程度わかりますよね。
これもやっぱりそのネガをポジに変える、
ネガをポジに変えるスイッチがこの商品なんですっていう。
っていう企画じゃないですか。
裏コミケの場合はこのコミケ抽選に漏れちゃったサークルっていう、
リアルで売りたいんだけど、売り物はあるんだけど、
そこに漏れちゃって売れないっていう落選、落胆をしている人たちを、
じゃあその2箱でコミケに行くっていうことで、
落選組によるもう一つの即売買っていうコピーもいいなって思うんですけど、
それで救いましょうっていう企画なんですよね。
こういう転換って割と最近の反則コンペのトレンドというか、
こういう今このスポットとかこのモーメントの中に、
とっても落胆している人、落ち込んでいる人がいますよねと。
そこにこの商品がポンと現れることで、
落胆している人たちがポジティブに変わるんですっていう構造の企画。
今回のグランプリのEワークステッカーもまさにそれなんだけど、
構造の中に商品をポンって入れるっていうこと以上に、
そこにワンアイテム加わって、
絵的にもジャンプアップしているみたいなものがあると、
グランプリになるのかなっていうふうにちょっと思ったというか。
なんか今の話も聞きつつ、
丸山さんのその仕様名の変わってきた感覚があるって話もセットで、
なんか今ちょっと僕なりに思ったんですけど、
インサイトってもちろん大事っていうかあるじゃないですか。
企画を考える上で超重要なファクターとして。
ありますね。
でもなんかインサイトっていろいろあるじゃないですか。
パーソナルインサイトとかカテゴリーインサイトとか、
ソーシャルインサイトとか、
インサイトの中にも分類化していくと、
いろんなインサイトの定義というか分類があると思うんですけど、
なんかそのインサイトの捉え方によって企画の向かうべき先ってやっぱ決まっていくから、
それが今まではカテゴリーインサイトとかプロダクトインサイトみたいな、
商品が本来持っているところにこういう使いにくさとか課題があるよねみたいな、
じゃあこう変えたらもっとこんな風に使ってもらえるんじゃないですかみたいなところが、
結構丸山さんがその得意とされている領域のインサイトの付き方のような気がしていて、
最近受賞している潮流は結構ソーシャルインサイトを掴むのが上手い企画が選ばれているっていうのが、
僕なりになんか言語化するとそういうことなのかなってちょっと思って聞いてました。
うわー、
あ、痛った痛った痛った。
痛い痛い痛い。
痛いなーそれ。
刺しちゃった?
いやーそうだわ。
それを言われたの痛いなー。
なんかソーシャルインサイトを見つけるのが上手い人勝てる選手権に変わってきているってことなんじゃないですか。
マジでそう。
今の潮流は。
マジでそうだわ。
それどうすりゃいいんだ今後。
ちょっとやばいな。
受賞作の分析
なんか今話しててより危機感が強まっちゃいました。
なんか僕も大好きな企画ですけど、
えとりかえの企画あるじゃないですか。
あれ僕めっちゃいいなと思うんですけど、
あれかなりプロダクトとカテゴリーインサイトな感じしますね。
変えるの忘れちゃうよねっていうそのプロダクトが持っているそもそも本来のそこに対しての課題に対して、
1年ごとに変わるもののデザインにしておけば気づくじゃんっていうのってすごいプロダクトを中心にこうすべてが設計されているインサイトと企画だと思うんですけど、
なんか今年の遺伝子検査にせよ裏コミケにせよなんか色々そのなんか選ばれているものを比べたときに何が違うのかっていうとなんか企画が違うというよりかは、
なんか評価されているインサイトが違うんじゃないかっていうのがなんか言えんのかもしれないです。
痛い痛い痛い。
結構これはあってんじゃない。
いやーそうだ。
そうっすね。
だから評価されるインサイト変わってきてて、
でも企画者によっては出せるインサイトは一定じゃないですか。
みたいなときに、
あのたぶん僕は運がいいことに自分が何とかこうアイデアでつけるインサイトと今まで反則コンペで評価されたインサイトっていうのが運よく一致してたから、
ちょいちょい受賞させていただいたりってこともあったんですけど、
今この世の中で反則コンペが求めてるインサイトっていうのは、
僕が出せるインサイトからは離れてしまったっていう。
痛い痛い痛い。
やばい。
それちょっと今話しながら勝手に絶望してます。
うわーどうすりゃいいんだ今後。
ソーシャルのインサイト探しましょうよ。
えー。
一社会を構成する人間としていきましょうよ。
正直、正直うすうす気づいてました。
あのー、ヤングカンヌがそうなり始めてたなっていうのは気づいてて、
ヤングカンヌだからかなって思ってたんですけど、
それが反則コンペにもやってきたってことですね。
反則コンペにもやってきた。
反則コンペにもやってきたということは、これは世の中全体がそうっていうことじゃないですか。
もう早い。
まあそうですね。
痛いなー。
いやそうなんですよ。
エトリカへがある種反則コンペの歴史の中で言うと一つ仕様名を変えた企画だと思ってるんですね。
エトリカへの時期のテーマって僕はサステナビリティだと思ってて、
SDGs的なサステナビリティもあるけどもっと広い意味でのサステナビリティっていうか、
商品を長い目線で使ってもらうためのアイデアみたいな。
ロングラウンドでこの商品が買われていくとか愛されるっていうアイデアが単発的に、
一発ギャグで瞬発的に愛されるものよりも断然評価されるっていう軸がここでできたと思ってるんですよ。
で、エトリカへが第9回とかなんで、8年前ぐらいだとちょうど多分その、
中長期的な目線とかサステナビリティみたいな分野でっていうのがやっぱり盛り上がってたから社会。
で、キャッツ愛生ケースとかも12回のグランプリですけど、
これもカラーコンタクトレンズを習慣として正しく使ってもらうためのアイデアじゃないですか。
単発を長期的にどう接点をユーザーと作れるかみたいな、
そもそものお題がそういう方向に向かっているってことですかね。
そうそうそう、まさに。と思ってて、
その潮流の中で上手いこと泳げてたなっていう気持ちはあったんですけど、
ただ、今の世の中は長く使われること、長く愛されることっていうのは前提とした上で、
さらにそこにどれだけ人のネガティブな気持ちをポジティブに転換してあげられましたかって評価軸が一つ加わってる。
それこそさっき種口さんが言ってたように、プロダクトインサイトからソーシャルインサイト、
ヒューマンインサイトの方により移ってきてるっていう話だと思うんですよ。
そこのシフトが痛いなーって思いながらずっと話してたっていうことです、僕としては。
いやなんか結構、長く話してきましたけど、なんか一個の結論地味なところにたどり着けて良かったですね。
インサイトの変化
そうねー。
いやー。
それで言うとちょっと思ってしまう。またあの、まるまさんをチクチク刺しちゃうことになるんですけど、
これ以上刺していいものかっていうのは思いつつですけど、
いつも喋ってるメモを取る内容が違うっていう話あるじゃないですか。
僕はそれで言うとソーシャルインサイトをメモってるタイプで、
まるまさんはプロダクトインサイトとか、
そうだねー。
なんかもうちょっと、なんだろう、言語化、あえてこんなものはそんなにしないんですけど、
今言うとアクティベーションインサイトみたいなものを集めたりじゃないですか。
確かに。
僕は基本的にソーシャルインサイト集めたメモ帳を見返しながら企画を考える人間なんで、
多分そこに結構こう、今の時代が重なってきてるっていうか、感じで、
僕が逆にこれまで数年全然振るわなかったけど、
今年取れたっていうところとか、
そうやって自分が成長したと思って喋っちゃってましたけど、
ただ時代の変遷と自分の重なるベンズが、
なんかこう常にそれは動く、
共に動いていて、ずっと丸山さんと重なってた縁が僕の方に何かやってきてるっていうだけなのかもしれない。
それ僕らは成長してないってことですか?
同じところをぐるぐる回っていて、
世の中がただ変わってて、それに翻弄されてるっていう。
いやもちろん、それは半分冗談で、成長してると信じたいです。
成長してると信じたいですね。それは確かに。
ロジューラクリエイティブ。今回の配信はここまで。
番組の感想は、ぜひハッシュタグロジューラクリエイティブをつけてSNSに投稿してください。
番組内で取り上げてほしいテーマや2人への質問なども、いつでもメールやXのDMで募集しています。
それでは次回の配信もお楽しみに。
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