ありがとうございます。よろしくお願いします。
お願いします。
佐古さんはちなみに、あれですよね、デザイナー、アートディレクターの方でいいんですか?
コピーライターもやってるイメージがあるんで。
なんでも屋さん。
もうなんでも屋さんなので、時期によってどこに比重が置かれてるかが変わってるんですけど、
基本は一応質次というか、バックグラウンドとしてはデザイン、大学時代は一応インダストリアルデザインというか工業デザインを先行して、
家電デザイナーとして入社をしたので、一応生まれはデザイナー生まれだというふうに理解をしてます。
なるほど、わかりました。ありがとうございます。
今日は関西からリモートで入っていただいてるので、そんな形で僕らもリモートで話させてもらってるので、
こういう形で東京じゃない方ともオンラインとかでやって番組に来ていただけるという意味では初なので、
僕らも楽しみにしております。
これがうまくいくとね、地球の裏側からでも参加できる。
確かに、ブラジルのゲストを。
そうそう、海外ゲストとか呼べたらいいですけどね。
そうですね、確かに。リモート環境ってことなんで、おのおの様々な環境で。
今日ちょっと夏に収録してて、僕のマンションのすぐ下で夏祭りをやってて、
みこしが通るんで、それでうるさかったら申し訳ないんですけど。
みこしタイムを僕が編集で消せるかどうかっていうところですけど、あえて消さずにみこしタイムとして入れるっていうあれもあるかもしれない。
話題が盛り上がってたらいいです。
確かに確かに。
これちなみに谷口さんと佐子さんは一緒にお仕事をされていたみたいな感じなんですか?会社が一緒だった?
会社も一緒で、細かい話をすると、谷口さんの方が後から入社をしてきて、
多分入社した時は、あれ?谷口さん入社した時ってもう組織としては同じ参加でしたっけ?僕らって。
僕が入社して、僕も家電メーカーのクリエイティブチームに配属になって、
僕がマーケティングチームで、要は商品の広告クリエイティブを作るチームにいて、
多分その頃佐子さんがデザインのチームにいらっしゃっていて、
ちょうど多分企業系の広告を作る部門に、ちょっと勉強のために出向に行かれるみたいなことの、ちょっと手前ぐらいの時間軸かなっていう感じですね。
なので、同じ仕事を頑張ろうとしたことは多分ないですよね。僕の記憶だと。
ないですないです。なんで、僕そもそもこれもちょっと面白い話ですけど、
同じ会社にいらっしゃって認識はしてるんですけど、先に絡んだのXっていう。
そうそうそうそう。
で、直接初めて会社で会った時に、あ、佐子さん現物だーみたいな感じで。
で、僕も多分Xで、隣の部署の元気な若手の子ぐらいの感じで、
ショーとか撮って、頑張ってるなーっていうぐらいの感じでしたね。
ありがとうございます。
一つ共通としては、僕の同期で仲いい子が一人いて、そっちが企業系の宣伝を担当してる同期がいたんですけど、
その子と僕も仲良くて、で、その子と佐子さんも結構近いというか、がっつりそこは一緒に仕事をしてたので、
なんかもう、友達の友達じゃないけど、知り合いの知り合いというか、同じ会社の広くは。
Hですよね?
あ、そうですそうです。
Hさんね、はいはいはい。あ、そうだそうだ。共通の知人というかがいて。
で、そのHさんはなんか、いや佐子さんと谷口さんはなんか話が合うか合わないかのどっちかだと思いますよみたいなこと言われて。
あ、そう言われて。
すごい似てる気もするけど。
仲良くなるか喧嘩するかどっちかですね。
そうそうそうそう。なんか似てる気もするんですけど、なんかでもどうなんでしょうねみたいなこと言われて。なんだそれと思って。
ようも、まだ会う前からちょっと怖いなーみたいな。
これでもなんかあるあるじゃないですか、なんか個人でSNSとかで僕たちみたいになんか発信もしてクリエイティブの活動とかしてると、
なんかすげー思想強い人と思われて、なんか会わなさそうとか思われがちみたいな。
でも実際会うと別にみんなそんななんかおのおのの思想をなんか戦わせに行くほどのそんな感じではないから、
別にみんな仲良くなると思うんですけど、なんかねそういうの思われがちみたいな悩みがちょっとあったりしますね。
そんな感じの出会いっていうかね、関係性でしたね。
なるほど。ありがとうございます。
そうだったんですね。なんかすごくいいですね。アスリート同士が名前だけを見て。
そういう感じですね。
そんなかっこよくはないけど。
いやでもそうですね、僕もサコさんに対して、最初サコさんを知ったきっかけみたいな、まさにそういう一方的なラブと言いますか。
5年前とかに僕がコンペを始めたての頃に、もうサコさんがワーッと出てき始めて、そこからもずっといろいろ反則コンペとかミッドタウンとかバシバシ取られていったじゃないですか。
そういうのを見て、ある種のコンペアスリートというかクリエイティブアスリートみたいなところで、サコさんのお名前をお聞きして、すごい人だなと思って。
そこからちょっと僕も頑張るようになって、名前がちょっと出るようになっていったら、サコさんからもTwitterで絡んでいただけるようになったりして。
そうですね。
サコさんから絡まれたとか思いながら、僕はちょっと平成を装って言い返したりしてたんですけど。
本当に何も知らない人だったら絡めないですけど、知人の知人ぐらいで、ちょっと近そうな感じだったんで、リプライをしたような気がしますね。
ありがとうございます。サコさんからいろいろリプライとか飛ばされると、たぶんみんな励まされると思うんで。
リプ爆撃しまくってもいいかもしれない。
そうですね。ありがとうございます。
そんな感じで、SNS上でちらちら絡みはさせていただいてたんですけど、今回お話しさせていただいて、お会いさせていただくのは今回が初めてということで、ちょっと私も楽しみでございます。
こちらこそありがとうございました。
僕も嬉しいです。
なかなかね、言語化するっていうのはこういう機会がないとなかなかできないですから、こっちも。
そうですね。
楽しみにしてます。
はい、楽しみにしてます。ありがとうございます。
ちょっと今お話にあったとこなんですけど、サコさんといえば、実はバキバキやられているところはありつつ、コンペでお名前をお見かけすることがすごい多くて。
例えば東京ミッドダウンの方だと、2018年のオーボン火箱だったりとか、反則コンペだと第14回のグランプリのオセリポだったりとかですね。
それもいろいろ幸旗とか、京都の方のデザインコンペなんかもいろいろバーッと取られていて、ものすごく年から年中コンペ取られてたっていうイメージがすごい強いんですけど。
サコさんがこのコンペを始められた、そもそものきっかけとかモチベーションみたいなのをちょっとお聞きしたいなと思って。
そうですね、きっかけは学生時代、大学がですね、美術大学ではないんですけど、総合大学の中にあるデザイン学科、具体的に言うと九州大学の中にある芸術工学部っていうデザイン系の学部があってですね。
そこに進学をして、そこで先輩とかがコンペみたいなものを応募してるのを見て、そういうのがあるんだと。面白いなと思って、大学の2年生の時に初めて自分なりに案を作って応募したのがきっかけでしたね。
その時が、だから2010年が初めですかね、僕で言うと。ちょうど15年くらい前に初めて応募したかな。そこからですね、1,2年くらいは全然かすりもしなかったんですけど。
あ、そうなんですか。
あ、全然全然。しかも大学入ってから僕デザインを勉強し始めたので、レベルゼロから始めてたんですけど、大学の4年生の時に国用デザインアワードっていう国用さんがやってるコンペがあるんですけど、そこに入賞したんですね。
それが多分初めて、なんですかね、有名なコンペに入賞できたっていうのが大学4年生の時で。だから、そこからでも、なんていうんですかね、趣味と言うとあれですけど、なんか趣味になっていくんですよ。
よく言われるんですけど、誰かに銃を突きつけられて出してるわけではなくてですね、なんていうんですかね、ネットゲーム好きな人が夜遅くまでやっちゃうみたいなと似てると思うんですけど、あとはクロスワードパズルをずっと解いてるおじいちゃんみたいな感じに僕は近いと思うんですけど、
お題があって出して、それが時々評価されて、お金がもらえたり褒められたりするっていうゲームだと考えると結構面白い。皆さんも同じような面白さ感じてると思うんですけど、そうなんでずっとやってますね。
なるほどな。そうだったんですね。モチベーションっていう、すごい強い動機づけがあったというよりは、本当に入り口は面白そうなゲームだなみたいな感じのハイライトですかね。
そうなんですけど、これもどこまで言うかなんですけど、4年の時に国養さんのコンペで僕初めて、結構それも頑張って1000件ぐらい応募があって、上位の4点ぐらいしか入賞しないんで、学生チームでは僕らだけが入賞したみたいな年だったんですけど、
その前の年に、僕国養さんのインターンシップとかに就活をちょっとして参加をしてたんですよ。で、1週間ぐらい行って職場見学とかするじゃないですか。その後、すごく面白そうな会社だなと思って、その翌年に就活があって、エントリーしたんですけど落ちちゃって、それは別にいいんですよ、実力がなかったということでしょうがないんですけど、
なんかそれがめちゃくちゃ悔しくて、なんかすごい悔しかったんです。なんかこう、なんかちょっとあんま覚えてないですけどすごい悔しくて、でその直後かなんかに、じゃあ今年の国養のコンペありますみたいな公開っていうかリリースがあって、なんかもう取るしかないみたいなクソって思って、なんかその年はすごい熱を入れてやりましたね、その年だけは。
そしたらと。
佐古さんの人間性みたいなところがもう垣間見れた感じで。
そういう意味ではすごくいい機会を与えていただいたなと思うんですけど、当時はすごいなんかこう悔しかったっていうか、こうインターンあるあるですけど、まあほら今なら分かるんですけど、来てくれた学生さんを基本的に褒めるじゃないですか、なんかこう、あ、いいねいいねって言って、でこう、あ、君こういうふうに一緒に働きたいよとかってみんなこの審議会とかで言うじゃないですか。
それなんか僕もちょっと半分万人受けたところがあって、でもなんか蓋開けてみたら落ちちゃって、なんかなんだ、寂しさとなんかこう悔しさと切なさと心強さとみたいな。
来て、でそうそう、だからちょっと当時はそういうなんかこう倒してやりたいみたいので、後輩とチームを組んですごくやったら、たまたまですけどね、入賞できたっていうのがあって、はい、それは一個ありましたね。
めっちゃでもそういう初期衝動みたいな重要ですよね、なんか結果的にそのゲーム感覚でなんかこう攻略する、まあ攻略するというかなんかあの課題に対していいアイディアを考えるっていうことのなんかバトルに挑んでいくのってやっぱりそのアイディアのなんかそう戦いとして楽しい部分がやっぱ大きいので、そこが続いていく上では結果的にあの大きいと思うんですけど、やっぱ最初にそうやってなんか自分が
なんかこれを成すためにやるんじゃーみたいな感じでやって取れた経験ってめちゃくちゃ重要な気がするんで、なんかそこが最初の原体験としてあるっていうのはなるほどな。
そうなんですよね、だからその国語の時もあのコンペの時もちょうどその大学の夏休み期間がその制作に当てられてたんで、ほんと一夏、自分のその卒業研究しなきゃいけないんですけど、それはマジで全部1ミリもせずに置いといて、その一夏すべてそのシート作ったりで一時通ったらその模型とか作ってプレゼンの準備とかするんで、ほんとに一夏ガチでその全力でやって、
後輩とかもチームにいたんでかなり巻き込んで、相当圧もかけて、でまぁ取れたっていう、なんかガチレバ届くっていうのをあの時ちょっと瞬間的に感じれたのは結構でかくて、なんかそれはありますね。
いいっすね、ガチレバ届くいいっすね。
僕もあの会社の上司から広告書を取る秘訣を教えてもらったことがあるんですけど、さこさんももしかしたら聞いたことあるかもしれないですけど、取れるまでやれば取れるっていう。
でもそれ、なんか真理だと思いますよね。
そうそうそう、取れるまでやれば取れるんだっていう、なんかちょっとね、え?みたいな、ちょっとハラスメントっぽい感じもするけど、でも真理、真理みたいな。
いやそうっすよね、そっか、確かに。なんか外から見てるとさこさんって、すごいこう、研究者タイプというか、表々としてもう、なんていうか、攻略法みたいなのがあって、ポーンとコンペ取られてるように見えちゃうんですけど。
今のお話聞いてると、やっぱりこう、ある種最初の原体験としては、悔しい思いみたいなものがあって、それを何を?ってことで、負けず嫌いみたいなところで見返すみたいな。
なんかそういうモチベーションもあられたのかなーとか思った時に、なんかちょっと、さこさんがちゃんと人間っぽく見えてきた。
でも基本そうだと思いますね。なんか、結構しょうもないことで悔しく、悔しさを持ったりもするし、なんか例えば、反則コンペとかも、もともと僕の業務のど真ん中って別に広告とか、今は反則プロモーションじゃないんですけど、
今はそんなことないんですけどね。会社入った当時って、2、3年ぐらいすると、広告代理店に入ったイケてるキラキラした人たちが賞とかを取り出すじゃないですか。
なんかすごくSNSとか雑誌とかに、同世代の人が名前が出てきやすい構造になってるって言ったらあれですけど、出てくるんですけど、僕が入った家電の事業会社って別にそこまで個人として社員を打っていくっていうことが別に、仕事ではそんなに必要ないって言ったらあれなんですけど、別に何とかな。
授業会社なんで、自分たちの授業をしっかりやればいいわけなので、外に対して名前を打っていく人がある意味ないので、割とクロースな感じなんですよね。
それはそれでいいなと思ったんですけど、同世代でキラキラしてる人たちが、これもなんか羨ましいなっていうか、なんか悔しいなっていう、またよくわかんないようなベクトルに向いて。
彼らと同じフィールドで一回勝負がしてみたいと思った時に、実務で勝負することができないっていうか、難しいんですけど、コンペみたいなものであれば彼らも応募してくるじゃないですか。
っていうので、会社入ってからはちょっとそういう反則コンペとかも、実はちょこちょこ応募してたんですよね。おセリフを取るまでに。おセリフを取るまでに多分2,3回は出した記憶がありますね。時々。
そうだったんですよね。 あ、ですですです。だから結構しょうもないモチベーションっていうか。いろいろあるんです。
確かに。めちゃめちゃ大事っすよ。
あと細かい話と、僕福岡の九州大学っていうところで、地元もってか出身も福岡なんで、全然福岡から就職するまで出てなかったんですけど、東京の美術大学とかに進学した子たちってやっぱこう、キラキラした、デザイン界においてキラキラした活動をするんですよ。
例えば大手の会社と三角連携で授業をして、それがなんかデザイン雑誌とかに載ったりするんですよ。それもなんかちょっと悔しくて。
そうそうそう。なんかあれーみたいな、俺も頑張ってるんだけどなーみたいなのもあって、国用のコンペとかもそういうね、関東にいる美大の同級生とかも応募してくるわけなんで、ちょっと一勝負してやりたいみたいなところはありましたね。
なんかそもそも僕と丸山さんが番組始めたきっかけもまさに今みたいな、やっぱりその授業の中でもクリエイティブやってたり、PR会社の中でもやっぱりその広告ど真ん中みたいなことって自分たちのその
自分の会社で学べるコアなスキルをベースに、もっとなんか広い海で戦っていけるんじゃないかみたいなことを、なんか若いながらもやっぱり憧れもあるし、そこに挑戦してみたいみたいなところから始まってるのも共通だなと思いますし。
そういう話が、このロジューラっていうコンセプトにつながっていて、僕らはよく雑草魂って言ってるんで、そこが佐古さんもまさに同じ宿命を背負ってるというか、同じ生き方をされてる人だなって改めて今のお話聞いてる。
佐古 そうそうそう、いやそうなんですよね。なんかこう、まあなんていうんですかね、しょうもない話かもしれないですけどね。
それ、やっぱそこのモチベーションというかガソリンって結構強烈だなと思ったんで、やっぱそれは僕らの、僕らが共有してたものを間違ってないんだなって、佐古さんのお話聞いてなんか改めて思いました。
佐古 あ、そうなんですよね。だからなんか、僕も会社入ってくる若い子とかにね、どうやればそのクリエイティブ的に成長できますかみたいなテーマって、永遠のテーマだと思うんですけど、やっぱその、そういうガソリンがあるかどうかっていうのは結構大きくて、なんか結構何事も成功してきちゃいましたみたいな、なんかあんまりそういう暗いガソリンがない子っていうのは、なんか僕は伸ばしてあげにくいって言うとあれですけど、なんか。
なんていうのかな、その、永遠に消えないガソリンを持ってるかどうかみたいな。
いい言葉ですね。
永遠に消えないガソリンですね。
佐古 なんか、その、青春時代のね、取り戻せなかったものって永遠に残るみたいな話ってあると思う。それのちょっとクリエイティブ版みたいな。
うん。
まあそれがない方が幸せなのかもしれないし、どうでしょうみたいなのはありますよね。
確かに。でもなんかそれこそ、中学高校の同級生を見返してやりたいみたいな気持ちで作ってるところもあるんで。
ああ、でもそれもあるかもしれないですよね。なんか、僕も別に、中高すごくその、何かの一軍だったかと言われると全然ね、ずっと卓球部でしたし。
あははは。
だから何かの一軍だったかと言われると、なんかまあそんなことはない気がするんで、そういうのもあるかもしれないですね。
確かに。でもそうなんですね。さこさんをなんか外から見てると完全に上将軍団のリーダーみたいな。
あははは。
そんなイメージばっかりなんですけど。
まあそれは。
落ちてることもある?
ああ、気持ち的にとかみたいな、成果が出ないとかですか?
ああ、そうですね。提出物が落選してることもあるっていう。
ああ、でもそれはありますよね。コンペも結構数、まあもちろん年を重ねるごとに打率は上がっていってるような気がしますけど、
今でも別にそんなね、100分の100みたいなことは全然ないですし、でも通らないことも結構あるし、結構だから毎回数を出すようにしていって、
だからミッドタウンの時とかもあれはねチームで、3人チームでやったんですけど、チームで多分10個ぐらいを出してたんじゃない?結構毎回数を出すんですよ作品は。
そんなに出されてたんですか?
うんうん。ただ3人でやると1人3個ぐらい作れば10個になるので、まあそんな負担じゃないっていうか。でも結構数は出しますね、10個ぐらいは。
サラッと言われてるけどかなりマッチョな思考だと思う。
そうですね。マッチョというか、やっぱ数がないとその、何て言うんですかね、審査員とのもう相性勝負みたいなところがあるんで。
そうですね。
いくらいいものでも落ちるときは落ちるんで、数は結構大事にしてますね。
それはめっちゃ面白い。ミッドタウン取られた時もあれグランプリ1つっていう形でしたけど、あの時も15個とか出されてたんですか?
えーとね、何か出したと思いますよ。10個ぐらいは出してたと思いますけどね。
10個ぐらい。
なんかそうなんですよ、だからミッドタウンとかその出す数に制限がないコンペっていうのは結構、逆に言うと得意っていうか、あとはもうマッチョ勝負、マッチョ勝負みたいなところがあるんで。
わかる。
そうそうそうそうそう。10個ぐらい出したと思いますね、あの時も。
反則のおセリポの時も数結構出されてたんですか?
あれは逆で、あれは逆になんかそのマッチョが今後長期的に考えるとマッチョの良くないなって思ってるんですよ。やっぱりその20代。
持続性がないってことですよね。
これがその20年後30年後もね、マッチョしてたら、だからそれはそれでどうなんだって、ほら本当にすごい人は1分の1で選んでこれだってピッてやってパッと通すんだと思うんですけど、おセリポの時はちょっとそっちにシフトしなきゃなって思っていたこともあったので、かなり絞って、でも3個出して、でも3個出して3個とも2次通過までいってるんですよ。
で、1個がグランプリかな。だからまあそういう意味では結構いい選球眼は当時出せたかなとは思いますね。
すごい、めちゃめちゃ打率高いっすね。
そうですね、そうそう。その時はでも本当にあえて絞る練習というか、をして3本に絞ってって感じでしたね当時は。
なるほどな。
うんうん。
それぞれ結構最初の方はもう数バーッて出して、それでも全部バーッて落ちまくるみたいな感じだったんですか佐藤さん。
佐藤 そうですね、コンペを最初に出してた時から今日で言うと、まあ期間で15年ぐらいありますけど、最初の7、8年はなんか、マッチョでなんとか乗り切って、なんかいっぱい出して、なんか引っかかりましたみたいなので乗り切ってた感じで。
後半は結構絞って、こういうことなんじゃないかな、ああそうだよね、こういうことだよね、みたいな感じである程度信念が減っていくというか、みたいなところはありますね。
なるほど。
これでもみんな通る道ですよ。僕も我山さんももう今30代、まあ30に突入していくような、あれですけど、やっぱなんかこう20代前半から中盤ぐらいは、なんか自分が何が得意かとか何が自分が生み出すもので世の中にも認めてもらえるものなのかがやっぱりわからないんで、
ひたすらそこをなんかチャレンジして、引っかかるものを、なんかそのフィードバックをもとに自分のクリエイティブの輪郭をちょっと見つめていくみたいな期間がやっぱ絶対必要な気がしていて、それ上にみんな数を出すっていうことを全員が言うんだろうなみたいな。
まあでもっと長い、大きなキャリアで捉えると、僕らもまだ言うても分かっていないんで、やっぱ数を出すことって未だに重要だとは思うんですけど、とはいえなんか1回通ったけど何もなかった道とかをなんとなくこう歩んできたことがやっぱ増えてくると、なんかもうだいたい課題を与えられている時点で、こっちに行った方がなんとなく良さそうだなとか、
自分のテリトリーに引っ張っていくにはこの文脈を使った方が、自分が得意領域で戦えそうだなみたいな感覚が、なんかその試行錯誤の結果、こう分かってくることによって、なんかちょっとコンペとかで言うとわかりやすく打率が上がっていくとか、なんか受賞覚悟が上がったりとか、何々さんらしいねみたいなことを言われるようになってくるみたいな、そういうことなのかなと思うので、これやっぱり佐藤さんも含めてみんな通る道なのかなっていうのは今も聞いてるんですけど。
ね、めっちゃ思いました。
そうですよね、最初は。だからその前半のマッチョ期は結構。
マッチョ期。
マッチョ期っていうか、クリエイティブ納金期っていうのは数大事なんで、だいたい僕らで3人ぐらいのメンバーでコンペとかオープンすることが多かったんですけど、もう1人100案マストみたいな感じだったので、3人で300案出ると、なんか使えるものは1、2案出てくるんですよね、これは。
だからその、絶対100は出そうなっていう前提でね、頑張れるメンバーかどうかみたいなところもありましたし。
いいっすね、クリエイティブマッチョ期。
そうですね、なんか、当時僕もまだね全然、今もあれですけど、当時は余計何をすればいいかとか、僕も当時なんかすごく明確に教えてくれる師匠みたいなのがいたわけじゃなかったので、
でもとりあえずなんかいろんなクリエイターさんがだいたい共通してることは最初は量だって、だいたいどの本にも書いてあるなみたいな。
じゃあそうなのかなみたいなので、最初はやってましたね。
そこの師匠が、僕の場合結構周りに教えてくれる方がいて、そういう方から学んできた感覚が僕の中ではあるんですけど、
そこの師匠いる、いない話もよくいろんな人と飲んだり話したりすると分かれるとこだなと思う。
丸山さんもどちらかというといないタイプの中で、その中でやっぱり丸山さんの場合、自分でそういろんなクリエイターを観察して、
4省元に分けられるみたいなことをされているじゃないですか。
坂さんのその辺のなんかタイプみたいなのもちょっと聞いていきたいですね。
そうですね。ちょうどその坂さんからツイッターでリプライをいただいた時に、僕らの中の発信で視点集点型と表現構造型と発信させていただいていて、
視点集点型の方が広告を作るときに入り口の見てもらうためのフックを作りたいタイプか、見てもらった後の出口の独特感を作りたいタイプか。
表現構造の方は考え方がクラフトよりか仕組みよりかみたいな形の中で、坂さんにリプライをいただいた時は、自分は視点構造型っぽいですねっていうことでご連絡をいただいたりしました。
僕ももうめちゃくちゃ視点構造型なんですよ。逆に谷口さんは集点表現型だったりして、っていう結構差分があったりするんですけど、
やっぱりそこら辺は坂さんは視点構造だなっていうふうにご自身が思われたところっていうのは思い当たり主があったりされた?
えっとね、いやなんかあの、丸山さんの表を見て、視点構造かなーって思った。まずその構造、表現と構造でしたっけ?対立して。
表現構造、はい。
でいくと結構構造型っていうか、アイディアとか構造を見るのが僕も結構好きなので、構造で見ちゃうんですよね。
僕なんかどっかで勉強会とかで連動言思考とかって言ってるんですけど、いいものがあったら構造を見ましょうねみたいな話をよくするんですよ。表現は違うけど構造同じパターンってよくあるからみたいな。
で、いい構造あったらそれを見て違う表現当てれば違うのできるでしょうみたいなことを言うんで、結構僕もアイディアの構造みたいなものをコンペとかで分析したりとかするのが無意識のうちに好きなので、構造型。
で逆にその表現みたいなところはもちろん好きなんですけど、なんかそんなにその自分が他の人と比べて詰めきれないみたいなところは実感としてはあって、それはなんかスキル的な問題なのか飽きちゃうみたいな話なのかちょっと分かんないんですけど。
なんかそれはもっとチクチク最後、どこまでもこだわってくれる素晴らしい人を見つけて仲間にしようってちょっと思ってるところもあって、そうなりますね。
いや分かります。表現構造の話で言うと、さこさんはもう外から見れば見るからに構造型。
はいはい。僕からしたら丸山さんとさこさんってちょっと年の違う、なんか同じカテゴリーに僕も人間として、
かもしれないですね。
そう、プロットされてますもん。
なんかちょっとね、アカデミック感あるというか。
でも確かにね、ちょっとそうかもしれない。そうなんですよね。体系化とかしがちだしなんか。
まさに、レントゲン思考とかポジドラ思考とか、いろいろ。
なんかね。
生み出すための過程を方程式化されてるじゃないですか。
そうそうそう、方程式化なんかしたくなっちゃうんですよね。
分かります。
そっくりじゃないですか。僕なるべく方程式にしないことでいいクリエイティブが生まれるってむしろ思ってるようなタイプなんですよ。
だからもうそもそもやっぱり宗家が違うなってやっぱりいつも思うんですよね。
確かに確かに。
なんか信仰している神様が違う感じがするっていうか。
そうそうそう。
肩に当てはめちゃうとブレイクスルーしないっていう。
うん。
谷口さんの考え方は。
課題のその時々に思った自分の感情と課題を接着させて何が生まれるかのマジックを楽しんでるっていう感じなんで。
分かりますよ。分かりますけど構造型、これ多分佐子さんには共感いただけるのかもしれないなと思うんですけど。
構造型あるあるとして、そんな再現性のない発想でやってる人の気がしれないというか。
そうなんですよね。あとはクリエイターとして食べていこうと思った時に、再現性をちょっと持っておかないと同じホームランを打ち続けられないというか。
そういう怖さみたいなのがあるかもしれないですよね。
そうですね。まさにその怖さからいろいろ全部法的色化しないとっていう。
そうそうそう。
恐悪感ではあるかも。
そしてストックして磨いていってみたいな。
そうですね。それかもしれない。逆に種口さんとかが表現型というか繋がりのマジックで生み出すっていうことで打率を高めてるのが意味わかんないですよね。
そうそう。すごいですよね。
僕は何かだから、自分の感受性を信じてるというか、それが優れているか優れていないかっていうよりかは、
自分が感じているものが多くの人も心のどこかで感じているものであるはずだっていう感覚で、世の中を生きてみた時に自分がビビッと何か来たことをストックしてるんですけど、
そこのストックの精度が高ければ、それさえ枯渇しなければ、どんな仕事もエッセンスを抽出していけば、ある程度人の何か心を動かして行動を動かせるはずだろうっていう感覚で仕事に臨んでるんで。
ただ僕の恐怖はそれが枯渇しちゃった時に本当の空っぽ人間になってしまうのではないかという、その枯渇に対しての恐怖感はあるかもしれないですけど、
今は生きてて自分が感じるものに正直に生きていれば、今のところは枯渇せずにやってこれているのでっていう、何かそういう感じのまた違う感覚があるかもしれないですね。
あー、なるほどね。なんかこのアイデアのネタ帳というかメモみたいなのを付ける時も、谷口さんのなんかさらっと聞いたら、結構その感情が動いたシーンの書き留めとか、短歌とかみたいな感じだったんですよ。
放送型の人間って、多分これとこれの組み合わせ面白いとか、なんかこういう構想面白いとか、それか掛け算足し算で何かユーモアが生まれてそうみたいなものをバババーって書き連れてる気がしてて。
はいはいはいはい。
谷口さんってなんかそういうのを付けられてたりします?メモ帳というかアイデアストックみたいな。
いや僕、あんまりそのストックみたいなもの実はあんまりしていないというか、持っていなくて。ただその、何て言うんですかね、こうよく渋滞してる時にこう車のナンバープレート4つあって、なんか銃にする遊びみたいなのあるじゃないですか。
ありますね。
あれみたいな感じで、世の中に出てくる面白い事情を見た時に、これはこういう構造だって頭の中で解くっていうのは結構やってるんですよ。
いつでも構造を解ける筋トレはするんだけど、なんかそのストック自体はあんまりしたことはなくて。
なるほど、なんかストックじゃなくてプログラムのインストールみたいな感覚じゃないですか。
そうですね、なんかストックとかももちろんしてもいいとは思うんですけど、なんかなかなか自分の中でストックしたものをどうしてもストックしたものが使おうと思った時にちょっと古くなっちゃったりするとかってあるあると思うんですよ。
で、なんかちょっとあんまりストックしても自分もちょっと活かしきれないなーって思った時期があったんで、なんかあんまりストックはしてないんですけど、おかわりに新しい構造みたいなものはなるべく頭に入れるようにはしてますね。