1. リテールトーク / RETAIL TALK - 中小小売経営のリアル -
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2025-03-22 16:28

不正のトライアングル・横領を防ぐ上で重要なこと

サマリー

このエピソードでは、中小企業における不正のトライアングルとその防止方法について探求している。実際の事例を交え、不正行為が起こる動機、機会、正当化の要因を解説し、特に中小企業のリスクについて論じている。不正のトライアングルによる横領を防止するためには、機会を減少させることが重要とされている。具体的には、報酬の適正化や透明性の確保を通じて信頼関係を築くことが効果的であると説かれている。

不正のトライアングルの概念
この番組は、中小小売企業の取締役経験のある2人が、そのリアルについてゆるくお話しします。
人事に軸足を置いたジェネラリスト、私戸部由里が、
井戸のM&A経験がある連続企業家、樋口幸太郎さんに話を聞いていきます。
既に小売企業を経営している方、これから小売ビジネスで企業を考えられている方に役立つ情報を楽しく語っていきます。
リテールトーク56回目になりました。よろしくお願いします。
お願いします。
今日は、不正のトライアングル・横領を防ぐ上で重要なこと、という重めのタイトルではございますが、最初に雑談です。
春になってきたので、衣替えを私はしている時期なんですけれども、
結構服を買うので、ちゃんと循環させていかないと、着ないものは外に出して売るだったり捨てるだったりしていかないといけないので、
かなり在庫を私は綺麗に回しているタイプなんですけど、
樋口さんはめちゃくちゃミニマリストのイメージが強くて、
その辺どうしてるんですか?みたいな話をしたかったです。
前に一回同じ服を着ているので、そう思われるのかなと思ったんですけど、
同じような服がバーってある感じのタイプです。
ただ、服は買い替えをしていて、シーズンにまとめて買って、買った分だけリストラする。で、入れ替え。
リストラなんだ。
割り当てられている、家の中で割り当てられているクローゼットが僕だけ異様に狭いっていう。
そこに入る分じゃないといけないので、子供より多分服が入らないっていう感じですね。
もうそういう認定をされているわけですね。
安泰いいでしょうみたいな感じなので、それでなんとかなってるんでいいかなっていう感じですね。
私はですね、お家の中で一番小さい部屋が私の部屋としてあるんですけど、
合計の一面がすべてハンガーラックが掛けられるようになっている。改造したので。
ほぼ私はリモートワークの日は大きめのウォークインクローゼットで仕事してるみたいな感じです。
僕の割り当てはちょっと僕の肩幅よりちょっと広いかなぐらいの。
まじっすか。
1個だけと洋服、ダンス1個、2個かみたいな割り当てなんで結構大変です。
そういうのがだいぶ違うことが分かりましたね。
はい、本題に行きたいと思います。
事例の紹介
テーマが不正のトライアングル、応寮を防ぐ上で重要なことというテーマです。
これ、オールユーザーさんの応寮事件をたまたまツイッターで見てて。
あるあるだけど衝撃的というか、ここまで書いちゃうんだみたいなところも含めてびっくりしましたと。
一方で僕自身の知り合いとか知り合いの知り合いレベルでも片手じゃ済まないぐらいケースを聞いているので、ある話なんだろうなと思ってます。
応寮ってなぜか大企業で起こるものみたいなイメージが何かあったのでびっくりしました。
ニュースになるのが大企業が多いんでしょうね。
一方でやっぱり起きやすさで言うと後々も話しますけど、中小企業とか創業期の会社の方が起きやすいし表に出てないんだろうなと思ってます。
VCのアンリーさんとかでも不正応寮は自分に関係のないことじゃないって話みたいなノートが結構前に出してこれも結構見られてたような気がするので、あることなんだろうな。
VCとしても見かけてるんだろうな表に出せないけどっていうふうに思ってます。
僕自身いた新卒の会社でも応寮不正会計で懲戒処分みたいなのは結構少なくない数聞きますし、スタートアップ系の会社とかスモビジ系の会社でも応寮されて困ったみたいな話はちらほら聞くので、
全然他人事じゃないというか、むしろ起こるものとして準備しておかないと怖いだろうなというふうに思ってます。
応寮さんのことは全然仲の方とか全然知らないんでわかんないんですけれども、アパレルDTC調べているときに確かファンディーのかなんかでクラファンで調達をしていて、当時結構早い段階だったので珍しいなっていうので知ってたのと、
なんかユーザーさんのこと共犯者みたいな呼び方をしていて、多分コミュニティアパレルの第一人者みたいな感じで、なるほどこんなのあるんだなみたいなので、前職入る前とかに調べてたのかな。
頭に残ってたっていう感じで久しぶりに見たらこんなことになってたっていうのでびっくりしたという感じです。
なるほどですね。私も確かに応寮聞いたことあるわと今思いながら聞いてました。
オールイヤーズさんの件、割と結構最近の記憶に新しい感じですけども、どんな感じだったんでしたっけ?
これ片方からの発信というか会社側からの発信なんでちょっと事実かどうかわかんないんですけれども、X上でオールイヤーズの公式アカウントで発表されていたことをまとめると、
とある役員による数年にわたる応寮不正会計で経営が悪化しましたと。
取引先への押し払いとかが遅延したり、お客様の注文状況の把握に時間がかかったりっていうのが起こってたと。
代表自身は会計バックオフィスECの管理を怠っていてという状況だったみたいですと。
ツイッターとか見てたら注文が届かないとか、この発表がある前もあったりしたのでちょっとドタバタしてたんだろうなっていうのは伺えるなと思いました。
怒り得るっていう話ですけど、なんで怒っちゃうんですかね?
オールイヤーズさんの件がこうだっていう話じゃないですけど、一般論として応寮とか不正に関しては不正のトライアングルみたいな形で説明されることが多くて、
動機と機械と正当化の3つですというふうに。
応寮を軸に見ていくと動機はいわゆるお金に困って借金しちゃって返済しなきゃいけない。
でも手持ちの現金はないし銀行にも口座がないっていう状況でやっちゃおうかなって思っちゃうっていう状況。
動機ですね。
で機械に関しては、例えばもう承認とか振り込みまで一人でできちゃう。
会社のお金を全部自分の自由に使うことができちゃうであったり、バレない。
要は形も自分でつけてるし振り込みも自分でやっているので表にならない。
悪質なケースだと税理士さんも巻き込んじゃうみたいな。
そういう機会があるのでやっちゃえるっていう状況。
最後が正当化って言われていて、本当にバレないうちに返済すれば問題ないだろう。
ちょっと100万円会社の口座から借りてるけど来月返すからこれで大丈夫でしょうであったり、
あとは報酬への不満なんかも結構正当化が起きやすい要因と言われていて、
ハードワークで夜まで働いてるのに同業他社とか同じぐらいの年齢の人と比べると給料が安いみたいな。
そんな状況からこれは本当会社に不当に搾取されているから応料してもそれは正当化されるんだっていう風に思ってしまうっていう
この3つの要因をよく説明に使われていますね。
防止策の検討
なるほど、不正のトライアングル、動機、機会、正当化ですね。
確かにこれスタートアップに当てはまりやすい感じもしてきました。
逆にもう本当創業期のスタートアップとか中小企業は不正のトライアングル満たしまくりみたいなケースが多いのかなと思ってます。
大企業はこの辺り結構しっかりしてるんで、大企業で応料するとなると結構いくつかの承認プロセスであったり、
抜け道を探さないとできないところが、その時のスタートアップとか中小企業は基本整ってないので、やりまくれるっていうような状況かなという風に思ってます。
動機に関していくと、創業期の給料って僕自身も1社目の時って月10万の給料しかなくて、
共同創業者と2人で暮らしていて、2人とも10万で過ごしてたんで、
そういう時って本当に生活に困窮するぞみたいなのが容易に想像できるなと。
これ当時若かったんであんまり困らなかったし、2人で住んでオフィスもそこにしていたんで、出費をすごい抑えてたっていう状態だったんで、
お互い借金もせずに住んだんですけれども、家庭もあって給料も低くて貯金を切り崩して、
1年ぐらいは耐えられるけど数年やっていると、結構このあたりの不正の動機とかプレッシャーが起きやすいんじゃないかなという風に思います。
2つ目の機械に関しては、ものすごい機械はふんだんにあるというか、整ってない会社が多いだろうなと思います。
これはそうですよね、きっとね。
1人で会計やって、税理士とのやり取りもその人がやって、出勤なんかもその人がやってしまうみたいなケースは相当多いんじゃないかなと思ってます。
本当に自分で振り込んだものに対して何の費用かっていうのを自分でつけてみたいなところがやりやすいんじゃないかなと思って、
本当ごまかすことも簡単なんだろうなと思います。
最後の正当化の部分も動機にもつながるんですけど、長期的に給料が低く抑えられていると、本当同年代の人と比べちゃったりして不当に低いなとか、
これって会社から搾取されている、自分で特に会社を立ち上げたわけではないメンバーとか、
創業者にはいるけれども持ち株が少ないみたいなケースだと、会社に不当に搾取されているからこれは応料してもいいんじゃないかって思いやすくなってしまう。
機械にもつながるところでバレないのでやっちゃおうかみたいな。
バレる前に返済すれば問題ないっていうふうに考えてやってしまう機会もスタートアップだとかなり多いんじゃないかなというふうに思います。
めっちゃありうるっていうのがわかってきました。どうやったら防げるんですかね。
基本的には機械を防ぐっていうところに注力するっていうのが基本かなと思っていて、
不正防止の基本戦略
動機が起きないようにする、正当化を起きないようにするっていうのは何個か多分対策あると思っていて、
報酬水準をちゃんと払うとか、長期で搾取しないようにケアするとかあるんですけれども、
一番は機械を減らすことが一番いいんじゃないかなと思っていて、速攻性もあるし取り組みやすいと。
僕自身も気をつけてたし、いわゆる一般的に言われるところでいくと、
1個目が出勤と会計の分離、水等と会計の分離みたいに言われるんですけれども、
要はお金を支払う人と会計つける人を変えましょうっていうような形ですと、
僕自身は1社目も2社目もこれやっていて、うちの今の3社目でも
お支払い関係やってもらっているエビサーさんが全部お金周りは触っているので、
僕は承認して会計処理するだけみたいな形にすることで、ここを防いでるっていう感じですね。
1人挟むだけでちゃんと防げるので、やっておいた方がいいかなというふうに思います。
2つ目が透明性の確保っていうような形で、銀行口座とか会計処理にアクセスできる人をそもそも複数にしますっていうところと、
定期的に複数人で確認する機会を設けるみたいな形で、不正に気づきやすくしましょうっていう形でやってますと。
僕が今やってる会社でも全職でも基本的に代表とないし、僕ともう1人のメンバーみたいな形で複数人が見るっていうのと、
銀行の残高管理っていうのをやってます。毎月月末月初にいくら残高があります、処理はこうなってますみたいなのを振り返る機会じゃないですけど、
本当に簡単な報告とかだったりするんですけど、そういうところをやっていますと。
そうすると重要な情報にアクセスできる人を複数にして、不正に気づきやすくするみたいなところが2個目かなと。
それが承認機能による検証みたいなのは、本当に余裕があればやれるといいかなと思うんですけど、
経営者の知り合いとかで隅身SBI銀行を使ってる人結構多くて、あれ結構めんどくさいのが振り込みをするたんびに携帯に通知が飛んできて、
金額入力して承認番号を入れないと振り込み処理が終わらないんですよ。
これを僕の携帯に入れているので、振り込みの処理をするのをエビサーさんにお願いすると、今から承認番号が飛んでくるんでよろしくお願いしますって言って、
毎月月末の25日ぐらいにポチポチ打ってるっていう作業をやって、すげえ非効率なんですけど、
これはやっておくと複数人でできると。ちょっとこれは異常しようかなと思ってるんですけど、
こうすることによって、この3つやっておくとだいぶ防げるんじゃないかなと思ってます。
信頼関係の重要性
確かに間違いないですよね。ダブルチェックにもなるし。
確かに必ず複数名で担当することで機会の部分は減らせるかもですね。
これでも経営者の方で聞いてる方いらっしゃったら、自分の場合は信頼してるから大丈夫と思って聞いてる方が多いんじゃないかなって思っちゃうんですけど、
不正が起こらないようにするためにも必要かもだけど、小さい規模において複数人で責任を持つ体制にすること、
多分ここから強い信頼関係作っていく上でも意味がある気がするので、やったらいいんじゃないかなというふうに思いました。客観的に。
その信頼関係というのも、なかなか年数が経つと変わっていく部分もあるかなと思っていて、これは良くも悪くも。
最初から不正をしようとしている人は少ないんじゃないかなと思ってます。
ただ長い給与への不満であったり、ちょっとした出来心地であったり、プライベートのアクシデントによる突発的な費用を年収しなきゃいけないみたいな、
そういうケースってあると思うので、その時に不正の機会がなければ思い留まってたっていう人を救う面があるんじゃないかなと思うので、
不正の機会を奪うっていう機会を設けることが、本当にその人自身を救うことにもなるし、不正をちょっと思い留まらせることでその人も救うし、
自分自身の経営も救うっていうことになると思うので、信頼してるから大丈夫ですみたいな放置をすることが、
その人自身を応慮してしまう機会がある人たちの脅威にもなるし、自分自身の首を絞めることにもなるので、
不正が起きやすい環境なんだっていうことを自覚して、そういったところを対策打つことが自分も相手も守ることになるので、
絶対やったほうがいいなと個人的には思ってます。
うんうん、すごい制約説に基づいた話だと思ってたら、最後すごい綺麗なまとまり方したんで嬉しいです。
そうなんですよ。
地位にしてないからみたいな、そういう感じではなくですね。
ありがとうございます。今日は不正のトライアングル応慮を防ぐ上で重要なことというテーマでした。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
リテールトークここまでお聞きいただきありがとうございます。
番組の詳細欄にGoogleフォームのURLがあるので、質問やメッセージはそちらからお送りいただけると嬉しいです。
番組内でご紹介させていただくかもしれません。
次回もぜひよろしくお願いします。
16:28

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