1. レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」
  2. #125 注目のクリエイティブ 〜..
2025-05-20 26:07

#125 注目のクリエイティブ 〜ニューヨークの街角で見つけたクリエイティブ〜

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第125回は、レイ・イナモトが、ニューヨークの街角で見つけた日常的なクリエイティビティについて解説します。日本では20年前から当たり前になっているタッチ式の電車の改札も、ニューヨーク全域に導入されたのはつい最近の出来事でした。日米の違いを取り上げながら、クリエイティブ思考を武器に21世紀を生き抜くヒントを紹介します。


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サマリー

ニューヨークの地下鉄における改札通過の技術の変遷を通じて、日本とアメリカのクリエイティブな違いを探っています。特に、日本では20年前からスマートフォンでの通過が一般的である一方、ニューヨークでは最近そのシステムが導入されたことに驚きを覚えます。これを通じて、日常的な行為の中にもクリエイティブ思考が存在することを再認識させられます。ニューヨークでの日本文化やビジネスモデルの影響を探求し、特に抹茶屋やパン屋の人気行列の背後にあるデジタルメディアの力を紹介しています。TikTokの普及がどのように日常の現象に影響を与えているか、日本のプレゼンテーション文化がグローバルに通じる可能性について考察しています。ニューヨークの街角で見つけた日常のクリエイティブは、多様な文化とエンターテイメント要素が融合した新しい体験を提供しています。特に日本の文化が現在のAI時代において重要な競争力を持っていることが強調されています。

ニューヨークのクリエイティブ
This is ReinaMoto's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is ReinaMoto. 皆さんこんにちは、ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にするグローバルイノベーションファーム I&CO 共同創業パートナーのレイ・イナモトです。
目まぐるしいスピードで世の中が変化する中、この番組は日本人が世界で必要不可欠な存在となるためのヒントを探ります。
今回は僕が気になったクリエイティブ作品を紹介する注目のクリエイティブです。
今日もこの番組のプロデューサー、竹芽由加さんと一緒にお届けしたいと思います。
はい、レイさんよろしくお願いします。
今日は何を取り上げましょうか?
今日はですね、いつもの注目のクリエイティブのコーナーと少し違って、もっと身近、もっと日常的なもので、
ニューヨークの街角で見つけたクリエイティブっていうと、
アートの作品とか、ブランディングの試作とか、マーケティングの広告とか、そういう風な感じで話すことが多いんですけども、
今回はもっと身近で、あんまり気にしなかったことだったりとか、日本では当たり前なのにアメリカでは珍しかったりとか、逆のことだったりとか、
そういう身近なものを紹介したいと思います。
地下鉄の改札事情
なので、ニューヨークの街角で見つけた日常的なクリエイティブについてご紹介します。
いいですね。私もだいぶ最近ニューヨーク行ってないので、すごい気になります。
そうですよね。では早速いきましょう。
レイさん、今回はニューヨークの街角で見かけたクリエイティブということなんですが、どんなことが気になっているんですか?
地下鉄だったりとか、改札口を通るときに、今だとスマホだと思うんですけども、もう20年近く前から、ガラケと言われている時代の頃から、
モバイルで改札をパッとタッチをして入るってのって、日本って普通にできてたと思うんですよ。
そうですね。だいぶ前からもうスイカとかでピッピってやって乗ってますよね。
僕がニューヨークに来た時、20年以上前なんですけども、その時日本はまだ切符だったと思うんですが、こっちではトークン。
なんかコインみたいな?
そうそう、コインですね。コインを購入して、それを地下鉄の改札口のスロットに入れて入るっていうすごく古いやり方だったんですね。
私それやったことないです。
ないですか?
うん。
それが一番多分2000年前後ぐらいで、その後、回数券なんですけども、カードでそこに現金を振り込んで、
例えば20ドル振り込むと10何回乗れますよとか、そういうのが結構長い間続いていて、2000年前後ぐらいまでそういうのが一般的だったんですね。
そのカードを、
こうスワイプするやつですよね。
そうそう。カードを購入して、それをスワイプして、スイカーだとスワイプしなくてもピピってやるじゃないですか。
それではなくて、物理的にスワイプしなきゃいけなかったのが結構最近までそうだったんですよ。
私も何回も何回もニューヨークの地下鉄でこう、なんていうんですかね、溝みたいなところにカードを差し込んで動かすっていうスワイプっていう作業を何度も何度も当たり前のようにやりました。
結構使えなくなっちゃうこともあるんですよね、カード自体が。
使えなくなったりとか、あとよくあるのがいくら入ってるのかがわかんなくなったりとか。
あ、わかりますわかります。
結構、その時の一番便利な最先端の技術だったと思うんですけども、でもそれって結構最近2020年頃までずっと続いていて、
ようやくそれぐらいからスマホのモバイルタッチで改札を通れるっていうのが部分的になって、今2025年、今年になってようやくほぼニューヨークの地下鉄のすべての改札口でそれで通れるようになったんですね。
へー、なんかすごい。
クリエイティブ思考の再認識
それって日本ってもう20年ぐらい前にそういうのが普通にできていて、
なんかその、そういう光景を見ていて思ったのは、これはですね、サイエンスフィクションの小説家のウィリアム・ギブソンっていう人がいるんですね、作家がいるんですけども、
彼が言った言葉で、未来っていうのは世の中にまばらに散らばっているっていう言い方をしてるんですね。
っていうのは、未来はもうここまで来ているんだけども、ただまだそれが日常的に一般的になってないよ、だからまだ遅れてるように見えるんだよっていう風に言ってるんですけども、
実はところどころにまだら状態で、日本にあるけどアメリカにはない、もしくはアメリカでは普通だけど日本ではないみたいな、
逆になんかアメリカでこんだけ生活していて、日本にたまに行ったりすると、あ、なんかそういえば日本ってこれってもうずいぶん前から普通だったよなってことをよく気づくんですけど、
それが一つ地下鉄の携帯で改札を通れるっていうのが、なんか日本ではもう20年ぐらい当たり前だったのが、
アメリカで特にニューヨークという世界最先端と思われているところでようやく普通になってきたっていうのが、なんか意外だなっていう風に思います。
なぜこれを取り上げたかっていうと、よくその日本人の人と話すと、最近ニューヨークで何が流行ってるんですかとか、ニューヨークのことすごく気にされる方が多いんですね。
それはそれで確かにニューヨークの方が進んでたりとか、いろんな意味で中心的な存在であったりとか、ファッショントレードがどの頃とかってあると思うんですけども、逆にニューヨークにいる僕から見て、
特にその1、2ヶ月に1回日本に行って、結構な頻度で行ってますけども、やっぱり離れてまた行くと、気づかなかったことを新しい気づきっていうのが発見できたりするんですよね。
それが日本ではもう全然誰もクリエイティブと思っていない、改札のモバイルタッチっていうのはもう20年も前から普通にある。
確かに。
それってクリエイティブなのっていうと、そうじゃないかもしれないっていう風に思われる方も多いと思うんですけども、でも実はそれってクリエイティブなんだよねっていうのが、僕がここで今日取り上げたかった理由の1つなんですよ。
いやー、なんかそう言われると、さすがに日本をフレッシュな目で見てるなぁ、れいさんはっていうのが改めてわかりました。
クリエイティブ思考っていうテーマでこの番組ずっとやってますけども、クリエイティビティっていう定義って人それぞれで、
僕、皆さんもこれリスナー方ご存知のようにゲストの方にクリエイティビティの定義って何ですかっていうのを決めて聞くようにしてるじゃないですか。
そうするといろんな答えが返ってきて、例えば点と点をつなぐ力だとかそういういろんなことを言われるんですけども、僕がゲストの方から聞いた定義で2つすごく気に入ってる定義があって、
1つはAppleの育成を担当されていたApple大学というチームがあるんですけども、そこのAppleという企業の中の育成チームなんですが、そこの学長をされていたジョエルポドリンさんが言った定義で、
クリエイティビティとは彼の英語の言い方だとoriginal thought and skillful actionという言い方をしていて、日本語にすると独自の発想と熟練した実践っていう言い方をされてたんですけども、その2つを融合することがクリエイティビティなんだよっていう風に定義されてるんですね。
で、それって今すごく地道で日本ではもう何百万人の人が毎日何回もやっている行為なんですけども、実はそこにクリエイティブ思考が隠されていたっていうのが日常的なこととそのクリエイティビティとはという少しちょっと概念的な話をつなぐ事例かなと思ったので、今日は注目のクリエイティブという括りではあるんですが、そういうものを取り上げてみました。
なるほど。
で、もう1個の気に入っている定義は、これはですね、元最近のエピソードで、ドキュメンタリー映像監督プラス広告のクリエイティブディレクターでもある、僕の友達でもすごく長い友達のDavid Charlesとの会話で上がってきた彼の定義なんですけども、彼に聞いた時にクリエイティビティとはhuman expression of magicという言い方をしていたんですね。
これ何かっていうと、魔法の人間的な表現っていう言い方をしてたんですけども、この改札をモバイルでピピって通ることって、これって人間が考えたある意味の魔法だと思うんですよ。
いや、その通りですね。本当に。
じゃないですか。
魔法みたいだと思う。
その裏側にはすごく巧みな技術があって、それを実現することってすごくハイレベルなことだと思うんですね。
でもそれを誰もがほぼ何も考えずにパパッとできちゃうってすごい魔法だと思うんですよ。
で、それを生み出したのは人間。
で、これもそのクリエイティビティの一つなわけで、さっきお伝えしたジョエル・ポロリさんの定義とこのデイビッド・チャーズの定義、結構違う定義ではあると思うんですけども、繋がってるところがあって、それのすごく身近な事例がこの地下鉄の改札をモバイルで通るっていうのは、それはすごく皆さんクリエイティブって思わないかもしれないんですけども、実はそういうところにクリエイティブ思考が隠されてるんだなっていうふうには思います。
いやー、本当にレイさんに言われてみて初めてみんな日常的に当たり前にしている行為がこんなにクリエイティブな裏付けのもとになり立ってるっていうのに気づいたと思います。
はい。
続いて何か気になることありますか?
ニューヨークでの行列の現象
続いてはですね、これはもうつい最近のことなんですけども、実は日本のものだったりとか、日本の文化だったりとか、日本のビジネスモデルってやり方によっては海外でもすごく通用するんだなっていうのを実感したことがあるんですね。
へー。
で、たまたま同じ日に土曜日に妻と散歩をしていて、ほんの1時間ぐらいの間、2カ所で全く違うところだったんですけど、同じ光景を見たんです。
へー。
で、それ何かっていうと、すごい行列があったんですね。
え、ニューヨークで?
ニューヨークの、それこそ街角のブロックをぐるっと1周ぐらいしちゃうぐらい、これってたぶん待ったら2、3時間余裕で待たなきゃいけないよなっていう列を、2カ所で全然違うと。
で、もう1つはミッドタウンぐらいですかね。で、見たんですけども、全く違うところで。
で、何かチケットの販売してるのかなとか、何か有名人のサイン会があるのかなとか、何かそういうことかなと思って。
で、ちょちょっと検索してみようと思って。
で、Googleではなくて、まずインスタに行ったんですね。
そしたらあんまり出てこなかったと。
で、TikTokに行ったらすごいバズってる動画がいくつか出てきたんですよ。
あー、なるほど。
で、蓋を開けてみたら、1つは抹茶屋さんなんですね。
で、もう1つはパン屋さん。
で、具体的に紹介すると、1つは数字の12、12っていう名前で、12抹茶っていう、もうほんのつい最近、1週間とかぐらい前にソフトオープニングっていう亭で出てるんですけども、オープンした12抹茶っていう抹茶専門店なんですよ。
で、それがTikTokで何万ものいいねがついてる動画がいくつかあって。
へー。
で、別になんかすごいマーケティングとか広告を売ったとか、なんか有名人が宣伝してるとかではなくて、もういわゆるオンライン、それもインスタではなくて、TikTokのいわゆる口コミでそれだけ行列ができてるっていう現象は、これ10年前、下手したら5、6年前、パンデミック前ってTikTokはまだそこまで流行ってなかったので、できてなかった現象なんですよ。
プレゼンテーションの文化
なるほど。もうインスタ映えとか古いっていうことですか。インスタ映えならぬTikTok映えみたいな。
TikTok映えだし、あとやっぱりそのTikTokのアルゴリズムがそこが長けてるのかなと思うんですけども、覚鮮性が全然すごいんでしょうね。
あー、なるほど。
で、全く同じ現象で、ワシントンスクエアパークの近くだったんですけども、ワシントンスクエアパークってちょっとミッドタウンより南のところなんですけども、そこに11マリソンっていうすごく有名な高級レストランがあるんですね。
へー。
で、そこがポップアップとしてパン屋さんを出して、それもヴィーガンのパン屋さんをポップアップでやってたんですけども、そこの菓子パンがメインなんで、クロワッサンとかなんですが、すごく見せ方が綺麗なんですね。
へー。
で、たまたま妻の知り合いもその日にそこに買いに行ってたらしくて、2時間ぐらい待って買ったそのパンの写真をあげてたんですけども、すごく見栄えがよくて、でもこれって結構日本だと普通にいろんなところのパン屋さんだったりとかお菓子屋さんがやってるプレゼンテーションだよなっていうふうに思ったんですよ。
へー。パンのために、しかも菓子パン、例えばペイストリーみたいなちょっとフルーツが乗ってるとか。
そうそうそうそう。
多分そんなものって日本にいたら全然珍しくないから、2時間も並ぶとかちょっとなんか想像できない。
ですよね。で、いや、あれは日本では見ないなっていう。
いやー、日本でパン屋さん2時間並ばないでしょー。
まあ確かにちょっと並ぶとかあるとは思うんですけども、でももうブロックずっと全部何時間もかけて並ぶって。
へー。
よっぽどのことじゃないって、僕あれできないと思ったんですよね、正直。
で、これ何が言いたいかっていうと、どっちもプレゼンテーションがすごい上手いなって思ったんですね。
あ、へー、そうなんだ。
で、ただ別に日本の例えばレストランだったりとかパン屋さんだったりとかそういうとこ行くと、プレゼンテーションが上手なお店っていっぱいあるんですよ。
そうですね、なんか美味しそうに見せるとか日本の文化の中にありますよね。
あと、いわゆる普通のリテールとかでも、これはすごい古い話で、20年くらい前、僕がナイキの仕事を25年くらい前から始めたときに、
ナイキのお偉いさんが、お店のディスプレイを学ぶには日本のお店に行くのがいいっていうふうにおっしゃってたんですね。
で、そのときは僕はまだアメリカに来て5年も経ってなかったんですけども、あ、そうなのかって、なんか日本のお店がそんなにすごいとは全く思ってなくて聞いたんですけど、
ナイキの人たちがわざわざ日本まで行って、そういうのを偵察して、勉強して、それを持って帰るみたいなことをさせたんですけども、
日本の、例えばデパートとかレストランとかそういうパン屋さんとか行くと、プレゼンテーションが普通に上手にできてるんですけども、みんな上手だから、
全部そうこう均一に見えちゃう?
なんかどうすごいんだろうって逆に教えてもらわないと、もう私たちの日常の中では当たり前だなみたいな感じですけどね。
そうなんですよ。だから全部結構ちゃんとしてるから、それが普通になっちゃってるんですよね。
でもなんかデパチカとかは確かにすごく美味しそうに焼き魚なんだけど、今網の上で焼いてるみたいな感じにディスプレイされてたりとか、
例えば煮物とかでも、既に煮物作ってから時間が経っているものなんだけれども、今作りたてのように鍋の中に入ってディスプレイされてたりして美味しそうに見えたりとか、
結構凝ったディスプレイっていうのは確かに見るかなーなんてデパチカとかだと思いますね。
これも日本に行って外国人とかと一緒に買い物とか行ったりとかして驚くのが、包装?ラッピング?
綺麗にね。
そういうことでデパチカの話で言うと、例えばなんか買った時にラッピングをすごいスピードでめちゃくちゃ綺麗にやってくれるじゃないですか。
やってくれます。やってくれます。
みなさん練習していると思うんですけれども、でもそれが普通じゃないですか。
だからそういうところでもすごくそういう身近なところでも、日本ってプレゼンテーションをすごく大事にする文化だと思うんですね。
でもラッピングをプレゼンテーションって考えたことがなかったですね。なんか当たり前すぎちゃって。
当たり前だったりとかリボンかけたりとか、あと例えば観光総裁の時のそのご主義とかもちゃんとした綺麗な封筒に入れてそこにリボンがついたりとか、そういうプレゼンテーションにすごくこだわるじゃないですか。
確かに。
そうなんですけど、でもビジネスの世界で言うと日本の文化、日本の企業、日本人でって言うとちょっと語彙が悪い方かもしれないんですけども、プレゼンテーションが下手なんですよね正直。
確かに。
グローバルな強み
だから日本の文化の中で普通にあるプレゼンテーションをグローバルに展開すれば実はうまくいくんじゃないかっていう僕の仮想があって、
たぶんまあ足りないところいくつかあると思うんですけども、ちょっとだけ見せ方を工夫したりとか日本でやってることをそのまま持ってきて、ちょっとアレンジをして海外でも通用する、アメリカでもヨーロッパでも通用するように見せればもっともっとすごく伸びるとは思うんですよね。
確かにレイさんの仮説はなんかイメージできますね。
そう、だから今ちょっとここで言いたかったのは2つあって、その日本のプレゼンテーションの文化は実は海外グローバルでも通用する、それが一つ。
で、もう一つはさっきも言ったみたいに5年前はなかなか見なかった光景、そのインスタとか今取り上げた事例はTikTokなんですけども、そのTikTok映えしてそのデジタルなものがすぐフィジカルな現実の世界に影響を及ぼしているっていうのはこれ5年前なかなかなかった現象っていうのが今いろんな街角で起きているっていうのは
なんかすごく世界が変わったな、そして日本でも実際そういうことあると思うんですけども、それがもっともっと今後も広まっていくんじゃないかなと思います。
すごいですね、デジタルの世界から2時間待ちの大行列なんていうことがまさかニューヨークの街角で起きているなんて全然知りませんでした。
そこのやっぱり影に隠されているのは、例えばその抹茶っていう日本の文化だったりとか、先ほどお伝えしたパン屋さんも、あれも多分日本のパン屋さんとか日本のケーキ屋さんの影響は絶対あると思うんですよね。
へー、そうなんだ。
だからそういうところが日本の隠された強み、グローバルに強い強みっていうのはあるんじゃないかなと思います。
それをなんか日本の企業とかができていないのはちょっとやっぱり残念な感じがしますね。
そうですね、これが2点目ですね。
そして3つ目の例なんですが、この注目のクリエイティブ。
これも日本だと別にそこまで特別なことではないかなとは思うんですけども、マグロの解体ショーなんですね。
ニューヨークのエンターテイメント
これここ1,2年の話なんですけど、ウェグマンズっていういわゆるスーパーマーケットのチェーンなんですが、それがニューヨークに5,6年くらい前からブルックリーにできて、そしてここ1,2年くらいでマンガッタのユニオンスクリエイトのすぐ近くに結構大きめのスーパーを開いたんですね、ウェグマンズというチェーンが。
へー、知らないです。
その中に魚市場があって、それこそ築地のマグロを直接空輸で持ってきて、毎週何曜日の何時っていう感じに解体ショーがされるんですよ。
その解体ショーをやって、中落ちもその場で食べられるっていうのをウェグマンズというスーパーマーケットがやり始めたんですけども。
へー、そうなんですね。
ここでちょっと言いたいのは、2番目に取り上げたプレゼンテーションが大事っていう話もあるんですが、さらにそれに付け加えて解体ショーっていうのはエンターテイメントとして見せるんですね。
やっぱり集客とか人の注目を集めるっていうのはプレゼンテーションももちろん大切なんですけども、さらに人の心を動かすためにエンターテイメント性が必要。
それを解体するっていう、ある意味作業じゃないですか。
それこそ築地だったりとか今豊洲になりましたけども、あれももうだいぶエンターテイメント化されてツアリズム化されて観光客がいっぱい来るようになりましたけども、もともとあれは普通の作業だったじゃないですか。
そうですね。マグロの競りとかね。
それをプレゼンテーション、そしてエンターテイメントとして捉えて、そして一般のお客さんが見やすい、そしてアクセスしやすい形でお店の中に持ってきて、そしてそこから集客をするっていう、そういうことをシステムとして考えてるな。
そこの根源であるのは、じゃあどうやって人の心を動かすか。
それにはエンターテイメントが必要っていう、そういう考え方があると思うんですね。
それってちょっとハリウッド的な考え方だと思うんですけども、やっぱり人の心を動かすっていうのは、ただ説明するだけではない、ただプレゼンテーションするだけではない。
そこにエンターテイメントを加えると、人が喜んだりとかある意味感動したりとかがあって、人が集まってくる。
そして何かが起こってくる。
そういう流れがあると思うんで、今日なんかその地下鉄の話から抹茶だったりとかパン屋さんみたいな話、そして市場みたいな、これもビジネスのことなんですけども、日本では結構普通のことなんですけども、見せ方、そしてやり方によってはすごく可能性があるんじゃないかなと思って、
今日この注目のクリエイティブ、いつもとは違う路線でいくつか選んでみました。
日本文化の重要性
本当にレイさんおっしゃる通り、例えばモバイルで電車に乗れることももう皆さんの日常の中では当たり前ですし、抹茶とか綺麗にフルーツがのったパンとか、全然日常で全然珍しいものでもないですし、
マグロの解体ショーとかね、それこそ開店寿司屋さんとかでも日本だと結構やっている当たり前のことなんですけれども、それが実はニューヨーカーたちにとってはめちゃくちゃ新鮮だったみたいな、それがやり方次第では大きなビジネス、そして大行列につながっているっていうのは、日本にいると逆になかなか気づけないことですよね。
だからそれで考えると、20世紀って日本から世界に与えた影響、そして世界に輸出したのってものづくりじゃないですか。
車だったりとか電子機器だったりとか。
20世紀後半から21世紀頭には、逆にそのハードウェイの時代からソフトウェイの時代になって、なかなかそこを日本がついていけなかった業界で正直取り残されちゃってると思うんですね、残念ながら。
ただ、今このAIの時代になって、じゃあ日本が何で世界で勝負できるかっていうと、実は文化だと思うんですよね。
なるほど。
日本の文化。
それって日本独自のものでもあるし、でもそれが世界ですごくリスペクトされていて、それが日本の未来の一つのきっかけなんじゃないかなと思います。
さて、ここまでお送りしてきました。レイナウトの世界のクリエイティブ思考。
今回の注目のクリエイティブは、ニューヨークの街角で見つけた日常的なクリエイティブについてお送りしました。
なんだかニューヨークの風を感じたようなとても面白い回でした。ありがとうございます。
はい、よかったです。
なんか日本とアメリカ、他のところも行きますけども、こう行き来してると当たり前のこともすごく新鮮に見えたりとかで、
なるほど。
こういう感じでまたちょこちょこと紹介できればなと思います。
世界のクリエイティブ思考、お相手はレイナウトと
竹村由紀子でした。
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクよりぜひご覧ください。
26:07

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