エキデンブロスの完結
【みそ】どんがです。 【あこジャン】みそでーす。
【みそ】今回は、週刊少年ジャンプ2025年第48号で終了となりました、
【みそ】『エキデンブロス』野野大輝先生、こちらの完結を記念しまして、
【みそ】みっさんが語る、メンブレバトルとは何だったのかという考察動画を作っていきたいと思います。
【あこジャン】はい、パチパチパチパチパチパチパチパチー。
【あこジャン】まあ、エキデンブロスね、いやだってメンブレバトルはもう、
【あこジャン】出てきた瞬間、ガルちゃんも大興奮したでしょ。
【みそ】まあそうですね。その瞬間にこのエキデンブロスという作品に関する話題がメンブレバトル一色になりましたからね。
【あこジャン】そうなんですよね。このお前は知らなきゃならない、長距離の本当の戦い方。
【あこジャン】いいか、長距離ってのはメンブレバトルなんだよって言って、
【あこジャン】目開きドーンって言って背景をズワーってなってる映像が出るっていうね。
【あこジャン】いやもう、ワクワクしましたよね。
【みそ】まあそうですね。一応作品としましてはそのエキデンに憧れるというか、
【みそ】エキデンが強い大学の陸上部の学生寮で育った少年がエキデンに憧れて、
【みそ】最初は自ら走ることは諦めていたけれど、走る楽しさに取り憑かれて、
【みそ】俺もエキデンに出たいという感じで、ライバル高校の大学の陸上部に入って、
【みそ】そしてエキデン選手を目指して、メンブレバトルに出会うという展開でしたね。
【あこジャン】そうですね。いやーだからね、俺は本当にこのメンブレバトルっていう言葉が出てきた時にね、
【あこジャン】もう新たなバトル概念というかね、スポーツ概念というかね、
【あこジャン】なんかすごいものが始まるんじゃないかっていうワクワク感に包まれたんですよね。
【みそ】そうなんですよね。実際それまで僕らもあんまり他人と争う、直接的にバトルするというよりかは、
【みそ】自分との戦いのような陸上という競技をジャンプの文法においてどうバトルマン化するのかなというのを注目していたところに、
【みそ】やっぱりこのメンブレバトルという単語、そしてすごい能力バトル風な描写というのが出てきたんで、
【みそ】お、ついに来たかとかなり前の目になる展開ではあったんですよね。
【あこジャン】そうなんですよね。だから俺は本当このメンブレバトルには可能性を感じてて、
【あこジャン】ジャンプで言ったらソウルキャッチャーズみたいなね、誰も見たことがない吹奏楽漫画みたいな、
【あこジャン】そんな感じを誰も見たことがないエキデン漫画みたいな感じで描いてくれるのかなっていうので、
【あこジャン】棒が開くみたいなね、新たな境地が見られるみたいな、そういう可能性を感じたんですよね。
【おだしょー】ソウルキャッチャーズは本当に今でも他に類を見ない作品でしたから、
【おだしょー】吹奏楽コンクールという音楽の演奏を順番にやっていって、誰が一番いいか評価するという、
【おだしょー】そういうものを場に残った前の演奏者の木と戦うということで、
【おだしょー】完全にその多孔の演奏と魔法の打ち合いで戦って、最終的に血を流して死ぬみたいな展開をやってましたからね。
【あこジャン】そうですね。いやーすごかったね。
【おだしょー】ちょっともう、あれは本当に超次元というか、そうきたかというか、ちょっとどうかしてるんじゃないかみたいな感じのテンションと迫力でやり切った作品だったんで、
【おだしょー】あのレベルのある種バトル漫画的な翻訳というのを陸上に対してやってくれることを期待したくなる展開ではありましたね。
【あこジャン】そうなんですね。それだとやっぱ面ブレバトルって言葉の語呂が俺はすごい良くてね。
【おだしょー】我々も、例えば逃げ若い高渕さんを語っている時に、逃げ若い面ブレバトルだよなーみたいな回答をしたりとかさ、してましたからね。
【おだしょー】だから本当にこの作品の面ブレバトルっていう概念は、うまくいけば逃げ上手の若君すら食った可能性があるという勢いがあったと思うんですよ。
【あこジャン】確かにすごく耳に残りましたし、覚えやすかったですし、言いやすかったですし、この面ブレというのがやっぱりメンタルブレイクを訳した言葉ということなんですが、
やっぱり実際この漫画で見るまで知りませんでしたし、見て調べた感じだと、やっぱり最近の若者言葉みたいな、かなり軽い印象があるんですよね。
【おだしょー】そうだね。 【あこジャン】ポップな言葉という印象があるんで、それがバトルというなんか血玉臭い文脈で出てくるこの違和感というのもとても良い言葉ですよね。
【おだしょー】そうなんですよね。だからすごい興奮したんですけど、残念ながら面ブレバトルとは何だったのかっていう感じではなっちゃったんですね、この漫画っていう。
【おだしょー】いや、何だったのかというのは大きな問いですし、今日はその答えをミスさんが出してくれるというのを楽しみにしてきましたよ。
【おだしょー】そうですね。だから僕も本当に面ブレバトルとは何だったのかっていうのがすごい心に残ったんで、この企画をやりたくてしょうがなかったって感じなんですよね。
メンブレバトルの詳解
【おだしょー】この作中における面ブレバトルとは何かという最初の特化管理のところはとりあえず分かりましたね。
【おだしょー】そうですね。というわけでまず面ブレバトル、当然相手とバトルをするわけですからね。結局その面ブレバトルっていうのは、その後的部長が説明してくれるかなと思ったんですけど、それを一切説明せずに大会に行っちゃうんですよね。小ヶ谷駅展っていうね。
【おだしょー】なんとなく相手の心を折るんだ。走りの迫力、オーラで相手の心を折るんだっていうぼんやりしたものは分かりましたけどね。
【おだしょー】そうなんですよね。だけどこの面ブレバトルってのを作者がどう考えていたかっていうのは、小ヶ谷駅展最初の副部長の戦いにある程度の影は見ることが可能なんですよね。
【おだしょー】小ヶ谷駅展の最初で副部長のバンバエスさんと相手の競合校のサメジマさんっていう人が戦うところなんですけどね。
【おだしょー】ここのバトルの最初でね、二人の影が睨み合うみたいなシーンがありまして。
【おだしょー】影に大きな虎とビビってるサメみたいなシーンが映るんですよね。
【おだしょー】ここで面ブレバトルっていうのは概念的なもの、お互いの何かを召喚して戦うんだみたいな感じが見て取れるんですよね。
【山本】そうなんですよね。お互いの走りに現れる、お互いの圧というものがキャラクター化されてスタンド化して相手をぶちのめすみたいな、そういう展開を期待させるような描写がここにありましたね。
【おだしょー】そうですね。そしてその次のところでね、走りは自己表現、走者の生き様であるっていうことが語られるんですよね。
【山本】ヴァンパイアスさん、なぜかカンフーみたいなポーズしたりしてるページですけど。
【山本】あれはやっぱり虎にかけてるのかなと思いますけど。
【山本】一応そういったところが語られてね。ここから導き出されることとしては、出してくる、象徴されてくる影っていうのはやっぱりその走者の生き様を表したものであるっていうことが語られるわけなんですよね。
【おだしょー】それ同士がぶつかり合って食い合っていくっていうのがこのメンブレバトルっていうことなんじゃないかなっていうことがここから見て取れますし、実際その戦いにおいて負けてしまったというかね、圧倒されてしまったサメジマさんはメンタルブレイクしとるーってマネージャーに言われるんですよね。
【山本】そうですね。この世界における共通認識なんだなというのが一応そこに表現されてましたね。
【おだしょー】そうなんですよ。だから結局メンブレバトルっていうのは走りをぶつけ合うっていうところが、やっぱり走りは生き様っていうところでありますから、そこをやり合う。そして負けた方が死ぬっていうのはね、生き様ですから。生き様同士をぶつけ合って負けたら死ぬっていうのは当然ですからね。
つまりメンブレバトルっていうのはもう、戦った上で負けたら精神的に死ぬのは当然っていう、そういう感じのバトルだってことがここでわかるわけですよね。
【山本】そうですね。日本語訳したら精神崩壊ですからね。
【おだしょー】そうですね。
【山本】まあまあ敗人になって叱るべきですよ、それは。
【おだしょー】ここでこのメンブレバトルって何となくこんなもんなんじゃないかなっていうのは概要がわかるわけなんですけど、ただ一戦しただけではメンブレバトルとは何だったのかってやっぱり掴めないと思うんで、我々はその後にさらなるメンブレバトルが開かれるんじゃないかっていうことを期待してるわけなんですよね。
【山本】まあそうですね。実際ここはかませたるさめじまさんが一方的にやられてしまう展開でしかなかったですからね。
【おだしょー】そうなんですよね。だからこそバトルって言ったらお互いの応酬とかそういったものが持ち味だったりするんでね。果たしてメンブレバトルとは何だったのかっていうのがこの後語られるかと思ったんですけれども、残念ながらその後、奏者の生き様とかスタンドみたいなものは語られるわけなんですけども、バトルをしないんですよね。
【山本】そうですね。
【おだしょー】だからちょっとここによってね、あれ?作者はメンブレバトルを書こうとしたじゃないかな?テニスの王子様で言うんだったら、お互いのテニスの王子様をだんだんと概念バトル化していきましてですね。最終的に相手を殺したら勝ちみたいになっていくわけじゃないですかね。
【山本】そうですね。最初は読者が悪ふざけで相手を戦闘不能にしたらほうが勝ちだからな、この漫画はみたいなことを言ったら、作中で本当にそのルールが語られだしましたからね。
【おだしょー】そうなんですよね。張り付けにされたりとか、スタンドまで吹っ飛んだりとかね。すごいな、やっぱテニスってすごいんだなって。あれはやっぱ新たなテニス概念というかね。テニスってこうなんだっていうのが我々に毛を開くものだったじゃないですか。
【山本】あれがテニスかどうかはわからないですが、テニスの王子様の世界のテニスはこうなんだなというのはすり込まれまして、確かに。
【おだしょー】だからメンブレバトルもお互い死ぬものであるからということで、一体どんな思想が開かれるんだと思ったわけなんですけども、その後ね、本当にバトルをしなくなってしまうんですよね。操作の生き様に関してはね、花城くんとりんちゃんの話とかね、あいったところからそれぞれの走る理由とか、生き様みたいなことがちゃんと語らればあるんですけどね。バトルは封印されてしまうんですよね。
【山本】実際陸上競技というものがそもそもに相手にダメージを与える的なスポーツではないので、本来の構造で言ったらそれはバトルはないんですよね。
【おだしょー】メンタルブレイクしてるっていう場所が語られるんですよね。【山本】そうですね。けんざきさん、この主人公の信長くんのお兄さん分的な気のいいあんちゃん的なけんざきさんですが、その圧倒的才能によって周りの部員たちが全員灰人化しているというメンタルブレイクの発祥元が語られる展開でしたね。
【おだしょー】逆にここによって、メンタルブレイクというのは陸上界全体に覆われている概念というよりかは、まとい部長本人の概念じゃないかみたいな疑問が出てくるわけなんですけど。一方で陸上競技はメンタルブレイクなんだよって、あれだけはっきり言いましたし、みんなまとい部長を慕ってそれによって鍛えられているという背景があるんでね。
果たしてどういうことなんだって、こういうふうに見ていきますと、ある時に気が付くんですよ。まとい部長がすごい闇属性だっていうことがわかった後に、これを教えようとした信長くんが圧倒的光属性で全然属性が合わないってことがわかるんですよね。そうなってくると、あれ?だから元々このメンプレバトルっていう概念が違ってくるんじゃないかなっていう風な感じになってくるんですよね。展開として。
実際、全部読んだ後に振り返ると、明らかにまとい部長の個人的なものの考え方でしたからね、あれは。
陸上競技の闇
見慣れ期間ありましたね。
最終的に信長くんが一番乗り越えなきゃいけない、親父という概念がメンタルブレイクしてるというね。ことから、ああなるほど、このメンプレバトルっていう概念は、やっぱり陸上界にはみこった闇みたいなもんなんだっていうね。そういう感じに描かれるものなんだってことが、この辺で俺の仮説としてなってくるんですよね。
確かに僕は、まといさんが健崎さんの才能にひれ伏して病んでしまったという、そこがメンタルブレイク要素。まといさんが、だから走りというのはメンタルブレイクあるし、自分がメンタルブレイクしないことが大事なんだっていう、そういう考え方に至ったのは分かっていましたが、そこと監督の闇、監督としてのプレッシャーとか、重責とかでちょっとおかしくなってしまったという、監督の闇とあまり重ねては見てませんでしたが。
そこを重ねてみると、本当に陸上競技の闇全体、陰の要素全体をメンタルブレイクということができるのかもしれないですね。
そしてやっぱりその戦い、最終的な戦いであった信長くんと三井くんの戦いにおいて、決着が最終的にどうなったか。メンブレバトルは行われたのかっていうと、意外にも三井くんも当然闇を抱えているわけなんですけども、終わってみればね、「お帰り三つ!」みたいな形で、願いのあったミサンガが切れるみたいな形で、親子の和解、チームの和解があって、誰もメンタルブレイクしない。むしろ負けても爽やかに終わっているっていうラストになるんですよね。
真っ当なスポーツでしたね。
僕らが期待したメンタルブレイクというのは、やっぱり最終的に楽しい駅伝、走り合って認め合う駅伝に覆される概念だっていうことが考えられるのかなって感じになったんですよね。
全くその通りだと思います。
そしてそれの象徴的なのがこの最終回のラスト3ページ。もう最終的にこの箱の駅伝で健崎さんと信塚くんが解決するっていう。そしてなんと、この戦いにおいては誰が勝ったかすら描かれないっていう。
着順さえ描かないっていう、もうすごい駅伝です。走るのどうだった?最高!って言ってまた来年だ!みたいな形で爽やかに終わるっていうね。
で、どっちが勝ったの?みたいな感じになるっていうね。だからある種のバトル要素というか、負けた勝者がいて敗者がいる。敗者は完全に挫折に沈む。メンブレバトルっていう概念はもうないものというか、浄化されたものになってしまってるんですよね。
一応最後のシーン、箱根駅伝が終わった後の両チームの姿で、誰かの表情とかでどっちが勝ったかヒントでもないかなと思ってよく見たんですが、やっぱりわかんなかったですね。
ここはもう本当に最終的に、メンブレバトルっていうのは楽しい駅伝に否定されるべき陸上の悪の概念だったんだっていう風なことが俺は読み取れるなって思ったんですよね。
さながら、さっき言ったテニスの王子様でも語ってましたけどもね、だんだんと概念バトルというか、相手を破壊したら勝ちみたいなテニスの状況がはびこっていく中、無印テニスの方の最終的な決着は、
越前龍馬くんが天秘無法の極みを発言したことによって、テニスって楽しいものなんだっていう楽しさで勝つみたいな、ああいうカタレンシスがあったわけじゃないですか。
ああいうものを作者がやりたかったんだろうな、そういう物語だったんだエキネプロスは、メンブレバトルを通してこの漫画から受け取ったことなんじゃないかなって思ったんですよね。
実際に、やはり的井さんがメンブレバトルって言い出した時には本当にこの世界の陸上はそういうものなのかって納得しましたが、後々描かれた展開では完全に本当に的井さんの個人的経験に根差した個人的価値観だったっていうことが分かりましたし、最終的に本当にそれは否定される形になったんで、
構成として途中で方向転換したというよりかは、ちゃんと納得できる背景設定があった上で否定されるものでしたからね、あれは。
だからこそね、テニスの王子様理論でいけばね、このメンブレバトルをもっともっと激しく描くことによって、やっぱ最終的な天位無法の極みが光るみたいなね、楽しい陸上が光るみたいなね、そういった展開になってくれたらよかったのになーと思ったんですよね。
確かに、的井さん以前の奏者に関してもその闇を感じられたら、そこに囚われない信長くんのその特別さはより感じられたかもしれませんね。
というわけで、本当にこのメンブレバトルっていう概念は惜しかったなと思いつつも、ただ本当に否定される概念としてはやっぱ強いものだった。キャッチーだったし、盛り上がれそうな感じがあったっていうところで、すごい秀逸なものだったと思うし、最終的にそれを否定される概念として描くっていうことに関しては、作者の良いところというか思想が光ったと思うんで、僕はよかったなっていうふうには思いましたね。
次回作への期待
まあそうですね、確かに。本当に要素としてはすごく光るものがありましたし、そこにもっと全振りしてくれた方が作品としては盛り上がった可能性がありますが、やっぱり作者の方の中ではそこはやっぱり作者の方の描きたいテーマの角ではなかったゆえに、こういう描き方になった感じはしますよね。
いやーでもまあ本当は敵キャラというかね。魅力的な覆されるべき概念だったよ、メンブレバトルはって思うんで、いやー作者さん次どんな作品作るかわかんないですけど、またメンブレバトル書いてほしいなって思いますね。発明だと思うんで。
そうですね、まあその作者さんの中では本当に走ることの楽しさを描きたいという中で、そのメンブレバトルというものはその本筋の脇を流れる、本当に否定されるべきアンチテーズだったのかなという感じではあったんですが、それをなんかうまく強調したら、さらに確かにそのキャッチーな閃きというものを生かした気がしますからね。
というわけで本当にまあいろいろ語ってきましたけども、結論としては本当メンブレバトルっていうのは、もう生き様同士が戦い、負けた方が最終的にメンタルブレイクするっていう、死闘だったっていうことと、最終的にこの漫画においてメンブレバトルっていうのは走るのは楽しいという概念に覆される理論だったっていう、そういうことがなんかなーと思いましたね。
そうですね。実際そのメンタルブレイクしてしまう死闘を演じていたのは基本的に的井さんが個人的に演じていた形ではありましたからね。
いやいや、ちゃんとサメの人もメンタルブレイクしたじゃないですか。
あれは所詮なんかモブですから。
いやでも確かに、的井さんが賢崎さんに圧倒されてもう走ることが辛くなるくらいメンタルブレイクしてしまった、賢崎さんと走るともう精神が壊れてしまうという、あのメンタルブレイクの状況と、最初に万葉屋さんと走って萎縮してしまったそのサメさんというのは、多少通じるところはあるかもしれないですね。
そうですね。あと賢崎さんが海外のレース走った後に周りの選手がみんな倒れてるみたいな。あれもある種のメンタルブレイクなんじゃないですかね。
なのでまあまあ確かに類型というか、的井さんと同じようになってる人はいろいろいるんだとは思うんですが、ある種勝手に壊れちゃってるというか、壊してる方にはその自覚はないんですよね、この作品世界。
いやーでも的井部長は最終結構多分今までの、語られてはいないけれども、メンプレバトルなんだよって言ってる以上、何人もの選手を壊してきてると思う。
それはちょっと気になりますね。最後まで読むとブレイクされてる方が勝手に壊れてる感じで、賢崎さんにしても万葉屋さんにしても相手をぶっ壊そうという意図が全然ないんで。
その点一人相撲感があったりしましたが、確かに的井部長が自分の過去の経験を糧にして、周りの人たちを今度は逆に壊してやるっていう感じでやってたんであれば、その戦いはちょっと見たかったですね。
ちょっと残念ながら尺の問題というかね、あったと思うんで描かれなかったですけど、そういった闇の部分を描いてくれた上でのこの光のバトルっていうのを見たかったなーっていう感じはありましたね。
確かに確かに、そのメンブレバトルという大変目を引く要素に大変引き付けられて、その上でメンブレバトルはなかったなという結論にちょっとびっくりするような感じではあったんですが、構成としみるとちゃんと一貫したものがある。
その最初に的井さんが次の戦い対戦相手は健崎さんだって言われたら、人が変わったように怖い顔をしてメンブレバトルなんだって言い出して、なんか思い詰めたような感じで、それが最終的にこうなってみたいな。本当に一貫した展開にはなってましたからね。
そうですね。
また走り出しをしてですね。
健崎 いやそうですね、いやきっと野野先生のことですからね、本当に。今回のこのジャンプの連載に関しても走るのが楽しかったって言って、また次でいいっていうふうに思ってると思いますよ。
まあそうですね。次回作にご期待くださいと書いてありますし、また来年も必ずなと言ってますから。来年の新連載が楽しみですね。
健崎 楽しみですねー。
野野先生の新連載。また来年なと言ってるんで、また来年来るんじゃないかと楽しみにしております。
健崎 はい。
はい。では本編最終回の感想はまた本編感想の方で語っていきます。