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はい、おはようございます。本日の放送は2025年の8月7日、木曜日です。 本日は第1257回目のお話となりまーす。
このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大スクウェシのピョン吉が響きになったことを、だだーとナシをしていくという番組です。
よろしくお願い致します。
漫画狂殺人事件の概要
昨日ですね、読んでいたのはですね、なんとも奇妙な一冊。 漫画狂殺人事件という本です。漫画狂殺人事件。
著者はですね、あの赤塚不二夫さんとされているんですが、本当に本人がね、書いたかは謎なんですね。
1984年の7月、作品社という出版社から出版されたこの本ですかね。 副題にですね、本格長編推理私小説とあります。
私小説とあります。 いやどこが本格なのか、推理なのに私小説って何なの?ってね、ツッコミどころ満載なんですけどね。
ざっくりとね、物語はこう始まります。 手塚治虫さんがですね、時間制御を亡なる謎のアイテムを持って失踪。
続いて横山満輝さん、松本礼二さんというレジェンド漫画家がね、次々と殺害されていきます。
犯人は誰だ?というミステリーの皮を被った漫画業界SFパロディー小説です。 この本を読もうと思ったきっかけはですね、推理小説としてじゃなくてですね、
昭和の漫画家たちの裏話とかね、歴史が詰まっているらしいと知ったからなんですね。 なかでも福島県出身の漫画家横田徳雄さん、横山隆雄さん、そして福島県にゆかりのある角田二郎さんが登場すると聞きましたね。
もしかして何か新しい情報があるかもと期待したわけですね。 物語のスタートはね、石ノ森翔太郎さん。当時はね、石森翔太郎さんですかね。
その状況をいたしまして、時和装でね、手塚治虫さんのね、過死の状態を見つけるところから話が始まります。 もちろんですね、藤子藤雄さんのお二人だとね、寺田博雄さん、赤塚藤雄さんら、おなじみの時和装メンバーも登場してきます。
で、そのままですね、ずっと時和装でね、話が続くのかなぁなと思ったらですね、急に舞台はですね、七福神の会になるんですよ。
七福神の会というのはですね、赤塚藤雄さんとか横田徳雄さんたちが立ち上げたですね、漫画家集団のエピソードなんですね。
そこからですね、また今度は話が移動しまして、スタジオゼロの時代になります。 漫画家たちが作ったアニメスタジオですね。
そしてさらにですね、もう、赤塚藤雄さんが作りました藤雄プロの話。 そういう状態ですね、軸もね、視点もね、登場者もどんどんジャンプしまくるんですね。
さらに話が飛んでね、メンバーがですね、アメリカの風刺雑誌マットに視察に行った場面とかね、そういったところも登場してきます。
もう細いことね、推奨説って何だっけ?っていうふうな状態なんですね。 むしろですね、SF色が強くてですね、アルフレッド・ベスターという人のね、名作
トライオ・トライオというSF小説があるんですが、そこに出てくるジョント効果という言葉が出てきます。 またね、その作品中に出てくるタイポグラフィックという技法。
活字を組み替えましてね、絵にするんですね。そういったものも登場してくるんですね。 タイポグラフィックはですね、篤谷佐賀さんのエディプスの恋人
七星三部作の最後の作品ですね。その作品だとかね。 あるいは、夢枕博士さんの貝の詩とかね、そういった作品ね、ありますよね。
という感じで、ジャンル風味の何でもあり小説って感じなんですよ。 ちなみにこの本ですね、自分買ったわけじゃないんですね。
国会図書館の利用
国会図書館のデジタルアーカイブ、それで読みました。 コロナの時にですね、登録しましたね。便利そうと思って登録したんですが、あんまり使わずに放置していたんですね。
久々に録音して、そしてこの本を発見したようなわけです。 国会図書館、意外と掘り出し物がありますよ。
なので、この本のシリーズ、面白推理文庫って言うんですが、この他にですね、タレント教殺人事件っていうのね、田森さんがね、書いたことになってますし、
ギャング教殺人事件っていうのね、ビート武さんが書いたことになっています。 とんでもないタイトな本なんですね。
もちろんね、田森さんとかビート武さんが書いたとは思えないんですよ。 多分ゴーストライターの作品ですね。
今回読んだね、この漫画教殺人事件もね、おそらくですね、赤塚さんの名前を書いただけでですね、実際に書いたのはね、フジオプロの中のね、長谷邦夫さんだと思うんですよ。
ウキペディアのね、長谷さんの本にそう書いてありますからね。 今では考えないですけどね、昭和の時代にはですね、こういう何でもありなフィクションが成立していたんですね。
実際のね、漫画家さん、それを勝手に登場させましてね、死体役だとね、犯人役にしてもOKという大らかさ。 聞くことはもらったと思わないですよね。
当時だからこそ可能だった、ある意味すごい自由さです。 私小説はいいでしょう?って感じなんですかね。
ちなみに残念ながらですね、最初の目的だった、福島ゆかりの漫画家たちのね、新しい情報はほとんど得られませんでした。
ですけどね、まさかこんな実在の漫画家のオールスターによるSF自作の推奨説に出会うとは。 これはこれね、収穫だったなぁと思ったわけですね。
この作品、重要な作品かと言われるとね、うーん、そうでもないと思いますね。 でもね、気になる人はね、ぜひ国会図書館で読んでみるのもありかと思います。
そして何よりですね、自宅にいながら昔のこういうレア本が読めるなんてね、国会図書館のデジタルってね、実はものすごい宝物かもしれないですね。
ぜひよかったら使ってみてください。 はい、それではまた、もしよろしければピョン吉のお宅の話もお付き合いくださいね。
本日もお聞きくださいまして、誠にありがとうございました。