2023-08-07 10:47

#526 会津にゆかりある須賀しのぶさんの『荒城に白百合ありて』を読んだ話

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幕末の会津若松を舞台にした須賀しのぶさんの『荒城に白百合ありて』を読みました。現在の論理とは、ちがう論理で行動する主人公たち。好き嫌いの分かれる作品だと思いますが、自分は好きな小説でした。美しい小説でした。須賀しのぶさんの両親が会津出身だそうです。

サマリー

福島県在住の特撮アニメ漫画大好きの親父であるピョン吉さんが、埼玉県出身の小説家である須賀しのぶさんの小説『荒城に白百合ありて』を紹介しています。この小説は、菅忍さんの歴史と恋愛が交錯する美しい物語であり、藩の歴史や人物も登場し、藍津を舞台にしています。ピョン吉さんは、この本を読んでみたいと思っています。

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はい、おはようございます。本日の放送は2023年の8月7日、月曜日です。
本日は第526回目のお話となります。
このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が響きになったことをだらだらと話をしていくという番組です。
そんな親父の一言を聞きになりまして、もしもあなたの心に何かが残ってしまったら、ごめんなさい。
割にはなかったんです。不幸にこの番組に興味を持ってしまったら、ぜひ今後もご悲劇のほどよろしくお願いいたします。
須賀しのぶさんと藍津の物語
昨日はですね、荒城に白百合ありてという本を読みました。荒城に白百合ありて。
作者はですね、埼玉県出身のね、小説家、須賀しのぶさんです。
2019年に門川書店から出た本です。この本を読むきっかけはですね、この間のですね、日本松市のね、ひと箱古本市。
そこでですね、とあるね、あの方がですね、この本をね、おすすめという風にね、飾っていたんですね。
あいつが豚になっている小説ですよ、ということだったんですね。
ごめんなさい。自分はですね、この作者のこと知らなかったんですね。本の後ろを見まして、著者プロフィール、それを読んだわけですね。
へー、コバルト出身なんだと思ったんですね。
1994年、惑星童話でですね、上記コバルトノベル大賞の読者大賞を受賞したんですね。
以後、女性向けライトノベルを中心に活躍されたんですね。大学3年生の時に書いたらしいんですね。で、大学4年の時にね、この本が出版されまして、そこからね、出筆業をされたそうです。
コバルト文庫にね、いろいろと思い出があるんですよ。最初ですね、女性向けのジュニア小説のね、文庫本のシリーズが始まったなと思っていたらですね、
翌年の1977年にですね、豊田立音さんによるですね、ロマンチックSF傑作戦などのですね、日本SFのね、傑作戦がね、出たんですよ。
わー面白いシリーズ始まったなーと思ったらですね、横田純也さんのね、2095年の少年などのね、SF小説が出ましてね、おー、SF小説が出るーと思って喜んでたんですね。
そしてその翌年の1978年にはですね、宇宙戦艦大和のブーム、それが始まりましたね。さらば宇宙戦艦大和愛の戦士たち、などがね、発行されたんですね。
コバルト文庫が出たと思わなかったですね。銀河鉄道3-9のね、本なんかもね、コバルトが出てたと思います。
その頃ですね、ドーンとですね、新井本子さんが登場するんですよ。もうインパクトありましたね、新井本子さんね。
で、久美沙織さんだとかね、その後、バイオレンスの方に後に行くんですが、夢枕馬鹿さんなんどもここからね、デビューしてですね。
山尾裕子さんなどね、幻想文学でね、非常に家作な作家なんですかね、山尾裕子さん。その他もね、このコバルト文庫出してたんですね。
それで、うわぁ、すごいなぁ、コバルト文庫と思っていたんですがね。
その頃ですね、紐野紗友子さんがですね、どんどんとね、作品を発表してきましてね。
そして、だんだんですね、他の文庫本とね、作れるためにですね、紐野紗友子さんっぽいですね、そういった作品、女性向けのね、そういった小説、それが多くなったんですね。
それでまあ、なかなかですね、男のことをしまう人は手が出しづらい雰囲気になっちゃいましたね。
で、いつの間にかですね、読まなくなっちゃったんですね。
まあ、2000年代になりましてね、コバルト文庫もね、消えまして、終焉者オレンジ文庫に現在はなっているようですね。
話も出しましてね。
菅忍さんですけどね、ライトノベルをですね、一般の方の小説、そういうのを書くようになったんですね。
そして2013年にですね、扶養戦利三部作、それでですね、第12回センス・オブ・ジェンダー賞、その大賞を受賞するんですよ。
センス・オブ・ジェンダー賞、これはですね、日本のSF大会でね、受賞式がある賞なんですね。
普通は西雲賞とSFの賞なんですかね、それ以外にですね、ジェンダー、そちらの方にね、非常にセンスがある、そちらの方の作品に対して賞を与える賞なんですね。
それから2017年にですね、星の祈りは、という作品ですね、本の雑誌が選ぶ2017年度文庫ベスト10で1位を獲得するんですね。
えーと、これ2017年頃ですが、もう読んでなかったんですけどね、本の雑誌という雑誌が私大好きだったんですね。
90年代からですね、2000年代にかけましてね、本の雑誌ずっと公読していたんですよ。
そのベスト10が発表されますね。ああ、こういう本がね、今、面白いんだなというので読んでいたんですね。
いい加減にね、選んでいるようですが、なかなかね、鋭い良い作品を選ぶ賞だと思っています。
それを受賞したというんですね。
というわけでね、これは自分の波長に合う作品に違いない、というふうに思ったわけですね。
というわけで、読んでみました。362ページくらいですかね。
ストーリーはですね、安政の大地震ですね、被害に遭った江戸。そこにですね、合図の美しい少女、京子。
それはですね、薩摩早人のね、青年いおりと出会いましてね、魂が惹かれ合う。
しかしですね、時代はね、個人が自由に生きることができない時代なんですね。
京子はですね、娘として、そして妻として、そして母としての道をですね、過ごしていくんですね。
時は過ぎまして幕末、合図上絵ですね、薩摩軍の攻撃、今には、という時ですね。
その京子のところにですね、いおりからですね、手紙が届くんですね。
さて、どうなるか。
そうですね、甘くないですね、恋愛小説なんですよ。とても美しい本でした。
その時代にはですね、その時代の論理があるってことをね、描いているのがいおりですね。
ついついですね、忘れちゃいがちですけどね。
二人はですね、光が合うものですね。その論理のもとにですね、人生を過ごしていくんですね。
そして世界がね、破滅、そういうような事態になってですね、ようやくはじけてしまうんですね。
で、母から一人の人間に戻る瞬間、そこはすごい美しい小説だと思いました。
菅忍さんね、時代の絵を専門に描いているわけではないんですけどね。
なかなかですね、流暢にですね、それっぽいね、文章を書いているので、すごいなと思いましたね。
さすがプロ、と思いました。
設定上ですね、当時の合図弁と薩摩弁も登場するんですがね、それもあんまり違和感ないかなと思いましたね。
それと中野武子だとかね、神保幸子だとかね、合図の有名な方も登場してきます。
残念ながらですね、新島屋絵は出てこないんですけどね、話題としては出てきますね。
ネタバレになりますけどね。
最後、幸子の娘、幸子。
それをですね、中野武子にですね、託すんですけどね。
でもそれではですね、幸子にですね、悲劇しか待っていないような気がするんですよね、歴史的に見てみますとね。
それはちょっと残念なんですね。
どうにかですね、合図以外に逃がしてやるとね、それ作ってほしかったなーなんていうふうに思ったんですけどね。
歴史と藩の人物
菅さんはですね、埼玉県育ちなんですが、実は両親が出身地が藍津なんだそうです。
それでね、よく寄生していまして、藍津藩の歴史にはね、馴染みがあったそうなんですね。
インタビューでね、鶴賀城や西郷頼もの武家屋敷に行きましたし、お祭りで白虎隊の切腹のシーンが演じられるのを見ていましたし、
藍津藩氏の神母朱梨、神母朱梨の妻の神母幸子は、美しくて最後も言葉では明かされず純通という行動で自分の姿勢を示す姿にキュンとして大好きでしたと語っています。
なんか、ドラマの白虎隊を見てね、その感想も入ってみたいですかね。
そんなわけでですね、藍津に思い入れがあるんでね、以前からですね、藍津を舞台にかけて編集者の人が言われていたらしいんですね。
でもそれを断っていたらしいんですね。
ところがですね、機会が整ったってことになりましたね。
この本を書こうと思った時にですね、改めてですね、編集者の人とね、藍津を訪れてね、藍津の当時の様子をね、調べて、そして書いてみたいです。
発行当時、門川出版というね、お金があるんでしょうかね、女優の芦名聖さんと対談もしてるんですね。
八重の柵でね、神母幸子の役を演じたのとね、あと同じ福島県出身の郡山出身ってことでね、それでね、対談となったみたいですね。
芦名さんが亡くなる9ヶ月前なんですね。
この本の対談を読みましてね、芦名さんがね、自死を選ばれたっていうのはですね、芦名さんにはね、現代の自分たちとは違う論理、そういうのがね、やっぱりあったからかななんていう気がしましたね。
この本ですね、なかなか面白い本だと思いました。
菅さんはですね、他にもですね、藍津を題材にした本をね、もう一冊出しているそうなんですね。
ぜひですね、そちらの本もね、読んでみたいなという風に思いました。
というわけでね、今回はですね、藍津を舞台にした菅忍さんの工場にしたより有り手という小説を読みましたという話でした。
福島県を題材にしたね、こういう良い本ね、そういった本があればね、これからも読んでいきたいなという風に思っています。
はい、それではまた次回よろしく。
本日もお聞き下さいまして誠にありがとうございました。
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