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2025-10-04 12:07

#75 収録後の感想戦・日記の芸術性 / 志村ふくみ『一色一生』兄のこと、『小野元衛の絵』朗読その7

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今回は、志村ふくみさんの「一色一生」から『兄のこと」。
また、その初出となった私家版「小野元衛の絵」を読みます。

芸術を試みる、魂を生きる人間にとって、小野元衛さんの存在に触れることは、感動とともに、大きな励ましをもらうように思います。

サマリー

収録後の感想戦では、日記の芸術性や個々の人間関係の重要性について話し合い、志村ふくみさんと小野元衛さんの作品に触れながら、日記を書くことの意義を再確認します。特に、尾本さんの言葉やエピソードから影響を受け、創作活動における他者との関わりについて考察が行われます。

日常のエピソードの回想
いや、僕、やっぱり人と話したこととかって、後になって何回も思い出すんですよ。なんか、やっぱりね、自分の中に入ってきた言葉って何回も思い出すんですよね。
で、例えば、僕、昨日中田さんとさ、30分話したじゃない?
はいはいはい。
ザックして、僕、あの時も中田さんの言葉残ってるんですよね。
今日も思い出してたんですよ、実はね。
そっか、なんか言ったっけ?なんか忘れちゃったな。
いや、なんか中田さんがね、あれですよ、本当は京都へ行きたかったんだけど、
あー、行けなかった。
そう、自分がね、今、
授業やしてね。
そう、新しい授業に全部突っ込んでいって、
そのお金を蹴散ったっていうね。
お金にもならないから、避けないんだ、そこにはっていうね、お金も時間も持って。
それが悔しかったっていう話?
うん。
あーいうのとかは、何回いいなーってやっぱ思いましたよ。
そうなんだ。
どんどんやっぱ近しい、なんか本当、尾本さんに近しいことを感じる、やっぱ。
そういう言葉とかね、なんかそういうの聞いちゃうとね、だから思い出すんですよ、なんか。
それはもう受け取り力だね。
エピソードとしては、ただ旅費を蹴散ってしまう。
いや、そんなことない。
なんかそこに自分のなんか、
ね、今の気づまきと、何だろう、いろいろなことを感じたよって話なんだけど、
でも皆さんがそう受け取ってくれるから消化されるね。
そっか、そういうのとか、本当にだから今のって雑談の一言だけど、
じゅんさんはそういうのをいっぱい、ふと思い出すんだね。
そうなんですね。
他の人とも含めて。
そうなんですよ。
うーん。
いや、なんとも尊いじゃないですか、なんか。
で、これもなんかね、
いや、中田さんだからこうやって返せるけどね、やっぱ返せない人もたくさんいて、
なんかその思いはなんかね、やっぱり、
日記の重要性
そういうのが作品にしたくなるんだよな。
僕としてはやっぱこう、詩にして届けたくなるんだよな、なんか。
ねー。
うーん。
でもまた全然違う角度だけど、インタビューしてて、
僕も心が動くのってそういうディテールかもしんない。
なんか、人の生きてる中の。
うーん。
超ディテールじゃないですか、なんか。
そう。
名前のついてない感情というか。
うーん、そうですよね。
うん。
なんだよな。
本人が受け止めてないものを、こっちが受け止めるから、受け止めてもらえることってありますよね。
あー。
ねー。セッションとかそうだし、インタビューもそうですよね。
そう、あれたらいいなー。
今のはでもそう、俺が起きてるよね、多分。
僕の中では、ただのさ、貧血エピソードでしかないって思い込んでる。
けど、なんかじゅんさんがそこに何かを受け取り、返してくれると、
自分の中でもさらに、
理解が深まるともあるし、なんだろう、それが大事に思える瞬間っていうのかなー。
うん。
本人が気づいてないことがたくさんありそうですね。
いやー、ほんとですよね。
うーん。
ねー。
そこに他者がちゃんと受け止めて、返してあげられるんだったら返してあげるとか、伝えてあげるっていうね、
それもやっぱりほんとに立派な役目ですね。
うん。
で、ふくみさんがこうやって絵を捨てずに残したのも、ほんとにそういうことだし。
じゅんさんがさ、小野本栄さんの日記ですからね、これ。
日記を受け取って、こうやって返していくってのがその一つの営みだったりしたんじゃないですかね。
そうですよね。
うん。
僕、今回あれです、ほんとこのラジオのおかげで、やっぱりほんとに大事なものを受け取ったのは、やっぱり日記っていう形式ですね。
あー、じゅんさん言ってるね、最初。
そうそう、中田さんにちょっとだけ話したけど。
まあ、この日記って書いてきたけども、新しい教室の日記にも行ったね。
行きそうみたいな話してたけど、行きました?
いや、そう。
もうそれがもうあまりにも大きい、僕にとっては。
そっか。
今日記書きまくってますもんね。
最近日記書きまくってんすか。
はい。
はー。
もう、ふくみさんと尾本さんのおかげです、ほんとに。
続いてますもんね、これが日記がね、ちょっとこう。
そう。
そっか、え、なに?
まあ、ちょっとこれはまた楽しみにとっとくか。
いや、どういうことなんでしょうね、この聞いてる人からも、聞いてる人も思うだろうけど。
次の教授の日記ってのはね、楽しみだなあ。
書いてる体感覚は違うんですか?
ただ一個前のフェーズの日記と今の日記は。
そうですね。
やっぱどうしてもまだ詞にならない、随筆にならないっていうのがあるんですよ。
そういうのが、なんか断片だけでもなんかこう書いたりする人いると思うんですけど、その感覚に近いのかもしれないですね。
自分としては日記として残していくっていう。
で、なんだろうな、どこか作品ってなると他者性っていうのかなあ、なんかこう。
その他者をやっぱ意識しますよ、多少は。
読み手。
そう、読み手を。
自分が自分のために書いているものばかりなんですけれども、
とは言え、不変性を帯びてくると他者が読んでも大事にできる作品になってくるわけで、そこに至らないんですよ、なかなかね。
なんだろうな、日記だと本当にピュアに自分が自分のために書いてるもんだから、
なんか書けちゃう、やっぱり。
僕にとってまだやっぱり随筆足っていうのは、やっぱりどこか他者性を、読者のことをやっぱり意識して書いてるんだと思う、まだまだ。
ってことに、確かに今話しながら気づいたなあ、なんか。
創作活動における受け取り
日記はそうじゃない、もう完全に自分が自分のために書いているっていう、それがまず、だから書きやすいんだっていう話が一つ。
で、もう一つあって、これは自制録ね、扱ったことを感じたことですけど、日記という形態だからこそ響くものがあるっていう。
面白い。
はいはいはい、他者性が不在の文章を他者が読むことで受け取れるものがある。
そうですそうです。だからもう、徹頭徹尾、他者の読者のこと気にしてませんという前提で読むんだったら勝手に読んでくださいっていうスタンスに踏み切っちゃう。
踏み切れる。
で、それゆえに読み手にとって深く入りやすいものがある。
その前提でゆえにね。
そうそう。
面白いね。
そうだよね。
今回の尾本さんのものなんてだって、もはや作品化すら別に多分、本当にそんなことも意識してない日記として我々は読むことで受け取ることがあるっていうのは確かにあるだろうなって思いながら聞いてました。
その2つが大きいんですか?
大きい。
他にもあるんですか?
なんかきっとまだある気がするけど、一旦はその2つなんでしょうね。
気になるね。やっぱ出てくる言葉も違うのかな、その前提の2つとその違いがあるからさ。書きやすいって話もあると思うんだけど。
あるある。
ね。
そっか。それがこの文学ラジオのこれを扱ってきたことでの十三の変化なんだ。
なんです。
あららら。
ありがたいです。
ありがたいね。
なんか、たしあらせいさんと死と写真の復讐館をインスタグラムでやっていて、で、8月分の作品はおばあちゃんが亡くなったときに僕がおつやしながら書いたやつで、おばあちゃんの棺に入れて、文章なんですけど、
あの文章を送ったんですけど、あれ自体はね、詩以外にも歌も作ってたんですよ、実は。
57571で。
で、たしあらさんには一応、今回の復讐館の作品としてはこの詩なんだけれども、それを補助するものとして歌も送っときますと。
で、合わせて日記も送っときますと。
はい。
つって日記も送ったんですよ。
日記も。
日記も送りました。
そうするとその日記に痛く感動してくれて。
はい。
この日記はいいですね、つってくれて。
うん。
で、やっぱそうですかと、僕も初めてたしあさんに読んでもらったんでね、そこでも自分としてはやっぱり、もともと手応えを感じてたけれども、
なんだったらこれやっぱり詩とか歌じゃなくて、日記の方が響くんだなってことさえ感じたんですよ。
うん。
そういう人もいるんだなっていうね。
うんうんうんうん。
それも感じたんですよね。
うん。
はあ、本当にね、ありがとうございます。
いや、ありがとうございます。文学ラジオというものにありがとうございます。
ありがとうございます。
そしてそのね、福道さんとか小野本屋さんの本が面白い書かれ方しますね、本と。
そうなっていくんですね。
へえ。
じゅんさんの人生と絡み合いながら、何度も何度もね、その時の関わり方で。
うん。
面白いですね。
うん。
豊かだなって今思いながら聞いてました。
うん。
じゃあちょっと時間もう来てますんで、そんなところで今回。
終わりましょうか。
終わりましょう。本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
また次回。
12:07

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