2025-12-15 19:36

#289 商品企画者が主役のDR(デザインレビュー)とは?

サマリー

このエピソードでは、商品企画者が主導するデザインレビュー(DR)の重要性が議論されます。特に、DRの3つの段階、すなわち企画品質(DR1)、設計品質(DR2)、および生産品質(DR3)に焦点を当て、各段階で評価すべき要素やそのプロセスに関する洞察が提供されます。また、商品企画者が中心となるデザインレビュー(DR)について詳しく説明されています。市場に出した後の製品評価や計画と実績のギャップ分析が重要なテーマとして取り上げられます。

評価の重要性
オカピー人生後半戦、これからの働き方と生き方を一緒に考えていきましょう。
皆さんこんにちは、オカピーです。
今日は、ものづくり系ポッドキャストの日と共通テーマについて話をしてみたいと思います。
私もね、ものづくりの話、めったにしないんですけど、ものづくり系ポッドキャストの日の仲間に入れていただいているんですね。
今月12月の共通テーマは評価です。評価。
この時期、今年1年の締めぐくりで評価って言われると、ボーナスとか人事の評価とかね、
自分1年の年賞に立てた目標、計画に対してどうだったかみたいな評価を考えたくなるんじゃないかなと。
これ聞かれている方、皆さんボーナスとか出たんですかね。
ボーナスって多分多くの人、査定があると思うんですけど、いかがでしたか。
いかがでしたか。私も前職はね、査定で6ランクぐらいあったんですかね、評価枠が。
ボーナスの目際開いて、評価が例えばDだった上から4つですよね。
Dっていうのは下から3つ目、上から4つ目で半分寄り下だって出てくるとね、あちゃーみたいに思ったりもしたんですけど、
今はね、昨年あらかんで転職をして、従業員7人と小規模事業者に移ったので、人事評価とかね、査定とかってのは今ない環境で働いていて、
そういった一騎打ちをしなくてよかった、よくなったわけですけど、
今日はその評価ではなくて、もう少しものづくりっぽい評価について話をしてみようかなと。
どうですか皆さん、エンジニア、技術者、開発とか設計に関わっている方が多いんですかね、聞いていただいている方は。
評価って聞くとどうでしょうか、品質評価とか、設計評価とか、そういうのね、一回目でデザインレビュー、DRっていうのがあったり、
多くの企業さんでDR、デザインレビューっていうのが導入されていると思います。
レビューですよね、レビューっていうのは日本語にすると評価、検証ですよね。
なので今日はDRについて話してみようかなと思うんですけど、
私は設計開発というよりも主に商品企画マーケティング、プロダクトマネージャーっていう担当だったんですけど、
DR1: 企画品質レビュー
それでも全職だとDRってあるんですよね、商品企画やプロダクトマネージャーが主催するDRっていうのが存在するんですね。
オムロンの今ホームページに出ているんですけども、オムロンの品質保証と信頼性っていうページがあって、そこでオムロンの品質保証体系図っていうのが書かれているんです。
品質保証っていうのは、製品の品質とか、設計技術的な品質、あとは工場での生産ですよね、
製造、生産の品質とかっていうのがメインで語られることが多いかなと思うんですけど、
もう少し俯瞰して抽象度を高めてみると、企画品質とか、あとは市場に出てくる市場品質なんていうのがあるんですよね。
企画品質と市場品質っていうのがその主に、全職オムロンでいうと商品企画、プロダクトマネージャーの責任の範囲だったんですね。
全職オムロンでこのホームページを見ると、DRっていうのがDR1、DR2、DR3って大きく3つのDRがあるって書かれているんですね。
DR1っていうのが企画品質レビュー。商品企画の人が顧客要求とか市場調査の結果とかを踏まえて、
こういうコンセプトでこういう価値があって、こういうところが同業他社よりも優れている商品を企画しますみたいな。
そういう企画の品質のレビューをするのがDR1っていうのがあるんですね。
DR1で合格すると役割が開発に、企画に基づいて開発の人が仕様を考えてくれると。
開発の人はDR2っていう設計品質のレビューを主体者になってくるということです。
そこでバトンタッチが行われるんですね。DR1は商品企画が、DR2は設計開発がっていう、そういう役割分担に大きくなってくると。
当然、それぞれDR1でも企画はするけれども、技術的に実現不可能なものを企画しても仕方ないんで、
当然設計開発の人とすり合わせをして、ある程度目処は立てるわけですけど、主体者って感じで言うとDR1の企画品質を担って、
そこでOKが出たら、製品の開発、設計開発が正式にスタートすると。そんな流れになってくる。
企画品質って何をレビューするんですかということなんですけど、いろいろと新商品の企画これでOKっていう、そこでゴーサインが出るわけですけど、
どんなことをレビュー、評価してもらえば、その新製品の企画は品質が必要十分なんですかっていうことですよね。
これは当然いろんな項目があるんですけど、大きく私、OKの考えで言うと4つあると思っているんですね。
何かというと、売れますか、勝てますか、儲かりますか、そして志。
売れますか、勝てますか、儲かりますか、志。この4つが企画の肝で、それぞれの品質が問われると考えています。
売れますかっていうのは、お客さんですよね。お客さんがこれ欲しいと思ってもらえるかということですよね。
お客様にとって価値があるものかというのが売れますかです。
次が勝てますかですよね。
当然、私はPRCとか担当してたんですけども、PRCで言ってもいっぱい同業他社、競合って言うんですよね。
日本だと三菱電機とかキーエンスさんとか。海外だとシーメンス、ロックウェルオートメーションなどなど、ベックオフともありますよね。
それに同業他社がいる中で、今回企画する商品は競合メーカーに勝つことができるんですかと。
お客がね、それいいな、お物さんいいですね、お母さんいいですねって言われたけど、よく待てよと。
他社のこの機能と何が違うんですか。当然比べられることになるわけですね。
そこで比べた結果、やっぱりこの新しい商品の企画がいいですよねと言ってもらえると、売れますか勝てますかがパスと。
最終的に次が儲かりますかと。
お客様に喜んでもらって競合よりもすごくても、やっぱり会社としては利益、儲けが出ないと赤字で売っててはしょうがないとなるわけね。
そこで経済性、儲かりますか、利益ですよね。
どれだけ例えば利益率がありますかという儲かりますかという評価がされますと。
あとは材料費とか開発にいっぱいお金かかってても儲からないですよね。
その辺も含めて経済性が評価されますと。
これでお客さんに売れて競合に勝てて自社が儲かりますとなったと。
これで商品としては最低限の過問をクリアするわけですけれども、そこに渡し置くかはもう一つですね。
心差しと。
例えば社会のためにとか、もしくは自社のためにでもいいんですけれども、商品企画者としての思いとかっていうのを入れていくと。
ここは私はいつもこだわって表現をするようにしていました。
お客様の工場をこうこうこういうふうに変えていくんだとか、自社の事業構造をこう変えていくんだみたいなことを。
そのために企画プロダクトマネージャーとして具体的にこういう行動をとるとかみたいな話をしていました。
今みたいに売れますか、勝てますか、儲かりますか、そして心差しと。
この4つをDR-1企画品質レビューでレビューしてもらって、責任者に判定をしてもらうということです。
DR2とDR3: 設計と生産
これが入り口ですよね。企画者としての入り口のレビューです。
そうするとDR-2で開発が主体に設計、使用を決めて設計をして、設計品質テストをしたりデバッグテストをして設計品質を確保すると設計が完了すると。
その次DR-3が工場ですよね、生産。量産、工場でちゃんと作れるんですかということですね。生産性とか生産品質が評価されると。
それがDR-3ですよね。DR-3をパスすると出荷判定の会議とかがあったりして出荷がされますと。お客さんに市場に届くわけですよね。
その後にもう一個デザインレビュー評価があるんですね。市場性の評価。市場に出して、例えば半年とか1年とか経った後にどうだったんですかという振り返りですよね。
言ってた通りに売れたんですか。言ってた通りに勝てたんですか。言ってた通りに儲かったんですかというのを出した後なんでね。
でもそれ定量的定性的に分かるはずなんですよね。というのを評価すると。言った通りに売れて勝てて儲かりましたなのか。
いやいや、売れてけれどもこういうところで勝てませんでしたとかね。これね、企画者、プロダクトマネージャーとしては非常に重要なところでね。
仮説ですよね。もともとの企画のときの仮説が本当に実際に検証できたと。市場で検証できたということになるわけですね。
ギャップがない方がいいわけですけども、もともとの計画よりも非常に上振りをしていた場合は、じゃあもっともっと追加の施策をすればもっといけるんじゃないかとかね。
シリーズ展開で追加の製品を追加投入しようみたいな判断もあるかもしれませんよね。
例えば売上額としては十分いったんだけども、じゃあ狙っていた顧客とか狙っていた業界じゃないではあまり売れずに、そうじゃないところで売れたとしましょうと。
これも企画としてはもともとの想定が外れているわけなんですね。
そうなった理由というのを分析して、そこでDR4で伝えて、じゃあもともとの見立てが間違っていたのか、いやいや、狙っていた業界での施策が十分じゃなくていかなかった上に、それ以外でも新たなチャンスがあってそっちで評価されたのかとか。
この辺も非常に重要ですよね、ちゃんと。
あとはもちろん設計品質、その後市場に出てから不具合とかはそうでいないだったんですかとか、不良が出ていたとすると、それってどういう原因だったの、設計品質だったのとか、生産品質だったの、もしかしたら企画。
企画が想定しない使い方をしていたから不満になったっていう、それもある意味で不良ですよね。
これっていうのは企画の責任になってくると。
そんな感じで、DR4っていう市場に出してからの評価、半年後とか1年後とか、製品によっていろいろあるんですけども、そこも企画者、商品企画者、プロダクトマネージャーとしてはすごい重要だったし、
企画力を上げていく、自分の実力を上げていくためにすごい重要な評価ポイント、デザインレビューだったなっていうふうに思うんですね。
評価と改善のプロセス
めちゃめちゃ大変なんですよね。
例えば売上で1万台売れましたと。
1万台のどんなお客さんに売れたとか、売れた理由とかも付け止めないと説明できないですよね。
それも売上額とかはどこにどれだけ売れたっていうのは、大企業だったりもしたのでシステムで取得できるんですよね、毎日リアルタイムに。
そこを見ればどこにどれだけ売れたかは分かるんですけど、なぜ売れたのかってそこだけでは分からないんですよね。
営業が使う顧客管理のシステムで追っかけていって、こういうところが評価されたんじゃないかとかね。
で、営業の人に連絡してもう少し詳しく教えてくださいとか、そんなことやって、しっかり売れた理由を付け止めるみたいなね。
あとは意外と、もっと難しいのが売れなかった、負けた理由とか売れなかった理由なんですけど、売れなかったら記録に残れないんでね。
そこもやっぱり営業のシステム見て失注しましたとかね、っていうのは残してくれてるものが結構あるので、そこを追っかけていって、
営業の人に聞くとか、必要によったらね、営業の人と一緒にお客さんのところまでお邪魔して、足りなかったことっていうのを聞いたりして、次につなげていくっていうようなこともやっていました。
その辺の評価のフォローアップもすごい大事で、積み重ねが良い商品を企画できる実力をつけて、実際に良い商品を出し続けるっていう風につながるんだろうなって私は思っていました。
いかがでしょうかね。
ということで、デザインレビューDRも企画マーケティングの人が中心になって進めるデザインレビューがあるんですよ。
それが入り口DR1っていう商品企画の入り口の品質を評価してもらうDRと、あとは実際に市場に出した後どうだったかっていう部分を評価するDRっていうのが、この2つがあるんですよっていうお話をさせてもらいました。
はい、いかがでしたでしょうか。
今日もちょっと長くなっちゃいましたけど最後まで聞いていただいて本当にありがとうございました。
それではまた次回のオカピ人生後半戦でお会いしましょう。
さようなら。
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