お寿司屋さんを。
そう。
例えばビジネスでも取引の時に、なんか一つ商品を買おうとするじゃないですか。
今この商品はない。
例えば機械屋さんやったら、この機械をうちで購入しますと。
分かりました。全額前振り込みでお願いしますと。
それどう?
嫌やなー機械がどんなんかあんま分からんのに、さっき100万200万って。
投資じゃなくて投機に近い感じがしますね。
でも仕事上はその機械がいるとするじゃないですか。
欲しいと。
でも100万円ですと。
まあ一旦払うっていう覚悟がいるんか。
そう。
できたらね、その機械が届いて、調子見て、ああよかったですと言って、
締め支払いとかね、月末締めの翌月末払い、これでいいですかと。
試してみて、よかったら払いたいと。
その機械さんはね、いやうちはそんなじゃないですと。
注文した、契約した時点で全額100%お支払いをしてもらって、
そこから作り始めるオーダーメイドですからねと。
なるほど、オーダーメイドか。
家具とかもねありますけど。
その時に払うのって怖くないですか?
めっちゃ怖いです。
ですね。
めちゃくちゃ怖い。
数万の家電製品でさえ怖いもん。
ですね。
でね、その時に相手のことが信頼できるかどうかですよね。
これが覚悟なんですよね。
確かにね。
つい最近というか、数ヶ月前なんですけども、
ある一人のAIを成り割としている社長がいてるわけですね。
社長でお友達何人かとやってましたと。
中でごちゃごちゃって売上も上がってきた。
調子ええねん。
だけど中でごちゃごちゃになって、タモと分かつような状況になったと。
だから急に売上がやばいことになったと。
まあまあまあ、そんなことになると。
その時に彼がね、30代半ばですけども、
川田さん、コンサルに入ってくれませんかと。
ピンチですと。大ピンチですと。
で、川田さんに教えてもらったら、
売上とかビジネスが理解できると思うんで、コンサル入ってくださいってやったわけ。
僕はどう答えたと思います?
多分今このシーンにおいては、川田さん寿司屋なんですよ。
寿司屋です、その通りです。
自家のコンサルです。
じゃあもういいねでみたいな話になってきますよね、今の話って。
ですよね。
その時に、僕は彼にテーブルを挟んで喋ってたんですけど、
私は今からトイレに行ってくると。
ちょっとゆっくり行くから、多分10分ぐらいしないと帰ってこないと思いますと。
だいぶお腹壊してますね、きっとね。
私はタバコは吸いませんけど、お茶の一服も飲んで10分ぐらいしたら帰ってくるから。
その時言ったのが、あなたは私を1ヶ月いくらで買い取るんですかと。
私の能力をいくらと判定するのか教えてくださいね。
私はこの席を離れますと。
めっちゃ笑い話で、笑いながら聞いてるけど、そのご本人からしたらもうきれい。
ピッキーン。
私はその場所を離れて、プラプラとお茶を飲みながらトイレに行き、ゆっくりし、
10分ぐらいしたら帰ってきたわけですよ。
その彼はどんな状況だったと思います?
僕はその人のことを考えて置き換えたら、すごい汗が出て、頭フル回転して何円と言っても不正解な気がするってなりそう。
おっしゃる通り。歯を食いしばって、目が血走って、ううううってなってますよ。
だってね、そもそも会社が大変な状況だっていう中でのさらにそれですもんね。
そんなにそんなにお金にごっつい余裕があるわけではないと。
で、その資金繰りをどうしていこうかと。
年内これまずかったら、やることになると会社がこけちゃうと。
手持ちの資金はこれだけだと。
でもコンサルお願いしたいと。
で、しかもいくらか言うてくれへんと。
時価ですと。
しかも時価もあなたのいいねで結構ですと。
うわっ、気がきつい。
で、一回入札していただいて、最低入札価格に届かない場合はこのオークションはなしねと。
そこ当てにいかなあかんなあ。
という言葉を残して彼に考えさせました。
そんなにね、一人二人でやってるちっちゃい会社やからそんな大きい金額出せないじゃないですか。
で、言いました。戻って。
さ、いくらにしよう。
いくら払うのというよりも僕が言い方としてね。
俺のこの才能スキルを君は1ヶ月いくらで買い取るんやと。
決めてと。
その時の彼の答えがね。
もう本当に皮食いしばってね。
めちばしに歩いたんがね。
分かりました。月100万でお願いしますって言ってたんですよ。
びっくりしません?
僕は、こんな言い方したらめっちゃ失礼ですけど。
そんなには払わんでよくないって。
それは河童さんがとかじゃなくて。
そんなにコンサルに払わんでよくない。そもそもその規模なんだったらって思います。
ですよね。
これだけしてくれんやったらこれだけ払う。
機会も分かれへんやったら来てから払う。
っていうことで、覚悟決まってない人は結局伸びひんわけですよ。
今の規模じゃないですけど、
僕は受注側かな。
発注を受けてデザインとか作る方なんですが、
デザイナーの立場であんまこういう媒体で大きい声で言わないんですけど、
発注側の人には覚悟を持ってほしいなとはよく思うことがあります。
金額とかもそれなりに出すときもあるし、
それを合わせるときもあるんですけど、
覚悟を持ってください。
僕は何でも嫌じゃないから、
一緒に作るっていう覚悟を持って発注してくださいって思うときはあります。
だよね。
ポッドキャスト企画も組んでもらって、
僕がコマちゃんに対して、
はい、信用しました。請求、はい、どうぞ。
1000円負けて、2000円負けてって言ってないじゃん。
言ってなかった。ポンと決まった。
つまりそれも信用ある人からのつなぎ。
だから、この人が信用してつないでくれた人は信用する。
この人が言ってきた価格は適正であると決めるんですよ。
だから言うとしたら、いいの作ってねと。
お金のことはゴタゴタ言わないから、いいの作ってね、お願いね、よろしくねっていうノリですよね。
めっちゃやりやすい。やりやすいし、それで気抜けるんじゃなくて、
いい意味で伸び伸びとしやすくなりますね、受注側からすると。
だからね、やっぱり言ってあるんですよ。そうやって僕がフリーにね、
いいよ、任せるよって言うときに、気の抜ける人もやっぱりいてるんですよ。
いやー、うん。えー、じゃあ僕はOKって言ってたし、何とでも言ったれーみたいな。
そうそう。
何出しても大丈夫やって思う人もいるでしょうね。
その代わり、2回目じゃないですよ。
あーそう、そうなんね。だから信用っていうのはそこでね、
ちゃんと、その先の20万円に対して10倍でみたいな話ですよね。
そこ返すか解散かで次があるからな。
ビジネスの常識として、信用を築くのに3年かかる。
でも壊すのには3日で十分。
うわー、あぶねー。肝に銘じるのあぶねー。
だから思い切って、信用すべきは信用する。任せるもんは任せる。
でもあかんかったときは、ビジネスやから無慈悲に切る。
いや、ほんまにそうですね。普通に発注側から考えたら、
それを修復するのに、そんなにまだ信頼ないやつ、3年も待ってられないですよね。
そうです。
明日がどうだって話だから。
だからやっぱりすべては覚悟。覚悟を決めたときに風景も変わる。
目から鱗が落ちる。あれに繋がるわけですよ。
そうですね。ここ数回を聞いていただけたらちょっと繋がってくるかなと。
繋がります。すべてです。
ありがとうございます。
はい、ありがとうございました。
今回のテーマ、その26。値段の書いていないお寿司屋さん。いかがでしたでしょうか。
最初、このタイトル聞いたときにこんな話とは想像もつかなかったんですけど、
もう風に落ちました。まさにそうですね。
そうですね。
ビジネスなんかどれも、価格表あるやつもありますけど、そうじゃないほうが多いわけですから、
覚悟を持って頑張っていきたいと思います。
ここからコマちゃんもビジネスをどんどん伸ばしていただいて、
私の関わりがあってよかったと言っていただいて、
伸びたときには僕を値段の書いていないお寿司屋に連れて行ってね。
変な落ち着いた。タイトルの回収の仕方そこか。
僕は連れて行ってもらいます。連れて行ってもらってからにしましょう。
わかりました。
というわけで、No.2道場は京都で開催している経営塾です。
定期的にイベントも開催していますので、ご興味ご関心のある方はぜひ一度ご参加ください。
また、No.2道場はノートも配信しています。
こちらも併せてどうぞ。
詳しくは番組概要欄に記載しているウェブサイトからご確認ください。
というわけで、以上No.2道場ポッドキャストでした。
また次回お会いしましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。