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88|西部ガスHD・加藤卓二社長(前編) 大型投資で描く総合エネルギー企業への挑戦
2026-06-15 19:33

88|西部ガスHD・加藤卓二社長(前編) 大型投資で描く総合エネルギー企業への挑戦

西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやをお話しする「西日本新聞meポッドキャスト」。

 今回は西部ガスホールディングスの加藤卓二社長をお迎えしました。創業1930年、北部九州の暮らしにガスを届け続け、食品・街づくり・電力と幅広く事業を展開してきた西部ガスグループ。中東情勢の緊迫化を受け、加藤社長は「供給には問題ないが、今後のガス料金の値上がりに対して危機感はある」と率直に語ります。

 一方で大型投資は着々と進行中です。「ひびきLNG基地」(北九州市)への3つ目のタンク増設、そして九州電力と共同で建設した発電所によって名実ともに「総合エネルギー会社」への歩みを進めています。さらに日本最大の火力発電会社・JERAと連携での、東南アジアへのLNG中継という海外エネルギービジネスの展望についても話します。

#西部ガス #加藤卓二社長 #ひびきLNG基地 #総合エネルギー企業 #九州電力 #JERA #東南アジア進出 #脱炭素 #北九州 #西日本新聞ポッドキャスト

◆収録日:2026年5年月19日

◆出演:加藤卓二(西部ガスホールディングス社長)、 木村知寛(報道センター経済担当)、横山智徳(MC/メディア戦略局)/音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)
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サマリー

西部ガスホールディングスの加藤卓二社長が、同社の現状と将来展望について語る。中東情勢の緊迫化によるガス料金値上げへの危機感を示しつつも、ひびきLNG基地へのタンク増設や九州電力との共同発電所建設を通じて総合エネルギー企業への進化を目指している。さらに、日本最大の火力発電会社JERAとの連携による東南アジアへのLNG中継事業など、海外エネルギービジネスへの挑戦についても展望を語った。

西部ガスホールディングス社長 加藤卓二氏登場
西日本新聞Podcast
西日本新聞me Podcast
この番組では、西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやお話ししています。
こんにちは、福岡のニュースアプリ西日本新聞meの横山智則です。
今日は、報道センター経済担当の木村さんに来てもらいました。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
それと、もう一方、スペシャルゲストをお迎えしております。
西部ガスホールディングスの加藤卓二社長です。本日はどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
西部ガスの事業概要と歴史
そういうことを、最近西日本新聞で気になる記事がございました。
そうですね。今朝の朝刊の一面に、九州の経済の話が書いてあって、やっぱり減収減益の企業が増えてるというような話が載ってました。
その中にも私のコメントとして、大口のお客様、特に工場関係の加藤が中東情勢を受けて、
どういうふうに稼働率が下がっていくかっていうのを、よく決算にも織り込めない状況になってますというコメントがあって、
まさにそのとおりだなと思いながら読みました。
なるほど。温床の話が。
ちなみに今日5月19日でして、配信は6月の中旬になる予定ですので、あれですけども、そういった記事もそうですね。
そういうことを昨日、木村君と、こっちにいますけど山下君が、2人で今日の締めに載ってる票を赤ペン引きながら、
それこそ間違えた大事でしょうから、
何しよう、明日の打ち合わせ下行っちゃうけどってチラッと見るけど、何回忙しそうやし、
なんかちょっと厳しい顔してる分ですから、声かけられずにおったところでしたけど。
その時は厳しい顔されるんですよ。
会社の大事な子はやっぱり通じないですからね。
手間違えてはいけない。
木村記者とはですね、昨年7月にこの番組で、
サイブガスさんの大型投資の響きながらの話をさせてもらったんですけど、
今日は加藤社長ご本人からそういった大型投資の話とか、
サイブガスさんの現在地とこれからなどお聞きできればと思っております。
どうぞよろしくお願いします。
最初に会社紹介。
社長からじゃなくて木村さんからいいですか。
サイブガスとはで。
おなじみの深い企業さんがサイブガスと言えばいいですね。
ただ、創業ってどれぐらいって皆さん考えないかもしれないですけれども、
1930年なんですね。
1930年が創業で95年以上にわたって、
私たちの暮らしでガスを原料を調達し、作り届けるという、
ガスエネルギー事業を95年以上続けてこられただけでなく、
最近でもモーラー名でおなじみのマルタイさんなど、
職の分野もそうですし、町づくり、電力まで幅広く事業領域があられる会社でありまして、
私たち主催をする側にとっても幅広い事業領域の広さに驚かされているなというふうに感じております。
大体社長の任期が5年なので、今96年なので、
100周年を迎えるときは私はもう社長じゃないんですけど。
5年で一応決まってらっしゃるんですか。
ざっとですね。あとだから4年後ですから、
ちょうど社長が終わった翌年が100周年です。
なるほど。それじゃあ葛藤社長の次の世代の社長が100周年を迎えるという格好になるんですか。
僕も福岡出身なので、サイブガスさんって福岡のガス会社さんだと思ったけど、
熊本長崎でも都市ガス展開されてるんですよね。
そうですね。北部九州が大体私たちの省県で、
ただ佐賀と大分はそれぞれ別のガス会社があるんですね。
九州に二十数社都市ガス会社ってあるんですよ。
だから九州を全部カバーしてると思われがちですけど、
北部九州が私たちの事業エリアですっていう言い方をよくするんですけどね。
どうぞ福岡さんから。
中東情勢とガス料金への影響
私も先ほど100周年を迎えてというところで話をさせていただいたんですけど、
この長い歴史書の中でも、今中東情勢ですね。
この金箔化を受けている状況っていうのが、
創業いくたの試練の中でもまた大きな壁になってるんじゃないかなって感じてるんですけども、
今本社への影響というところ、ガスを届けるというところについての影響というところはいかがかなと思いまして。
中東からホルムズ海峡を通して日本に入ってくる天然ガス、LNGですけど、
それって今や6%しかないんですね。
そのうちの半分以上は火力発電用のLNGで、
都市ガス用の原料っていうのは本当に数パーセント、
6%ですから3分の1としても2%前後ぐらいの影響しかないんで、
LNGを調達してくるっていうことについては心配してません。
特に当社はマレーシアとかオーストラリアとかの原産のLNGを貯蔵してるんで心配はないんですが、
ただLNGの価格っていうのはオイルリンクって言って、
原油価格が発射台でそれに連動して動いていくんで、
ガス料金のほうがいずれにしてもタイムラグって言って時間差をおいて、
一定期間後には価格に転換せざるを得なくなってくるんで、
そういう意味でお客様のご負担が増えることのほうが心苦しいなって思ってます。
ガス料金が値上げじゃなくて値上がりしていくことに対しての危機感を注視してるとこですね。
夏ごろにはガスで上がっちゃいますか?
そうですね。1、2、3月分が2ヶ月おいて、4、5月おいて6月半径ぐらいになるんですね。
実際は3、4、5ぐらいから右肩で上がりだすんで、
3、4、5が6、7おいて8月でしょう。
その入り口のところには原油価格のほうに跳ね返ってくるラグもあるんで、
実際は9月ぐらいもしくは10月ぐらいにはかなり影響してくると思うんですけど。
なるほどですね。
ひびきLNG基地への大型投資
これこそ北九州で天然ガスの大きなタンクを今作ってらっしゃると。
2つあって3つ目を今作ってらっしゃる。その狙いとは?
最近政府も天然ガスの貯蔵する貯蔵の能力を高めていかないといけないと言ってきましたけど、
一番は先ほどの有事に備える不足の事態に備えるセキュリティの問題があって、
一定量常にプールしておきたいなって思ってるんですね。
どうしても需要の変動に応じて天然ガスがタンクに余ったり、
あるいは足らなくなったりするのをうまくオペレーションしながら事業やってるんで、
もう少し余裕を持って貯めておこうかなっていうふうに思ってます。
それは先ほどの貯蔵能力の話と同じで、
オールジャパンを見ても、やっぱりあれぐらいの土地を持ってる基地を浮遊してるのは数少ないんで、
それこそジェラさんみたいな会社も体力はものすごくあるけど、
適地がないっていうところともうまく組んでいけるし。
そもそも天然ガスを導入しました。それがうちにとっての第一のトンネルなんですね。
天然ガスを導入するために1,800億の投資費用を使ったんで、一つ目のトンネルで。
二つ目が響き基地に製造拠点を集約したときに、これがまた600億700億かかったんですね。
それが第二のトンネルで、今回のトンネルは脱炭素を見据えた成長投資として、
もう一個タンクを作って500億強の投資をしようという。
三番目のトンネル、いずれにしても耐えて抜けてきたんで、今回も抜けられるというふうに確信してますけどね。
ちなみに一個のタンクで、どのくらいの何人の世帯の何年分みたいな話をするとどう?
今ですね、18万キロ2基で110万世帯のお客様のガスを年間賄ってるんで、
それの36分の23をかけるぐらいの能力が増えるっていうことですね。
わからんかった。
何万個かっていったら、今の能力の36を23で割ったら、
うちらの民安広報マネージャーが計算してますから。
1.5?
5割増やから50万キロ強の能力アップになるっていうことですね。
あそこのガスを福岡市内にも引いてるんですよね、確か。
そうですそうです。
北九州から持ってきてるってことですか。
高圧導管幹線を通して、北九州で入れたLNG、マイナス162度ぐらいあるんですけど、
それに海水ぶっかけて気化させるんですね。
そしてそれを圧力の高い導管で福岡まで引っ張っていく。
これが大体150億、160億投資でかかってる。
まだ今焼却中なんで、財務的にはかなり負担にはなってますけど、
それでもガス会社って安定供給するっていうのが一番の責務なんで、
九州電力との共同発電所建設
お客様の役に立つんだら必要な投資だと思って投資しました。
今ですね、大きな投資っていう中でも、
LNG基地の隣に響き発電所、
新しく九州電力さんと一緒に建設された60万キロキロワット級の発電所。
これは本格的な温泉にとっても電力を作り届けるというところでの、
本格的な第一歩になるというふうに見て、
私たちも期待してその動きを見ていたんですけれども、
この発電、この建設を一緒に九州電力さんと一緒に成し遂げた、
信頼関係というのを一つ醸成していくというのは、
非常に大きな課題だったのかなというふうに見てるんですけども、
そのあたりにお送りされた点は詳しいですね。
営業現場では取ったり取られたりしてるんですね。
給電ガスさんに細部ガスのガスを取られたり、
給電さんの電気を細部ガス電気で取ったり、
そういう健全な大競争はやってるんですけど、
それとは次元を別にして、経営面では、
九州のエネルギー全体のことを給電さんが考えていただいて、
やるなら一緒にいいよっていうふうに言って、
さっきもちょっと言いましたように、土地はうちが持ってるんで、
環境アセスって言って、環境に与える影響とかも事前に調査済みだったので、
最短で火力発電所を作るのがあの場所だったんですけど、
結局全体で110万世帯くらいの電力を作るんですけど、
出資比率が2対8なんで、うちは20万世帯分ぐらいはいただく。
それをどんどん売っていくっていうふうに、そんな競業の仕方になってますね。
もともとは80万キロワットの発電を二軸作って、
160万キロワットを単独で作ろうとしたんですけど、
かなり財務的に負担が大きいんで、どこと組むかっていうところで、
複数の候補の中から、やっぱり地元のエネルギーのことを一番考えてくれるっていうことで、
給電さんと手を組ませていただいたっていう感じです。
しかし、その響き発電所の稼働によって、
海外エネルギービジネスへの挑戦
明日共に総合エネルギー会社としての一歩を踏み出したというところ、
非常に大きな意義があるのかなという。
そうですね。今、総合エネルギー事業と不動産事業と、
これからは海外エネルギービジネスにチャレンジしていくっていう、
3つ大きなビッグピクチャーみたいな形で描いていってるんで、
そういう意味では、総合エネルギー事業っていうのは中核事業なんで、
そこが強化できるっていうのは、私たちにとっても非常に大きいし、
それは市場価格に振り回されなくて済むんでですね、
今は市場から調達して市場価格が高騰したら、
事業として赤字になってしまうということがあるんで、
地方の新電力の、しかも都市ガス会社が、
共同とはいえ自前の発電所を持つということは、
オールジャパンで見ても画期的なことだというふうに思ってますけどね。
それこそ意地悪な質問になるかもしれませんけど、
長期的に見れば九州の人口は減っていくという中で、
今回の発電所って北九州の言ったら110万世帯ですから、
2.5倍に当たると、いわゆる過剰投資の心配っていうのはどうなんですか。
多分ですね、今データセンターができてきて、
九州全体で見ると半導体の工場も海外から来て、
電力は過剰投資どころか、もっと投資して発電能力を高めないと、
電力不足とは言いませんけど、
かなり際どいとこまで電力需要は増えるんじゃないかなと私は思ってます。
なるほど、そういうことなんです。
JERAとの連携と人事交流
先ほども社長、海外エネルギービジネスを第三の柱にとおっしゃってましたけど、
海外ガスはどんな話になっていくんですかね。
アジア方面に向かっては、
まだ天然ガスをうまく使えてない国が多いんですね。
当然、サイブガスの脱炭素戦略も、
天然ガスで石炭油を切り替えて、低炭素化を一回させます。
その上で将来は合成メタンを送って、脱炭素を完了させますっていうのが脱炭素戦略なんですね。
それと同じように海外も低炭素化を試行する需要っていうのはかなりあるんで、
そういうところに一回当社の響きLNG基地に大型船で持ってきたものをLNGを貯めて、
そこから中小型船で東南アジアに向かって船を出していくというような事業ですね。
一回輸入してきた天然ガスを外に出すっていうのは輸出するみたいな話ですね。
そうですね。輸出というか積み替えて出していくっていう。
そういった面もあって、日本一の火力発電会社のジェラさんと連携協定を結びましたし、
そこにはいっぱいノウハウがあるんで、そういうノウハウを活かしながらどんどん出荷していこうと。
さっきマレーシアから天然ガスを輸入してるっておっしゃいましたけど、
そしてまたいわゆる東南アジアに持っていくって言ったり来たりしてるような感じもしますけど。
マレーシアっていうのは当社が自前で消費するために買ってる調達先ですけど、
天然ガスっていうのはオーストラリアもあれば、それこそ有名なアメリカのシェールガスとかですね。
全世界にあるんで、それこそロシアとかにもありますし、
アンナムっていうのは一回大型船で持ってきて、小型船で分けて出すほうが事業効率はかなりいいんでですね。
そういう意味で、世界各地に分散してガス電があるっていうメリットを生かして、
なおかつリッチも東南アジアに一番近い基地を持っているのは当社なんで、その基地を使ってやっていこうかな。
その点はジラーさん、先ほど社長もおっしゃいましたけれども、非常に人事交流になるものとなっていて、
かなり関係としても深いものまで、いろいろとお互いに強みを生かして総合に伸ばしていこうという戦略でされていると思うんですけど、
今、進捗いかがですか?
人事交流といえば、ジェラの会長、社長、常務と定期的にいろんなやりとりするんですけど、
その中で、やっぱりジェラとして土地の確保っていうのが大きな課題で、
日引き基地にタンクを作るっていうのを聞いたんで、一定程度の利用させてもらえないかっていうのが始まりなんですね。
当社も投資負担、キャッシュの面でかなり助かるんで、一定の空きスペースをお貸ししましょうと。
そこでお互いに連携協定を結んで、さあ次のステップをどうするっていうときに、
ジェラの奥田社長と話をしたら、奥田社長がやっぱり継続的にお互い行き来できるような関係になりたいですねって言うんで、
じゃあうちの国際エネルギーに長けたLNG事業部っていうところの女性を一人先に出しましょうって言って、
この4月にこうしてもらって、当社の中じゃかなり優秀な層なんで、ちょっと出すのどうかなと思ったんですけど、
それよりも将来この会社がもう一段海外エネルギー事業で飛躍していくためには、
どうしてもその派遣した女性がノウハウを身につけて持って帰ってくることのほうが、将来の会社の事業利益にもつながるという判断で言ってもらいましたけどね。
バリバリやってるみたいですね。
前半のまとめと次回予告
ということで一旦前半はここまでにしたいと思っております。
引き続き次回も加藤社長のお話をお伺いしたいと思っております。
今後とも番組の応援と西日本新聞、スマホアプリ西日本新聞民のご協力をお願いいたします。
本日はありがとうございました。
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