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2024-12-17 25:34

#56-前編 10年後に2,000億円を調達してインフラをつくる。大型の事業売却を2つ実施しPLUGで挑むEコマース市場/株式会社STRACT 代表取締役社長 伊藤 輝さん

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ゲスト:株式会社STRACT 代表取締役社長 伊藤輝さん

STRACTさんは、ショッピングアシストアプリ「PLUG」を提供されているスタートアップ🚀2024年11月にシリーズAファーストクローズにて10.3億円の資金調達を発表されました。時価総額5,000億円をハッキリ見据える起業家が誕生したプロセスに迫りました。


▼トピック

<前編-伊藤さんの生い立ちとSTRACT創業の経緯>

・8歳で電子工作に出会い、その後プログラミングの世界へ

・中学生時代にはウェブサービス開発で収益化

・「ユーザーインターフェース」との出会いと研究への没頭

・大学時代に開発した音楽アプリで500万ユーザーを獲得

・トーマス・エジソンから授かった「命の賭け方」

・デーティングアプリを国内No.2の結婚相談所へ事業譲渡した背景

・10年後に2,000億円の資金調達を行うためのEコマース参入

・時価総額5000億円企業を目指す明確なビジョン


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-資金調達プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000035920.html

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サマリー

株式会社STRACTの伊藤輝さんがゲストとして登場し、彼の生い立ちやソフトウェアエンジニアとしてのキャリア、さらには代表を務めるショッピングアシストアプリPLUGにおけるビジョンについて深く掘り下げます。10.3億円の資金調達に至る背景や、インターフェースへの熱い思いも語られます。伊藤社長は、10年後に2,000億円を調達しインフラを構築する目標について話します。また、音楽アプリやデイティングアプリの事業売却を経て、eコマース市場に挑戦する理由を説明します。伊藤氏は、特に宇宙の衛星通信やeコマース市場への挑戦を通じて、次世代のインフラを見据えたビジョンを示しています。

伊藤輝の紹介と背景
Startup Now🦄、資金調達を実施されたばかりの企業家の人生や事業を紐解くポッドキャスト、パーソナリティーのStartPods稲荷田です。
同じく、パーソナリティーのスタートアップ大好きキャプチャリスト中山です。
本日は、株式会社STRACT代表取締役社長 伊藤 輝さんにお越しいただきました。
STRACTさんは、ショッピングアシストアプリPLUGを提供されているスタートアップでして、
2024年11月、シリーズAファーストクローズにて10.3億円の資金調達を発表されました。
伊藤さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今回伊藤さんをお招きさせていただいた経緯は、STRACTさんにご出資をされていらっしゃる投資家さんからご紹介をいただいたというところにはなっております。
結構早い段階でご連絡いただいておりましたので、資金調達を発表する前から実はやり遂げさせていただきつつ、比較的フレッシュな段階に出せたかなというふうに思っております。
実は伊藤さんとは、僕個人としてはもともとご縁がございまして、2023年のIBS京都の、確か最終日だったと思うんですけれども、共通の知人がいまして、そこで最後の2回ご一緒させていただいたというところでございましたと。
伊藤さん、ちょっとこれポッドキャストなので伝えきれない部分があるかもしれないですけれども、非常にクールな印象があるような、ビジュアルめちゃくちゃかっこいいんですけれども、しかも非常にロジカルで、
ただ中身を聞いていくとですね、めちゃめちゃ熱い思いを持たれていらっしゃるというところがすごく記憶に残っておりまして、いわゆる青い炎と言いますか、ユニコーン企業家とか本気で世界を目指す企業家ってこんな感じなんだなっていうのは、僕の中ですごく鮮明に残っています。
ありがとうございます。あの時は、この会社まだまだ今より全然進捗してない状態だったと思いますけど、思いだけは変わらずずっと持ってっていうのは、そこはもう一貫しているので、ちょっと飲んでたんでだいぶその魂こもってたのかもしれないですけど、そうですね、クールには見えないと思うんですけど、どうですかね。あんまそういうふうには褒めていただくことはないんで嬉しいです。
ありがとうございます。今日はその深い部分をたくさん引き出したいなと思って気合が入っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。はい、よろしくお願いします。はい、前編では伊藤さんの生い立ちや創業までのプロセスを、後編ではストラクトさんの経営事業についてお伺いしますので、ぜひ併せてお聞きください。ここでスタートアップナウを応援いただいている番組スポンサーからのお知らせです。
伊藤の経歴とプログラミングの旅
この番組はオプサーの提供でお送りします。デザインでビジネスを前進させるならオプサー、UI、UX、コミュニケーションデザイン、どんな依頼でもオプサーなら制作実績を基に経験豊富なデザイナーとマッチング。共同創業者の田子さんとは大学が同じで、諸石さんとはスタートアップナウのイベントで出会いました。デザインの力に対する熱い思いに刺激をいただいています。デザインにお困りのスタートアップはぜひオプサーと検索してみてください。
それでは伊藤さん、まずはご経歴などを含めた自己紹介を1、2分程度お願いできますでしょうか。
株式会社ストラクト代表取締役社長の伊藤です。経歴としてはですね、ソフトウェアエンジニアを実は今も現役でやっております。
ソフトウェアエンジニアとしての経歴でいうと本当に幼少期から8歳の時に初めて、まずハードウェア、その時の言葉でいうと電子工作って言葉ですね。本当にその電子部品みたいなものを買って回路を作ってロボットみたいなものを作っていくっていうようなことを8歳とかそれぐらいの時に触れて。
マイク音ですね、マイクロコンピューターに触れて、そのマイク音の中で動くプログラムっていうものを制御するためにプログラミングといったものに8歳、9歳ぐらい触れて、そこからだいたいウェブ技術といったものにずっと使っている感じですけれども、本当にその小学生の時はウェブサイトを作るとHTMLやCSSといったものを使ってウェブサイトを作って公開していくということを始め、
中学生ぐらいの時は結構プログラミング言語のど真ん中である、当時はPHPっていうスクリプト言語を使って様々なソフトウェアを作って、フリーウェアとして公開したりとかウェブサービスとして公開したりとかいったことをやって、そこで結構収益化っていったことにもチャレンジして、アピリエーターでのマネタイズだったりとかソフトウェアの販売だったりとかそういったことをやっていってですね。
で、高校生の時にモバイルアプリに出会うと、ちょうどiPhoneが出てきて、スマホアプリが対抗してきた時にiPhoneのアプリの開発といったものをメインにずっと高校時代はやってたかなと思いますね。
プログラミングってももちろんなんですけど、どっちかというとユーザーインターフェースというふうに今では言うんですが、使いやすいデザインというか、もちろん見た目的にも優れていて、かつ圧倒的に便利に使えそうなものみたいなものを考えて作るのが、本当に高校時代は好きだったなと思います。
そういう経歴で、大学は普通に入ってずっと個人事業主としてソフトウェアの自宅開発っていうのもやってましたし、デザインの自宅もやってましたし、結構モバイルアプリを作るみたいなところとか裏側のバックエンドシステムみたいなところの自宅開発っていうのをしばらくやって、
あると大学の研究の推薦エンジンを作りたいっていう一環で、音楽アプリみたいなものをユーザーさんの音楽の視聴データが欲しくて作ったんですけど、それが思わずヒットして、ものすごく収益を生んだんですね。
それがきっかけで、個人事業主のPLをそのまま引き継いだ形で、個人なり、要するに個人のまま資産を引き継いでできた会社がこのStructという会社になります。
なので、学生企業になります。経歴といっても前年職みたいなものはなくて、18歳の時に登記した事業がそのまま法人なりしているので、その時から数えると2013年からなので10年以上、事業体としてやっていることになりますね。
インターフェースへのこだわり
っていう、ちょっと経歴なのか何なのかわかんないですけど、そういう感じです。
中掘りたいところ山盛りで、改めて異次元にすごい人だなって個人的には思ってしまった部分にはあるんですけれども。
まず一番最初、電子工作から始まったってところはありますけれども、これもなかなかきっかけとかなかったらやらないのかなとか、あるいはプログラミングに関してはマイコン自体がなきゃいけなかったりとかもありますし、開発のところに目指し始めたきっかけとか影響を受けた方みたいなことっていうのはあったりするんでしょうか。
家庭環境ではまずないです。うちの家族にコンピューターの旅ができる人っていうのはいないんですよ。それが僕がユーザーインターフェイスっていったものにハマるきっかけでもあったんですけど、要するに使いやすいものをなんで作りたいかっていうと、自分の周りの人が使いこなせないから使える形にして喜んでもらうことが嬉しかったっていう現体験があるんですけど、
要するに親の影響でも家庭の影響でもないんですが、あるとするとひいおじいちゃんとかの大工とかだとして、物を作るっていうのはあったのかなと思います。なので、小学校入ってすぐから、いわゆるDIYとかって言いますけど、木材を切ったり釘打ったりみたいなことはやらせてもらってたっていう感じですかね。なので、物作りっていう広い意味だとそういう家族とかの影響はちょっとあったのかもしれないです。
ただ、コンピューターは全くないです、僕からという感じで。そもそもコンピューターとの出会いっていうのは、まずは動くものが気になってたみたいな、小学生の、よくあるあると思うんですけど、家にある動くものを全部分解してましたと。
特に測りとか、物から測りが動きますみたいなのが本当に面白いなと。それを全部バラバラにして分解したりとか、インターフォンとか全部分解してみたりとか。
えー、困っちゃいますね、ちょっと。
で、もちろん戻せないんです。
戻せないですね。
そう。でも結構そういうのって、大学入って周りの人と話すと結構幼少期経験あるらしいんですよね。
僕はもうその時も全然ただ面白いからやってただけで。
で、そのうちですね、モーターと乾電池みたいなものをつなぐと回るよねとか、豆電球、乾電池とつなぐ光るよねみたいなことが本当にもう好きで。
よくラジコンショップ行って、ラジコンのパーツのタミヤのモーター買ったりとか、旧ハンズ行って豆電球買ったりとかLED買ったりとかみたいなことをして遊んでたんですよ。
で、そういうのが最初のきっかけで。
で、コンピューターはやっぱり当時電子工作って自分たちで回路を組むには早いので、電子工作キットみたいなものが東急ハンズとかで売ってるんで、こういうものを買ってロボットみたいなものを作っていくわけですけど、その過程でマイコンみたいなものの出会い。
で、コンピューターいつもくれ。
学校にパソコンがあったので、最初はそれを使わせてもらってましたね。
へー。
で、家にパソコンがそのうちあり、で、そこから自分で自分の好きな時間にコンピューター触れるようになってっていうところですね。
なので、基本的には見て学んで、楽しくてやってた感じです。
なので、勉強してるとかそういう感覚じゃなくて趣味。
へー。
よく今思い返して思うのは、図書館とかに行くとみんな漫画とか読むじゃないですか、小学生って。
うん。
僕は本当に電子工作の本が読みたくて。
へー。
でも、それを読むのが本当に当時恥ずかしかったですよ、一人だけ。
ああ、やっぱり。
よくないことだと思ってた、むしろ。
依然じゃないことだと思ってて。
はい。
だから、もう漫画の下に隠して読んでました。
今考えるとすごい秀才っぽいんですけど、
当時はもう本当に別にそういうのじゃなくて、本当に趣味。
電車が好きな人とか、化学物理が好きな人とか、たくさんいるじゃないですか。
それと本当に同じ感じで、ただ動くものがなんで動くんだろうっていう仕組み。
その仕組みを知るっていうことに夢中だったっていう感じですね。
なるほど。
じゃあ、なんで今ここまでできるんですかって聞いても仕方ないというか、
本当に好きで夢中してて自然にそうなっていったって感じなんですかね。
そうですね。
プログラミングやって本当に長いんですけど、
僕はプログラミング自体はそんなに好きじゃなくて、
プログラミングとしてできるものがそれを使って人が驚くとか、
そういったことが本当に幼少期から好きだったのかなって思いますね。振り返って。
先ほども少しいただきましたけど、インターフェースがとにかくこだわりがありますと言いますか、
ところがあると思っていて、大学の研究所もインターフェースを扱うようなところに入られてたってことですけれども、
インターフェースへの熱量が高まっていった瞬間とか、そういうのもしあったら聞いてみたいです。
そうですね。インターフェースっていう言葉を知ったのは高校の時になります。
使いやすいものを作ればいろんな人に使ってもらえるんだなってことは、
もう中学生ぐらいの時にいろんなウェブサービスを作っていく上で実感してきたことだったんですね。
使いやすいソフトウェアっていうものについて調べていた先に、ユーザーインターフェースっていう言葉に出会ったんですよね。
インフラ構築の目標
ユーザーインターフェースについてやっぱり色々調べていたりしてて、論文とかも高校生の時に読んだりとかしてたんですけど、
論文って言ったら別に日本語の論文なんでそんなに難しくないんですけど、
そのうちの一つにゴールドフィッシュっていう論文があって、
それは僕の師匠である増井先生っていう大学の教授が執筆した論文になるんですけど、
どっちかっていうとグラフィカルユーザーインターフェースを閉じるんじゃなくて、
実世界の行動をソフトウェアの中身を全部融合させるみたいな考え方で、
平たく言うとコピー&ペーストってあるじゃないですか。
あれってパソコンの中だけで完結するものを、
例えば携帯があって、その携帯で写真を撮って、
それを金魚すくいみたいな感じで、
ポイってパソコンの方に携帯振りかざすと、
撮った写真がパソコンの方に移動するみたいな、
っていうインターフェースの論文だったんですね。
めちゃめちゃわかりやすいですね。
そうですね。なのでゴールドフィッシュ、金魚。
そういうことなんですね。
それを読んだときに、なるほどなと思ったんですよ。
結局ソフトウェアだけで完結するんじゃなくて、
実世界全てを巻き込んだ使いやすさみたいなものを作ると、
今まで僕がやってきたことから全然違う可能性が見えたんですよね。
それでこの大学に行こうっていうか、
この先生のもとで学びたいと思って、
その大学に入学して、
その先生のもとでもう4年間ずっと研究をしてたって感じですかね。
あとはその高校時代ぐらいですかね、
事業売却の経験
学生企業だったりスタートアップで活躍されてる方々を見て、
そこからも結構影響を受けて資産がどんどん上がっていったみたいなところも
お見受けしていたんですけれども、
今でもいいですけれども、
強く影響を受けてるなっていう企業家さんとか、
そういった方がいらっしゃったら聞いてみたいです。
いやあんまりいないですかね。
近いと言うと企業家っていうのはあんまりいないかもしれないです。
例えばスティーブ・ジョイルズとかそういうのはもちろん、
幼少期に非常に影響を受けてますし、
ソン・マセージとかそういう人はもう大勢あげてますけど、
僕っぽい感じで言うというか、
ものづくり的な観点で言うと、
やっぱりエジソンですかね、
トーマス・エジソン。
トーマス・エジソンももちろんGEの作った人なので、
未だに残るビジュナリーカンパニーを作り上げた人ですけれども、
どちらかというと技術に対して向き合って、
かつそれをちゃんとビジネスとして
人々に社会実装していくっていう側面、
これを一貫してやってきた人物って、
この数百年だったらやっぱり
トーマス・エジソンなんじゃないですかね。
僕は彼の電球を本当に小学生の頃からずっと読んでいて、
暗読しても何でも言えそうになってたんです。
すごい。
もう誰々と結婚して、何年に誰々と結婚してみたいな話しかない。
すごい。
それぐらい読んで。
電球みたいなことまで。
なのでトーマス・エジソンは僕の人生の中では
かなり大きく影響を与えて、
今でも大きく影響を与えている人物だと思います。
それはもう一段深く聞くとどうしてなんですか。
特にどういったポイントに惹かれているとか。
やはりひらめきっていうものがやっぱり重要です。
もちろんよく言うのは、
努力が99%で1%のひらめきですみたいな、
それが天才っていう話だと思うんですけど、
それもあるんですけど、
例えばエジソンってフィラメントっていうものを使って電球を作るわけですけど、
あのフィラメント結局いろんな素材を用いて電球が作られていったわけです。
一番ずっと何十時間も光り続けることができたのは、
日本のセンスに使われている竹なんですよ。
エジソンがたまたまそれを持ってて、
これ使ってみるかって言って使ったらすごく大成功したみたいな。
これって相当粘り続けないとそこまで絶対たどり着かない。
今使っているセンスの素材使ってみるかなんて、
相当そこに執着して、
何としてでも成功させるんだって思いがないと、
そのひらめきの1%出てこないじゃないですか。
そこって多分発想すら絶対わからないんです、普通にやってたら。
そうですよね。
だからそこに対する思いのかけ方とか、
命のかけ方っていうか、
こういうのがやっぱりちょっとすごいなっていうふうに思いますし、
あとやっぱりトーマス・エジソンって度胸もあってですね、
トーマス・エジソンがまだ小さいときに、
汽車に控えそうになってた女の子を飛び込んで助けるみたいなアイディオがあって。
すごい。知らなかったです。
その女の子のお父さんっていうかおじいちゃんだったかな。
結構偉い人で資金エンジニアとかしてもらって発明ができたのがあるんですけど、
なんかそういうのって結構人生一つ一つ度胸がないと、
そういう場面に振り合えないじゃないですか。
つまりリスクっていったものをあんまり考えず。
考えずっていうとあれですけど、
軽車としてよくないですけど。
ただまあ、一定その自分の人生っていったものを本当にちゃんと向き合っていれば、
そういう大きい挑戦できるなと思ってるんで。
そういう度胸もあり、ひらめきもあり、密いもありみたいな、
その姿勢が僕は好きです。
すごいいい話が聞けました。ありがとうございます。
あと起業される前後のところとかも、
事業についても聞いていきたいなと思っているんですけれども、
今のプラグにたどり着く前もいくつかの事業されてらっしゃったんじゃないかなと思っていて、
それこそデイティングのアプリとかは売却もされてるかなと思うんですけれども、
このあたりっていうのはなぜその領域をやってみたのかっていうのと、
逆に手放した理由とか、
今プラグをやってる理由にもなるかもしれないですけれども、
そのあたり教えていただけますか。
ありがとうございます。
そうですね、手がけてきた事業は今までも10個以上やってます。
すごい。会社も長いのでそれぐらいはやってるし、
僕もプロダクト自身で作れるので、
トライアンドエラーっていうのはすぐできるので、
その中でもうまくいったものが2つあると。
2つあるんですね。
その1つが音楽アプリ、この会社の創業だったんですけど、
これは国内で500万ダウンロードを超えて、
そんな新たなんですね、すごい。
収益も当然大きいものでした。
で、もう1つがデイティングアプリですね。
こっちは事業的に大きくなったかっていうよりは、
非常に良いプロダクトが作れて、
いわゆるプロダクトのマーケットフィットじゃないですけど、
各指標が非常に好調でしたね。
じゃあそれぞれ何で手放すのかっていうところなんですけど、
音楽アプリはそもそもがですね、
ユーザー数は多いんですけど、
ビジネスモデルとしてかなり脆弱で、
どっちかっていうと音楽プレイヤーアプリなんですよ。
音ゲームみたいなものはYouTubeの公式APIから提供されるものを、
今でいうピクチャーインピクチャーっていう言葉があって、
ホーム画面に戻っても小さい画面がついてきて、
みたいな、あるじゃないですか。
あれって結構実は最近の話で、
昔はなかったじゃないですか。
確かに。
あれをAndroidの時に独自で日本で初めて実装したのが、
僕が作ってた音楽プレイヤーアプリです。
これでYouTubeの公式APIで撮れる動画を、
そのまんま見ながらTwitterができますみたいな、
こういうプレイヤーだったんですけど、
別にYouTubeがYouTubeミュージックとか始めていく上で、
そういう使い方がやっぱりNGになった。
簡単に言うとYouTube的にもうAPIの提供ができないということで、
終了するって感じなんですけど、
当時その時まではもう当然他の授業もやってましたし、
どっちかというと早く辞めたかったっていうのが事実。
っていうのはやっぱりキャッシュカウンターになってましたけど、
売り上げとしてスケールするものがなかったんです。
500万人、600万人ってユーザーがいても、
数億とかにしかならないわけです。
それってもうやっぱり限界ありますねと。
一人でやってたんで個人のキャッシュとしては相当いいわけですけど、
会社として何もスケールはしない。
音楽アプリのほうはですね、
これはもう完全にマーケティングのビジネスだったんですね。
例えば、バイネームで言うとPairsとか、
ああいうのって、誤弊を恐れず言うと、
結局その場所にユーザーがどれぐらいいるかっていうのが、
さまざまなKPIに繋がるんですよね。
つまりユーザー数が多ければ各指標が上がっていく、
そういう事業だったんですよ。
僕ってやっぱりプロダクトを作る技術者なんで、
できる限りプロダクトだったら技術の力で
差別化やスケールを図りたいと思っている。
その中で、いってしまったら、
よっぽどこだわったものを作ったとしても、
結局はどれくらいユーザーを集められるかというマーケティングの世界。
あの時僕が売却するまでは、
もう一旦借り入れをして、
そのお金を全部広告に使って、
回収したお金をまたすぐ広告に投下して、
ずっと自転車の勝負を繰り返さないとスケールできないなというのは
もう分かったんですね。
かつやっぱり小皮活の市場より、
本活の市場の方があった時に単価も高いし、
ユーザーの解決するペインも大きいと思って、
であれば、この仕組みをそのまんま作るコストをかけられない会社というか、
そういうノウハウがない会社に、かつブランドを持っている会社に
渡すのが一番いいんじゃないかと思って、
当時パートナーエージェントという補助企業、
今でも国内No.2の結婚相談所ですけど、
そこに事業売却をさせていただいたという感じですね。
eコマース市場への挑戦
その後、今のブラグさんにたどり着くところも、
かなり海外のサイトとかもいろいろリサーチされながら、
事業領域探された結果、
このeコマースの領域に落ち着いたと思うんですけど、
そこに今挑んでいる理由みたいなところもお伺いしていいですか。
ありがとうございます。
広い意味ではシリアルって言われることもあるんですよね。
大したシリアルじゃない、
本当に失礼な、本当に小さい額なので、
大したことないんですけど、
やはり目指す山っていうものを考えた時に、
結局ビジョナリーカンパニーを作るっていうのが、
エジソンじゃないですけど、
僕個人の思いとしてあるわけですね。
100年、200年続く会社を作りたいと。
そうなると、僕ソフトウェアのエンジニアを15年以上やってるんで、
ソフトウェアだったりアプリケーションだったり、
インターネットのセクターで、
日本からグローバルに戦えるかっていうと、
相当厳しい。
これはもう本当に経済討論家とかじゃなくて、
一技術者として思うんですね。
圧倒的にレベルが違う。
なった時にどうするのかっていうと、
次のインフラに対して投資をしなければならない。
明確にそれはもう当然。
つまりインターネットみたいなものが次生まれるとしたら、
そこにやっぱり張ってなきゃいけないんです。
今で言うと、例えば自動運転とか、
LNMとか、多分社会実装を始めてきて、
人々のインフラになりつつあると思うんですね。
それはもう流石に投資が遅いんですけど、
次の10年以内に投資をできるタイミングがもしあって、
この船に乗れるのとしたら何だろうと思ったら、
僕は一つ、宇宙の衛星ですね。
衛星通信っていうところ。
衛星から地球上の動きをリモートでセッチングして、
地球の動きだったり、海洋森林の動きだったり、
そういったものをセッチングして、
例えばここに魚がいますよとか、
別にこれはいろんな使い方があるんですけど、
そういうのが次の人々のインフラとして機能するんじゃないかなと。
そこにもちろんソフトウェアのノウハウがあれば、
サービスも乗っけられますし、
あくまで一つのアイデアですね、それは。
可能性として。
なのでプラグっていうサービスのアイコンはロケット。
そこに繋がってきたんですね。
実は。
なんでロケットなんですかって、
それは僕らがこのカラーグという事業を通して、
次のインフラ宇宙の衛星かもしれないですけど、
それは何かわかんないですけど、
そういうインフラになるぞと投資をするぞと、
それを社会実装するぞという思いが入ったというわけです。
eコマース市場へのアプローチ
なので、なんでこのeコマスやってるかというと、
端的に言うと10年後に2000億円の資金調達をするためなんですね。
2000億って数字はどこから来るのかというと、
例えば自動運転だったりとか、
LLMだったりとか、
そういったもののテスラだったり、オープンエアだったりですよね。
そういった会社がサービスをちゃんと軌道に乗せるまでにかかった費用、
大体数千億円。
ってことは、世の中のインフラを作るには、
少なくとも数千億はキャッシュが必要なんですね。
じゃあ数千億円どうやったら集められるのかといった時に、
やっぱりまずは進化部発行して集めるとかっていうのはよくあると思いますけど、
そうなると上場の企業として、最低でも時価総額5000億円以上は
キープしている状態で、資本市場にいないといけないと。
なった時に、そんな会社が今日本の市場で、
これ勝手にグローバルって言っちゃうといきなり角度低いんで、
まず日本の市場でどれぐらいいるんですかっていうと、
僕がやってるインターネットやソフトウェアのセクターでは十数社しかないんです。
そのうちの一つが価格交流だったんですね。
いろんな会社いますよ。
M3だったりとかモノタロウだったりとかZOZOとか、
そういう会社数千億から一兆ぐらいの時価総額があると思いますけど、
その方々に並ぶのが価格コムさんですね。
価格コムさんのビジネスモデルは本当に秀逸で、
大場合の入り口を掘ることで非常に大きい利益を生み出して、
でもこういう言い方するとあれかもしれないですけど、
10年、20年、価格コムで30年近くやってるんですけど、
あんまり在り方変わってないなと。
つまりインターフェース変わってないと。
PCファーストっぽいし、なかなかGoogleの検索に依存してるわけじゃないですか。
悪く言うというよりは、
もうちょっとモバイルとかデータの時代で、
何か違うやり方があるんじゃないかなって僕は思ったわけですね。
つまり購買の入り口を広く取ることができれば、
今すでにお金を出してるマーケットで5000億円という価値は、
ちゃんとリプレイスできると僕は思ったんですね。
なのでそこにまず目をつけて、
どうすれば購買の入り口を丸ごと取れるか、
といった時に、やっぱりeコマースの入り口を取るというところで、
そもそもeコマース一つ一つのソリューションを作ってもしょうがないから、
ユーザー側のツールになって、
eコマース全部変えちゃう。
そういう形で入り口にできないかなというふうに、
発想からこの事業を選択してます。
なのでちょっと長くなりましたが、
10年後に2000億円資金調査するためにこの事業を選んだと思ってください。
かっこいいですね。
かっこいいですね。
全然もっと聞きたいぐらいすごい濃い濃すぎる内容でした。
最近ブログ書いたんで見えるんですけど、
でも一体うちの会社のメンバーには本当にずっとこれを言い続けていて、
これはもう本当にプラグ始めた時と変わりない狙いです。
ありがとうございます。
前編はここまでとさせていただきまして、
後編ではそんな伊藤さん、プラグさんが展開される事業を深掘りしながら、
今後の展望を伺っていきたいなというふうに思っております。
皆さんの前編ありがとうございました。
ありがとうございました。
25:34

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