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2025-11-10 16:38

57|猛暑逆手、九州で「再生二期作」じわり コメ収穫1・4倍、収入増に期待

西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれやをお話しする「西日本新聞me Podcast」。コメ価格の高止まりが続く中、秋に入っても高温が続く近年の天候を活用して収穫量を増やそうと、稲刈り後に伸びてくる2番穂(ひこばえ)を実らせて再び収穫する「再生二期作」に取り組む農家が九州で増えているそうです。報道センターの下村ゆかり記者に話を聞きます。

◆収録日:2025年10月22日

◆出演:下村ゆかり(報道センター)、横山智徳(MC/メディア戦略局)/音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)

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#西日本新聞 #西日本新聞me #西日本新聞mePodcast #西日本新聞ポッドキャスト

サマリー

九州での再生二期作が注目を集めています。猛暑を逆手に取った新しい稲作の試みが進行中です。この方法では、一度の田植えで二度の収穫を目指しており、農家の収入向上が期待されています。九州の農家たちは、再生二期作に取り組んでおり、米の収穫量の増加と収入の向上が期待されています。この新たな農業手法は、若い世代の参入を促し、地域の農業発展にも寄与することが期待されています。

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この番組では、西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれをお話ししています。
こんにちは、福岡のニュースアプリ、西日本新聞meの横山智則です。
今日は、報道センターの下村さんに来てもらいました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
テーブルが変わって、ちょっと近いですね。
本当だね。
距離が近い。
確かに確かに。
下村さんにお願いがございまして、年明けイベント読者様を呼んで、生番組的なやつをしたいと思っていまして、ぜひご出演よろしくお願いします。
よろしくお願いします。それは何?みんなビール飲みながら聞こうぜみたいな、しゃべろうぜみたいな。
どうしますかね?ビール飲みながらがいいですか?
いや、なんかキリンさん、アサヒさん、サントリーさん、何かタッグ組めませんかね?みなさん九州の。
なるほど。その発想はなかったんですけど、ありですね。
ビールっていうのは交流を深めるためのツールでもありますから。
たぶん酒が飲みたいだけなのに。
乾杯はハッピーのためにやるっていうのがね。
でも平日の夜っていうのは決まってるんですか?日にちはまだ決まってない?
もうなおさらでしょ。そんなシラフで聞きたいような話しないでしょ。
なるほど。でも確かにそれはありかもですね。
というわけで、ビールメーカーさん、ぜひタッグ組んでくださるところ。
探さないかんですね。よろしくお願いしますって感じですね。
日にちとか決まったらこの番組でもお知らせしようと思ってますけど、今そういうことでございます。
再生二期作の紹介
で、下村さんには1年にわたってお米の話をちょいちょいしていただいたんですが。
私びっくりする、ほんと。
お米記者。
こんなにお米やることになるとは思ってなかったっていう。
私どっちかっていうと七社会とか卒業担当してる経済の時もそうだったんですけれども、
何かのきっかけでふとお米を取材し始めたらそっからどんどんどんどん面白くなってお米ばっかり。
お米ばっかり。で、今回もへぇという話でして。
そうですね。面白いと思って。
面白いと思って。一面でしたよね、あれ。
そうですそうです。
ということで、再生2期作って知ってますか?からいきましょうか。
九州って結構ね、お米と麦の二毛作だったりだとか、
本当にあったかいところ、東南アジアだったりだとか、
そういったところ、メコン川の流域とかは、
お米を何回も何回も育てるっていう2期作。
1年単位。
1年単位で育つ、収穫する、植える、育つ、収穫する、植えるっていうサイクルをずっと続けるっていうのをしてるんですけれども、
お米ってそう、あったかくないと熟しないというか、
お米の粒自体がおいしくならないので、あったかい時期にしか育てられませんね。
だから日本だと春に植えて、秋に収穫して。
あれですよね、その反対で秋口から、いつから麦を。
そうそう、そこから麦をやってみたいな。
私の祖母の家の前なんて、いまだに二毛作やってる地域ですけれども、
そういったことをやってますよと。
それが近年、夏がめっちゃ長くなってるじゃないですか。
私ようやく今長荘で来てますけど、私今年、まだこのシーズン長荘で3日目ぐらいですもんね。
大体一緒ぐらいだと。
そうそう。夏がこんだけ伸びてきたことで、
もう1回お米の粒が育っておいしくなるのに必要な温度の高い期間がまだもうちょいいけるねっていうことになって、
ただ2回植えるほどではない、時間の余裕はないので、
ってことはお米って、1回切ってもまたそこから続きが生えてくるので、
皆さん稲刈りした後の田んぼを見たら、たぶん稲刈りの切り株というか、刈り株の後にぺこぺこなんだ。
緑の。そうそうそう、出てきてるでしょ、芽が。
あれの性質を使って、高い、普通だったら5センチぐらいで刈り取るんですけれども、
40センチぐらい高いところで刈り取ることで、そこからまたもう1回穂を出して実らせて、
もう1回お米を収穫しようねっていうのが再生二期作ですね。
育成過程と収穫
ただの二期作はもう1回植え直すってことですね。
だけど再生二期作っていうのは田植えから始めるんではなくて。
1回の田植えで2度収穫する。
なるほどね。
ちなみにYouTubeご覧の方はで言うと、これ今、それこそどこ?
神戸町?
そうですそうです。農家さんのところで撮らせてもらったんですけど、このタイミングになるまで待って行ったんですけれども、
分かります?1回目の収穫で刈り取った株が、ここの辺り、この辺り。
白っぽいやつですね。
刈れてますよね。1回目の収穫の時に切った後。
その後またずっとこの株から生えてきて、今もうここ実ってる緑色のね。
これが今からまた熟していく2番目の収穫に向けての稲穂ですね。
これはすでに2番目のお米が付いてるんですね。
そうそう、これ2番目ですね。
なんで1回目のこの切れてる部分は8月のお盆の時期ぐらいに刈り取ったそうです。
2回目これが?
これは今まだ成熟中で11月ぐらいになったらまた収穫するという。
なるほど。
だから田植えもちょっと前倒しするんです。
そしたら、理屈で言ったら2倍?
そう、でも2倍にまではなかなかいかないっていうのが難しいところで、
1回目の時に例えば600キロぐらい取れたら、2回目の時は大体240キロぐらいだとか。
半分より少ないぐらい。
そうですね。
それはそうですね。
でも田植えの手間は1回で済むし、そこでもう1回肥料を追加したりとかするので、
もちろんそのコストもちょっと手間がかかる部分はあるんだけれども、
それ以上にお米の収穫だとかお米の投給がちゃんと良いものが、
くず米とかじゃなくてちゃんと良いものが取れれば、食用米が取れれば、
農家さんにとっても収入アップの。
そうですよね。
あれになるねっていうところで、今これ特に九州熱いんで、
九州ではもっと広がる余地があるんじゃないかっていうので、
今研究がまだまだ進んでいるところですね。
まだここ何年かの話。
そうそうそう。
まだ新しい取り組みで、今まだこれね、今写真に写ってるのは虹のきらめきっていう品種なんですけれど、
もともとこれ高温耐性が強くて、お米って熱すぎても枯れるんで、
白濁、お米が白濁しちゃってこれまたくず米になっちゃうので、
それに高温耐性があって収穫量も多いっていう品種なんですけれども、
この虹のきらめきで今ここはやってるんですけど、
この農家さんのところも本当に虹のきらめきでするのが一番いいのかわかんないから、
とりあえずいろんな品種で同じような取り組みを、
今本当にもう自分の畑を使って毎年実験みたいな、
だとか5センチで刈り取った方がいいのか、やっぱり40センチで刈り取った方がいいのかっていう、
本番員だとか切り方の違いでもどれぐらい収量に差が出るのかっていうのも、
米のマーケット状況
今まさにもう実験みたいな、もう現場で実験されている最中ですね。
今まだだからベストアンサーを求めて、
実験中。
研究されている最中ですね。本当にいろんなことに取り組まれています。
なるほど。
それこそもう収録はそうはいいながら10月の下旬なんですけど、
結局やっぱり下村さん言うようにお米の値段って下がらんかったですね。
そうでしょ。
このタイミングで。
そうでしょ。
やっぱりスーパーで4,500円前後。
これ1.4倍になったら少しはいいんじゃないですか。
そうなんですよ。やっぱりこの農家さんとかも懸念されているのが、
やっぱり今ちょっと高すぎるっていうのはわかると。
ただもちろん農家さんとしても利益ね、
肥料とか資材高騰してるんで、利益も取らなきゃいけないっていうので、
少しの利益だとか少しのコストだとか手間を増やすことで収量がそれ以上に増えて、
農家さんとしてもじゃあ価格をちょっと抑えて出すことができるようになれば、
農家さんにとっても消費者にとってもビンウィンになれるよねっていうところで、
これしたいっていう。
おっしゃるように新米始まっても本当JAの直産のお米売り場とかも、
毎日午前中だけでお米売り切れみたいな時期があります。
そうですか。
JA畜種の産直の売り場とかがあるんですけど、
そことかもやっぱり店主さんに聞いても、
毎日毎日入荷してるんですけど、入荷量が限られてるんで、
毎日午前中で大体売り切れてますっていう。
価格ももちろんちょっといいお値段しちゃったままだしっていうので、
ようやく今お米10月ぐらいに借り取ったのがだんだん市場にどんどん出てくるでしょうけれども、
劇的になかなか下がるっていうのは。
2000円で買いましたっていう時代にはなかなか。
ならないでしょうね。
逆に今私の家の近所のトラックコスモスとか行くとさ、
台湾産もあればベトナム産もある。
ベトナム産もある?
確か、トラックコスモス。
プリプリフルニア米もあるでしょ。
すごい外国産米の方が産地豊富に、
あれみたいな、こんなに鳥取にあるかっていうぐらい。
ほんともうそんぐらい取り扱うの。
外国産米取り扱うのが結構普通になってるねっていうのも一方で、
やっぱり皆さん備蓄米を食べた人たちの感想からすると、
備蓄米安くて助かったねっていうのがある一方、
やっぱり新米の方がおいしいっていう。
で、なってやっぱりもうそこは、
1日で2000円とかって差があるわけじゃないから、
結局やっぱり新米食べたいっておいしい方も、
お米ぐらいおいしいの食べたいみたいな、
なる方もいらっしゃるから、
やっぱりもうお米っているよねって。
だってそりゃそうだもん。
私もお米に明太子だけ乗っけて食べるとか、
それだけでおいしい方がいいもんっていう。
その時のご飯はおいしくないとダメだもんね。
そうそうそう。
そうなんですよね。
だから私も備蓄米何回か炊いてみたけど、
炊いた時の香りとかで、
あっ、やっぱり違うみたいな時があるから、
ちょっとね、これお弁当に入れても大丈夫かなとか、
お弁当に入れた子供がなんかこう、
なんか味の濃いおかずでごまかされたあれかしらみたいな。
みたいになるからですね。
そういうのはあるからですね。
本当こういう取り組みが、
再生二期作の期待
特に九州は今も言ったように、
気温がどんどん毎年暑いからですね。
この暑さを何かしら利用してやらないと、
我々汗かき損よっていう。
確かにね、何か利用してあげないとね。
そうそうそう。
っていうところで九州で農家さんされてる方の収入のアップに繋がるんだったら、
なおさら若い人が入ってくる期待のタレにもなるでしょうし、
これはね、ちょっと本当にもっと発展してほしいなというところで、
期待ですね。
そうですね。
えー、そういうことなのか、
中産感知などでも期待が高いと書いてますね。
そうなんですよね。
やっぱりお米、農家さんとか国とかが、
どういうふうにして効率化で高利益な体質に農家さんしていこうかという時に、
絶対政府が常にずっと言ってるのが、
大規模化だったりだとか農地の集約ってあるじゃないですか。
でもまあその平地でだらっぴろいところなんて、
もうその北海道とかもしっかり限られてるわけですよ。
っていうか農家さんに誰に聞いても、やれるならやっとほしいっていう。
なるほどね。
みんな、そんなのできるならできるけど、
全部やっぱ農家さん、他のここでは違う畜種の農家さんにもね、
それを同じように農業法人の方に伺った時に、
あれね、だらっぴろい田んぼに見える時も、
やっぱりちょっとずつ、その間はあぜ道とかが通ってるでしょ。
あのあぜ道ごとに、ちゃんと水が上から下に流れるように、
田んぼの高さが5センチ10センチずつ違うんですって。
はいはい。
大きい平地に見えても、ちゃんと水の流れを計算して、
用水路の流れとか向きとかを計算して、
ちゃんとどこの田んぼだけに水が行って、どこの田んぼ行かんとかならんように、
全部小さな段差がある。
それを道にするとなだらかーになってるから、
ただの平地に見えるけど。
だからこれを全部あぜ道とか取っ払って、
まったいらーにしたら、ただ単に下の方に水がたまって、
上の方は全然水が行かん。
広い無駄な田んぼができるだけっていう。
そうか。
広いと完全に水平の田んぼを作るのが難しいから、
間仕切りしてない感じ。
結局用水路の入り口に近いところしか水が行かんかったりするんですよね。
だから結局水の管理だったりだとか、
いわゆる草の草刈りだとか、
そういうのが向こうの方とか雑草とか、
手が届かんところまで行ってしまったりだとかするんで、
ちゃんとあれ細かく区切ってるのも、
別に無駄にそんなことしてんじゃなくて、
ちゃんとすべて計算の上でやってて、
それにでっかい農機具持ってきて、
ダーッとアメリカみたいにやったらどうにかなるやろって、
ならんとってみたいな。
だから、いわゆる団団畑っていうか、
棚田に見える田んぼだけが棚田ではなく、
まったいらに地区部屋のまったいらに見えてても、
微妙に棚田なんですね。
そうなんで、やっぱり限りはあるよねって。
あとやっぱり大きい農機具ってその分高いし、
皆さん言うように年に1回使うものに、
どれだけその投資ができるか、
ローン組めるかっていう。
で、それをみんなで貸し借りすればいいじゃないって、
前のお米大臣さんが、
横須賀のお米大臣さんがおっしゃったけど、
みんな使う一種やしみたいな、
取り合いになるだけやしみたいなところで、
なかなかだからやっぱりね、
これさえできればみたいな、
その魔法の一手みたいなのはないので、
こういうことをコツコツコツコツね、
やっていくしかないよねって、
もうできることは皆さんやってるんですよ。
当然そんなのさ、
農家さんたちだってずっとプロですよ。
そりゃ大きくした方がいいよねってさ、
昔からそりゃそうかって。
そうそう、農耕民族だった日本でさ、
そんな年踏まえ取られた時期から、
それはできる限り効率よく、
できるだけ安定的にお米取れるような工夫って、
ずっと重ねてきたわけで。
そうか。
っていうので、なかなかだからね、
ただ単に大きくすればいいだとか、
大規模化すればいいっていうだけじゃなくって、
じゃあ天候だとかそういうのも活用しながら、
品種改良の力も使いながら、
こういうふうにやっていこうっていうのは、
本当にいい取り組みだなっていうふうに思いますね。
もうこういうふうなすごい工夫ですよ。
ほんとお米の農家さんって、
農家さん皆さんそうですけど、
本当クリエイティブだなと思います。
これまだいわゆるそうは言いつつ、
再生日期作をやっている農家さんって、
九州でもまだっていう。
限られてますね。
どんどん増えますか。
これから増えていくといいんですけれども、
やっぱりまだ今ベストアンサーが見つかってないから、
今コンバインとかも、
1回目の刈り取りの時のコンバインの重さで、
土が固められちゃうじゃないですか。
それで根が傷んじゃうんじゃないかだとか、
じゃあできるだけ軽いコンバインがいいんじゃないかとか、
今暑い分カメムシとかガイチュウとかも増えてるんで、
カメムシがずっとついて、
他の周りのお米は全部刈り取り終わってるのに、
そこだけもう1回お米が育つから、
カメムシが周囲からどんどんどんどん、
この田んぼを目指しやってきちゃうんだって。
で、そのカメムシの除去とかをどうするかとか、
ガイチュウをね、
どんどんどんどんこの田んぼに、
ウッヒョーってやってくるこの。
ガイチュウどうするかとかの問題もあるから、
そこら辺とかももうどういう風にやっていけば、
一番いいかなっていうのが、
だんだん固まってくると、
皆さんどんどんまたさらに飛躍的に増えていくのかなと、
今でも増えてるからですね、
そう取り組みされる方はやっぱり。
今日もありがとうございました。
ありがとうございます。すいませんね。
いいお時間でした。
お米になるとついつい暑く。
それにしても、
ほんとにお米のこと全部知っとるみたいだね。
いやいやいや。楽しいよね。
お米の、いやもうほんとにどんかさんに聞けば聞こうと面白いなと思います。
ほんと勉強になります。
ありがとうございました。
ここまで聞いていただきありがとうございます。
今後とも番組の応援と西日本新聞、スマホアプリ西日本新聞MEのご購読をお願いいたします。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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