466_ 大学時代の自分に会った日—採用試験対策ノートが教えてくれた、教師という仕事の本質
2026-07-02 10:09

466_ 大学時代の自分に会った日—採用試験対策ノートが教えてくれた、教師という仕事の本質

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【概要欄テキスト】
実家から届いた採用試験ノートをひらいたら、ルソーからドルトンプランまでびっしりと書き込まれた「大学時代の自分」がいた。理想を抱いて現場に立ち、教科指導以前の問題と15年間格闘してきた経験。SNSのキラキラの裏側にある泥臭い日々。それでも教師という仕事を続ける理由——原点に立ち返る、胸熱な一回です。

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#国語教育 #教師の仕事 #今日も明日も授業道 #ポッドキャスト #教育現場のリアル

 

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は466回、大学時代の自分に会った日、採用試験対策ノートが教えてくれた、教師という仕事の本質というタイトルでお届けしたいと思います。
先日、大学ノートからの気付きの配信を行いましたけれども、また実家から届いたノートシリーズの第2弾となります。
今日のノートは、大学時代の教職教養のノート、つまり採用試験のために勉強したあの頃のノート、このことについていろいろと思ったことを配信したいと思います。
過去の自分と対話するような少し胸厚な回になっております。
実家から送られてきた荷物の中に、いろんな食べ物とかお土産とかいろんなのが入ってたんですけど、教職教養っていうふうに書かれたノートがあったんですね。
開いてみると、まず学習指導要領のコピーに赤線がびっしり引いてありました。相当勉強したっていうことが一目でわかるような、そういった書き込みでしたね。
その他にも、ルソーとかフレーベルっていった教育思想家の名前とその考え方が丁寧にまとめてありました。
あとは、プログラム学習、発見学習、障害学習といったキーワードがずらりと並んでいまして、とっても丁寧に勉強しているなって思いました。
あと、禁言もいっぱい書き溜めてあって、教育の最大の秘訣は教育しないことであるとか、教育は自然の順序に従い自然の成すところに学べとか、
教育とは生活であり、成長であり、経験を再構成していく過程であるなどなど、そういったキャッチーな言葉がいっぱい、これ多分どっかの偉い人が書いた言葉だと思うんだけども、ありましたね。
あとは、イエナプラン、ドルトンプランとか、そういったドイツ、フランス、アメリカ、イギリスの主要教育プランをまとめた比較表も書いてありました。
あとは、ソクラテスとかプラトンとかいう古代ギリシャ教育思想もちゃんと書いてありましたね。
そして、日本国憲法教育基本法の教育に関わる全文を貼り付けて、全部赤線引いて、それにまつわる問題演習とかもちゃんとやってました。
あとは明治大正昭和の日本教育史の年表、それから生徒指導の一問一答シート、面接対策シート、論述問題の構想メモなどなど、かなりびっしり勉強していることがわかるノートが出てきました。
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今だったらノートブックLMにデータを読み込ませて、問題を自動生成して効率よく勉強できるんじゃないかなと思うけれども、当日これを全部手書きでまとめたっていうそういう重みをめちゃくちゃ感じました。
でも内容的には今とあんまり変わらないなって、教育の本質的な課題っていうのは何十年たってもあんまり変わってないなっていうふうにも思いましたね。
ということでこのノートを見ると、あの大学生だった私っていうのは教員になるっていうことに夢と希望を大きく抱いて採用試験に非常にめちゃくちゃ前向きに挑んでいたんだなって思います。
しかしね、教育現場に降り立ってみると理想と現実っていうのは想像以上に乖離していました。
特に最初の私の15年間は教科書の云々以前の問題、それが大変だったっていうことは正直に言えると思います。
生徒指導案件に謀殺される日々が続き、同期の先生方から1本も2本も3本も4本も遅れを取っているような感覚がありました。
ある程度理想とする授業をする余裕が一切なくて、ただ目の前の問題に対処する毎日、授業に入る以前の問題、授業成立以前の問題、それにただただ振り回されるという日々でしたね。
もうひけ目を感じることも多かったですし、非常に焦っていたし、もう自分は午後の授業においては全然到達できていないというね、そういった劣等感と言いますか、もう本当にしんどかったなと思います。
ただまあ今振り返ると、あの15年間が今の自分を鍛えてくれたと確信を持って言えます。
安心安全な場作りの力量が今の自分にしっかりついているというのは、あの経験なしにはありえなかったなと思います。
それからどんな状況でも冷静に的確に対応できる度量と、いろんな問題を引き受ける覚悟というのが自分の中に育っているなっていうのを本当に実感しているんですね。
回り道をした月日、ひけ目を感じた月日っていうのは結局のところ、次のステップを開く大きな糧になる、力になるというふうに今振り返ってみても思います。
見えないところで悩み苦しみもがいた積み重ねは確実に生きてくる。これは自分の体験から言えると思います。
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今大変な教育現場で宿泊している若い先生は、まず一つ一つの問題に丁寧に向き合うということを大事にしてほしいと思っています。
自分自身を耕す、磨くということをコツコツ日々続けていけば、未来は自然に開けていくと思うんですね。
SNSを見ていると、キラキラした事業実践や取り組みが目についてしまいます。
私自身の発信もそういう部分があると思うんです。
でも最近、いろんなイベントで登壇させていただいて、夜の研修会でそういったキラキラした実践報告や、キラキラしたSNS発信をしている方に実際に話を聞くと、
そういう先生ほどその裏で相当な苦労をされているなというふうに思う場面が大変多くあります。
いわば現実と理想の間で宙吊りになれながら地道に活動している人が大半なんだなというふうに思っているんです。
それはなかなか表に出てこないだけですね。
というのも、SNSでの発信というのは、教育現場の現実をあらわにすると、
言ってはいけないこととか、守秘義務とかそういうのに触れるので、どうしても表に出てくるのは素晴らしくてキラキラしてしまうところだけなんですよね。
やっぱり教育現場はいろんな矛盾と大きな課題を抱えているというのは普通で、
それだけ生徒を取り巻く環境が複雑で、生徒の未熟さというのを丸ごと引き受けるという大変な任務が私たちにはあるわけです。
だからこそ、教育者として自分自身を磨き続けることというのは、とても大事なことになってくると思うんですよね。
だけれどもね、本当に思うんだけども、教員という仕事の最大の魅力というのは、
一旦教室に入れば自分の裁量で授業ができるというところだと思います。
自分がやりたいと思っている授業を自分の裁量で、自分の判断で展開できる。
その自由度というのは他の仕事にはなかなかないなと思っています。
今まで積み上げてきた専門性を存分に発揮できる場が教室にはあります。
採用試験の対策ノートに書かれていた教育の理念。
教育は人間と環境の相互作用の中で経験を再構成していく。
こういう言葉は、ベテランとなった今も自分の仕事の核心をついているなというふうに改めて感じました。
あの頃抱いていた夢、希望が今の自分の実践とどこかで繋がっているなということに、
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胸アツになった瞬間でありました。
ということで、大学時代に書き記し記したノートが今の自分にとっての原点確認になりましたし、
やっぱりあの時の抱いた夢や希望や理想というものを叶えるために、
自分自身を磨き続けることを諦めないということも再確認できました。
皆さんは採用試験の時の気持ち、大学の時の気持ち、
教師になったばかりの頃の気持ちを振り返ることはありますか?
ぜひそういったことを振り返ってみて、思ったことや感じたことをお聞かせくだされば幸いです。
この配信では皆様からの感想やメッセージを受け付けております。
概要欄のメールフォームのリンクからお気軽にコメントをお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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