要約指導の重要性
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は208回、中学生向け要約指導をどうしていますか、リスナーさんからの質問というタイトルで配信したいと思います。
ちょっとね、リスナーさんから質問が来まして、中学生向けの要約指導。
どうされているかということで、感想や励ましなどありましたらどうぞというところではいつも勉強になる配信をありがとうございます。
メモを取りながら書いています。
いうことでありがとうございます。メモを取っていただけるなんて本当に本当に恐縮でございます。
ということで、今日は中学生向けの要約練習方法について語りたいと思います。
私、要約指導というのは説明文でしかやらないわけなんですけど、当たり前っちゃ当たり前ですよね。
要約というのは説明文でやるわけなんですけれど、何のために要約するかというのを私たち指導者の方は持っておかないといけないと思いますね。
要約というのは文章を正確に読み取ったり、精読したりというときにとても必要なテクニックだと思うんですけれど、
反面、日本語っていうのは本当に複雑な内容が入っていたり、飛躍が入っていたり、含みが入っていたりということで、
英語のようなそういう文脈じゃなくて、本当にハイコンテクストな言語なんで、要約するとかいうのは本当に難しいそういう言語だと思うんですよ。
なので私の方法が万全かどうかは、皆さん話半分に聞いていただければと思います。
具体例としては、中学校1年生の説明文教材のペンギンの防寒儀っていうのをちょっと引き合いに出して説明したいと思います。
ペンギンの防寒儀っていうのはわりとシンプルでとても捉えやすい、そういったものだと思うんですね。
要約って何なのかっていうと、文章の構造そのままに最初から最後まで文章の流れに沿って本当に必要な要素だけを抜いて文章化したものが要約っていうもので、
用詞とはちょっと違うということですね。
なのでちゃんと筆者の文章に沿って丁寧に抽象度の高いところを抽出しながら読んでいくということが必要になってきます。
私はどういうことをするかというと、例えば生徒と一緒に冒頭部分の序論のところを読みます。
この中で一番筆者が言いたいこと、大切にしたいこと、大事なことはどこでしょうって質問をしますね。
そしたら大体ねうまくいったらパッと答えるわけですけど、私が説明するときはですね。
南極のペンギンたちはこういうところで暮らしているよっていうのは、これは話題の提供だから、筆者が言いたいことを言うために話題を提供しているんだよね。
次に人間だったらダウンジャケット着てるっていうのも、これも大事なことを言うための例なんだよね。
ペンギンたちはどのようにしてこの厳しい寒さをしのいでいるのでしょうか。
これは問題提起ですよね。
だからこのことを今回テーマにしているんですよね。
彼らの体に備わった保温の仕組みを探っていきましょう。
っていうのはこの問題提起に一番関わりのある問題提起を一番こうダイレクトに補足しているところですよね。
結局どこが大事かって言ったらペンギンたちが厳しい寒さをしのいでいくための保温の仕組みを探りましょう。
これが要約になりますよね。
っていうように一文一文説明しながら、この文章の役割は、この文の役割は何なのかねっていうのを説明しながらやっていくわけですね。
だから教員が説明する要がすごく多いんで、あんまり時間をかけちゃうと生徒の方が集中力がなくなって効かなくなるっていう状況が生まれてくるので、
ここは先生が説明する、ここは生徒に考えさせるっていうように、先生が説明するところと生徒に考えさせるところと分けてやったほうがいいかなって思いますね。
具体例としてのペンギン
で次は本論1に入りますけど、本論一つ目は羽です。
これは今回この本論1は羽なんだなっていうテーマだからこれ大事だよね。
ペンギンは鳥類に属しているけどその羽は空を飛ぶ鳥のものとは少し違います。
違うっていうことだからどう違うのかが次に大事なんだよね。
そしたら羽が小さくびっしり生えているって書いてあるからここは大事だよね。
っていうように一つ一つ文章を読みながらこれは大事だよね。
これは次に何かを言うための文章だよね。これは具体例だよね。
っていうふうに一つ一つ生徒にその文章の持つ役割っていうのをレクチャーしながらやっていく。
そういうふうにしていって生徒がだんだんとこれは何かねこれは補足だね。
これは具体例だねっていうのが生徒にだんだんと分かってくるんじゃないかと思うんですよ。
これは結構中小度の高いそういう操作なので中学校1年生にとっては簡単にできる子もいるかもしれないけれど
大概の子はまだまだもやーっとした感じでわからないと思います。
なので回数を重ねながら少しずつ慣れていくっていうことが必要なんじゃないかなと思いますね。
ということで今日は要約指導について語っていきましたけど皆さんどのようにされてるでしょうか。
これって高校生の教科書に載っている評論文だともっと複雑になるのでかなり時間がかかったり丁寧に質問したりしないといけません。
はっきり言って予備校の先生の説明動画に匹敵するような長い尺の説明を生徒にしないといけなくなって
集中力が持たない生徒は本当に意識が途切れてしまうんじゃないかなと思います。
そのあたりをどのように工夫しながらやっていくかっていうのが大きな問題になっていくんじゃないかなと思うんですけどいかがでしょうか。
皆さんの要約指導っていうのをねちょっとお聞きしたいなと思っています。
それでは今日はちょっとヒントになるっていうところぐらいまでしか行きませんでしたけどいかがでしたでしょうか。
これからもどんな配信がいいかなっていう希望をとっておりますので概要欄にリクエストフォームのリンクを貼っておきます。
もしこういうことを聞いてみたいなって思うことがあったら遠慮なくお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。