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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は日曜日なんですけど、10月20日日曜日なんですけど、昨日10月19日土曜日に2つの研修会にオンラインですけど参加してきました。
その模様をゆるゆると語りたいと思います。
まず夕方は、私が所属している広島みおの会、水脈と書いてみおの会と読むんですけど、国語教育の勉強会に参加してきました。
だいたい2、3時間で一人が提案して、その実践提案について非常に深掘りする会なんですね。
顧問は、セラヒロアキ先生。
ナルト教育大学の教授、長崎大学の教授、四国学院大学の教授を務められて、今は地元広島に帰って私たちに指導してくださっている先生です。
主に大村浜の単元学習を学ぶところからスタートした会なので、大村浜先生の考え方を中心に国語教育を考えていくわけなんですね。
これがですね、タイトルにも書いたように厳しい指摘の飛び交う、ものすごく骨太で厚みのある研修会になっております。
ちょっとその模様をネタバレしない程度に皆さんにお知らせしたいと思いますね。
大体ある人が実践提案をするわけなんですね。
その実践提案が20分から30分ぐらいあって、その後にフロアの方からいろんな質問とか意見とか、それからそれをもとにした議論が戦わされるわけなんですけれど、
通常の研修会って言ったら、どっちかというと褒め合う研修会というか、ちょっと忖度して言いづらいことも言わなかったりとか、
ズバッと切り込みにくいと言いますか、そういうところのある研修会が多いんじゃないかと思うんですけど、この会は違いますね。
もう皆さんが何年も続いてきているので、13年かな、かなり厳しい指摘をし合うんです。
その根底には、信頼関係でしっかり結ばれている仲間たちなので、忖度なしにズバズバと切り込むわけなんですけれど、
まずどういうことを言われるか、何点か挙げていきたいと思いますけど、
まず、必然性をちゃんと仕組んだのかというふうに言われます。
これは私がよく切り込むわけですけど、生徒の主体性を喚起するためのそういう工夫をしたのか、必然性を作ったのかということを結構皆さんバシバシ言ってきますね。
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なので、他の方の実践提案があったら必ずこれは必然性があるかないかを見てしまう癖になってしまいました。
いきなり教材を何の工夫もなくスタートさせて、それで生徒の主体性を喚起できるのかということをかなり言うわけですね。
それから次に目標の立て方とか結構厳しく言われますね。
その目標達成のための手立てをどのようにしたのかということをかなり皆さん突っ込まれますね。
学習の手引きはあるのかとか、手引きを見せてくれとか、そういったことをよく言われますね。
それから単元構成についてかなり突っ込みが来てですね。
どの部分で読み広げて、どの部分で生徒の意見とか感想を集約したのか。
それから対話によってどうやって生徒の思考進化を拡充したのかということを結構突っ込まれますね。
それから特にきつい一言シリーズというので挙げていけばですね、
例えばこの単元は生徒の学力に頼った丸投げではないのかとかいうふうな指摘がありますね。
それから先生はこの学習課題で何を求めているのか、一回答えを書いたのかというようなことも厳しく指摘されます。
そして非常に熱烈な熱心な取り組みで、ものすごい肉厚なボリュームのある取り組み、
1年間かけて単元をやるという取り組みを発表された先生などは、
ビギナーズクラシックっていう古典の冊子を3冊生徒分、クラス分、
例えば30人クラスだったら30冊×3種類を自費で買い揃えて、
それをローテーションで読ませて取り組んだという実践報告があったんですけど、
それについてもね、誰もそんな取り組みはやろうと思わない。
そんな資材を投げ打ってやるっていうのは、誰もやろうとは思わないし、この取り組みは広がらないのじゃないのか。
あなたは自分のマニアックな実践をしたいのか、はたまたこの実践を広めたいのか、
どっちなんですかっていうようなことを指摘される人もいらっしゃったりなどして、非常に厳しい指摘が飛び交います。
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そしてさらに一番最後に古文のセラー先生の公表があるんですけど、
これもすごくご指摘が鋭くて、教材館についてもそうですし、
生徒の主体性喚起についてもそうですし、系統性、特に小中高とどういう系統の中でこれをやったのかとか、
それから国語化としてどういう位置づけになるのかとか、評価はどうするのかとか、
そういうことについて非常にその実践をきちんと批判して切り込みながら、
温かい大言葉でセラー先生はその直すべきところをきちっと指摘してくださいます。
すごくセラー先生の今までのご研究、骨太のご研究と非常に深みのあるご指摘と、
教育者としてさらに高めようというそういう熱意とを感じる公表が最後にまとめとしてあるわけですね。
私もセラー先生に育てていただいて、おまけにこの広島美容の会の鋭い指摘が飛び交う中で育ってきましたので、
非常にありがたく勉強させていただいております。
だから帰って予想さまの実践報告をどうしても鋭く見抜く目がついてしまったなっていう、
ありがたいのかちょっと嫌味な人間になったのかっていうのが自分でも点々とね、
そこは難しいところだなと思う、そういうふうな研究会に参加してきました。
それから夜はですね、8時から熱量の高い人たちが集まるイベント、学びとビーングオンラインイベントに参加してきました。
私はここでちょっと自分の実践報告を10分間でやりまして、
構成としては3人の方に10分間で自分自身の実践報告をして、その後それについてのブレイクアウトルームを20分かけ2本でやりまして、
最後はフリートークで終わりっていうことだったんですけど、私は自分の国語の実践報告をしました。
それから2本目はね、札幌信用高校にお勤めの田淵先生が非常に熱量の高い方だったんですけど、
学校の組織改革をしたっていう実践報告で、主に授業の改革ですね、授業改革をしたっていう、
それを通して学校を変えたっていう報告がありました。
それから3本目は宮崎東高等学校定時制にお勤めの西山先生。
これは私が非常に本当にお付き合いさせていただいて、非常に定時制にお勤めということで、
その取り組みについて、私注目していろいろ学ばせていただいている西山先生っていう方が、
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総合的な探求の時間の立ち上げから、それをどうやって段々と組織として深めて進化、発展させていったかっていう取り組みについての報告をいただきました。
それを受けて、ブレイクアウトルームを1回目、ランダムで分けられて、それに参加したわけなんですけど、
ここで私はブレイクアウトルーム参加者の方に、私の取り組みっていうのは非常に先進的で興味あるんだけど、
これは横で共有されているのかっていう質問がありましたね。
これはどこの勉強会に行ってもよく言われるんですけど、教科で組織的にこの実践をやっているのかっていうことなんですけど、
皆さんもわかると思うんですけど、国語科の先生はやっぱりご自身のやり方っていうものについてずっと蓄積してきた自分なりのものがあるわけですよね。
自分なりのメソッドが。だからなかなか自分のやり方は浸透しないですよね。
自分の中では特別マニアックなことをやってるわけじゃなくて、大村浜先生のやり方を一生懸命に勉強して、
それにどうしても近づこうと思って工夫を重ねてきたに過ぎないわけなんですけど、
現場でいかに大村浜先生の実践がされてないかっていうことだと思うんですけれども、なかなか浸透していきませんね。
そのことからやっぱり同僚の愚痴になってみたり、組織の愚痴になってみたり、
人的流動性、組織の中の人的流動性の話に話がいきまして、やっぱり教員集団、学校自体を新しくしていくには、
バージョンアップしていくには、どうしても人的流動性っていうものがいるよねっていうような話で、
第1回目は終わりまして、後半ブレイクアウトルーム2回目については、その話の続きのような形で組織を変えることの困難さについて話がいきまして、
総合的な探求の時間にしろ、それから学校、新しい組織改革にしろ、やっぱり3年とか6年とか、
そうやって1年1年、同僚の先生と合意形成しながら変えていくっていうことが必要なわけで、すごく時間がかかったっていう話になるわけですよね。
そんな中で札幌信用高校の田淵先生は、外部人材を活用しても、校長先生自体が民間の方がバーンと2年3年スパンで入ってきて、
そこで一気に改革が行われているっていう、そういう話をされてまして、古くてなかなか変わらない教育現場なんですけど、やっぱり民間の外部人材を投与することによって、
もう民間の新しい風が吹いて、そこでいかに教育現場が古いかっていうのがあらわになって、新しいものにどんどん変えていくわけですよね。
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そこではハレーションが起こるわけなんですけれど、そういうことを乗り越えていきながら、教員自体が変わっていって、そして新しい学校になっていくっていう様子が報告されまして、すごいなと思いましたね。
それに伴って最近、いろんなところで探求とか新しい授業作りとかに、外部の業者の方が参入するようになってきて、
それに絡んだ新しいアプローチ、例えばAIを活用するとか、そういった視点を持った新しい教材が現場に入るようになって、
新しくて素晴らしい外部の知恵を古くて変わらない教育現場でどんどん取り入れていって、バージョンアップしていかないといけないなというような思いを新たにするオンラインイベントでした。
総括して、結局熱量の高い人の集まりですね。
そういう熱量の高い人にいらっしゃるところに入っていって、私自身がその影響を受けるっていうのがとても大事だなっていうふうに日々思うのと、
これはセラ・ヒロアキ先生がおっしゃってたんですけど、先駆者は常に孤独なんだよっておっしゃるわけなんですよね。
やっぱり改革をしていくっていうことについて、どうしても孤独が伴うなと思いました。
そんな中で一つ一つそういうことをしている先生たちとつながりあって、少しずつ少しずつそういう新しい授業とか組織改革とかあるべき教育ということについて、
だんだんと波を大きくしていかないといけないんだろうな、それにはすごく時間がかかるなと思いましたね。
ということで、思いつくままにしゃべってきましたけど、これからも私はいろんなところで勉強していきたいと思っています。
何かいい勉強会があったらぜひお誘いください。
それでは今日は長くなりました。この辺でまたお会いいたしましょう。