板書革命の起源
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は244回、板書革命、画面共有で教室を自由に動き回るというタイトルでお届けしたいと思います。
私は全人口で授業していて、黒板に書いてあることが映せない生徒がたくさんいるということにちょっと驚いて、その指導について色々と調べたり考えたり工夫したことがあります。
黒板を映せないというのは、自分の手元にあるプリントと、それから黒板と、もう色とか形式が違うだけで何をどこに書いていいかわからないという、認知の低い生徒というのが結構いたんですよね。
全然人口よりも丁寧に丁寧に分かりやすく、それからナンバリングまでして作ったプリントなんですけれども、
負荷をかけないように配慮しても配慮しても、先生それどこに書くんですかっていうような、そういう言葉が止まなかったんですね。
結局調べたら、書いてあることをもう一回黒板見て、それでノートに移すときにはもう忘れてしまっている、認識ができなくなっている。
そういった脳のメモリーが少ない生徒がたくさんいるということがわかったわけです。
これって、ちょっとこうね、進学校にいると全然わからないことだったと思います。
ノートが映せない、黒板が映せない、そういったことはたくさんいるので、私はそこでユニバーサルデザインとか、それから支援ということについて色々と調べました。
そしたらプリントはやっぱりフォントをデジタル教科書体にすることが大事ですし、それからカッコよりも四角の囲み文字、囲みの空欄の方が生徒は書きやすい。
あとは書き込み欄にナンバリングを必ずすることや、それから評価欄というのを設けて、
印鑑をここに押すよ、チェック欄、チェックの印をここに押すよというのをポーンと設けるだけでも生徒はやる気になる。
それからある程度書かせるときには真っ白じゃなくて毛線を設けた方がいいとかいったそういう小技をゲットしまして、それでプリントを作りました。
それでもなかなか難しかったんですけれど、当時の全人校はプロジェクターもスクリーンも教室に常設されていなかったんです。
もう本当にそういう県立高等学校さん多いんじゃないかと思うんだけども、プロジェクターもスクリーンもない。
でもね端末は生徒一人一台あったんです。ということである日ひらめきました。
これ全員Meetにつないで、そしてiPadでGoodnoteでプリントを開いて、そしてApple Pencilで記入しながら生徒は手元の端末見ながら、
画面共有の画面で版書しながらそれをプリントに移せばいいんじゃないかということに気づいたんですよね。
生徒はもうコロナ禍でGoogle Classroomに慣れてるし、Meetに入ったこともあるし、すぐにMeetを開いて画面共有したら私がパッとこうね全く同じプリントがそこに立ち上がるわけです。
私はGoodnoteっていうアプリにApple Pencilで色を変えながら書き込みをしていきます。
説明したり当てて答えたり、まるで版書がiPadの中でできる。そしてそれが全員の端末に移るということで、
これはGIGA School構想で高速Wi-Fiが実現できたからこそできる画面共有ですね。
これの効果は高かったですね。
何せ手元のプリントとそれから画面共有しているこの画面が全く同じなんで、生徒はそこに何が書かれていてっていうのを一目瞭然、生徒の負荷が低くなるわけですよ。
本当にわかりやすくなったということで生徒はお喜びです。
そういうふうなことで版書革命が起きたんですよ。
新たな授業スタイルの実現
今の学校に移動いたしまして、今の学校は私立なんで、大きなスクリーンもあるし、プロジェクターも新しいし、そこに移して全くMeetとか立ち上げなくてもできるわけですよ。
本当に嬉しくて嬉しくて、毎時間毎時間プロジェクター、スクリーンで授業し、上手に黒板と使い分けながらやってきて、
プロジェクターも使えるし、黒板も使えるし、ニート流でできるわと思っていました。
ところが先日ちょっとふと思ったんですよ。
ロイロンの音の画面共有でやれば、これMeetの画面共有と同じじゃないっていうこと。
これがわかったわけですよね。
なんで今まで思いつかなかったんだろうと思って。
そうしたら別にスクリーンとか下ろさなくても、黒板をフルに全面使いながら、ロイロンの画面共有でプリントと同じものを映しながら展開することができます。
それにうちの学校はケーブルつないでやってたんですよね、プロジェクターとスクリーンはね。
無線ではなかったんで、どうしても教員の立ち位置が限定されます。
黒板付近しか動くことはできませんでした。
ところがロイロンの画面共有でやると、教室中動き回ることができるんですよ。
教室の後ろに後ろに陣取れば、なんか悪さしている生徒が一目瞭然になるわけですよね。
まあ本当にこれこそまさに版書革命。
私は先日教室の後ろに立って、iPadで画面共有しながら生徒を当てながら版書していきました。
非常にスムーズ。
生徒も手元を見ながら書き込みが遅れた子なんかは、スクリーンショット撮って残しとって後でゆっくり書いてもいいよっていうような指示もできました。
本当にスムーズに授業ができ、生徒もニヤニヤしながら。
それはもういたずらができなくなっちゃったんで、内職ができなくなっちゃったんでニヤニヤしながら、
生き生きと新しい版書革命のロイロ画面共有を移しておりました。
ということで、なんでこんな簡単なことが思いつかなかったのかなと思いましたけれども、
生徒もプロジェクタースクリーンで見えにくかった窓際の子たちも画面共有でしっかりできる。
これをちょっとね、メインにやりながら版書とそれから画面共有と上手に使い分けながら、
そして自由に教室をうろうろしながら楽しみながら授業したいと思います。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
