2025-12-11 09:35

376_AIにPodcast原稿を書かせるとなぜ面白くないのか?

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何度もAI原稿とメモ原稿の行ったり来たりをして試行錯誤を重ねました。

最適解はまだ見つかっていないですが、結局手書きメモ原稿が一番体に合っているという結論になりました。

そのあたりを考察しています。

話し方教育にもつながるかもしれません。

#AI原稿 #Podcast #話し方教育

サマリー

AIがPodcastの原稿を書くことの面白さの欠如について考察します。身体性や変化が伴わないAIが生成する言語は、人間に適応しにくい点を掘り下げます。最後に、真に響く言葉は自身で考え、身体性を伴って発するものであると結論づけます。

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
AIの限界と不評
今日は376回、AIにPodcast原稿を作らせるとなぜ面白くないのかについてお伝えしたいと思います。
先日、Podcast Studio Chronicle代表の野村孝文さんが、AI野村というのを作って、AIにニュース原稿を読ませるというチャレンジングをやりまして、
なんかこう、とても不評だったと、X界隈ではAI野村というトレンドワードがトップに上がるなどして大変話題になったということを
先日、Podcastで配信していらっしゃって、やっぱりAIというものを皆さん求めているのが人間性であって、AIの音声じゃなかったんだというようなことをおっしゃっていたのが印象的でした。
今日は、そのAIにPodcastの原稿を書かせた場合、私が面白くないっていつも思っているんだけど、なぜ面白くないのかというのをちょっとまとめてみたいと思います。
先日、里前さんという方がYouTube動画で、AIというものの面白くない理由は、まず身体性を伴っていないこと、ブレがないこと、変化がないことというふうに端的に3つポイントを挙げておっしゃっていました。
私もこれは本当に同感するところがありまして、確かにその通りだなと思うんだけども、自分は子育てを通して、この身体性、ブレ、変化というところが本当に人間的なものなんだなということをしみじみと感じていたので、
今日はそのことを少し話してから、AIの原稿についてお話しします。
人間というのはそもそも自然の中で生きる動物、私たち動物なんですよね。私も子育ての時にそれを実感しました。
私は真面目なもんだから、子供がお腹の中にいる時には、いろんな育児書とかそういったもの、あとひよこクラブ、たまごクラブという妊娠・出産・育児雑誌をずっと愛読していて、教科書に沿って出産・育児するというようなそういう先入観があったと思うんだけど、
教科書通りに進むのが出産とか育児だとなんとなく思っていたんですね。というのも自分自身が学生時代にそういったマニュアルとか教科書とか、そういったもののスタンダードに沿ってやっていくということに慣れきっていたので、今回も問題解決のために雑誌とか育児書をたくさん読みました。
だけどね、生まれてきた子は全く教科書通りではなくて、思うようにいかないことの連続だったんですね。
私もその時に、あ、子育てって変化とかブレとかランダムとかそういったものが当然の世界なんだなと。子育てっていうのは自然と同じで、いつどういうことがあるかもわからないし、突然天候が変わるように子どもの容態も変わっちゃうし、何をしでかすかわかんないし。
それから急に成長したり、急に嫌なことがあってぐちゃぐちゃになったりと、すごく変化が激しくて、全然定量化していないというか揃っていないというか、要するにカオスと言いますか。
そういった自然のものなんだなということはわかったんですね。だから不自然な育児っていうものがNGで、例えば親の養育態度ですごく物分かりのいい親御さんっていらっしゃるじゃないですか。決して怒らないとか厳しく叱らないとか、そういうのをもとにして物分かりのいい親御さんっていらっしゃると思うんだけれども、
そういった逆に言えば不自然すぎる親の養育態度っていうのは結構子どもに影響して結局は歪みを生んでしまうような気がします。
良いところも悪いところも、不完全な人間のありさまをそのまま見せる方が子育てって健全にいくんじゃないかなと生徒を見ても思うんだけれども、
あまりにも理想的な、整いすぎた、火の打ちどころない親っていうものはやっぱりどこか不自然で作り物なわけですから、そういった人間の不完全さを見せられずに育った子どもっていうのはやっぱりどこかに歪みがあるなっていうふうに思っています。
響く言葉の重要性
その中でやっぱり私が一番スキンシップっていうのが子育てに影響していると思っていて、例えば肌と肌をしっかり合わせるとか、それから目と目を合わせて対話するとか、それから身振り手振りで話しかけるとか、コミュニケーションするとか、
そういった身体性でもって言葉を習得していくっていうことをすごく実感しているので、身体性を伴ってないAIっていうものの紡ぎ出す言語っていうのは、そもそも人間にフィットしているのかどうかっていう大きな疑問があるわけですね。
しかもAIが吐き出す言語っていうのは、一回英語でいろいろ試行して、それを日本語に翻訳しているということで、やっぱり言語的には表面的な言語を使用していて、表面的な言語そのものをしゃべっちゃってるということで、本当の意味で伝わらない、伝わりにくいものなんじゃないかなっていうのは、
私がAIの吐き出す言語に触れていて思うことです。ということで冒頭のポッドキャストスタジオクロニクル代表野村孝文さんが、AI野村っていうAIを作ってニュース言語を読ませましたっていうね、
あの話に立ち返ると、やっぱり不自然で違和感があって身体性ともなってなくて、ブレとか変化とかがないっていうことで人間が馴染みにくい、そういうふうなポッドキャスト配信になっちゃったんじゃないかと思います。
で私もこのポッドキャスト、最初はね、あんまりAIに原稿を書かせるようなことを考えてなかったんだけど、次第に永遠に原稿を書かせてみたっていうYouTube動画を見るにつけてやってみたら、結構お手軽だし、メモ程度の切れ端を寄せ集めてもちゃんとした原稿になるので、これはいいわと思って何回かやったことがあるんだけれども、
やっているうちに、特に喋っているうちになんか面白くないなっていうことがすごくたくさんありまして、それでまた手書原稿、ノートにいろいろ走り書きしてそこから配信するっていうことを続け、またちょっと行き詰まりを感じたらAIに原稿を書かせて、より良いプロンプトをなんとか試行錯誤してやって、
それでまた配信して、これいいじゃんとか思いながらやってると、2,3回すると飽きちゃって、なんかやっぱりAIの書いた文章って面白くないなっていうことをこれまで少なくとも3回繰り返してきました。
で、この間も言った通り、クリティカルシンキングっていう大学院の講義を部分的にお試しで受けているわけなんですけれども、これは本当にがっつり頭の中で考えるっていうそういうふうな講義だったんだけど、
言葉の背後には相当な深い思考の跡とか重みがあって、初めてそれを焦点化して必要なところを端的に言うっていうのがやっぱり響く言葉なんですよね。
そんなことをこの間のクリティカルシンキングの講義で感じまして、やっぱり人間が脳で深く広く思考して、自分自身の紡ぎ出した言葉で身体勢を伴って発していくものが響く言葉になるんじゃないかなっていうふうに思いました。
やっぱりそれは自分自身で脳をフル回転させたからこそ、なんとなく思い当たった実感で、おそらくこれって授業でも響く言葉になるんじゃないかなと思います。
ということで、AIに原稿を書かせるということもたまにあっていいかもしれないけれど、本当のところを自分自身で考えた言葉で、自分自身の身体勢で持って、ブレや変化を楽しみながら生きた言葉を伝える。
そしてできるだけそういったことを回数重ねて話し方を鍛えるっていうこと、これが本当に大切なことなんじゃないかなって思いました。
今日は、AIにポッドキャスト原稿を作らせるとなぜ面白くないのかについてお話ししました。
ここまで聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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