生成AIとの共同制作
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと語っています。
さて、今日のテーマは、322 回、生成AIとPodcastの台本を共同制作して思ったこと、というタイトルでお届けしたいと思います。
今や私たちの生活に欠かせなくなりつつある、生成AI。
特に今回は、AIが綴る文章について、どうやって独自創成を持たせるか、という話をしていきたいと思います。
実は今、私は、このPodcastのシナリオを、なんと、AIと一緒に書いています。
今までは、ノー原稿か、もしくはノートに走り書きしていたという状態だったんですけれども、
Obsidianというアプリを導入してから、シナリオを大体やってもらうことになりました。
正直なところ、AIが提案してくるこのシナリオって、なんか面白くないなと思う部分があるんですよ。
当たり障りがなくて、一般的なことばかりで、深みがないというか、雑味がないというか、
尺を伸ばすために同じことを繰り返してみたり、というような、そういった感覚がありました。
そこでとうとう、私は文句を言っちゃったんですよね。
Obsidianの中でAIとやりとりしながら、Podcastのシナリオを考えているときに、
あなたのシナリオ、当たり前のことを繰り返しているようで面白くないよって思わず、気を許してしまって、
私の音声入力でつぶやいた内容を送ってしまいました。
そうしたらAIはこんな風に返してきました。
はい、承知しました。前回のシナリオが当たり前のことを繰り返しているようで面白くないというご意見、ありがとうございます。
確かにAIは一般的な情報をまとめるのは得意ですが、
パーソナルな視点や密度の濃い面白さは、やはり人間ならではですよね。
今回はいただいたフィードバックとあなたの熱いメッセージ、ユニークな視点を盛り込んで、
ひとり語りとしてより魅力的なシナリオに整えます、というようにまさしく優等生のような答えが返ってきた。
と同時に、あ、AIに思わず文句を言ってしまった、という風に自分自身の気が緩んだっていうのを笑ってしまいました。
それと共に、自分軸というのがパーソナルな視点とか、密度の濃い面白さとか、そういったところにあるんだなっていうのを考えさせられました。
AIは膨大なデータから学習していて、一般的な情報とか統計的にこれがいいよって、
独自性を持たせる工夫
そういう風な情報を生成するっていうのは得意中の得意なんですよね。
そこに自分ならではの独創性を持たせるっていうところが、本当に私たち人間にとって工夫が必要なところになると思います。
じゃあどうやったら独創性を持たせられるのかっていうのをちょっと考えてみたら、
やっぱりAIがヒントをくれたように、自分独自の視点とか経験、これを必ず盛り込むことだと思うんですよ。
私の個人的なエピソードとか経験とかそういうのを必ず使うといい感じに個性的になるかなと思うんだけど、
例えば以前の配信で私が筋トレが全てを解決するとか、あるいは筋トレにすぐ結びつけて結論づけるとか、
そういったものを展開してくるとパーソナルでユニークなそういった配信になるんじゃないかなと思います。
それからやっぱり具体的に、面白いっていうふうにAIにやり取りするんじゃなくて、
皮肉を言ったりユーモラスに言ったり、読者を挑発したりとか、
そういったようなずらしたオーダーを出すとちょっとAIの回答が優等生っぽくなくなります。
というようにずらす指定をしていくっていうのは、自分自身にとっても勉強になるところですね。
それから3つ目は意外性を盛り込むこと。
AIがどんどん文章を形作ってくるんだけど、
その時に即興的に思いついたことをぶっ込むっていうのが一番いいと思うんですね。
特に一見関係のないこととつながりを見出すっていうような、そういうネタをぶっ込むっていうのが一番意外性があって面白いなって思います。
しつこいんですけど、教育と筋トレの話とかね、全然関係ないのをつなげるっていうのは本当にいいことだなと思うし、
私も過去、農研校で頑張ってきた甲斐があって、こういう飛躍とか意外性とかっていうのが起きやすくなったなって自分では思います。
あとは比喩表現を豊かにすることですかね。
前回思わず言っちゃった明治維新で袴に洋風のブーツを履いて写真を撮った坂本龍馬のようにっていうような例えを使ったんですけど、
ああいう具体的な例をものすごく尖がった、意外性のある、そういった例えを用いるっていうのが本当にこの配信を生き生きさせるっていうことの一つだと思います。
あとはね、やっぱりAIと何度も深掘りをしたりフィードバックしたりっていうやり取りは大事になってくると思うんだけど、
あまりやりすぎると面白くなくなっちゃうので程々にするということで、結局のところ自分の考えていることとか経験してきたこととかそういったものをAIに反映させてそれを拡張していく。
これが一番自分の配信に独自性を持たせるっていうことのコツだと思います。
ということで今使っているObsidianというアプリっていうのは自分軸っていうのがしっかりあって、自分の知識、経験、考えをもとに文章が形作られているという実感が非常にあります。
なのでこのObsidianが第二の脳と言われるゆえんがそこにあると思いますね。
ということで私、脳みそが一個増えました。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。
またお会いいたしましょう。