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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は199回。とうとう199回になりました。200回まであと1回になりました。200回はどういう内容にしようか、ちょっと構想を練っています。
朝の読書活動の実施
今日は、朝の読書活動の取り組みの難しさというタイトルでお届けしたいと思っています。うちの学校では、朝の読書活動に取り組んでいます。
遠くから来る生徒が多いので、私立中古一貫校なので、やっぱり遠方通学の生徒が多いということもありまして、電車の時間等々も考えて、8時40分スタートなんですけれども、
やっぱり朝、落ち着いて授業に取り組むことができるようにと考えて、8時30分には登校推奨で、そこからちゃんと朝の読書をしようと。
8時40分からショートホームルームスタートという感じでやってるんですね。この8時30分から8時40分までの10分間、朝の読書活動に取り組むということをやっています。
ところが大きな声では言えないんですけれども、この取り組みが学校全体で必須になっているわけじゃなくて、学年によって取り組み状況が違うということになっていて、
これ昭和の学校はあるあるだと思うんですけど、学年のカラーが強いというシステムね。これが今でも普通の中古一貫校なんですけど、
これは最近の県立公立の中高等学校では、やっぱり学年で統一とかじゃなくて学校全体として取り組みましょうというカラーが強いと思うんですね。
だけどまだまだそういう風な学校全体というよりは、その学年のカラーとか先生の個性とかを活かし切りましょうというシステムになっているので、
うちの学年は特に朝読をきちんとやろうという学年のカラーです。
私がそういうことをやりたいというか、やるからにはきちんとやりましょうよということで、朝読の意義について学年会でもお話ししましたし、
学年集会で生徒に必ず年に1回、あるいは年に2回は朝の読書活動の意義について語るというところで語らせてもらっています。
朝の読書活動、今までやってきた学校は朝の落ち着き方が違いました。
一つは朝の落ち着いた時間、学習への準備、そういう気持ちを作るということはとても大きな意義だと思います。
それから学ぶということへの姿勢が作られる。
まず本を開いて、そしてその文字を読んで、自分の中でそれを理解するということが当たり前の習慣になる。
そして何よりも文字情報にすぐに没入できるという姿勢を養うことができるというのがとても意義だと思っていて、
生涯学び続けるという姿勢が知らず知らずの間に身につくのが朝の読書活動だと思っています。
何か困ったとき、苦しんだとき、それからいろんな学びを得たいなと思ったときに、
まずYouTubeとかを開くんじゃなくて、本を開いてみようか、そういう気になるというのはとても大きいと思うんですよ。
なので朝の読書活動というのは、1日のスタートという意味でも、学びの姿勢という意味でも、
そして文字情報にすぐに没入できるスタイルを養うことができるということについても、とても意義深いと思っています。
こういうことをわかりやすくスライドにして、生徒に学年集会でお話をします。
それは生徒もその通りだなと思ってわかってくれるわけなんですね。
だけど、生徒にわかってもらうという狙いもありますけれども、実は学年集会で全体の間でそういうようなことをお話しすることによって、
学年の先生にも意識を統一してもらう、同じ目線に立ってもらう、取り組みを同じラインでやってもらうという絶大な効果があります。
学年集会でそうやって生徒にあるべき姿を訴えて、こういう人間になろう、こういうふうに育ってほしい、こういうような可能性を持った人間になってほしいと、
そういうふうなことを言うことは生徒にとっても染み渡るけれども、学年の先生たちの意識統一になって生徒に指導するスタートラインにみんなが揃うということになって非常に効果が高い、
そういうふうなものだと私は思っています。
ということで、今のところいい感じでスタートしていますし、そういうふうな生徒を見ていると本当に学びに夢中になっているなと思います。
結局、そこで単語帳を開いたり、宿題をやったりする生徒もいるわけですよ。
生徒の中には、その10分の時間にそれをやったほうが学力が上がるんじゃないかと。
そうやって自分の考えを言う生徒もいるわけですよ。
読書なんかしないで、単語を覚えたり問題を解いたりするほうが先生学力が上がるんじゃないですかってね。
それを乗り越えるようなことを私は言うわけですけれども、
先生方もそう思っていらっしゃる先生がいるとしたら、学年集会で読書の意義を語るということはとても大きな意義深いものだと私は思っています。
ということで、自分が長年教員をしてきた中で朝の読書活動というのはとても大きな影響があるということを実感として持っているので、今のところ朝の読書活動を頑張っています。
皆さんのところはどうでしょうか。
それでは今日の配信はこれまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。