はじめに:学習意欲の重要性と本書の紹介
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は408回、最も日常の授業で注力すべきは、学ぶ意欲を子どもたちの心の中に生み出すこと。
学び方を学ぶ授業よりというタイトルでお届けしたいと思います。
2月も中旬を過ぎまして、次第次第に暖かくなってきました。やっぱりバレンタインデーを過ぎると暖かくなってくるなというふうに毎年毎年感じます。
これから春休みに向けて学年末テストがあって、私は中学校3年生の担任なので卒業式がありまして、いよいよ年度末の総決算を迎えることになります。
「学び方を学ぶ授業」との出会いと共感
今日は学び方を学ぶ授業という、南波春先生という方が書いた本のレビューを行いたいと思っています。
この本を読もうとしたきっかけは、第42回、今日も明日も授業とオンライン交流会のテーマだったので、学習方略というのがテーマだったので、その関連書籍の一環として読む機会を得ました。
私のように昭和の教育を受けてきた者にとっては、古いOSを入れ替えて新しいOSをインストールするというのには適した本だったなと思いますね。
しかも冒頭部分の読み始めのところから、来たこれ!みたいな感じになりまして、ちょっと紹介しますと、こういうふうな文章があるんですね。
講師、講師というのは論語を書いた講師、講師大先生の下で学びたいと思った3000人の弟子のうち、真剣に学問に取り組んだのは10%の300人しか満たなかったというふうな文章があるんですけど、ものすごく共感しました。
大村浜田先生は、学習の定位というのが起こるような生徒というのは4%ぐらいだというふうにおっしゃっていたという話を、私の恩師のセラヒロアキ先生からよく聞いています。
普通教室でだいたい4%ぐらいの生徒が学んだことを他のテーマの学習に生かせるという、そういう学習の定位が4%ぐらいしか起こらないという数字を思い出したんですけども、
講師の場合はやる気のある3000人のうちの10%が本当に学問に次から次へと取り組んだというようなことでしたので、まあ普通の人が集まる教室だったら4%ということになるんじゃないかなと思います。
つまり、最高の先生の下で意欲を持って学びたくて集まった人でさえも1割しか学ぶ意欲が持続できないということなんですよね。
なので、この本を書いたナンバシュン先生は、最も日常の授業で注力すべきは学ぶ意欲を子どもたちの心の中に生み出すことというふうにおっしゃっていました。
本当に私が一番大事にしている一丁目一番地が生徒の主体性喚起ということだったので非常に共感できました。
膝を打って共感しました。
私たちはやっぱりまず注力すべきことは子どもたちの学ぶ意欲を育てる、これに尽きるなというふうに思いますね。
「学ぶ力」の7つの領域と教師のアクション
ということで冒頭部分、強烈に共感を抱いて読み進めましたが、このナンバシュン先生というのは大変有名な先生で、
今までの本の中で学び方とか学習というものに関する書籍100冊以上を読みになって、
さらに20分以上の教育動画をご覧になって、自立した学習者というものに共通するキーワードを抽出したところ、
最も品質したキーワードが目標と習慣だったということで、いかに目標を立ててそれをマネジメントし、
学習を習慣化させるかということを着目してこの本を書きになったようです。
その中でも学び方というのを構成する7つの体系、領域というのがありまして、
1.学習者として考える力。自分自身の好奇心に基づいてプレイヤーとして自分が主体的に考える力。
2.計画を立てる力。
3.目標を設定し運用する力。
4.集中する力。
5.継続する力。
6.振り返り、メタ認知の力。
7.共同する力。
という7つの領域を挙げていらっしゃいます。
これらの力を普段の授業の中で鍛えていくということが大事なんだなというふうにおっしゃってたんですけども、
よく考えてみれば私たちこれある程度やってると思うんですよね。
目標を立てて学習計画に基づいて問いを出させながら集中する方法を声をこうね、
生徒に声かけをして促したり継続させるために授業を工夫したり、
それから振り返りを行ったり、
それから対話を多くしたりグループ学習を取り入れて共同的な学びにしたりということで、
半分ぐらいはどの先生もやってるんじゃないでしょうか。
改めてここに7つの領域というふうにラベルを張って、
教員自身が自覚的にこれを授業の中で取り入れていくということが大事なんじゃないかなと思いました。
その他に具体的にその7つの領域を教室で行うためのアクションプランというのを提示されていまして、
それが79個もあってちょっとこれは頭がクラクラしたんですけれども、
79個のアクションというものに落とし込んでいるところがより具体的で面白いなというふうに思いました。
これについては本を読んでいただければいいと思います。
自由進路学習と教師の役割
そして自由進路学習というのを南橋先生は非常に推進していらっしゃるんですけれども、
この配信でも自由進路学習というのが放置したり放任したりということにつながっていく恐れというのもお知らせしたことがあったと思うんですけれども、
それを防ぐために教員がやっぱり見取りをしなくちゃいけない、サポートしなくちゃいけないというのをおっしゃっていて、
その中には目標をちゃんと提示していつも目標に立ち戻ったり、
それから進捗状況を可視化してモニタリングしたり、
それから場は共にしていと学びを共にしていないというそういう状態にならないように共同的な場というのを作ったり、
それから一斉授業とそれから個別最適学習と上手に使い分けたりということをおっしゃっていました。
伝統と革新:教育におけるベテラン教師の立ち位置
でも改めて読んでみて、やっぱり従来やっていることをより戦略的に、より自覚的に行うというふうな方向性で本を書いていらっしゃって、
私なんかも無意識のうちにやっていて改めてキーワード化して目の前に出されると、
そういうふうなことだったんだというふうに、より自覚的になってとても良かったなと思いますね。
だけどこれやってるなっていうのも多くて、結局のところちょっと年寄りの穿った見方だと思っていただければいいんですけども、
若い人に向けて言葉を時代に合わせてトレンドとして再提示しているんじゃないかと思ったんです。
これってある意味ファッションと同じなんじゃないのかと、受かった見方ですよ。
昔流行ったもので若い人が飛びついて今古びてみたもの、古びちゃったもの、それをもう一回リメイクして、
新しい言葉をつけて新しいテイストをつけて再提示して、そして新しいものに見せて、
そしてもう一回若い人がそれを、わぁ面白いなと思ってもらって扱ってもらうように、
そうやって再提示しているんじゃないかなと。
ファッションのような感じがしてきたのは私が長く教員をやりすぎてきたせいでしょうか。
そしたら私の役目っていうのは伝統服を着てもステータスがあるように見せることなのか、
最新流行の若い人が着る服を着て年齢が言っているのにチグハグに見せて笑われることなのか、
よくわからなくなってきましたけれど、やっぱり前者のようにトラディショナルな服を着て、
それなりの見せ方をするというのがベテランの立ち位置なのかなというふうに思います。
結論:学習意欲の喚起と主体性の育成
にしても冒頭部分に帰りますけれども、
ナンバーシュン先生が一番大事なのは、
最も日常の授業で注力すべきは学ぶ意欲を子どもたちの心の中に生み出すこと、
とこういうふうにおっしゃっていましたので、
やっぱり一丁目一番地に立ち戻って、常に立ち戻って、
子どもの主体性を喚起する、そのために授業を形作るということを心がけていきたいなというふうに思います。
それでは今日はこの学び方を学ぶ授業という本の紹介になりましたけれど、
改めて新しい授業の在り方というのをOSのインストールに例えて再構築しようと思いつつも、
実際今までやってきたこととかなり通じるところがたくさんあるので、
自分は伝統服を着ながら新しく見せかけるというような技を使っていかなければならないのかというような、
二方向で自分の見直し、見つめ直しをしたという配信になりました。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。