2025-03-11 10:03

163 夏目漱石「こころ」フレームリーディングレポートを電子書籍化してみた。

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オープンにはできませんが、生徒の許可を取ったらオープンにしたいと思っています。

#こころ #夏目漱石 #電子書籍 #フレームリーディング #パフォーマンス課題

サマリー

夏目漱石の「こころ」をテーマにしたフレームリーディングのレポートが生徒たちによって執筆され、それを電子書籍としてまとめる取り組みが行われています。このエピソードでは、デジタル教育とAIの活用に関する新しい手法が紹介されています。

フレームリーディングの実施
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は、163 回で、夏目漱石「こころ」のフレームリーディングレポートというのを、この間、生徒に書かせたので、それを電子書籍化してみたというお話になります。
夏目漱石の「こころ」フレームリーディングでやったというのは、またいつかまとめて実践発表したいなとは思っているんですけれど、
一応、生徒にね、フレームリーディングってこんな感じなんだよっていうのを中間報告的に、生徒の短作文、短めの作文を、
ちょっとこう、AIに取り込んでもらって、フレーム作ってもらって、みんなの書いた作文からこんなフレームが抽出できる。
最終的に一番最後に学習した後で、自分のフレームでレポートを書いて、この「こころ」っていうのを多面的に読んでいこう、
多面的に考えていこう、多面的に味わっていこうということで企画をスタートさせて、生徒はね、なんかまぁあんまり表情に出さないんだけど、なんだそらっていう感じで、
自分たちのレポートが電子書籍になるって全然イメージできてないようだったんだけど、
フレームリーディングっていう横文字がかっこいいんで、ちょっとね、頑張って書こうかなっていうような目の輝きをしていました。
ということで、フレームリーディングのレポートをね、Googleワークスペースで出しまして、
ちゃんとGoogleドキュメントに時数を、あんまり負担になってもいけないので、学年末テスト前だから800字以上ということで、
自分なりに心を読み解くフレームを設定して、そのフレームに従って800字以上で自分で考察を深めたことをレポートしなさいと、
そういうことで出したわけなんですよね。
私自身はこの電子書籍に、生徒の作品を電子書籍にしたことなかったんで、
電子書籍の制作
でもずっと前にロマンサーっていう電子書籍のアプリがあって、
これボイジャーっていう会社が出しているんですけれど、ロマンサーっていうのをちょっと動かしたことがあったんですね。
そうしたらなんかね、本当に動きが自分に馴染まないなと思って、すごい難しい動作するなと思って、
ちょっとなんか自分の中で馴染まないものがあって、PDFでも入稿できるよっていうことだったんだけど、PDFにするのもね、
間違ったら後で訂正するっていうのが、結局もう1回PDFに焼き直さないといけなくて、それをまたアップロードするっていう風に、
果てしなく手間暇がかかっちゃうなと思って、ちょっとロマンサーで電子書籍にするのを躊躇していたんですよ。
ところがちょっとある日、久しぶりにロマンサー立ち上げてみるかと思って立ち上げてみたらですね、
なんか新しく編集しやすいような、そういうモードができていてびっくりしました。
どういうモードの名前なのか。
NR Editorっていうね、新しい編集できるアプリができまして、これがめちゃくちゃコピペコピペ。
それからちょっとフォントというか大きさを変えたりとか見出し、それから作者名が入るようにセンタリングしたり、
右端に寄せたりっていうのが結構自由自在にできる、ワードっぽくできる、そういうNR Editorっていうのができたんで、
これはいいわと思って早速ロマンサーで生徒の作品をフレームリーディングの文章をペタペタ貼ればいいだけなのでやってみることにしたんですね。
Googleドキュメントで出したんですけど、Googleドキュメントは結構生徒も2回目ということでスムーズに扱えてまして、
大変にスムーズに作品を仕上げておりました。めちゃくちゃ生徒は飲み込みが早いなと思うんですけれど、
それできたやつをコピペコピペでじゃんじゃんじゃんじゃん貼っていきまして、なんとなく一つの本になって、
あと3人ぐらい未提出がいるわけなんですけど、それはまた追々追加してもいいということで一応本に仕上がりました。
しかも表紙の絵は上手い子に頼んだんだけどテストで忙しいからって断られて、その子と話し合っているうちに、
そういえばAIで描かせればいいよねっていう話になって、そうですよ先生、先生はAIで描けるじゃないですかっていうことになったんでAIに表紙を描かせてもらって、
それでなんとか本の掲載になりました。生徒のフレームを全部紹介することはできないんですけど結構面白かったですね。
例えばある子は例のふすまについて考察してて、それからちょっとかっこいい不条理に立ち向かうとかね、
それからこの子はすごいなぁと思ったんだけど、心におけるジェンダーの問題とかね、
それからあとは私とKの結末から学べることはとか、生徒が追求したいなぁと思っていたことをそれぞれに設定していて面白かったんですよ。
本当に様々、Kにとっての自殺の意味とかね、そんなのもありましたし、あとは人間の醜さとかエゴイズムについて気になったんでしょうね。
それから異種の意味とかね、自分が不思議だなぁとか、ここちょっと追求してみたいなぁとか、これ自分にとっては面白いことだなぁとか、
ある子なんかはKの自殺を防ぐにはどうしたらいいんだろうというふうに思って、それを新しい目の付けどころにして心を読み解いていました。
教育の未来
これをコピペして貼って一冊の本に出来上がったんで、これをテスト返却の最終日にみんなで読んで、色々と感想を交流したいと思っています。
早速Googleドキュメントに生徒が出してくれたんで、本当にGoogleドキュメントで出してくれたらすぐにノートブックLMっていうAIにデータを取り込めるんですよ。
本当に簡単ですよ。なので心の本文とそれから生徒のフレームリーディングレポートのドキュメントのデータを読み込ませて、
それでたちまちこの中で考察が鋭いというか深いやつを選んでくださいというふうに命令して選んでもらったら、
なんと私がいいなと思っていたレポートと3分の2重なってたんですね。
なのでこれ色々とコマンドを変えてノートブックLMにレポート抽出してもらうと、かなりいい振り返りができるんじゃないかなって思いましたね。
ということでフレームリーディングレポートを書きっぱなしにするんじゃなくて、
後でノートブックLMに手伝ってもらいながら生徒と読み合うっていうね、そういうできた作品ではい終わりじゃなくて、
もう1回ちょっと興味深くそういうものを掘り下げていくっていう時間も取れるということで、
電子書籍化、そしてAI活用、デジタルの力を借りると色々と時間も短縮できるし、だいたいこれ印刷しなくていいんですよ。
今まで本当に印刷して閉じてみたいなことやってたような気がするんだけどこんな大掛かりなレポートを書かせたときはね、
もうコピペコピペでリンクを渡せばいいだけっていうね、
本当にデジタルのおかげで今まで時間も手間もかかっていたことが割と簡単にスムーズに早くできるようになって、
そしてAIのおかげでまた振り返りも充実させることができるということで本当に便利な世の中になりました。
もう私の過去何十年とやってきたことは一体何なんだろうかと。
あんなに苦労して時には書かせておしまいにならざるを得なかった。
あの時代は一体何だったんだろう。
今書かせて終わりじゃない。
しかももう一回振り返れる。
もう本当に有益な時を過ごすことができるようになって。
できることならもう一回国語の先生をここからスタートさせたら、
これからの先どんな面白い未来の国語教育が待っているのかと思うと本当に若い人が羨ましいなと思います。
ということで今日はたちまちフレームリーディングレポートを電子書籍化してみたという報告でした。
今回の取り組みについて色々と知りたいなという方がいらっしゃったらご遠慮なく質問してくださればお答えします。
電子書籍も今回は本当にタダでできるんですよ。
その代わり私がコピペコピペしないといけないんだけれど。
生徒に入校させることもできるんだけどこれは有料バージョンじゃないとダメなんですね。
だけど意外と手軽に電子書籍化できるみたいなので皆さん是非是非このロマンサーというアプリを立ち上げてみてください。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
10:03

コメント

ロマンサー、気になって調べてみました! 電子書籍化ってこんな手軽にできるものなんですね💫 自分の書いた文章が1冊の本になるって、生徒にとって特別な体験になりそうですよね。そして、そういうゴールが待ち受けている前提で書くことで、よく考えて慎重に丁寧に書こうとしそうだなあと思いました! 指導者側からすると嬉しいポイントです!

以前はちょっとエディターの使い方がややこしかったのですが、今の新しいエディターは使いやすくていいですねー まだ電子書籍のイメージが持ててない生徒もいて、丁寧に書こうとはしてない生徒も(笑) 一度お披露目して修正させたいのですが、無料バージョンは先生が訂正しないといけないので手間がかかります汗

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