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2025-02-26 08:49

151 「デジタル教科書でZ世代の英語力が激落ち!」というニュースを目にして。

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いろんな検証をしていないのかもしれないですが、まあ、そういうのもあるだろうな、と思って気づきを語ります。

#Z世代 #デジタル #デジタル化の弊害 #デジタル教科書 #ネットバカ

 

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/86770

サマリー

デジタル教科書の導入がZ世代の英語力に悪影響を及ぼしているとの指摘があり、デジタル環境が思考の断片化を招く可能性について考察されています。特に、構造化された思考が英語学習において重要であるとの意見が示されています。

デジタル教科書の影響
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日はなんと、デジタル教科書でZ世代の英語力が激落ちというニュースを目にしたので、早速思いつくままに語りたいと思います。
Z世代というのは、そもそも何なのかというところから確認したいと思うんですけど、どうもね、私もなんとなく思ってたんですけど、デジタルネイティブ世代というか、
デジタルを日常的に生まれた時から使うようになっている世代のことを言うんじゃないかと思います。
ちょっと検索してみると、インターネットやスマートフォンの普及により、デジタル環境に慣れて親しんだ世代のことというふうに書いてありますね。
ということで、若い人がデジタル教科書導入で英語力が落ちたという、そんなお話なんですけれど、
これもね、ちゃんと事前にいろんな分析とかデータとか取って言ってるんじゃないような気もするので、鵜呑みにしてはいけないとは思うんですけれど、
データを取ってこういうふうなデータが出たようです。
だからデジタルを使う前と使った後とで比較したりとか、そういうふうな精密な検証がなされているのかどうか、ちょっと疑問に残るところなんですけれども、
私の今のざっくりとした雑貫を述べたいと思いますね。
デジタル教科書っていうののいいところは、やっぱり読んだり書いたり、デジタルでいろいろな切り張りができたり、
部分を取り出したり、それを共有したり、そういった共有化が図りやすい。
それから書いたり消したりとか線引いたりとかね、そんな試行錯誤がしやすいとか、そんなこともあると思うので、
デジタル教科書が悪いっていうふうに一概には言えないし、デジタルにはデジタルの良さがあると思うので、
デジタル教科書によって学習の支援が受けられた子もたくさんいると思うんですよ。
デジタル教科書だからこそ、自分は学習に前向きになれたとか主体的になれたとか、理解が進んだっていう子もいると思うので、
そちらの方もぜひ検証していただきたい部分ではあります。
でもね、そもそもデジタルっていう仕組みは、やっぱり画面を見てタップして次に線を引くっていうふうな、そういうものじゃないですか。
いわばイエス・ノーで進むというか、この画面を見て○×を選択して次の画面に行く、この画面を見て進むを選択して次に行くというふうに、
この画面画面で決定しながら進んでいくっていうようなところがあって、ディスプレイにその一面が写って次、一面が写って次っていうふうになるので、
思考が断片化しやすいっていう、そういう傾向があるんだそうです。
これは私が12、3年前に読んだニコラス・カーっていうアメリカの人のネットバカ。
ネットバカっていうのは日本でこの本が出版されるためにちょっと目を引くように尖ったタイトルにしようと思ってつけたネットバカっていう本があるんですけど、
これ現代ではもうちょっとまともな題がついていたと記憶しますが、それを読んだ時に本当に衝撃を受けたんですけど、
そういうインターネットばっかり使うと、あるいはタブレットばっかり使うと脳が断片化しやすい。脳の思考が断片化しやすいっていう傾向になっていくんだそうです。
なるほど、生徒と対応していてもデジタルで育ったんで、そういうふうなデジタル決定っていうのをずっと数多くしてるから、後ろの振り返りがしにくい。
直前のことで判断するっていうね、そういう思考の断片化現象が激しくなったなっていうような感覚を私持ってます。
それに引き換え、本はやっぱり手にとってその厚みを感じながら読むので、例えば今現在自分は本の中のどの位置にいるか。前の方にいるのか後ろの方にいるのか。
その厚みを感じながらページをめくりながら、ある程度、例えば今まで読んだところの厚みを手にとって感じながらクライマックスに向かっていくとかですね。
それからまだまだたくさんこの先あるなっていう厚みを感じながら最初のオープニングのところを読んだりですね。
そんなふうに本というものはこの身体性でもって全体を感じながらの部分を常に参照するっていうね、そういう癖がついているんだそうです。
つまり総合化したり焦点化したり部分を考えたり全体を考えたりっていうように脳の構造が常に総合的な思考になっていくんだそうです。
これの力がインターネットばっかりやっちゃうとガタ落ちになるというようなことを書いてありました。
そのことを踏まえて今このヤフーニュースの記事を読むと、英語学習において構造化っていうのが力がついていなくて英語が伸びないっていう話なんですよね。
デジタルと紙の併用
これ本当に私の読んだネットばっかっていう本の書いてあることと非常に合致するなと思っています。
ということでやっぱり構造化っていうのが大きなポイントになるなと思っていて、やっぱり全体の中でここはどこなのか。
全体の中でこの部分は例えば結論になるのか、あるいは原因になるのか、あるいは仮説になるのか。
そういったことを考えながら部分を読むっていう癖になっていないということなんだそうですよね。
やっぱり脳の中がそうやって構造化していないと理解も深まらない。これは国語でも一緒です。
私がよく版書でやる構造化っていうのはそのことだと思うんですよ。
常に部分を読みながらそれが全体の中でどういう位置を持つのかっていうのを考えながら読んでいくっていうことは構造化する。
つまり頭が構造的になるっていうことなのでこれが思考力を高めてくれるんじゃないかと思って私は構造的な版書っていうのをやっているわけなんですけれど。
妙にこの記事が私が危険だなぁと思っている。
ネットバーカーを読んで以来ちょっと人間の思考力を深めるっていうこととデジタルで深めていくっていうことの違いを感じながらずっと考えてきたことがこんな記事になってひょっと出てきたので今日は興味を持って語ってみました。
ということで海外では紙の教科書に回帰しているという動きもあるらしくてデジタル一辺倒でやるっていうのも危険だっていうねリスクがあるっていうそういう風な話もあるみたいなんで
まあやっぱりこれからはデジタルと紙の併用っていうのはとても大事だしどこでデジタルどこで紙っていう風な使い分けもね。
どんどん研究が進んで適切な紙の使い方適切なデジタルデバイスの使い方っていう風になっていくんじゃないかなと思います。
そんな中私はここ2学期3学期にかけて版書をね結構頑張ってきたんですけどやっぱり版書面白いなぁと思ってます。
脳が構造化する私がかなりそういうところを感じているからかもしれませんけど生徒も自分で構造図書いてごらんっていうことを数多くやってるんですけれど
それを発表なんかしたりするとこの子の頭も構造化してるなって感じる時もありますのでこれからも私は版書とか
パリシテーショングラフィックとかそんなことを少しずつ取り入れながら上手にICTとバランスをとってより良い効果的な使い方っていうのをまだまだ考えていきたいなって思いました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
08:49

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