はいみなさん、こんばんは、こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。
今日はですね、久しぶりに教育問題とか教育ニュースを取り上げてみたいと思うんですが、
教育問題、教育ニュースプラス、ちょっと科学的な内容もね、合わせてお話したいなと思うんですけど、
どんな教育ニュースを取り上げるかというとですね、
文部科学省は2025年1月21日、デジタル教科書の活用に向けた論点を示したということなんですね。
紙の教科書の代替教材という原稿の扱いを見直し、デジタル教科書を正式な教科書として検討する方針を盛り込んだということなんですね。
新しいデジタル教科書は2030年度からの使用開始を想定しているということで、
皆さんはですね、Kindleとかそういった電子書籍をよく使われますかね。
この教科書もデジタルの時代だということでですね、
コロナ禍を機にですね、一人一台タブレット端末とかPCを持つようになって、
多くの小・中・高で自分専用のタブレットを持って学習をしているというところが多いと思います。
この教科書ってね、各教科がたくさん多いですから、
ここらで5教科7科目とかね、情報も増えたので5教科8科目とかになってますので、
それ一個一個ね、紙の教科書を揃えると非常に重たいと。
それは小学校にも言えることだし、中学校にも言えることなんですけども、
デジタル教科書は今もあります。あるけども、大体教材という位置づけなので、
紙の教科書も買わないといけない。デジタル教科書を採用したとしても、
それと同じ教科の科目の紙のやつも買わないといけないんですよね。
紙の業界に存択しているのかもしれませんけども、両方揃えないといけない。
それが正式な教科書としてデジタルだけでもいいんじゃないかということなんですね。
それは結構反発があると思うので、ハイブリッドとかね、そういった話にはなってくると思うんですけども、
2030年度だけども、次の学習指導要領を書き換えるのに際して、
2026年度ぐらいから本格的にやりたいとかね、そういった意見が出ているわけなんですね。
今の2024年度もかなり復旧が進んでいるんですけども、
今日のお話のメインになるんですけども、デジタル教科書と紙とかペン、
これで勉強した場合、学習した場合、どちらが記憶に残るのかというのを、
こういったニュースを機にお話したいなと思うんですけども、
2024年度には文部科学省は小学校5年生から中学校3年生まで、
英語は全学校、算数数学は約6割の学校でデジタル教科書が導入されている予定で、
復旧率はそこまでは進んでいないかもしれませんけども、そういった高い目標を掲げているんですね。
現場ではどんどん活用が進んでいるようなんですけども、
これに異を唱える専門家の方がいて、デジタルデジタルになっているけども、
それどうなの?あまり良くないんじゃない?というふうに異を唱える専門家がいるんですね。
東京大学大学院の坂井邦義教授という方が行った実験になるんですけども、
ペンはキーボードよりも強しという立場からデジタル教科書の導入に疑問を投げかけているんですね。
その理由は紙とペンを使った方が記憶の定着率が高いという科学的な根拠、要はエビデンスがあるからなんだそうですね。
この坂井教授はNTTデータ経営研究所や日本能力協会と共同で2021年に面白い研究を行っているんですね。
それは何かと言いますと、紙の手帳にペンで予定を書く、タブレットにタッチペンで書く、スマホでフリック入力するのこの3つの方法、
紙とペンを使って手帳に書く、タブレットにタッチペンで書く、スマホでフリック入力する、この3つの方法を比べてどれが記憶や脳活動をより高めるかを調べたんですね。
この実験では、18歳から29歳の被験者を3つのグループに分けさせる、いかのような予定をそれぞれの方法で記入してもらったんですね。
1つは、2月13日火曜日、10時半からドイツ語の授業、20日火曜までにデポート提出。
2つ目が、2月19日月曜日、10時に図書館で参考書を受け取る。
3つ目、2月23日金曜日までに統計学レポートの締め切り。
この3つのそれぞれを入力してもらうんだけども、1時間後、デポートの締め切りが早い課題は何?といった質問を投げかけたところ、
簡単な問題では、紙とペングループが最も正確に答えだということなんですね。
さらにメモを取るスピードも、紙とペンが一番早かったというところなんですね。
なぜ、紙とペンがこんなにも効果的なのか?ということなんですけども、
その効果的な効果は何かというと、
1つ目が、2月13日火曜日、10時半からドイツ語の授業、20日火曜までにデポート提出。
これが1番早いんだけども、こんな簡単な質問を投げかけた場合、
紙とペンで書いた人のグループの方が、最も正解率が高くて、
なぜ、紙とペンがこんなにも効果的なのか?ということなんですけども、
その答えは脳の活動になったということなんですね。
MRIを使って脳の動きを調べたところ、紙とペングループは、
言語処理に関わる左前頭腰や、記憶を司る会場、知覚を担当する後頭腰の活動量が、
他のグループよりも、タブレット、フリック入力のグループよりも顕著に高かったということなんですね。
堺教授によると、紙にペンで書くときは、キーボードやフリック入力に比べて速度が遅いので、
全てを書き写すことができない。そのため、自然と要点を絞る作業が必要になるんですけども、
一方、デジタル入力では、聞いたことをそのまま素早く記録できるので、
要点を整理するプロセスが省略されがちということなんですね。
さらに、紙の場合は、左下のページに書いたなぁとか、
この何ページ目に、この真ん中ぐらいに書いたなぁとか、
位置情報も一緒に記憶されるんだけども、タブレットやスマホでは、スクロールや画面遷移によって、
この空間的な情報が失われちゃうということなんですね。
記憶を思い出すときには、文字情報ではなく、何書いたかなという情報だけではなく、
こういった位置情報も重要な手がかりになるということなんですね。
ほんの切れ端に書いたなとか、最後のページに書いたなという位置情報も、
空間的な情報というのも、紙とペンで書いた方がそういったものが生まれるから、
記憶の定着率が、やっぱり紙とペンの方がいいよねということになる、
つながっているということなんですね。