少子化と大学入試の変化
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は211回、少子化で、DXで大学入試が大きく変わると題してお届けしたいと思います。
この配信のきっかけは、先日行った第38回、今日も明日も授業道オンライン交流会。これが終了した後のフリートークが長引きまして、
フリートーク11時ぐらいまでやるのが普通なんですけれど、その後も興奮さみあらず、11時半ぐらいまでフリートークがあり、その後もお開きにしたんだけど、
もう話し足りない人が3、4人ぐらい残って、濃い話をし始めまして、いつも親しくさせていただいている先生方とかなり濃い話をしている中で、本当にびっくりするような、
当たり前のような話が出まして、日々中学校現場、高校現場で働く私にとっては、大学が大きく変わっているという話を先生から聞きまして、
それで思わず配信したくなってマイクを取っております。まず少子化が進んでいるということで、今、共通テストとかを受けている人も、
30万人ぐらいになってしまうんじゃないかと。ここ5年先、6年先、7年先ぐらいにはそれぐらいになってしまうんじゃないかというようなお話から、
ところがところが大学入試は、実は年内入試がどんどんどんどん増えていて、私立大学も年内入試の枠をどんどん増やしているし、それから国公立も年内入試の数を増やしていて、
総合型選抜とか学校推薦とかの数をどんどん増やしていて、6割ぐらいは年内入試で決まってしまうという、そういうふうな状況になってきた。
その中で一般入試というものの競争の激化と、それから人材の確保というのが難しくなっているというような話で、
どんどん時代は年内入試にシフトしていっているというようなお話で、これから例えば国公立の数を出すですとか、それから有名市内の数を出すということになると、
もう年内入試からの捉えは外せないだろうと。そうなってくると、やっぱり総合型選抜とか学校推薦とかで見られるような、
絞り優勝、それから小論文、それから総合的な探求での取り組みを生かした、学校でのポートフォリオ、
そういったものが重要視されるような、そういうふうなゾーンにどんどん入ってきているというようなお話をされまして、
まあ当たり前は当たり前ですね。この60%ぐらいの割合がだんだん7割ぐらいに近づいてくるのではないかと、
そうなってきた時に共通テストの果たす役割ですとか、あるいは共通テストを中心に指導している高校の教育現場の授業のあり方も問われてくるだろうと、
そういうふうなお話になりました。まさにそうですね、それだけではなくて、やっぱり関東圏ではマーチ以上という、そういうふうな進路を望むような家庭とか生徒さんが多いみたいなんだけど、
関西ではカンカン同率はもちろんなんだけど、あとはもういろんな学校の可能性が考えられていて、
関西と関東ではやっぱり競争の激しさっていうのがだんだんなくなってきている。差がついてきている。関東は相変わらず激しいけど、関西では関東ほどの激しさはない。
DXの影響による変革
それからあとは、某受験会社の偏差値ランキングとかを見ても、ランキング上偏差値帯が高い学校さんは高い学校さんで依然と存在しているんだけど、
どうも中間層は団子状態になってきている。入りやすくなっている関係上、偏差値もだんだんと団子状態になってきて、
はっきり言えばそこそこ入れるよっていう状態になってきているということが、某受験会社の偏差値ランキング帯を見ても変わってきているという話でした。
ということは、一部の難易度が高い学校さんでは競争相変わらず厳しいんだけど、そうじゃない学校さんではもう大体の人が入れるよっていう状況になってきているという中で、
今度は、先生がおっしゃってたんですけど、指定校のあり方が変わってきているというような話がありました。
高校向けに求人票を管理するサービス会社さんがいまして、高校の求人票って大変じゃないですか。求人票来たらいちいちデータ化するのすごく大変だったんですけど、
それを全部一括して求人管理サービスっていう会社がDXでそれを一括やりますよと、それをきちっとデジタル化して各学校さんに下ろしますよっていうサービスがあるんですけれど、
そのサービス会社が何と指定校もちゃんと指定校管理サービスっていうのをやりますよっていう風に方針を打ち出したんだそうです。
だから大学の方も今まで各全国の学校に指定校をずっと通知していた郵送代とか手間とかそういったものが省かれる上に、
学校の方もある程度揃った形で、学校の方で集約しなくても指定校がうちの学校にどれぐらい入ってくるかということがそこと啓発することによってスムーズに入ってくるので、
まさにDX、手数料払えば高校現場も大学現場もあまり手間暇かけずに指定校というものが情報がきちっと処理しやすくなるというシステムが入ってくるという話を聞きまして、
いよいよ指定校というものをフル活用しての受験が始まったなっていうそういう風な印象を受けましたね。
ということで生徒が少なくなる。大学では生徒を獲得しなければならない。そのためにはできるだけ優秀な生徒を前倒しでとりたい。
そうなると年内入試が増加する。そうなると学校の学びが変わる。
今までやっていたがっつり受験対策っていうものから総合的な探求の時間を中心として、その子の進路に合わせたカスタマイズされた総合型選抜への取り組みというのが重要視されるようになってくる。
そうなると学校の授業も変わらざるを得なくなってくる。そういった対応をしていくようなシフトチェンジをしないと、もう高校現場ではある程度進学を保証することができなくなるということですね。
教育の未来と進路保証
早くから言われていたことではありますし、私が勤めていた全然人口ではもうそこを15、6年前からシフトしてやってきたということで、時代の先取りをして進路保証をやってきた学校なので、ついに来たなという印象を持ちましたね。
ということで、授業はどう変わっていくんでしょうか。やっぱり授業を変えないといけないなっていうのは一つ大きくあると思います。生徒の進路保証のために、やっぱり生徒が自分の適性を考えて、自分の将来こういう方向に進みたいから今この学びをするんだというような探求型の授業にしていかないといけません。
そして年内入試で決まるのであれば、学ぶっていうことが大切なんだっていうこと、いつでもどこでも将来ずっと学び続けることが大事なんだっていう生徒を育てないといけません。受験勉強をして、それが終わればもう解放されたっていうような、そういう教え方ではなくなっていくのではないでしょうか。
今本当に学ぶということがどういうことなのかを考えた、学校現場での授業改善が求められると思います。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。