2025-03-01 12:54

154 3月を迎えて、今年度の授業を振り返る。

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もうすぐ今年度の授業も終わりを迎えます。まだ私は最後の大詰めを残しているのですが、それでも収穫の多かった今年度を振り返ってみました。

#振り返り #国語教育 #ICT #AI #podcast

サマリー

このエピソードでは、今年度の授業の振り返りが行われ、パフォーマンス課題、AI活用、大単元への挑戦、スローリーディング、版書の見直し、ポッドキャスト制作などの手法の重要性が語られています。特に、新しいチャレンジが大きな成果をもたらしたことが強調されています。

授業の振り返りとパフォーマンス課題
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
私は、XQ Twitterを朝と晩に1回ずつ、もしくは1日に1回は必ず投稿するように心がけています。日によっては、5回も6回も投稿することもあります。
この投稿が、いいアウトプットのネタになってくれるんですよね。自分が気がついて、あっと思ったことをすぐに、Xで投稿して、貯めておいたら、後で配信のネタになります。
最近は、自分のポストに反応してくれる人、その人が多かったら、こういうのに興味があるんだなと思って、そのことをネタにして配信することもありますし、
他の人のポストを見ていると、こういうふうなこともネタになりそうだなということで、私にとって、XQ Twitterは、ポッドキャスト配信のネタの宝庫になっているというのが、現在の状況ですね。
その中で、フォロワーの皆さんが、いろんな今年度の振り返りを行っているので、私も今年度の振り返りをやってみようと思いました。
実はまだまだ、最後の大詰めを残しているので、完全な振り返りではないのですが、今のところ、たくさんの収穫があったので、それを整理して振り返ってみたいと思います。
まず1点目は、パフォーマンス課題の手数が増えたということですかね。
もちろん、王道のレポートとか作文とかも当たり前なんですけれど、パドレットを使ったということは大きかったですかね。
パドレットを使うと、ミニパフォーマンス課題になって、ちょっとハードルの低いパフォーマンス課題ができるということで、私は空想科学レポートとか、ミニピースレポートとか、
そういったことを中学校2年生でやりまして、気軽にパフォーマンス課題ができるという、そういう手数が増えました。
これは中学校2年生にはちょうど良かったんですね。
だいたい140字から200字ぐらいでまとめたり、もっと書きたいという子はたくさん文字を使ってまとめますし、画像も貼れるし、動画も貼れるし、それからウェブのリンクもできるし、
それからパドレットでは地図にアンカーを打って、そこに何かコメントするということもできるので、パフォーマンス課題の種類が増えたということは大変に収穫だったと思います。
その他にもICTを使わなくて、逆に折本絵本を使って手書きでパフォーマンス課題をやったということも、
昔やってきたことの回帰ということで、生徒もこれすごく集中して、とても濃密な時間になったので、これ良かったかなと思いますね。
それから、全人口の効率に努めているときには当たり前だったGoogle Classroom。
これもやっと念願、今年導入になりまして、全体導入は現場が混乱しちゃうので、特定のクラスだけに導入したんですけれど、やっぱりGoogle Classroomは使い勝手がいいので、パフォーマンス課題では非常に重宝しました。
ということで、パフォーマンス課題の手数が増えたという、そういうことが振り返りの1点目です。
AI活用の拡大と具体的事例
次に、AI活用。これがかなり広がりました。
例えば、教科書の文章を要約してもらって穴埋め問題を作るとか、それから太郎さんと花子さんの対話集を作ってそこに穴埋め問題を作るとか、
まだ同意書を正式に取ってないので、教員がAIを活用して授業を行うという、そういうところどまりなんですけれど、
簡単な要約とか対話集を使って授業で活用するということができるようになりましたし、
それから具体例を作って、その具体例でもってシナリオを作ってくださいというようなこともやると、
そのシナリオを作ってくれて、この劇のどういうところが問題点なのかというような、ある意味複数テキストが気軽に生成できるようになりましたね。
あとは、デジタルシティズンシップ教育をやったときには、中学校2年生に最適なテーマを30個も40個も出してくれて、
ブレインストーミングには大変に役立ちました。
それからもうちょっと進めて、ノートブックLMというAIを導入したときには、生徒の書いたレポートを評価してもらいました。
これ本当に私にとっては画期的な、新しい扉を開いてくれたノートブックLMのパフォーマンス課題の評価でしたね。
それから最近では、ブリスクティーチングというGoogle Chromeの拡張機能を使って、簡単に小テストを作成するということをやりまして、
AI活用の幅がグーンと広がって、授業で本当にいい働きをしてくれるようになったなと思います。
ということで2番目は、AI活用の幅が広がったということ。
授業手法の多様化と挑戦
それから3番目はですね、大きな単元に挑戦したことですね。大単元です。
これは高校2年生の論理国語で、論理国語に小説が入らなくて学びが深まらないという私の課題意識。
これを解決するために、大単元自分はどう作られるのかということをテーマに、
相手依存の自己規定から複数教材の読み合わせを行い、最終的には三月記を読んでいって、
自分はどう作られるのかというテーマに自分自身が思考を深めて書いていこうというようなテーマで大単元を行いました。
これは様々なチャレンジをして、いろんな工夫をして丁寧に丁寧に取り組んできましたところ、一定の成果が見られましたので、
生徒ももはや今は関連づけて考えるということは当たり前になっているという実感を得ましたね。
ということで大単元に挑戦して大変に苦労したんですけれども、収穫はそれ以上のものがありました。
次に4番目は、またこれまた授業の手数が増えまして、ICTやAIばっかり使っていると、
どうも昔懐かしい読み方というか、昔懐かしい授業の仕方というか、そういうのも必要なんじゃないかなと思ってじっくり丁寧に読むということをやってみようということで、
スローリーディングというのをやりました。丁寧に丁寧に、前から順番に読んでいくというね。
古式ゆかしいスローリーディング。丁寧に丁寧に読むので、やっぱりそこで本当に読みが深まるし、生徒もあって思ったところ、
引っかかったところでグーッと深くいくもんだから、生徒も興味関心を持ってくれました。
ただ進み方としてはゆっくりだし、ある意味単調だしというのもあったんだけれど、やっぱり教材の魅力によってスローリーディングは適していると思いますね。
教材が本当に魅力あったらスローリーディングがめちゃくちゃ効く、そういう思いを持ちました。
特に中学校2年生の形とかね、心、夏目漱石の心とかスローリーディングをやると、生徒も引っかかったり考えたりする、
そういうと踏みとどまるところが多かったのでとても効果的でした。
でもスローリーディングばっかりやってると飽きちゃうんで、その次に何か違うような読み取り方はないかなと思ったところ、
フレームリーディングっていうのに出会いまして、これ今やってる最中なんですね、フレームリーディング。
まだ結果が出てないんですけれど、夏目漱石の心ではフレームリーディングを行ったことによって、
ある程度の収穫が得られましたので、それはまた別の配信でお届けしたいと思います。
そして5番目ですけど、5番目は、版書の見直しができたことですね。
ICTやAIを使ったり、それから画面をどんどんパワーポイントで遷移させて授業を展開していくっていうやり方。
これをやったりすると、どうも薄いなっていうのが私の中で感覚としてですけどね。
どうも染み取りが薄いなって思ってて。
夏休みに予備校の先生の講義を受けたときに、予備校の先生は版書でされるんですけど、
版書の書いてる時の心地よさとか、待ち時間とか、自分自身の中で反する時間っていうのが生まれてて、
これなんかやっぱり人間らしい思考ってこういう間がないとダメなんじゃないかなっていうふうに思ったので、
2学期からは版書をかなり丁寧に、本当に版書回帰しました。
その時に役に立ったのはファシリテーショングラフィックっていうか、要するに構造的版書。
それを用いながら生徒に対話をどんどんしていって、対話を重ねて版書を完成していくっていうやり方ですね。
これも従来から私がずっとやってるやり方だったんですけれど、これをさらに積み上げることによって、
本当にやっぱりこれだなって、生徒と対話しながらそれを活かしながら手で書きながら、本当に身体を使ってやってるっていうことで、
生徒の中に落ちていく感覚が私にもありました。
ということで版書の見直しはとても良かったと思うし、実は毎時間生徒が手で書いたものを回収して点検したんですよね。
一学期は写真撮ってろいろで出させたんですけど、どうもなんか私の中で腑に落ちるところがありまして、
手書きそのまま紙で出させようと思って紙で出させたら、なんとなく手でそのプリントを触っているうちに、
その生徒の考え方とか思考とかがすぐに目に留まるようになったり、
それから何回も何回もプリント点検したら生徒の顔や名前も覚えやすくなったりして、
やっぱり紙で書いたものを自分の目で生で見るっていうのかな。
これはかなり強力なものなんじゃないかな。
情報っていうのは、そうやって紙とか肉質とかを実際に生で目にするっていうところから立ち上がっていくものも、
情報なんじゃないかなっていう感覚がしましたね。
ということで、かなり晩章に回帰したことは、私の中ではさらに晩章を深めていく画期的なものになりましたし、
授業の見直しにもなりました。
そして最後はポッドキャスト。6番目はポッドキャストですね。
ポッドキャストを続けたことによって自分の話し方の鍛錬になり、さらにそれが授業でふっと生きていく場面が多々ありました。
授業者自身の話し方っていうのは、本当ブラッシュアップしていくことはとても大切だと思うし、
授業者がそうやって一生懸命何か向上しているなっていうのを生徒も多分受け取ってくれたと思うんですよね。
ということで、私自身のこの6つ、授業を振り返って成長したなとか見直せたなっていうポイントをお話ししてきました。
来年度がどんな年になるのかわかりませんけれど、結局のところ、新しいチャレンジをするっていうことが最大の収穫をもたらしてくれるということが本当によくわかりました。
パドレット挑戦にしてもそうだし、AI活用にしてもそうだし、大胆言挑戦にしてもそう。
フレームリーディングっていう訳のわからんものに挑戦したのもそうだし、ポッドキャストに挑戦したのもそう。
やっぱり新たな挑戦をする勇気が最大の収穫をもたらしてくれたっていうことは本当によくよく実感できたことなんで、これからも挑戦し続けていきたいと思います。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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コメント

素晴らしい!神回ですね

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