個人的な感触としては、おそらく突き詰めていけば多くの人言ってますが、一斉授業で教員が細かく教える時間というのはずっと凝縮できるんだろうというふうに思ってます。
科目による差異は大きいとは思いますが、例えば読むことの解釈を教えるみたいなことは授業準備次第でだいぶ一斉授業に頼らなくても良くなりそうなそんな気がしています。
もちろんそれは授業で指導をしなくてもいいということではなくて、一斉授業で全員で一緒に聞かなくても個別のサポートに先生が回ることによって勉強ができるようになるんじゃないかなというふうに思うんですね。
だから学ぶためのサポートの仕組みだとか、授業の構造だとか、AIとの関係で最高性は考えた方がいいんじゃないかなというふうには思っているところです。
やっぱりまだ説明が漠然としますね。自分の感覚としては、多分AIに聞きたいことを聞きながら、もっと生徒自身が自分で効率よく勉強できるようになるようなものなんじゃないかなとは思ってます。
ただやっぱり意欲がなければAIに尋ねるってことはできないし、意欲があってもAIから引き出すみたいな考え方のコツだとかプロンプトのコツみたいなもの、そういうものはどうやって身につけたらいいのかっていうのはまだちょっと見えないんですよね。
使っていればできるようになるっていうのはちょっと乱暴な気もするので、ちゃんと授業で体系的に教えるってどういう仕組みなんだろうっていうのは考えるところです。
また、生成AIと連動して自分がやっぱり今年いろいろなところで出て行ったのはデジタルシスティンシップ教育に関する話題ですね。
11月にもグロコムのイベントで座談会のコーディネーターとして呼ばれてグラッターなんて事件がありましたけれども、生成AIが手に届くようになったからこそ、やっぱり本丸としてちゃんとやらなきゃいけないのがデジタルシスティンシップ教育だろうというふうに思ってます。
実践していて難しいなぁと思うのが、自分の学年や自分の授業であれば自分の時間でコントロールしてどんどんやってしまうことはできるんですけれども、これが自分の手を離れた他の学年や他の教科となると、なかなかやっぱり進展しないんですね。
そもそもデジタルシスティンシップ教育の授業の考え方や運営のイメージの仕方というのがあんまりまだやっぱり共有されていない状況なので、お願いしますやってくださいと言ってもちょっと委ねるのが難しい状況ですね。
勤務校では何とか時間があるときを見つけて学年全体でデジタルシスティンシップの授業をやってもらう、例えばコモンセンスエディケーションのレッスンプランを自分の方で翻訳して授業案作り直してやり方だとかも示してみてみたいなことはやってもらってるんですが、時間が取れないのがやっぱりちょっと厳しいなというふうに思ってます。
その意味では12月に発売になった、こちらに自分も原稿を書かせてもらいましたが、始めようデジタルシスティンシップの授業2のレッスンプランはとても役に立つんじゃないかなと思ってます。
あの本のレッスンプランは基本的には一通りを一コマで終わるようなプランとなっていますし、日本の文脈に合わせて分かりやすいレッスンプランとなっていますので、多分取り組むハードルとしてはかなり下がったんじゃないかなというふうに思ってます。
2025年はもう少し計画的にデジタルシスティンシップの授業に自分以外の方にも取り組んでもらえるように動いていかなければいけないなと思ってます。
結局、継続的に反復して取り組んだ方が時間はかかると言っても、いろいろと時間を捻出しやすくなるんじゃないかなと、逆に言うと圧縮することができるんじゃないかななんて思ってますね。
子どもたちの生活で起こっている問題にもっと先生方に興味を持ってもらえるようにしていかなければいけないんじゃないかなというのは自分の仕事上の反省ですね。
デジタルシスティンシップ教育からの派生で自分が今年メインで取り組んでいるものとしてはやっぱり探求なんですよね。
勤務校では探求型の授業で子どもたちを育てるというクラスが今年度から新設になったんですが、その授業担当者としてもいろいろなことに今挑戦しています。
一応、校内の文章の仕事としては、高校の探求全体の取り仕切りをやってきたので、探求にはだいぶ今年コミットメントしてきましたね。
勤務校で新しくできた探求のためのクラスだと、教科の授業もできるだけプロジェクト型の授業でやりたいなと思っていたところに、
今年はたまたま日経新聞の教育版を入れた関係で企業との連携授業が実現したんですね。
その授業の様子は日経新聞のサイトに出ているので、概要欄にリンクを貼っておきますね。ぜひご覧いただけると嬉しいです。
で、その授業ではやっぱり学校の外側から多くの方を連れてくるような設計にしたんですよ。
生徒に全然質な価値観の人たちと話をするという機会を持ってもらえるようにしてみたんですね。
そのくわ立てがうまくいったかどうかということに関しては今のところ判断は保留にしていますが、やってみて思うのが見た目な派手なイベント的な探求もいいのですが、
やっぱり生徒の粘り強い普段の探求を支えるのは日常の学ぶ学習の習慣なんだろうなというふうに思っています。
基礎学力というとなんだかテストの点数みたいで嫌なんですが、
結局粘り強く長期間のプロジェクトに取り組むためには、やっぱり各教科の知識技能、お飲み方、考え方と言ってもいいのかな、みたいなところが下支えになっているということが重要なんだなって感じています。
でももっとプロジェクトで複合的に学ぶことと比例させながら、ちゃんと各教科の基礎基本や知識技能みたいなところに生徒自身が価値を築くような設計にしていかなければいけないなと感じます。
そういう力がついてくれば、自分でもしっかり考えて、自分でもしっかり身についているぞ、力が伸びているぞという実感につながると思うんですよ。
それがしっかりと見えてくれば、もっと生徒の方が自分からやりたいことが増えてくると思うので、精度設計としてまだまだ考えなければなぁと思っています。
そして今年に関して絶対に外せないことが何かというと、もうそれはポッドキャストですね。
かなり自分は頑張って国語化教育におけるポッドキャストの可能性を今年はアピールしましたよ。
夏の日本国語教育学会の発表でも、ポッドキャストが面白いですよってアピールしてきましたし、
iTeachers TVというYouTubeのチャンネルがあるんですが、そちらに出演させていただいた時にも、ポッドキャストで高校生はもっと学びましょうという話をしてきました。
7月のグロコムの国語と探究のイベントで、初めて対外的にポッドキャストで探究的な国語として面白いでしょうという話をしたんですが、
そこからじわじわ広まって、そして知り合いの国語家の先生方にポッドキャストが広まって、ポッドキャスターが増えたのは嬉しい限りです。
そしてこれは個人的な推し活営の話でしかないんですが、プロのポッドキャスターであるポッドキャストスタジオのクロニクルさんの野村貴文さんや、
伝統者の志田らゆうすけさんに実際にイベントに会いに行って、国語家のポッドキャストが熱いんですよという話ができたのも個人的には満足度の高い1年でした。
自分が押してやまないみんなのメンタールームっていうポッドキャストがあるんですが、そのパーソナリティのお二人には国語でポッドキャストが広まってますよという話を伝えることができたのが、
自分の今年一番の収穫です。
もし国語の授業でポッドキャストを使いたいなというふうに思ったら、まずは絶対クロニクルさんのポッドキャストから探し始めたら、もうこれ間違いないです。絶対に失敗しないです。
クロニクルさんのポッドキャストって、まるで一冊の書籍のような構成のうまさだとか内容の深さがあるので、めちゃくちゃ国語家の授業と相性いいんですよ。
そして扱っているテーマも社会的な題材が多いので、まさに高校の現代文の補完になるような、そういう題材としてめっちゃいいんですよ。
現代文の教え方に困っている先生は絶対これはもう聞いた方がいいです。
国語家の先生はすべからくクロニクルさんのポッドキャストを、もしくは野村さんが出演されているポッドキャストを聞くべしという感じですね。
なんだかだんだん個人的な推し勝ちの話になってきたので、そろそろ2024年レギュラー配信を終えようかと思います。
今回の配信はいかがだったでしょうか。
こうして話してみると、わりと今年はよく働いたなぁと思います。
雑誌の原稿があったり、機構を依頼されたりとチャンスをもらえたことはありがたかったですね。
この反動で来年はもうめっきり仕事が来なくなったりして。
いやでも、実はすでにいくつか来年に掲載になる原稿や登壇の依頼はいただいていたりするので、そこそこ忙しく生活することにはなりそうですね。
とりあえず今年は高校3年生の担任をしているので、1月から大学入試の本番です。
子どもたちの支援に全力を尽くさなければいけないなぁと思っています。
外部の方からだとあんまり自分が担任しているイメージ持たれてないようなんですけど、自分も一応高校の先生として最低限の仕事はしています。
まあほんと最低限になっちゃってるんですけどね。
今年の生徒は3年間指導してきた、持ち上がって教えてきた生徒であるので、ちゃんと良い形に3月に卒業してもらえればと思っています。
そのためにも、この年末年始でしっかりと体調を整えつつ、自分の知識の拡充のための努力もしていかなければいけないなと思っています。
本当に今の受験生は難しいですし、授業もどうやったらいいかというのは常に考えなければいけないし、
自分が就職した10年くらい前とは大きく状況変わってますね。
皆様もどうぞ良い冬休みをお過ごしください。
今回の配信を聞いて何か参考になったことがあれば、いいねを押してもらえると番組作成の励みとなります。
またアウトプットの一環として、ぜひお気軽にコメント、SNSでのシェアをよろしくお願いします。
概要欄のメールアドレスやGoogleホームに直接感想をいただいても嬉しいです。
この番組は毎週月曜日に1回配信されます。
次回の配信もお楽しみに。
皆様、良いお年をお迎えください。
では、また来年。