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2025-05-15 09:16

224 古語辞典の辞書引き指導、始動第一回目。

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中学3年生に古語辞典を引かせる授業をしました。第一回目の導入は辞書引きクイズ。まんまとこっちの罠にはまる生徒達ww

#古語辞典 #文語文法 #AIのハルシネーションを見抜く #骨董品 #鑑定

サマリー

古語辞典の辞書引き指導の第一回目では、古典に触れることで生徒たちに本物を見抜く力を養わせることを目指しています。古語辞典を使ったクイズやビンゴゲームを通じて、辞書引きの楽しさと重要性を再認識させ、生徒たちの興味を引き出す工夫をしています。

古語辞典の重要性
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、224回、古語辞典の辞書引き指導、始動第一回目というタイトルでお届けいたします。
私は、今年度中学校3年生で、文語文法の授業のクラスを受け持っています。文語文法をメインで教えていくというのは、本当に味気なくて、機械的で、作業的で、ちょっと困ってたなと思ってたところに、いろんな工夫のしがいもあるということで、
この文語文法の指導の中で、ゲームモードを取り入れまして、生徒がわいわい楽しく興奮しながら、動きを取り入れながらやるっていうね、そういう仕組みを導入しながら、生徒同のバランスを図りながら指導していったり、先日はキャンバーAIで古文単語のアプリを作るなどして、生徒が作業的になるような、そういう時間を、ちょっとお遊びを取り入れる。
ゲームの要素を取り入れることによって、生徒が動きを持って動的な取り組みで練り張りをつける指導っていうのを工夫してやってます。
で、最近ですね、やっぱりAI、生成AIの教育現場への投入が進んでいくっていうことで、やっぱりね、AIの文字ばっかり見てると、ハルシネーションっていうものが見分けにくい、そういうふうな人間に育っていくなっていうような恐れがあって、ますます原点回帰と言いますか、
長い間生き残ってきた古典っていうものに触れることによって、つまり本物に触れることによって、本物の味わいっていうのを生徒に色々な方面で味わわせて、それでハルシネーションっていうものを直感的に見分けるような、そういうふうな人間に育つんじゃないかなっていう私の勝手な仮説でもってですね、
古典っていうものを大事にしていく必要があるなっていうのをますます最近思うわけです。
やっぱりね、違うと思うんですよ。
骨董品を見抜く人なんかでもそうじゃないですか。
偽物を見抜くっていうね、何でも鑑定団っていうテレビ番組があると思うんですけども、長い間本物を見続けてきたあの鑑定士の人たちはもう見どころが違いますよ。
そういうふうな本物をずっと触れてきていない私たちみたいな人間が見るとすぐ騙されるんだけども、本物をずっと長年見続けてきているあの鑑定士の人は見る点も違うし、それから味わいっていうところでも判断するし、それ一瞬でピンとくるものがあると思うんですよね。
それもずっと本物を見続けてきたからこそ判断できるんじゃないかなと思っていて、それでますます私は国語教育における古典というものの重要性を再認識しています。
ということで今、文語文法の時間を持ってはいるわけですけれども、その中で上手に古典というものに触れ合うようなそういうふうなやっぱりプログラムを考えていって、生徒に本物を見抜く目を養ってもらいたいなと思っています。
その入り口としてやっぱり古語辞典っていうものを引きながら本物の鉱脈を掘り当てる感覚っていうのを養ってもらいたいなと、古語辞典というものは長い間研究者がずっと積み重ねてきた知見の宝庫です。
本物の詰まりまくったものが古語辞典だと思っているので、その古語辞典に抵抗なく触れてもらうようなそういうふうな生徒になってもらいたいなと思っていて、それで古語辞典の辞書引き指導第1回目を行うことにしました。
古語辞典を持ってきてもらって最初に何をしたかというと、まずクイズを出しました。
黒板に入道、清森さんの入道の入道ですね。入道っていうふうに漢字で書いて、皆さんこれから古語辞典でこの意味を引いてください。誰が一番早いかな。用意スタートっていう感じでやったんですけど、
生徒を必死で探して、何回も何回も引き直してページをぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回ってですね、先生ありませんって言うわけですよね。
ないわけがない。先生もう見つけたよ。何ページにあるでしょうっていうふうにちょっと煽り気味に煽ってですね。
それでまあ男の子なもんだから負けたくないっていう気持ちがすごいあるんですよ。もうね、どの人よりも自分が早く引いて一番になってやるんだっていうような、そういう気持ちで必死で引くんだけどない。
で、後産を言うよとか言ったら待ってくださいとかって必死で探そうとするわけですけどもないんですね。
この間ね、歴史的金使いで習ったんだけどな、これとかっていうふうに言って、それでずっと前のプリントをめくってですね、それで発見するわけです。
入道っていうのが歴史的金使いで二不打不、あるいは二不打有と書くということを発見したんですね。
それであーこれかーっていうことになりました。
それじゃあ第2問、これを誰が一番早く引けるかなーっていうことで漢博、摂書漢博の漢博を書いたんですね。
そうしたら必死で探すわけですよね。まあほんまね、わかってないもんだから、かから引くわけですよ。
必死で引いて先生ありません、ありませんって。
もうこれも習ったんだけどな、この間とかって言いながら、昔のものをめくって、ああとかいうことでグワンパクって引かないと出ないわけですよね。
で先生お願いだからあと1問出してくださいって向こうから懇願するもんだから、私は考えに考えて松尾馬賞の馬賞っていう字を黒板に書いて、
さあこれは何ページにあるでしょう、よーいスタートということでやったわけですよね。
そうしたらまたこれも先生ありません、ある、ないわけがないじゃないのとかいうことで、
それでまあそこらへんまで来たらだんだん生徒も分かりだしてですね、
なんとか一番早い子がばあせーうって書いてあるページを指摘してくれるということになりました。
ということでここ時点の辞書引き競争っていうのは本当に効果的だったですね。
私は高等学校が長い間教えていた現場だったんで、辞書引き指導を丁寧にするっていう時間があんまりなかったわけなんです。
だから辞書の引き方っていうのを通り一遍に教えて、もうほんと動詞の活用だけで一書きの中間やらないといけないということで大忙しで大変だったっていう覚えがあって、
辞書引き指導っていうのは交互役をするときに隣に辞書を置かせながらやっていったっていうことで、こうやって入門的に辞書引き指導をやったことがなかったんですね。
なので大変勉強になりました。
今回は中高一貫校ということで、中学校3年生の時に高校1年生の先取り指導ができるということで、ゆっくりゆっくり辞書っていうものを引くということに楽しみや抵抗感っていうものなくなった状態で楽しみながら、
日常的に辞書が引けるようなそういうふうな仕組みづくりを考えていきたいなと思っています。
ビンゴゲームの実施
その辞書引き競争をやった後に、次にやったのは5×5のマスを使って、交互をばーっと散りばめまして、
ビンゴをやろうということで設定したわけなんですけれども、このビンゴをやろうっていうこの取り組みがですね、ただ単に自分で縦横斜め、
どれか5つ連続で自分が一番引きやすい言葉を選んで5つ引こうっていう取り組みになっちゃってるところが残念なところで、
なんかこうビンゴゲームと連動した辞書引き指導っていうものになり得てなかったっていうのがちょっと反省点ですね。
これはチャットGPTと相談しながら限られた時間で10分ぐらいで壁打ちして決めた取り組みだったんで、
なんかこうビンゴゲームでそういうふうなのができたら面白いなと思っています。
ということで辞書引き指導第1回目の模様をお届けしました。
皆さんももし辞書引き指導で面白い取り組みがあったら、ぜひぜひお知らせくださると幸いです。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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