カナメエンジンの導入
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日の話題は、教育用AIフィードバックKanameEngineを触ってみた、というタイトルでお届けしたいと思います。
私はいつも言っているように、論理国語を担当していまして、生徒が書いたものを、線を引いてコメントをつけて返すということをしたいわけですけれども、
毎時間毎時間それをやるというのは、非常に負担が大きくて、なかなか返せない、毎回毎回全員にはでき得ていないという状況です。
なので、人数を決めて細かく書いて返したりとかしているんですけれども、全員にはできない。
こういった問題を何とか解決したいなと思っていて、日常的にいろんなことを考えてきましたけれど、やっぱり最近は生成AIというものがあるので、
生徒一人一人にそれをコメント返しに、フィードバックに使えないだろうかと思って、いつもいつも考えていました。
直近ではノートブックLMにそれをさせたということもあるんですけれども、生徒に多分書いたものについてコメントをつけながら返すっていうのは、
複数回フィードバックしないと、なかなかいいものになっていかないと思うので、そういうフィードバックを返せるものはないかなっていうふうに探してみたところ、
一つの方法としては、先生が例えばグーグルクラスルームで帰ってきた生徒の記述をジェミンなり何なりに貼り付けながらコメントを返すっていう方法。
これはされてた先生がいたんで、やっぱりめんどくさいけどそうするしかないのかって思いながら聞いてたんですけれど、
最近は教育用AIフィードバックウィズカナメエンジンっていうのがあるのを知りまして、ゴールデンウィークにこちらを投入すべく頑張ってつついてみました。
これは東京学芸大学の教育AI研究プログラムカナメプロジェクトっていうところで作られたもので、
遠藤大一郎先生っていうのがいろんな試行錯誤をしながらこれを作られています。
これがちょっとAIの知識が少しないとできないなっていうふうなところはあるんですけれども、
このカナメエンジンに申し込むとGoogleドキュメントが送られてきて、それに付随したGoogleのスプレッドシードも送られてきまして、
そこにカナメエンジンっていう名付けられたシステムを使って課題をちゃんとそこに仕組み、さらに評価の仕方も書いて、プロンプトも書いて、
APIキーっていうそういうものを使うんですけれど、APIキーって正確にはわかんないけど、
多分、生成AIをそこで使ってくれるトリガーみたいなもんだと思うんですね。
いちいち生成AIの入力画面に行くんじゃなくて、APIキーっていうものを取得して、
それをそこに仕組むことによって、そのスプレッドシートで入力してくれたものを処理してくれる。
生成AIで処理してくれるトリガーとなるものがAPIキーだと思うんですけれど、
そういったAPIキーを取得して、Googleのスプレッドシートにそれを仕込んで、
それで生徒がGoogleのスプレッドシートに入力すれば、即座にAIのフィードバックが返ってくるっていう、
そういうふうなシステムになっています。
概要欄にリンク貼ってるので、申し込みたいな、やってみたいなって思う人はそこからぜひ行ってみてください。
私ちょっとつついてみたんですけど、自分自身が思ってるようなフィードバックにはなってないなと。
課題と今後の展望
やっぱりどうしてもありきたりのちょっとした、まさしくAIだなっていうようなフィードバックが返ってくるわけなんですね。
でも生徒にとっては全然返らないよりは、考えるきっかけになるのでいいかっていうふうに思っています。
なのでこれを実践で投入したいわけですけれども、大きな障壁がやっぱり同意書の問題。
保護者の同意書が取れないと生徒がAIを使うっていうことは教室の現場ではできないので、そこがちょっと大きな障壁ですね。
いうか最も大きな障壁だと思います。
教育活動の現場の先生方が、そういった生成AIを使うことについて意義とか可能性とかを見出していないと、なかなかそういう組織でそういうふうに取り組んでいこうという方向に行かないと思うんですよ。
だから先生方の方に、組織の方にそういう空気が醸成されてないと同意書は取れないと思うので、そこがすごく障壁だなって思っています。
でも東京都は、そういう東京都でカスタマイズしたAIを使うっていうふうに決まったらしくて、自治体レベルで少しずつ取り組みが増えていくのかなと思っています。
カナメエンジン導入したんだけど、当面はちょっとお試し段階で終わるかなと思っていますけれど、私がもう一つやりたいのは書いた文章。書いた文章があんまり日本語として美しくない文章をせいとよく書いてくるんですよね。
それを整えるための文章添削っていうのはどうしたらいいのかなっていうのが一つあって、それは先生AIに整えてくれっていうふうにやればできるんだけど、それのヒントを上げながら入力して整えていくっていうね、そういう添削コーチングみたいなのを次にちょっと探し出さないといけないなって思っています。
なので、もしこの配信をお聞きになっている方で、添削コーチングシステムっていうのを国語特化ですね。添削コーチングシステムっていうそういう先生AIのプログラムをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひコメント欄でもいいんですのでご一報くだされば助かります。
ということで、今日は教育用AIフィードバックwithカナメエンジンについての説明でした。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。