2025-04-04 09:18

186 教員にも転職の波が来た!?

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この春の人事異動。私の住んでいる自治体では、結構見知った人が退職者の欄にずらっと並んでいました・・・。定年前の人、早期退職の人、中堅の人・・・・。とうとう教員も人的流動性の時代に入ってきたのかもしれませんね。

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サマリー

教員の世界では転職の波が訪れ、人的流動性が高まっています。早期退職や再就職、さらに新しいキャリアの選択が増加している中で、労働条件の改善の必要性についても考えられています。

転職の背景
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
実は、これを撮っているのは、3月31日の月曜日。学校から帰ってきて、今年度最後の締めをしました。
明日から新しい年度が始まりますが、この間の人事異動の発表では、私もいろいろと思うところがありました。
今日は、186 教員にも転職の波が来た!?というタイトルでお届けしたいと思います。
私は、2年前に、県立高等学校の教員から私立の中高一貫校に転職しました。そのいきさつについては、ノートに有料記事でまとめてありますので、もし興味のある方は、そちらの方、有料ですけれど、ご覧になってください。
いろいろな思いがあって、転職をしたわけですが、自分の転職の次の年、早期退職というレベルではないぐらいの、ちょうど50代ぐらいの先生方、国語の先生2人が新聞に名前が載っていて、
その人たちは、県立高等学校の中では高い評価を受けた人2人が、名を連ねてお辞めになっていたので、そこでまた衝撃が走りました。
よく知っている人にいろいろ聞いたら、どうも大学の先生になられるということで、後進を育てるために大学に入られたということで、
これもまた素晴らしい華やかな転職で、私はちょっとホッとしたんですね。とても力量のあるお二人だったので、もったいないなという思いがあったんだけど、
次のステージが、やっぱり後進を育てるというやりがいのある職業だったので、とても私は安心しました。
その人たちとは名刺交換して、今でもたまに交流があります。
それからその次の年、つまり今年ですね、今年度、定年前で辞めた方は結構名前をズラーと新聞に連ねていました。
うちの自治体では60の定年が1年ごとに延長しまして、だんだん延長して、5年から6年かけてやっと65定年を実現しようというシステムになっています。
どうも60歳で辞めた時の退職金は65歳で辞めても一緒というルールで、その代わり毎年毎年お給料が少しずつ下がっていくと。
ん?違うな。7割ぐらいでずっと推移するのか。
そういうふうな条件で、60歳過ぎてからの雇用を再任用ではなくて定年延長ということで確保して、少しずつ少しずつ段階的に定年延長を伸ばしていくという制度をとっています。
退職金がいつ辞めても同じだったらこの先給料が下がっていくことだし、定年延長しても現場は厳しいしということで、個人個人の家庭の事情とか健康の事情とかを考えながら結論を出した人も結構たくさんいらっしゃいました。
それから驚くべきことに中堅でバリバリと活躍していらっしゃる方も何人か辞めておりまして、
これは後で聞いたところによると別の学校に通信制の学校とかに転職をされたということで、やっぱり新しい自分の生きがいとかやりがいとかを見つけに転職したんだなというような話を聞きましたし、
私はあんまり知らないんですけど若手の教員も4年勤めて転職するとかいう人も結構いらっしゃったようです。
労働条件の改善
そんなことを聞いていたら、やっぱり教員の世界に流動性というものが当然のようになってきたなと、人的流動性というのが本当に普通のことになってきたなと、そんなふうな思いをしました。
特に私が親しくさせていただいている教員の方は定数減がきまして、自分はずっとこの地で骨をうずめて最後まで勤めたいのに定数減によってさらざるを得なくなった。
そこでよく考えた結果、地元の企業にもご縁もありまして、大好きな地元、その土地でずっと大好きな土地の風景とか人々とかそうした人たちと接しながら過ごしたいということで早期退職の道を選ばれて、地元の企業で貢献されるという方もいらっしゃいます。
本当に生き方が多様になってきて、やっぱり辞めるタイミングも人それぞれだし、辞めた後の生き方もいろんな生き方があって、教員というものは昔は定年退職まで勤めるものだというふうなものだと思い込まれていたようですけれども、みんなそれぞれにそれぞれの道を歩むようになったんじゃないかなと思います。
ということで、教員の世界にも転職の波が来て人的流動性が生まれてくるようになりますと、この先もしかしたら一回辞めた人も舞い戻ってくるんじゃないかと、外の世界でいろんな経験をした人が戻ってきてまた教育の道で自分のやってきたことを生かすと、そういうふうなパターンもあるんじゃないかなと思います。
そんな中でなかなか地元の自治体では国語の先生が見つからないということで、私の方に毎年電話がやってきて誰かいい人知らないということでお問い合わせがあります。
特に今年は本当に国語の先生が見つからないんだということで、大変な思いをしながら探して探して探して全県にお問い合わせしても見つからず、とうとう足りない時間数をみんなでシェアして、17時間のところを20時間もってやるというような末期的症状の国語化という話を聞いたこともあります。
ということで、人的流動性が高まって活性化するのか、はたまたなかなか厳しい実態だから、労働条件厳しいからやめちゃうのか、ちょっとその辺の判断は私にもできないわけなんですけれど、いずれにせよ人の入れ替わりが激しくなったなというふうな思いがあります。
そんな中、教員以外のお勤め先を考えていらっしゃる方もいるんじゃないかと思いますけど、私もいろんな企業の人にお話聞くと、やっぱり企業っていうのは利益優先なんで、どうしてもやることが結果主義になったり、それから儲けるか儲けないかということになっちゃったりして、事務の思いとは裏腹なことをどうしてもやらないといけないというそういうふうな苦しみもあるそうです。
それから後は組織の一部として、そこの自分のポジションを全うすることを求められるので、なかなか下っ端だと自分の裁量権がなかったり、それから後は本当に作業をずっとやらされるという話を聞いたこともあります。
そういった意味では、教員というのはある程度、授業というところで自分の裁量も発揮できますし、それから授業を作るということで自分の創造性も発揮できるという職業で、その辺は一歯車になって本当に作業、ロボットみたいに働かされるというととはちょっと種類が違って、自分の創造性とかオリジナリティとかクリエイティビティを活かせるいい職業になってしまう。
そういうものなんじゃないかなと私は思います。
けれど、報道されているようになかなか労働条件厳しい、なんでも屋さんになっちゃっているというこの状況を何とか少しずつ変えていかないと、これから教員の確保は難しいんじゃないかと私も思うんだけれども、
少しずつ少しずつ言っときよりも、だんだんと労働条件は良くなりつつあるんじゃないかなと思いますので、これからもこうしてほしい、愛してほしいという労働条件の改善のための声を上げていかないといけないなと思っています。
ということで、これから教員の世界に転職の波が来たときに、一体どういうふうな教員の世界が広がっているのだろうか、これからなんとなく転職の波が始まったかなというところなので、まだまだ注目していかないといけないと思っています。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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