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2025-09-16 10:34

339_なぜ先生は定時で帰れないのか?教育現場の深層に迫る

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先生、今日も残業ですか?「なぜ定時退勤できないのか」教育現場のリアルな課題を深掘りします。授業外業務、保護者対応、複雑化する校務…多忙化について語ります!

#Podcast #教育 #働き方改革 #教員 #教育現場

サマリー

教育現場では、教職員が多くの時間外労働を強いられており、定時退勤が困難な理由に注目しています。家庭教育の機能不全や公務文書の増加、教育内容の複雑化が影響を及ぼし、教育環境の改善が求められています。

教育現場の実態
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は339回、なぜ先生は定時で帰れないのか、教育現場の深層に迫る、というタイトルでお届けしたいと思います。
今日は、ヤフーニュースに触発されまして、全日本教職員組合が行ったアンケート、このデータをもとに、いろいろと定時退勤できない理由を、私なりに探ってみたいと思います。
ヤフーニュースでは、教職員の先生が答えたアンケートで、9割以上が時間外労働しているということが分かったんですね。
4月から7月にかけて、教職員の修行前、修行後、土日の時間外労働という実態調査アンケートだったんですけど、まず9割以上が時間外労働、約7割が持ち帰り仕事。
土日も4人に3人が働いているということが分かったということで、さらに勤務開始前の何分前に出勤しているかという質問の回答では、31分前から60分前が39%、61分から90分前が12%、91分から120分前が3%ということで、
5割以上の教員が朝早く30分から1時間以上前に来て、授業準備を行っているということが分かりました。
私は修行開始前の1時間20分前に学校に着いて、授業準備をやっておりますね。
ということで、時間外労働が状態化しているというのがこの業界なわけですけれども、具体的にどういうことで時間外労働になっちゃうのかというのを見ていきたいと思います。
まず、峠校指導ですね。小学校では最近、地域の人に峠校指導できませんというふうにはっきりと明言している自治体もあると思うんですけれど、うちの学校では学校近くの横断歩道に立って安全指導してますね。
それから、担任の先生は朝早くから電話で欠席連絡が入るんですけど、その電話の応対をやります。
これは30分ぐらいひっきりなしに電話がかかってきて、勤務時間外労働を強制的に強いられていました。
ですが、9月からクラッシーというアプリで保護者が欠席連絡を打ち込むという形式になってから電話がピタッとやんだので、デジタルで省力化を図るということを早くすればよかったなと思っています。
それから昼休み、これも結構生徒指導の時間に取られちゃって、先生があったらもう昼休みないという状態ですね。
あと、生徒の転出転入とか移動とか結構あったりなんかすると、それに伴う書類の作成にも結構神経使いますし、細かいところを間違えちゃいけないからチェックしますし、
見えてない残業というか見えない業務というか、こういうのが積み重なって確実に時間が奪われています。
家庭教育の影響
それから、もっともやっぱり時間奪われてるなって最近思うのが、教育現場を取り巻く環境がものすごく複雑化、深刻化していて、余計に時間を取られているという実態があるなと思っています。
例えば、家庭教育の機能不全問題ですね。
家庭で十分な教育を受けられないっていう感じの生徒が増えて、その分学校で生徒に基本的な生活習慣やしつけまで指導するということで、
これも個別にやっているとものすごく再現なく時間を吸い取られてしまうので、先生が家庭の役割まで担うという状態になってきているのが近年の教育現場だと思います。
これでかなり時間を取られていると言っても言い過ぎじゃないと思います。
それと連動してモンスターペアレンとクレームをかなり言ってくる、そういったご家庭が増加しているということも近年特徴的かなと思っていますね。
保護者からの過剰な要求とか、ちょっと理不尽とも思えるような苦情が入ってきたりすると、先生方は時間を取られるだけじゃなくて精神的にも非常に疲れてしまって、
ちょっとこの保護者対応、特にモンスターペアレンと対応というのは先生方にとってもものすごく過重負担というか精神的圧迫の強いものですね。
それから公務文書と言われる業務量の増加と複雑化ですね。
やっぱり社会の変化に伴って公務文書でもいろいろな変化とか、いろいろな組織ができたりして業務量が増加しました。
情報化が進んでいるということ自体についてもそうです。
情報部という別の部を作らざるを得ない状況だったり、生徒指導部についてもそうです。
業務の改善と改革
教育相談という部が新たに大きく加わるようなそういう風な時代状況になりまして、公務文書についてはかなりな過重負担、そして業務の複雑化ということでこれにもかなり時間を取られたりしていますね。
それから近年の学習指導要領の改定に伴うカリキュラムオーバーロード、つまり教育内容の加密化というのも先生が授業準備とか教材研究に割く時間ものすごく求められてしまって、結果的に定時での退勤をますます困難にしていると思いますね。
それからやっぱり近年問題になっているブラック部活、この部活動指導、放課後や休日の部活動の指導というのにかなり時間を取られています。
生徒の安全管理とか練習計画、試合の引率、ものすごい長時間にわたる指導が必要な分野なのでとても大きな負担になっていると私は思うんですよね。
その他にもちょいちょい細かいことについて言えば細やかな保護者対応を求められますね。
ちょっとしたことで保護者に情報を共有したりとか、それからちょっとしたことで連絡したり相談したり面談したりということは、授業後とか放課後だけじゃなくて時には休日とかを通夜したりなんかして三者面談なんか土曜日しか来られませんとかって保護者があったりなんかしたらそういった日に時間外で学校に出てきて面談するなんか。
丁寧で親切な対応を求められるので拘束時間が長くなりがちです。
その他にもやっぱり新しい教育がどんどん増えてきて会議や研修の時間が増えました。
学年会議とか教科会議とか職員会議とか当たり前なんだけれどもどんどんどんどん新しい事柄が降ってきて会議も増えちゃったなっていう印象ですね。
それから事務作業がやっぱりちょいちょい大きいんですよね。成績処理なんかはデジタル化できているのでだいぶ省力化してるんですけど観点別評価が導入されたことによってますます成績処理が複雑で重労動になりました。
それからテストの作成採点あらゆる書類の作成などなど事務作業も細かいこと言ったら本当にちょいちょい発生して時間結構取られますね。
ということでこれらの要因が複雑に絡み合って先生たちの時間を奪って定時待機にできないとこういう状況になっているというのが現場の実態ですね。
私も先生になった頃から比べるとものすごく業務量が増加して倍ぐらいにはなってるんじゃないかと思いますね。
ということで私の視点からざっと分析したんですけどももっと分析していったらもっともっともっともっと毎虚にいとまがないっていう状況になるんじゃないかと思うぐらいかなりの業務が増えている状況です。
これらのことから見えてくるのはやっぱり先生個人の能力の問題じゃなくてもうこれは構造的な問題だということですね。
その背後には社会の変化っていうのが大きくあると思います。
私たちの職業というのはよく正職だとかいうふうに言われるんだけれども過剰な業務を引き受けてしまう土壌イコールやりがい搾取となっている可能性も否めません。
でも教育の第一条件は教員だというふうに言われるように教員が心身ともに健康でいられる環境こそが質の高い教育ひいては子どもたちの未来を豊かにするということにもつながっているんじゃないかなって私は思います。
そういうことで教育の第一条件である先生の教育環境の改善業務の効率化そういったことについて働き方改革を進めるということはもう絶対不可欠です。
ということで私の方で配信をこうやって少しずつことあることにしていくっていうのも一つの社会を動かす原動力にもなっているんじゃないかなと思ってより良い教育環境づくりの台本になるんじゃないかなと思って配信してみました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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