1. 今日も明日も授業道~国語教育をゆるっと語る~
  2. 189 大学卒新規採用の先生の..
2025-04-07 09:52

189 大学卒新規採用の先生のプリント作りでわかったベテランの技w

spotify youtube

新年度。新しい席にチェンジ。私の前の先生は新規採用。右の先生も新規採用。左の先生は20代。・・・・なんだかはめられた感じもしますが、ベテランおばさんとして頑張ります(汗

今日は新採の先生がプリント作りをしていたときに、いろいろと質問しては改善を繰り返していたので、その模様をお伝えします。

#ベテラン #新規採用 #プリント作り #新学期 #教育技術

サマリー

新規採用の先生とのプリント作りを通じて、ベテラン教師は知らずに行っている工夫や教育技術について振り返ります。これにより、プリント作成の重要性や教育現場での技術的な知識の蓄積を感じることができます。

00:00
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
新規採用の先生とのやりとり
今日は、189課、大学卒新規採用の先生のプリント作りでわかったベテランの技ということでお届けしたいと思います。
私は、この新学期から、なんと目の前が国語科の新規採用の先生、右隣が英語科の新規採用の先生、左隣が20代の担任2回目の男の先生ということで、周りが若い人、自分の子供みたいな人ばかりで、ちょっとはめられた感があるんですけれども、ベテランおばさんとして頑張りたいと思います。
今日は、新規採用の目の前の国語科の先生がプリントを作成したので、その時のやり取り、ここから自分が無意識でいろんなことを工夫しているな、ということがわかったので、そのことをお話ししたいと思います。
まず、この新規採用の先生、自分が受けてきた授業がノートだったので、プリントを作るということに慣れていませんでした。
プリントを作るかノートにするかというお話があったんですけど、精度実態を考えてプリントの方がいいよということで、マインダーを購入させて、全員でそれに閉じさせる指導をずっと去年、一昨年とやってきたので、まずプリントの方がいいよということからスタートしました。
サイズをB4で作ろうとしているので、最近は皆さんもどうなのかわかりませんけれど、ノートはB4サイズで展開していると思うんですけど、ほとんどの文房具がA規格で作られていますよね。
ファイルも閉じ込む国用のファイルもA規格で作られているものを準備しているので、これはA4サイズにした方がいいよ、もしくはA3ですって半分に折ってA4サイズで展開した方がいいよということを言いました。
その次に作り始めたんですけど、なんとこの新規採用の男の先生はA3を横長にして、それをずっと上から下まで縦書きで文章が入っているという、A3をずらーっと横にして上下使うというスタイルでプリントを作られていました。
これはちょっと皆さんどう思われるでしょうかね。
最近はICTを使うことが多いので、スクリーンにプリントを写すことが多くなりました。
そうした場合、上から下まで文章がずらーっと並んでいる、そういったプリントを作っちゃうと写すのが遠目になってしまって、文章の細部を写しにくかったりしますよね。
なので、私は最近ほとんどは上下段組にして、それで作るようにしています。
私はA4サイズを横長に使って、2段組で作っているわけなんですね。
そうしたら、ちゃんと開業幅に合わせて、スクリーンにも開業幅で字がそこそこ見えますし、生徒もプリントとスクリーンに写っているものが全く同じなので、とても視認性がいい。
そういうことで、A4を横で使って、2段組で私は書いているわけなんですけど、その先生はA3を横長にして、上から下まで字をびっしり詰めて書いてきているので、これじゃあスクリーンに写した時にとても困るよっていう話をしました。
そうしたら、ああそうかーって言いながら直してまして、またワードがあまり使い慣れていなくて、段組するのにも一苦労しました。
それから、これできましたどうですかって言って見せてきたんですけど、なんと対象学年とそれから科目、そしてタイトル、名前欄がない。
これちょっと大笑いしてしまいましたけど、生徒指定に立ってないので、例えば中学校3年、国語、タイトル、年、組、番、名前っていう欄がないんですよね。
それでまた頭を抱えてああーって言いながら作りまして、できました見てくださいって持ってきたら、今度は名前欄にカッコとかそういうのがない。
年、組は名前しか書いてないんですね。
プリント作成の工夫
これカッコなかったら書かない生徒が思わず書かなくて飛ばしてしまう生徒がたくさん出るよって言ったら、またああーって言いながら名前欄にカッコつけてました。
その次にフォントが民調帯だったんで、これデジタル教科書帯っていうのがユニバーサルデザインなんだよっていうことでフォントを直してました。
その次にだんだん何かを作ってるうちに行間とか文字数が空きすぎて全然気にしてなかったんで、これ行間っていうのがあまりにも広くてスペースがもったいない。
それから文字数、一行の文字数ももう少し詰めて節約してやろうということで、行間と文字数の調整を行いました。
その結果余白がたくさんできてしまったので、余白の活用について図式とか関連した資料とかをそこに貼ったらいいよっていうことを教えましたら、画像挿入がわからないということでまたこれも指導しました。
ワードの使い方に全然慣れてないみたいなんですよね。
その後問題をいろいろ作ってたみたいなんですけど、文字数指定する問題のところのカッコがですね、カッコそのままカッコ三角丸っていうのを文字の中で使おうとしているので小さい小さいカッコができて、それに5文字とか10文字で書かそうとしているわけなんですね。
生徒はこれ書けないよっていうふうに言ったらまた頭を抱えてああとか言ってました。
あとページ数打ってなかったりとかナンバリングプリントにしてなかったりとか細かいところでいろんな抜け落ちがありましたね。
それを考えてみると私たち教員はもう無意識のうちにプリント作りで必要なことをやっちゃってるじゃないですか。
カッコいろいろ試行錯誤の結果これがベストだっていうやり方をそれぞれがそれぞれに工夫を積み重ねてやっている。
もう無意識のうちにやっちゃってると思うんですよね。
生徒の目線の移動とか、それから行をなるべくまたがらないように空間を上手に使うとか。
生徒が少しでもやりやすくなるように学習の負荷が下がるようにということでワークシートプリントを作るときにちょっとした工夫を数多くやっている。
それも無意識のうちにやっちゃって完全に身体化されているのであんま考えずにやっちゃってることがこうやって新規採用の先生のプリント作りに関わってみるともうめちゃくちゃ言語化されて。
自分って相当いろんな工夫してきたんだなっていうことがはっきりわかりました。
そしてやっとプリントができたので印刷です。
印刷も慣れてないんですね。
印刷した後、穴開けするのにも穴がずれてたし。
それからクラス枚数ごとにセットするわけなんですけど、4クラス分、クラス分けないでバーッと印刷しちゃったもんだから
それをまた数える際にもバーッとなってましたし、それからクラス枚数ごとにセットする際にも人数ちょうどしか用意していなくて
ミスプリとかで紛失する生徒もいるんで2、3枚余分を用意しておくといいよっていうようなことを言いました。
それから止めるのは輪ゴムでいいんですかっていう風に言うので、輪ゴムでやる先生もいらっしゃるし
いわゆるクリップでやる先生もいるよっていうことを教えたら事務室にクリップを取りに行っていました。
そしてさすがに答えはちゃんと用意してましたね。
ということで様々な工夫を私たち日常的にもう無意識に当たり前のようにやっている。
それをこの度、新規採用の先生に色々と質問されて改めて言語化してみると
ものすごい大量の工夫を私たちベテラン軍団はやっていたということに気づきました。
反省と学び
ということでプリント作り一つとってもものすごい工夫をやっているわけですね。
だから実際に授業が始まると授業のスタートから生徒への声かけとか準備物とかね。
授業中のやり取りとか生徒への指導とかそういったことを考えると
凄まじい数の教育技術を私たちは使いながら授業しているということが言えるんじゃないでしょうか。
それをいちいち言語化したことがなかったので
この度新規採用の先生に付き合うにあたって様々な言語化をできるきっかけをいただいたんじゃないかと思って
これまた配信ネタが増えたなということでちょっと私としてはいいきっかけをいただいたのではないかと思いました。
その代わり自分の時間が結局新規採用の先生の助言で取られちゃうんですけれど
これはやっぱりベテランとしてのお役目ということでありがたく務めさせていただこうと思っています。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。
またお会いいたしましょう。
09:52

コメント

スクロール