ララとの出会い
猫を飼うことになるとは思わなかったんですけど、5番目の子は猫でした。
5番目?
ヒトの子を入れたら7番目です。
もともと猫は好きだと思ってはいたんですが、一緒に暮らし始めたら可愛くてびっくりしました。
可愛いんだけど、つれないやつで、名前を呼んでも特に反応がないし、
ということで、好きなように呼ばせてもらっていました。
にゃー、ごはんだよーとか、ぷーこちゃんとか、猫ちゃんとか、にゃんこめって言いながら抱き上げたりとかさせていただいていました。
娘は、たろーというのがお気に入りで、たろーと呼ばれる猫と、たろーなんて変な名前を呼ぶ自分にウケていました。
ララと名付けたくせに。
たろーと呼ぼうが、ヤマダと呼ぼうが気が向いた時にはちゃんとこっちを見てくれました。
なんか過去形で話すのも寂しいんですが、つい最近まで18年半一緒にいてくれました。
特に最後の2年は単独で私のイヌネコ生活に、生活を支えてくださった偉い猫さまで、
そんな偉い猫さまを、なんと夫が車ではねたというのが、うちの子になったきっかけで、
帰る途中に猫はねてもーたって、連れて帰ってもいいかと電話をしてきました。
犬猫などめでたことのないタイプの人間だったので、よくぞ連絡してきたと、そこは褒めてあげたいと思います。
夜中だったので、かかりつけではなくて、犬猫病院22時というのがあったのでそこへ駆け込んで、
腰のあたりの骨がちょっとどうかなったというのを治療してもらいました。
拾った地点が、人里離れた工業地帯の中を幹線道路が走っていて、
両側にはでっかいホームセンターとかディスカウントの酒屋とか、
反対側には大きい病院とコンビニぐらいしかないようなところだったし、
そんなにきれいな見た目でもなかったので、うちの子になってもらいました。
最初の犬のナナを拾ったときは、収得物として警察に届けたんですけど、
2番目に財布を拾ったときに交番で、片手でベビーカー、片手にナナのリードという状態で、
ずいぶん長く時間を取られて嫌な思いをしたので、
次に何か拾っても二度と届けないぞとは思ったんですけど、
もっと飼い猫っぽかったらさすがに届けてたと思います。
この子も犬のモモと同じで、大人の体つきだったけど若そうなので、
その日を1歳とカウントして、
それがその前の年に生まれた、
違うな、まだ赤ちゃんだった息子と同じ月、誕生月ということで、
翌年からは同じ誕生日に1歳ずつ年を取ってもらうことにしました。
という猫さまです。