内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまずはちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひ参加ください。ということで、今週はですね、いよいよあさって10月の10日に迫ってきましたけれども、
世界メンタルヘルスデーということで、精神疾患のことを啓発する週間にしようかなというふうに思っているんですけれども、
ただ今日はですね、ちょっと精神疾患と若干離れるんですけれども、診療内科的には心身相関ですね、身体と心の繋がり、
これがね、もう非常に重要な永遠のテーマなんで、それに関する論文をご紹介していきたいというふうに思います。
で、論文のタイトルはですね、「内分泌・退社疾患に伴う抑鬱不安」ということで、
これはですね、おととし2022年の第63回の日本新進学会の総会並びに学術講演会というのが千葉であったんですけど、幕張でしたかね。
であったんですけれども、それのシンポジウムですね、身体疾患に伴う抑鬱不安っていうののセッションの中の一つですね、
を論文化されたっていうことで、論文化されたのが浅野先生っていう京都第一日籍かな、第二日籍だったかな、第一日籍ですね。
の糖尿病内分泌のプロの先生なんですけれども、私もね実は以前の会議で結構ご一緒してた先生なんですけれども、
その先生がこの総論的なお話でまとめていただいたっていう、これをねちょっと一緒に読んでいきたいと思います。
小6部はちょっと飛ばさせていただいて、まずはじめにのところからですね、この抑鬱不安と内分泌代謝疾患の関連ってものすごい言われてるんですね。
で、有名どころで行くと、この右のテーブル1をご覧いただけたらと思うんですけれども、
マスドウ病、この後すぐに出てきますけれども、甲状腺の機能を更新しよう。甲状腺ってわかりますかね、この喉の奥のところ、
ちょうど喉ぼときの裏ぐらいにある長所型をした臓器なんですけれども、そこから甲状腺ホルモンっていうですね、もう生きていく上ではなくてはならないホルモンの一つですけれども、
それが出てくるんですけれども、それが過剰に出すぎてしまう病気っていうのがこの甲状腺機能更新症っていうもので、その中にこのバセドウ病っていうのがあるっていう感じですね。
ではなくて、甲状腺…バセドウ病ですね。
で、あとはその上から5つ目ですかね、そして糖尿病っていうのが書いてあって、糖尿病は非常に有名ですよね。糖尿病は今、新診症として研究、臨床されていらっしゃる先生も結構診療大会の中にもいて、
なので、この2つをメインにこの論文の中では取り上げられているっていう、そんな感じです。
まずはバセドウ病に関してですけれども、バセドウ病は甲状腺機能更新症の多くを占めるっていうことで、甲状腺ホルモンが出すぎると元気出すぎるんですよね。
それで不眠になったりとかですね、一見相乗体っぽく見えるっていう、相乗体ってその相打つ病の相ですね。
ということで、相曲症と間違えたりすることもあるんですけれども、実はここにも書いてあるように不安抑鬱っていうことも起こってくるということで、結構このバセドウ病と精神症状って非常に有名なんですよね。
で、この中身はちょっとさておいて、この深尾先生っていう先生ですね、私も非常にいつもお世話になっているんですけれども、その先生がですね、このバセドウ病の患者で甲状腺機能が正常化した後も抑鬱が残存しているとかですね。
ということで、結構このバセドウ病と精神症状、特に相と鬱と両方、あと不安とかですね、そういうのもあるんですけれども、この辺がバセドウ病の発症にも関与しているっていうことが言われていたりします。
で、実際ですね、その次の段落行っていただくと、この治療ガイドラインですね、バセドウ病のガイドラインっていうのがあるんですけれども、その中でですね、このストレスですね、この心療内科、ストレスに起因する病気を見るのが診療内科医なんですけれども、それがね、このバセドウ病の治療にも大きく関係するっていうことがガイドラインの中にも示されていて、この深尾先生の論文とか、あと今東大にいらっしゃる吉内先生の論文とかね、引用されているんですけれども、
はい、なので、これね、非常に発症や経過に心理社会的な因子が関与しっていうのが心身症の定義なんですけど、これにどんぴしゃ当てはまるっていうような病気がバセドウ病っていうことになっています。
なので、もちろんね、バセドウ病の治療って、抗乳腺薬っていって、抗乳腺ホルモンが出過ぎないようにするようなお薬ですね、内服をしたりとか、あとは手術で抗乳腺を取ったりとかですね、あとは放射線治療をしたりすることもあるんですけれども、そういった治療は当然必要なんですけれども、それとともに心身医学的な治療ですね、
そのストレスに対してどういうふうに対応するかみたいなのも一緒にやっていくんじゃ、やっていくといいんじゃないかなというふうに思いますよね。はい、というのが一つ目でした。