内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
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ということで、10月はてんかん月間ということで、今週1週間はてんかんをテーマにいろいろお話をさせていただいております。
毎週火曜日は興味心身論文ということで、その週のテーマに沿った論文をご紹介しているんですけれども、
今日ご紹介する論文は、一昨年の精神神経雑誌に出た論文の特集ですね。
本人の持つセルフスティグマに気づき、支えよう、統合視聴症、認知症、そしててんかんギャンブル依存症というですね、
これ多分特集だったと思うんですけど、その中のてんかんの記事ですね。
てんかん患者のセルフスティグマの実態とその提言に向けてというような論文が出ておりましたので、
これをご紹介したいと思います。
ちなみにですね、書かれたのは倉持泉先生という先生で、
埼玉医大の精神神経科の先生なんですけど、この先生方ってね、
実はサイコネフロジー、堀川直人先生って4番目に書いておられる先生は、
サイコネフロジー学会、当時研究会でしたけれども、元理事長先生だったんで、
私も非常に日頃お世話になっているんですけれども、
そのグループが書かれたてんかん患者の論文になっております。
はい、ということで、まずはちょっと1枚目が用紙になっているんですけれども、
それを飛ばさせていただいて、2枚目からいきますかね。
はじめにっていうところで、
令和の時代となり、てんかんに関連する諸症状の病態はほぼ解明されてきたということで、
いろんな方法でてんかんの治療が受けられることになっているということなんですけれども、
てんかんに限らずですね、てんかんが精神疾患に分類されるかどうかっていうのはあると思うんですけれども、
精神界が見るべきかどうかっていうのはあると思うんですけれども、
ただ、やっぱり差別偏見、スティグマですね。
こういったものは未だに根強くあるかなと。
昨日の放送の終わった後のチャットにも結構いただきましたし、
やっぱり正しい理解がされていないっていう部分があるかなというふうに思います。
あとは、ちょっとこの後出てきますけれども、
自分自身に対するスティグマですね、
そういうのをセルフスティグマっていうふうに言いますけれども、
それをこの方たちは開発してきたみたいなんですね。
この後ちょっと出てきますけれども、
なので、セルフスティグマをどういうふうに減らしていけるかっていうのが、
今後の大きなテーマになってくるっていうのが、
はじめの方に書いてありますね。
で、まずはてんかんの基礎知識。
昨日もね、ちらっとやりましたけれども、
WHOによるとですね、てんかん、
手術の病院によってもたらされる慢性の脳疾患で、
大脳神経細胞の過剰な放電によって起こされる反復性の発作、
かっこてんかん発作を主張とするものということで定義されているということですね。
で、昨日も言ったように100人に1人ぐらいの有病率で、
世界では約500万人、日本では100万人ぐらいいらっしゃるだろうというふうに言われてますね。
で、このてんかんの知識が乏しいというのは、
国際的にもそうみたいで、国際てんかん会議っていうので、
アウトオブザ・シャドウズっていう国際キャンペーンができてるみたいで、
このてんかんの知識の解消を世界的に、国際的にやっているっていうことみたいですね。
で、その次の段落いくと、このてんかんってね、
今口頭で言ってるんでね、ちょっとどういうふうに思われてるかわからないですけど、
今はもう医学的にもてんかんってひらがなで書くことになってるんですよね。
昔はですね、この難しいてんかんって漢字で書いてる時代、
これちょっと何て言ったらいいのかわからないんですけど、
これやまいだれに、なんだこれ、まことみたいなのとか、
やまいだれに、あいだなんですけれども、なかがつきみたいな、
これちょっと何て呼ぶのかわからないんですけれども、
その漢字のてんかんっていうのを書いてた時代もあったと思うんですけれども、
これ自体にですね、差別的な意味があるっていう、
てんがなんだったかな、狂うで、かんが、いかるでしたかね、
確かそんな意味だったと思うんですけれども、
この漢字で書くこと自体が差別的な意味があるっていうことで、
今はひらがなで書くというのが標準化されてるんですけれども、
そういったところからも含めてですね、
あとは精神疾患の分類になっているっていうことも含めてですね、
やっぱりまだまだスティグマが根強いっていうことはあるかなというふうに思います。
2に行っていただくと、セルフスティグマによる影響っていうことで書いてあって、
スティグマはですね、今まで私の放送でも何回か取り上げました、
糖尿病に関するスティグマとかですね、いうのもあると思うんですけれども、
社会的なスティグマっていうのとセルフスティグマっていうのに大きく対別されますし、
この後出てきますけれども、認知、感情、行動いう、
各々にスティグマが発生するっていうことになっていますよね。
その次のページに行っていただくと、
実際のセルフスティグマの分析、今までの先行研究というか、
この倉本先生らが調べた結果だと思うんですけれども、
そういう感じでいくと、3つに分類されると。
1つが大きな意味でのセルフスティグマですね。
2つ目がこの社会的スティグマの認知っていうことと、
3つ目がこの現実の苦痛、悩みっていう3つに大きく分かれると。
さらにそのセルフスティグマが1から9ですね。
この後出てきますけれども、いろんな認知、感情、行動の
さまざまな面でのスティグマになってくるっていうことになってきます。
実際ですね、次のページかな。
PDFで言うと4ページ目に行っていただくと図っていうのがあって、
転換のセルフスティグマの認知、感情、行動のまとめ、